奪う人たちは放っておいて私はお菓子を焼きます

タマ マコト

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第5話 『午後の窓』

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雨上がりの午後は、世界が一度洗われたみたいに見える。

領都の端っこ。石畳の角。
濡れた道が空を映して、雲の隙間から落ちてくる光を跳ね返す。
その反射が台所の窓に踊り、白い壁に揺れる水面みたいな模様を作っていた。

クラリスは、その模様をしばらく見ていた。
ただ見ているだけなのに、心の奥が少しずつ整っていく気がした。
雨の匂いと、石の冷たさと、薪の熱と。
全部が混ざったこの瞬間が、好きだと思える。

——ここは、私の場所だ。

そう思えることが、まだ不思議だった。
思えることが、まだ少し怖かった。
思えないことに慣れすぎていたから。

クラリスはエプロンの紐を結び直し、台所の棚の奥から白い板を引っぱり出した。
ずっと前に買って、ずっと使わずにいた板。
店の看板にしようとして、結局怖くて放置していた。

木の匂いがする。
まだ新しい。
新しいのに、時間が経った匂いもする。迷いの匂い。

看板。

シルヴァンが言った言葉が、今も胸の底に沈んでいた。

——看板は、入っていいっていう合図です。

入っていい場所。
誰に?
近所の子どもに。
通りすがりの誰かに。
そして、たぶん、自分自身に。

クラリスは白い板を指で撫でた。
塗装の滑らかさが、指先にひやりと触れる。

「……端っこでいい」

小さく言う。
誰にも聞かれない声。
でも自分には届く声。

大通りの中心じゃなくていい。
社交界の舞台じゃなくていい。
誰かに見せつける場所じゃなくていい。

ただ、この窓の光が好きだから。
この台所の匂いが好きだから。
焼き上がりの甘さを、自分のものにしたいから。

クラリスは筆を取った。
黒いインクを小皿に落とし、息を整える。

文字を書くのは好きだった。
書類の文字ではなく、自分のための文字。

筆先が板に触れる。
きゅ、と小さな音がして、線が伸びる。

午後。

「午後」と書いた瞬間、胸が少しだけ熱くなる。
朝ではない。夜でもない。
世界が一番騒がしくない時間。
でも、まだ明るい時間。

窓。

“窓”という字は、好きだ。
外を見る穴であり、風を通す場所。
閉じることもできるけれど、開けることもできる。

——午後の窓。

文字は控えめにした。派手な装飾もつけない。
だけど控えめにしたのは「消えるため」じゃなく、「似合うから」だ。
この家の空気に。自分の気持ちに。

書き終えると、クラリスは一歩離れて看板を見た。
雨上がりの光が板に当たり、黒い文字がすっと浮かび上がる。

「……うん」

誰に承認されたわけでもないのに、胸が満ちた。
それが嬉しい。

看板を乾かしている間、クラリスはクッキーの生地を仕込む。
いつものバタークッキー。
父の記憶の甘さに近づけるために、ほんの少しだけバターを増やした。

混ぜる。こねる。伸ばす。型を抜く。
雨上がりの湿度は生地を少しだけ重たくする。
だから焼き時間を少し短くする。
こういう調整ができるようになったのが、自分でも驚きだった。

最初の頃は、ただ焦がして泣きそうになって、でも誰にも怒られなくて、それが余計に泣けて。
そんな日々があったのに。

今は「どうすればいいか」が分かる。
失敗が怖くない。

怖くないふりじゃなくて、怖くない。

オーブンに鉄板を入れて扉を閉めると、薪がぱちりと鳴った。
その音は、父の「甘いな。でも好きだ」を思い出させる。
火の前に立つのが怖かった頃の自分を、少しだけ抱きしめるみたいに。

