無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する

タマ マコト

文字の大きさ
13 / 20

第13話「王都からの召喚命令」

しおりを挟む


 その日、フィルナの空は、いやに澄みきっていた。

 真っ青。
 雲は薄くちぎれた綿みたいに浮かんでて、風はほどよく涼しくて。

 ――場違いなほど、いい天気だった。

「……なんか、嫌な予感する」

 洗濯物を干しながら、クレアはぽつりと呟いた。

 胸の奥で、世界樹の灯りが、妙に落ち着かない。
 遠くの森や湖のざわめきじゃない。
 もっと近く、もっと人間くさいざわざわ。

 そのとき――

「来たぞーっ!!」

 見張り台から、ノエルのがなり声が飛んできた。

 村の入口側から、土煙。
 それも、見慣れた行商人の荷馬車とは違う、整ったリズムの車輪の音。

 クレアは思わず手を止めて、丘の上から村道を見る。

「……あれは」

 陽光を反射して、ぎらりと光る金属。

 手入れの行き届いた黒い馬。
 磨き上げられた車輪。
 真っ白な車体の側面には、王家の紋章――王都の正門で何度か見たことのある、あの模様がくっきりと描かれていた。

(王都の……馬車)

 ひゅっと喉が細くなる。

 フィルナなんて地図の端っこみたいな場所に、王都の紋章を掲げた馬車が来る。
 それ自体が、もう普通じゃない。

 駐屯地のほうから、鎧の擦れる音がばたばたと近づいてくる。

「クレア」

 マリアが短く名前を呼んだ。すでに鎧をつけ、外套を羽織っている。

「はい」

「洗濯物は後回しだ。駐屯地前に来い。……おそらく、お前の用だ」

 お前の用。

 その言葉が、妙に冷たく胸に刺さる。

 クレアは喉を鳴らし、小さく頷いた。

「……分かりました」

 ◇ ◇ ◇

 駐屯地前の広場。

 王都からの馬車は、そこにゆっくりと停まった。

 馬の蹄鉄が石を打った最後の音のあと、空気がぴんと張り詰める。
 村人たちは距離を取りながらも、好奇心を隠せずに集まってきていた。

 馬車の扉が開く。

 現れたのは、絹のような黒いマントを纏った男だった。
 年の頃は三十代前半。
 金の刺繍が施された服。
 深緑の瞳に、よく整えられた口ひげ。

 いかにも――「王都の人間」という空気をまとっている。

 腰には立派な剣。
 だけど、その剣よりも手になじんでいそうなのは、きっちり束ねられた巻物のほうだった。

「辺境フィルナ駐屯地隊長はどなたかな」

 よく通る、よく鍛えられた声。

 マリアが一歩前に出る。

「私がマリア・ヘルドマンだ。王都からの使者と見ていいか?」

「はい。王都直轄、王宮使節局より派遣されました、エドガー・ハウゼンと申します」

 男――エドガーは、完璧な角度で礼をする。

 笑顔は丁寧。
 でも、その笑みは、目だけが笑っていない種類のものだった。

 磨かれた金属みたいに、隙のない笑顔。

(……ああ、この感じ)

