愛されない令嬢が時間を巻き戻して復讐したら、今度は全員が彼女に跪く世界に

タマ マコト

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第11話 光と闇の境界

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 最初の揺れは、昼下がりの庭で起きた。王太子アレンが騎士たちと軽い稽古をしている最中、空気の粒が突然ざらついて、陽光の縁が歪んだ。立っているだけで耳の奥がきゅっと鳴る。普通の風じゃない。見慣れた春の粒子に、別のものが混じっている。

「殿下、休憩を」

 私は花壇の陰から合図を送った。合図の前に、指先で“器”の蓋を押し、怒りを糸、悲しみを霧、恐れを点――弁を所定の位置に落とす。カイルがすぐに空気を読み、外周の騎士を下げた。音を落とす準備。短い“静音の針”なら二十秒もてばいい。

「セレナ?」

 アレンがこちらを見る。額には汗、呼吸は安定。けれど、彼の周囲だけ薄い白い粉が立っている。光に浮く真綿みたいな粒。普通の治療薬では出ない粒。――禁呪材料“アゾット”の霧に似ている。

「すぐ終わる。ちょっとだけ目を閉じて」

 私は彼の一歩手前で足を止め、右拳を軽く握った。耳の内側で“コトン”と空気が沈む。音が、庭の地面へ一段、沈み込む。二十秒。“静音”の網が張られた瞬間に、彼の胸の前に掌を浮かべる。感情の弁をわずかに開ける。怒りを一本、悲しみを薄く、恐れを点で。ガラス管に短く流し込む。彼の周りを漂っていた白い粒が、糸に引かれるみたいに器の内側へ吸い込まれた。

「……なにを」

「音を落として、埃と一緒に“余計なもの”を拾っただけ」

 針が切れる。音が戻り、鳥の声がふっと濃くなる。周囲の騎士は誰も気づかないふりが上手い。王都の騎士は、知らないことを上手に知らない。

「殿下。今日から、居室の通風口に布をかけます。空気の流れを一枚だけ変える」

「君が言うならそうしよう。……セレナ、俺は大丈夫か」

「今は。けど、“混ざり物”が近くにある。風上は城の内側」

 カイルが歩み寄ってきて、低く言う。「医務官に診せるか」

「“魔力の汚れ”に関しては無理。診断書が余計な足を呼ぶ」

「足……魔導師団か」

「たぶん」

 アレンの横顔に影が落ちた。私は視線を落とし、器の口を静かに閉じる。内側の霧は、微弱。けれど、配合が悪い。人為の匂いがする。



 王立図書塔。老司書フロレンスは、器を見せた私に眉をほんの少しだけ上げた。ガラス管の内に揺れる白。彼は銀の匙で霧を撫で、紙の上に薄膜を作る。指先ほどの円。

「……酸化銀系の微粉。触媒に“アゾット”の名残。純度は低い。だが、宮廷薬室の配合ではない」

「やっぱり」

 隣でジェイルが管を覗き込み、メモに書き留める。「蒸発残渣は少量。直接浴びたというより、通風で薄く運ばれたパターン」

「通風口は押さえた。けど、風上そのものを止めないと、また来る」

「供給源は二つ考えられる」とフロレンス。「宮廷薬室の“外流し”、あるいは魔導師団の“禁環”。後者は、毒ではなく“場”を汚す」

「場?」

「簡単に言えば、“消しゴムで擦る前の消し跡”だ。線は消えるが紙は毛羽立つ。魔力は線、場は紙。禁環は紙を毛羽立たせる」

「……殿下のまわりの“毛羽立ち”を作りたい誰かがいる」

 ジェイルが顔を上げる。「“毛羽立った紙”は、次に書く線が滲みやすい。つまり、“誰かの術”が通りやすくなる」

「禁呪で道を作って、別の術で何かを通す。――魔導師団の“反逆”の匂いがする」

 塔の窓の外で雲が流れ、光が一瞬、目の前の紙を白く焼いた。私は器を包み直し、指の弁を微調整する。怒りは細く。悔しさは霧。恐れは点。冷やす。冷やした頭で、言葉を並べる。