焼き上がりの香りが、台所に広がった。

甘い。
でも重くない。
雨の匂いと混ざって、柔らかい甘さになる。

クラリスは窓を少しだけ開ける。
湿った風が入ってきて、焼き菓子の匂いが外へ流れる。

そのとき、ふと気づいた。

——これ、呼んでる。

香りが誰かを呼ぶ、なんて言うと変だけど。
シルヴァンがいつも言う“香りが指している”という言葉が、今日は少しだけ理解できた。

この匂いは、誰かを誘う。

誘うということは、受け入れるということだ。

クラリスは看板を手に取った。
乾いたインクは、指に付かない。
もう迷いは付かない。

玄関の外へ出ると、石畳がまだ濡れていた。
靴裏が少しだけ滑る。
クラリスは敷石の上で一度立ち止まり、深く息を吸った。

外の空気は冷たい。
でも嫌じゃない。
この冷たさは母の冷たさとは違う。
自然の冷たさだ。生きている冷たさ。

壁に打ち付けてある小さな金具に、看板の紐を掛ける。
指先が少し震える。
怖いからではない。
何かが変わると分かっているから。

紐が金具に引っかかり、板が揺れる。

——午後の窓。

風に揺れて、文字が光を受ける。

看板を掛けた瞬間、胸の奥で何かが「ふっ」と切れた。

実家の名前も、母の声も、姉の笑顔も。
それらが急に消えるわけじゃない。
消えない。消えないけれど——主語じゃなくなる。

“私の人生”の主語が、ちゃんと「私」になる。

その感覚が、眩しくて、少しだけ怖くて、でも気持ちよかった。

クラリスは看板を見上げたまま、笑いそうになった。
笑ってはいけない理由が、もうどこにもないのに、笑うのが下手な自分が残っている。

「……よし」

自分に言い聞かせるように呟いて、家の中へ戻った。

午後の光はまだ早い。
でも、雨上がりの反射が窓に踊って、台所は明るい。

看板が外に出た。
それだけで、空気が少し違う。

クラリスはクッキーを焼き続けた。
焼ける数だけ。
笑える分だけ。
焦らない。無理をしない。

チリン。

玄関の鈴が鳴る。

クラリスの心臓が小さく跳ねた。
看板を出したばかりで誰かが来るなんて、都合が良すぎる。
でもこの世界は、時々都合よく優しい。

扉を開けると、近所の老婦人が立っていた。
雨除けのマントを羽織り、頬が少し赤い。

「あら、看板が出てるじゃない」

クラリスは一瞬言葉に詰まる。
“店です”と言うのが照れる。

「……はい。今日から、です」

老婦人は笑った。

「いいわねえ、午後の窓。可愛い名前」

“可愛い”。
その言葉が、母の評価とは違う種類の温度で、胸がふわっとする。

「焼き菓子、あります?」

クラリスは頷き、紙袋にクッキーを詰めて渡した。
老婦人は代金を置き、軽く頭を下げる。

「また来るわね。孫にも食べさせたいの」

「……ありがとうございます」

老婦人が去った後、クラリスは手のひらを見つめた。
自分の手が、誰かの“嬉しい”を作った。
それが、ただただ不思議で、ただただ嬉しい。

チリン。

また鈴が鳴る。

今度は、近所の子ども。
以前、袋に入れたクッキーを渡した子が、今度は胸を張って入ってくる。
看板があるからか、迷いが少ない。

「ここ、入っていいんだよね!」

クラリスは笑ってしまった。

「いいよ」

「やった!」

子どもはクッキーを買って、袋を抱えて飛び跳ねる。
その姿を見て、クラリスの胸がまた軽くなる。

——看板って、そういうことか。

入っていい場所の合図。
それは子どもだけじゃなく、クラリス自身にも効いている。

午後が深まる。
雨上がりの光が少しずつ柔らかくなり、石畳の反射も落ち着いていく。

客は多くない。
でも、途切れない。
一人来て、また一人来て、時間が流れる。

そして夕方前。
最後の客が来る時間。

クラリスが何となく分かってしまうのが、悔しい。

チリン。

鈴の音。

扉を開けると、そこにシルヴァンが立っていた。

雨上がりの空気の中で、彼はいつもより少しだけ柔らかく見えた。
濡れた石畳が光を返し、その光が彼の外套の端を淡く照らす。

シルヴァンは玄関先で靴底を軽く払う。
その所作がいつも通りで、クラリスはなぜか安心する。

彼の視線が、真っ先に外壁の看板へ向いた。