 クレアの背筋に、冷たいものが走る。

 覚えがある。
 エルフォルト家の応接室。
 父の机の前で、似たような笑顔をした役人が書類を差し出していた光景。

 その笑顔の裏にあるのは――好意でも、尊敬でもない。

 「管理」
 「査定」
 「評価」

 そういう種類の視線。

「本日は、王都より正式な召喚命令をお持ちいたしました」

 エドガーは、ゆっくりと巻物を掲げた。

 その仕草には、無駄な動きが一つもない。
 「自分は今、重大なことをしている」という自覚と誇りが、嫌でも伝わってくる。

「召喚命令?」

 マリアの声が低くなる。

「誰にだ」

「こちらに――」

 エドガーの視線が、ゆっくりと周囲をなぞる。

 集まっている兵士たち。
 ちらちらと見ている村人たち。

 そして――

「クレア・エルフォルト殿」

 ぴたり、と視線が止まった。

 名指し。

 クレアの心臓が、大きく跳ねる。

「っ……はい」

 自然と一歩前に出ていた。

 目立ちたくない。
 でも、呼ばれた以上、出ないわけにもいかない。

 兵士たちの視線が、一斉にクレアに集まる。

 森を浄化した少女。
 “緑の魔女”だの、“命の恩人”だの、あれこれ噂されている存在。

 その彼女のもとに、王都からの馬車。
 あまりにも分かりやすい図。

 エドガーは、にこりと笑った。

「初めまして、クレア・エルフォルト殿。遠路はるばるご苦労さまでした」

「い、いえ……」

 礼儀作法が身体のどこかに染み付いている。
 背筋を伸ばし、スカートの裾をつまんで小さく一礼する。

 その仕草は、王都の貴族の娘として徹底的に叩き込まれたものだ。

 無意識に――“従順な娘”の顔を引っ張りだしてしまう。

 頬の筋肉が、久しぶりに「家族に向けるときの笑み」を形作ろうとしていた。

 それは、「わたしは大丈夫です」「ご期待に添えるよう頑張ります」という、あの薄くて、よく割れるガラスみたいな笑顔――

 ――を、浮かべかけたところで。

 指先に、ざらりとした感触が残っているのを、思い出した。

 朝、洗濯物を干す前に触れた、土の感触。
 水汲みのとき、井戸の縁をなぞった、ひんやりとした石。
 森から吹いてきた風の、湿った匂い。

 フィルナの空気。

 あの屋敷の、閉ざされたカーテンと薬草の匂いとは、まるで違う。

(……ここは、エルフォルト家じゃない)

 喉に引っかかっていた笑みが、ゆっくりと溶けていく。

 クレアは、無理に口角を上げるのをやめた。
 代わりに、ごく普通に、少しだけ硬い表情でエドガーを見る。

「……召喚命令と、仰いましたか」

「はい」

 エドガーは優雅に頷いた。

 巻物の封を解き、広げる。
 羊皮紙の上に、整然と並ぶ文字。
 隅に押された王家の紋章。

 彼は、朗読するというより、「聞かせるため」に声を作った。

「『王都王宮は、辺境フィルナにおける瘴気森の異常な浄化現象に鑑み、クレア・エルフォルトを王都に召還する』」

 “召喚”ではなく、“召還”。
 「呼び出す」のではなく、「元あった場所に戻す」。

 その字面が、妙に重たく胸にのしかかる。

「『王家は、クレア・エルフォルトの特異な能力を認め、その身を王家の保護下に置き、その力を国のために役立てる機会を与えるものである』」

 美辞麗句。

 ひとつひとつの言葉は、聞こえだけは柔らかくて綺麗だ。

 “保護”
 “認める”
“力を国のために役立てる機会”

 ――でも。

(“保護”って……“管理”ってことだよね)

 クレアは、言葉の隙間に沈んでいる“本音”の匂いを嗅ぎ取ってしまう。

 王家の保護。
 それはつまり、王家の監視。

 力を認める。
 それはつまり、その力を分類し、枠にはめて、必要なときに引き出せるようにする。

 国のために役立てる。
 それはつまり――

(“国の都合のいいように、使う”)

 頭の奥が、きゅっと痛んだ。

 世界樹の声が、かすかにざわめく。

《管理。拘束。利用》

 そんな感情の色を含んだニュアンスが、彼女の胸の灯りを通して伝わってくる。

 エドガーは、続けた。

「『なお、クレア・エルフォルトがこの召還命令に応じる場合、王都において最上級の待遇と安全を保証する』」

 安全。

 待遇。

 そこだけ、妙に強調するような言い方だった。

 ご褒美を見せて、首輪をちらつかせる声。

 巻物の最後には、王家の名と、王太子の名、政府高官の名前が連なっている。
 その中に――

「……エルフォルト侯爵家 当主 アルベルト・エルフォルトの署名をもって、本命令の正統性を保証する」

 父の名。

 胸のどこかが、一瞬で冷たくなった。

(お父様……)

 彼が、この召喚命令に関与している。
 その事実だけで、息が詰まる。

 かつて、彼に「辺境送り」を言い渡された日のことが、鮮やかによみがえってくる。

『お前は王都の役には立たない』

 そう言って、彼はクレアを切り離した。

 その彼が、今度は「王都に戻ってこい」と言っている。

 理由は――
 「家のため」。
 「エルフォルト家の名誉のため」。
 「国のため」。

 そういう言葉で包装されているのだろう。

 彼が、彼女を「ひとりの人間」として案じたことなど、一度でもあっただろうか。

(……たぶん、ない)