「証拠が要る。“場の毛羽立ち”は目に見えない。見える形にする。私たちの“視覚化”は光だった。今度は影。見えないものを“見せないことで見せる”」

「君は時々、怖いほど先回りする」とジェイル。「どうやる」

「殿下の居室と廊下に、極薄の“影布”を貼る。影布はただの薄布。けど、術式で“薄さ”を維持する。もし禁環が回っていれば、その位置だけ布の“薄さ”が乱れる。乱れがそのまま“図”になる」

「術式は俺が整える」と彼。「持続三時間、痕跡は十二時間で消える」

「フロレンスは?」

「見取り図を出そう。殿下の居室周辺、通風、配膳、巡回。空気と人の流れを重ねる」

「カイルには、配置をいじってもらう。観客の視線を操るのと一緒。人の流れが“図形”を描くように」

 私は塔を出るとすぐ、鈴をひと鳴らし――いや、鳴らさない。懐の鈴は静かだ。鳴らすのは最終手段。代わりに、足を速めた。



 夕刻、王妃の私室。私は影布の案を短い言葉で並べ、許可を取った。王妃は扇を一度裏返し、「よろしい」とだけ言う。彼女の視線は私の背中越しに遠くの壁を見ている。風の向きを読む眼だ。

「殿下の周囲で“毛羽立ち”が見えたら、どうするの」

「“音”で切ります。静かに。短く」

「魔導師団は」

「その前に、動かす。――人の流れを」

 王妃の目が細く笑った。「あなたは、演出がうまい」

「舞台は嘘のためにある。だから、真実にも使える」

 私は頭を下げ、部屋を辞した。廊下の角で、直線の男が待っていた。

「配置、変えた」

「ありがとう」

「……顔」

「悪い?」

「悪くない。だが、目が“遠い”」

「遠くを見ないと、細い線を踏み外す」

「踏み外したら、俺が引き戻す」

「鈴の約束、覚えてる」

「ああ」

 言葉は短くて、十分だった。私たちは別れて別々の影へ溶ける。私は影布を胸に、殿下の居室へ向かう。



 設置は夜半直前。配膳係が戻り、巡回の騎士が角を曲がる、その隙間に薄布を指の背で滑らせる。微光は一切使わない。影だけ。布は空気に吸われるみたいに壁に沿い、術式の結び目が静かに固定される。廊下、通風、柱の裏。全部で十枚。

 布が“薄さ”を保っている間、私はその薄さの乱れを耳で聞く。布は鳴らない。けれど、私の術式は“ずれ”を音に換える。針の先で紙を裂く前の“サッ”という気配。それを探す。

 最初の“サッ”は、殿下の居室の西壁から聞こえた。通風口ではない。壁面。私は息を止め、布の裏へ指を差し入れる。ひやり。そこだけ温度が変わっている。手に薄い粉が付いた。黒でも白でもない、鈍い灰。目に見えにくい灰。“場”の毛羽立ちの証拠。禁環が回っている。やっぱり。

 鈴を鳴らさず、私はその位置に小さな“静音の針”を刺した。針は空気を一枚だけ落として、毛羽立ちを“凹ませる”。凹めば、次の筆圧が乗りにくい。場が硬くなる。応急処置。長くはもたない。でも今はそれで十分。

 廊下へ戻る途中、鈴が一回、胸の内側で短く震えた。退け。私はすぐ影へ滑る。曲がり角、革靴の軽い足音。伝令の癖。薄い緑の瓶。――王宮の内側で、外流しの品を運ぶ足。彼は通り過ぎ、私は逆方向へ。影布の薄さは保たれている。西壁の凹みだけが、微かに揺れる。

 作業を終えて部屋に戻ると、机の上で“器”が静かに冷えていた。私は蓋を開けて、指先の灰を、怒りと一緒に微量だけ落とす。糸と灰は混ざらない。混ざらないまま、蓋を閉める。冷たい。冷たいまま、役に立つ。



 翌朝。王妃から「結果は」と短い紙。私は図を送らず、言葉で返した。〈西壁。毛羽立ち。禁環の初動〉。彼女はすぐ返してきた。〈誰の手〉。私は一拍置いて書いた。〈宮廷魔導師団の“内側”。外流しではなく“内反転”。意図は“場のやわらか化”。次の筆を通す目的〉