——午後の窓。

黒い文字。控えめな板。
でも、ちゃんとそこにある。

シルヴァンは少しだけ目を細め、微笑んだ。

「いい名前」

クラリスは、湯気の向こうで軽く肩をすくめる。

「あなたが言ったんですよ。午後の光が映えるって」

シルヴァンは否定しない。肯定もしない。
ただ頷いて、いつものように席に座る。

窓辺の席。

それがいつのまにか“彼の席”みたいに馴染んでいるのが、腹立たしい。
腹立たしいのに、嫌じゃない。

クラリスはカップを出し、湯を沸かす。
今日のクッキーを皿に並べる。
その動作が自然になっていることに、ふと気づく。

——私、誰かのために準備してる。

その事実が、怖いはずなのに。
今は、怖くない。

シルヴァンは持参した茶葉を取り出した。
アールグレイ。ベルガモットの香りが立つ。

砂糖は入れない。
ソーサーは置いたまま。
カップは片手で持つ。

所作が整っているのに、威圧感がない。
権力じゃなく、習慣の美しさ。

「看板を出したんですね」

シルヴァンが言う。

クラリスは頷いた。

「……出しました。小さく」

「十分です」

「まだ、怖いですけど」

クラリスがぽつりと言うと、シルヴァンは紅茶をひと口飲んでから言った。

「怖いのは、真剣だからです」

「……真剣?」

「あなたは、ここを大切にしたい。だから怖い」

クラリスは言葉を失う。
真剣。
そんなふうに、自分の気持ちを言語化してもらったことがなかった。

母はいつも“こうしなさい”だった。
姉はいつも“私はこう”だった。
自分の中のものを、誰かが肯定することなんてなかった。

クラリスは目を伏せて、クッキーを一枚置く。

「……今日は、雨上がりなので少し焼き時間を短くしました」

「香りが柔らかい。湿度がある」

「分かるんですね」

「分かります」

いつも通りの事実の会話。
でも今日は、その事実がやけに優しい。

シルヴァンはクッキーをひと口かじり、紅茶をひと口飲む。
目を閉じる。味を読む。

そして、短く言った。

「良い」

それだけ。
でもその一言が、看板より重く感じる。

クラリスは笑いそうになって、笑ってしまった。

「……短いですね」

「長い言葉は、味を邪魔します」

「なんです、それ」

「本当です」

また真顔で言うから、クラリスは笑いが止まらない。
笑いながら、ふと気づく。

この笑いは、奪われない。
奪われない笑い。

窓の外を見ると、看板が風に小さく揺れていた。
“午後の窓”の文字が、雨上がりの光を受けて、きらりと光る。

クラリスは胸の奥で、もう一度だけ確かめる。

——主語は私。

実家の名前も、母の声も、姉の笑顔も。
それらはもう、私の人生を動かす命令ではない。

ただの過去。
過去は消えない。
でも、今を支配しない。

シルヴァンは紅茶を飲み終え、カップを静かに置いた。
立ち上がる。いつも通り長居はしない。

「また来ます」

クラリスは肩をすくめる。

「香りのせいですか」

シルヴァンは一瞬だけ迷って、いつもの涼しい顔で言った。

「……あなたのせいです」

クラリスは目を丸くする。
言った本人も、言いすぎたと思ったのか、少しだけ視線を逸らす。

「冗談です」

「……どっちですか」

「半分」

クラリスは呆れて笑う。

「ずるい」

シルヴァンは答えない。
帰り際彼は何も言わず扉を引き、石畳に足音を落していった。

クラリスは台所に戻り、窓辺に立った。
外の看板を、内側から見る。

“午後の窓”。

白い板。控えめな文字。
でも、確かにそこにある。

クラリスは小さく息を吸って、吐いた。

胸の奥が、驚くほど軽い。

「……私、店を開いたんだ」

言葉にした瞬間、世界が少しだけ明るくなった気がした。

雨上がりの午後。
石畳の反射が窓に跳ね返る。
光が踊る。

そして看板が揺れる。

『午後の窓』

その名は、今日からこの場所の合図になる。
入っていい場所の合図。
そして、クラリスがクラリスでいていい、という合図。

午後の光は、嘘がつけない。
だから、これもきっと本物だ。
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