 気づいてしまった。

 気づいて、しまっていた。

 ◇ ◇ ◇

「以上が、王都からの正式な命令です」

 巻物を巻き取りながら、エドガーはにこやかに言った。

「ご安心ください、クレア殿。王家はあなたを“危険な存在”としてではなく、“国を救い得る貴重な存在”として受け入れます」

 言い換えれば――「危険な存在」だからこそ、ここで野放しにしておくつもりはない、ということだ。

「王都にお戻りになれば、専属の護衛、専門の医師、魔術師たちによる研究班――いえ、協力班が、あなたを支えるでしょう」

 “研究”を、“協力”と言い換えた。

 言葉は綺麗。
 でも、表情の奥に、好奇と計算の光が見える。

「そして、瘴気の森を浄化なさった力を、国全体のために――」

「待て」

 マリアが、低く割って入った。

「話は理解した。王家からの正式な命令だということもな」

「ええ」

「ひとつ確認しておきたい」

 マリアは、エドガーをまっすぐに睨む。

「この“召還命令”は――クレア本人の意思を、どこまで尊重する内容だ?」

 空気が、ぴんと張り詰めた。

 村人たちも兵士たちも、息を呑んで見守っている。

 エドガーは、一瞬だけ目を細めた。
 その表情の変化は、ごくわずかだったが、見る者が見れば分かる。

「もちろん、王家としては強制など望みません」

 選び抜かれた言葉。

「我々はあくまで、“王家の保護下”という安全な場所で、クレア殿がその才能を存分に発揮できるよう、お誘いしているに過ぎません」

「誘い、ね」

 マリアの声には棘があった。

「だが、王家の命令に逆らった場合、クレアがどう扱われるか――“辺境の一駐屯地隊長”である私にも、容易に想像はつく」

 エドガーは、少しだけ肩を竦める。

「そのような不幸な事態にならないよう、説得させていただくのが、私の役目です」

 やんわりと言いながら、結局“逃げ道はない”と宣言している。

 クレアは、胸の奥に冷たいものと熱いものが同時に広がるのを感じた。

(こうやって、また“家のため”って言われるんだ)

 王家のため。
 国のため。
 エルフォルト家の名誉のため。

 そして――「あなたのため」。

 そうやって、いろんな「ため」が積み重なって、最後に押しつぶされるのは、いつだって「わたし自身」だ。

 指先に、まだ土のざらつきが残っている。
 フィルナの風の匂いが、肺の奥まで届いている。

 水汲み。
 皿洗い。
 洗濯物。
 マリアのぶっきらぼうな声。
 ノエルのしょうもない冗談。
 村の子どもたちの笑い声。

(ここに、いたい)

 胸の奥で、静かな願いが芽生えていた。

 世界樹の声が、「欠片を探せ」と囁く一方で。
 クレアの心のどこかは、「ここで静かに暮らしたい」とちいさく祈っていた。

 そのふたつが、今、真正面からぶつかっている。

 ◇ ◇ ◇

「クレア」

 マリアが、彼女のほうを見た。

 その視線は、エドガーに向けたときのような鋭さではなく――
 もっと静かで、しかし逃がさない強さを持っていた。

「行くか行かないかは、お前が決めろ」

「……え」

 思わず聞き返してしまう。

 王家からの命令。
 エルフォルト家からの“保証”。
 家族の署名。

 そんなものを前に、「決めろ」と言うなんて。

 マリアは肩を竦めた。

「王都の命令は絶対だ。逆らえば、面倒なことになる。私たちも無傷では済まんかもしれん」

 淡々と事実を並べながらも、視線はクレアから逸らさない。

「それでも、だ。
 “お前の人生”だ。誰にどう言われようが――最初に決める権利は、お前にある」

 その言葉は、王都で一度も聞いたことのない種類のものだった。

 エルフォルト家の娘だった頃。
 彼女に与えられていたのは常に、「決定」ではなく「通告」だった。

 “お前はこうしろ”
 “お前はこうあるべきだ”

 「どうしたい?」と問われる機会などなかった。

 だから――

「わたしが、決めても……いいんですか」

 声が震える。

 マリアは当然のように頷いた。

「当たり前だ」

「でも……王家からの命令で、エルフォルト家の名まで出ていて……」

「王家がどうだろうが、お前の父親がどう言おうが、まず“お前が”どうしたいかを聞いている」

 食い気味に言われる。

 その強さが、クレアの胸にじんじん染みていく。

 そこへ、いつの間にか近づいてきていたノエルが、ひょいと顔を出した。

「ま、俺の意見を言うならだな」

「ノエル」

「隊長が真面目なこと言った後でアレだけどさ」

 ノエルは、にやりと笑った。

「嫌なら、逃げちまえよ」

 さらっと、とんでもないことを口にする。

「……え?」

「いや、マジで」

 肩をすくめる。

「もちろん“王家相手に真っ向から喧嘩買え”とは言わねえよ? さすがにそれやると、俺ら全員首飛ぶし」

「飛ぶで済めばいいがな」

 マリアがぼそっと突っ込みを入れる。

「でも、“嫌なのに従う”くらいなら、“嫌だから逃げる”選択肢もあるって話だ」

 ノエルは、クレアの目をまっすぐに見た。

「森だってそうだったろ。
 “普通は入っちゃいけない場所”に、お前は勝手に行った。
 結果として、森は助かって、瘴気は薄くなって、村は生き延びた」

「それは……たまたま、です」

「かもな。でも、“たまたま”は、足を動かしたやつにしか起きねえ」

 あっけらかんと言い切る。

「だからさ。
 “王都に行く道”だけが正解じゃねえし、“王都から逃げる道”だけが正解でもねえ。
 どっちにしろ、“自分で足動かして選べ”って話だよ」

 マリアが、肩をすくめた。

「……お前の言い方はいつも極端だ」

「褒め言葉として受け取っとく」

「褒めてない」

「ですよねー」

 いつもの調子の掛け合い。
 緊張で張り詰めていた空気が、少しだけ和らぐ。

 村人たち、兵士たちも、それぞれの表情でクレアを見守っている。

 尊敬。
 感謝。
 心配。
 不安。

 いろんな感情が混ざった視線。

 その全部が、「どうする?」と問いかけているように感じた。

 エドガーは、その輪から少し距離を取った位置で、静かに様子を見ていた。
 笑顔を崩さず、しかしその目には「早く答えを出してほしい」という苛立ちの影も見える。

 王都側の時間。
 辺境の時間。

 ふたつの時間が、フィルナの空の下でぶつかり合っていた。

 ◇ ◇ ◇

(わたしは――どうしたいんだろう)

 頭の中で、何度もその問いを繰り返す。

 王都に行けば、たしかに「安全」は保証されるかもしれない。
 エルフォルト家にとっても、“名誉挽回の切り札”として扱われるだろう。

 世界樹の欠片を探すためにも、王都の情報網を使ったほうが効率がいい、という考え方もある。

(でも、きっと――)

 そこに行けば、もう「クレア」としては生きられない。

 末裔。
 道具。
 国のための兵器。

 どんなに柔らかい言葉で包んでも、その中身は変えられない。

 一方で、この村での生活は。

 雑役。
 皿洗い。
 水汲み。

 見た目は地味で、王都から見れば「何の価値もない日々」に見えるかもしれない。

 それでも――

(ここでなら、“クレア”でいられる)

 世界樹の末裔でも、エルフォルト家の娘でもない、ただの「クレア」。
 マリアに怒られて、ノエルに笑われて、村の子どもたちに泥玉を投げられる日々。

 胸の奥の灯りが、静かに揺れた。

 世界樹の声が、かすかに囁く。

《選ベ》

 短い、ただ一言。

 “欠片を探せ”と急かす声ではなかった。
 ただ、「自分で決めろ」と突き放すでもなく、背中を押すでもない、妙にフラットな声。

(……決めなきゃ、なんだ)

 逃げたい。
 見ないふりをしたい。

 でも、もう――
 あの日、朽ちた巨木に触れてしまった時点で、世界との繋がりは切れない。

 ならせめて、その繋がりの先を、自分で選びたい。

 王都か、フィルナか。
 管理か、自由か。
 大きな使命か、小さな願いか。

 どちらも、嘘じゃない。
 どちらも、本音だ。

 だからこそ、苦しい。

「……少しだけ、時間をいただけますか」

 クレアは、静かな声で口を開いた。

 エドガーが、わずかに眉を上げる。

「時間、ですか?」

「はい。
 王都から来ていただいておいて、こんなことを言うのは失礼かもしれませんが……」

 クレアは胸元のペンダントを握り締めた。

 世界樹の木片と、誰かの想いと、自分の選択と。
 いろんなものが詰まっている大切なもの。

「これからのことを――ちゃんと、自分で考えたいんです」

 マリアの瞳が、僅かに和らぐ。
 ノエルは「いいぞ」とでも言うように頷いた。

 エドガーは、少しだけ黙り込んだあと、仕方なさそうにため息をついた。

「……本来であれば、“即時の返答”を求めたいところですが」

 言いつつ、巻物を軽く指で叩く。

「王都からの命令にも、“状況に応じて柔軟に対応せよ”とあります。
 了解しました。猶予を――三日。差し上げましょう」

 三日。

 短い。
 でも、ゼロよりは、ずっとマシだ。

「ありがとうございます」

 クレアは深く頭を下げた。

 頭を下げながら、胸の奥で何かがぐるりと回転する。

 王都。
 フィルナ。
 世界樹。
 家族。

 全部が、彼女の答えを待っている。

 そして――
 マリアとノエルと、村の人たちも。

 フィルナの風が、ざあと吹いた。

 洗濯物が、一斉にぱたぱたと鳴る音。
 森の木々が揺れる音。
 遠くで鳥が飛び立つ羽音。

 その全部が、彼女の背中を押すのでも、引き留めるのでもなく――ただ、「見ている」。

 クレアは、ぎゅっと唇を結んだ。

(決めなきゃ)

 世界樹の末裔として。
 エルフォルト家の娘として。
 そして、“クレア”として。

 王都からの召喚命令は、白い巻物の上で静かに文字になっている。

 その文字の冷たさに、フィルナの土のぬくもりと風の匂いが、静かに対抗していた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

騎士団長を追放した平和ボケ王国は、七日で滅びました

藤原遊
ファンタジー
長らく戦のなかった王国で、 騎士団長の父を病で失った令嬢は、その座を引き継いだ。 だが王城に呼び出された彼女に告げられたのは、 騎士団の解体と婚約破棄。 理由はただ一つ―― 「武力を持つ者は危険だから」。 平和ボケした王子は、 非力で可愛い令嬢を侍らせ、 彼女を“国の火種”として国外追放する。 しかし王国が攻められなかった本当の理由は、 騎士団長家が持つ“戦況を覆す力”への恐れだった。 追放された令嬢は、即座に隣国帝国へ迎えられ、 軍人として正当に評価され、安泰な地位を得る。 ――そして一週間後。 守りを捨てた王国は、あっけなく陥落した。 これは、 「守る力」を理解しなかった国の末路と、 追放された騎士団長令嬢のその後の物語。

【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~

いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。 地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。 「――もう、草とだけ暮らせればいい」 絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。 やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる―― 「あなたの薬に、国を救ってほしい」 導かれるように再び王都へと向かうレイナ。 医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。 薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える―― これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。 ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう

ムラサメ
恋愛
​漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。 死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。 しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。 向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。 一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?

悪役令嬢扱いで国外追放?なら辺境で自由に生きます

タマ マコト
ファンタジー
王太子の婚約者として正しさを求め続けた侯爵令嬢セラフィナ・アルヴェインは、 妹と王太子の“真実の愛”を妨げた悪役令嬢として国外追放される。 家族にも見捨てられ、たった一人の侍女アイリスと共に辿り着いたのは、 何もなく、誰にも期待されない北方辺境。 そこで彼女は初めて、役割でも評価でもない「自分の人生」を生き直す決意をする。

【完結】愛より金貨!〜虐げられ令嬢、脳内の守銭奴妖精と不遇を吹っ飛ばす〜

恋せよ恋
ファンタジー
「愛より金貨が信じられますわ!」守銭奴令嬢は今日も叫ぶ。 正統な血筋ながらも、「望まれぬ子」として侯爵家の離宮に 幽閉され、野生児のように育ったアニエス。 孤独だけれど元気な彼女の救いは、差し入れをくれる 優しい兄と、脳内に響く「銭ゲバ妖精」の声だった。 「冴えない無能」を演じつつ、裏で巨万の富を築くアニエス。 狡猾な義母と義母妹の罠に、慕っていた婚約者も奪われる。 ――泣く?喚く?いいえ、違う。金貨の輝きこそすべて。 ぐんぐん突き進むアニエスの強欲な快進撃に、周囲は恐れ、 そしていつの間にか心酔していく。「人たらし令嬢」恐るべし! 守銭奴令嬢が金と知略で全てを奪い返し、愛を手に入れる。 不遇の幼女が、逆境をはね返す痛快大逆転劇! 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります! 🔶表紙はAI生成画像です🤖

追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす

yukataka
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

処理中です...