 紙を折る前に、扉が二回、控えめに叩かれた。カイルだ。

「報告書、今朝から形式が変わった。俺の署名の枠に『補記:所感』が追加された」

「“お前の言葉で書け”ってこと?」

「ああ。王妃の差し金だろう」

「あなたの“所感”はいつも鋭い。大丈夫?」

「大丈夫じゃないが、やる。――それと、魔導師団からの通達。『禁呪兆候の監察は団が預かる。王太子周辺の術式介入は一切禁止』」

「早い宣言。焦ってる」

「俺に『対象の行動範囲を狭めろ』とも来た。対象はお前だ」

「観察対象の“囲い込み”。わたし、檻は似合わないよ」

「知ってる」

 彼は短く笑って、すぐ真顔に戻した。「今日の午後、魔導師団の使いが殿下と面談する。立会人に名前を入れた。お前も来い」

「誰が来る?」

「副長のレオン・ヴァイス」

 名を聞いた瞬間、皮膚が粟立った。レオン・ヴァイス。理論に強く、倫理に弱い男。前の時間、禁呪の端を引いて若手を焼いた記録が、灰の中に残っている。



 応接の間。アレンは簡潔な挨拶で面談を始め、レオン・ヴァイスは美しい礼をして座った。金髪は整いすぎていて、目は薄い琥珀色。笑っているのに、笑っていない目。彼の背後に二名の書記。空気は軽い。軽いが、寒い。

「殿下の周囲で“魔力の乱れ”があると聞きました。純粋に検査を。念のため、対象の“関係者”にも」

 彼の視線が一瞬だけ私に触れ、すぐ戻る。関係者。私は笑わない。

「検査の方法は」とアレン。

「簡単な“振動測定”です。術式は使いません」

「術式は使わない?」

「術式は、使いません」

 言葉の置き方が異様に丁寧だ。私は一歩、前に出た。

「条件を一つ。測定の間、部屋の西壁には近づかないで」

「なぜです?」

「壁紙が剥がれると面倒だから」

 レオンの目が薄く細くなる。カイルが横で腕を組み、視線を無表情にする。王妃の側仕えは一歩下がり、扇を半分閉じた。空気が固くなった瞬間、私は指先を袖の内側で動かし、針を一つだけ用意した。音ではない。影だ。“影落とし”を、レオンの靴の先に一秒だけ。視線の端から、彼の靴が消える。人の脳は、見えないものを追わない。彼の足運びが半歩、ずれる。そのずれで、彼の腰に下げた小さな革袋――携帯用の“場”の計測器――の角度が見えた。角度が、禁環の儀器と同じだ。

「測定器、見せていただけます?」

「失礼な話ですな」

「失礼なのは百も承知。でも、殿下の部屋に持ち込むものは“全部、光に出す”のが決まり」

 アレンが静かに言う。「従ってくれ」

 レオンは笑い、袋を机に置いた。「どうぞ」。私は袋を開け、中から銀色の指輪型器具を取り出す。表面に細い刻み。普通の振動測定器の印ではない。“アゾット”の触媒兼検出器。しかも、検出だけでは終わらない仕組みだ。検出に見せかけて、微弱な“毛羽立ち”を増やす。検査の顔をして、場を柔らかくする。殿下の周りを“書きやすい紙”にする。

「これは、いらない」

 私は指輪を布で包み、レオンの手前に戻した。「王宮規則第十二条。検査器具の構造は事前提出。提出がない場合は使用不可」

「……参ったな。では、後日正式に」

 言葉は柔らかい。目は笑っていない。彼は軽く頭を下げ、すぐ立ち上がった。「殿下、お時間を取らせました」。去る背中に、私は一言だけ落とした。

「――西壁には触らないで」

 レオンは振り返らず、手だけを振った。廊下の角で、靴音が薄く消えた。薄く消える音は、意図して消している音。……“影”の術式。団の中に、私と同じ“影”を扱う手がある。内側で、反転が始まっている。

 応接の間に静けさが戻る。アレンが私を見る。「どう見た?」

「禁環の準備。検査に見せかけて“場”を柔らかくする。殿下のまわりを“通りやすく”して、別の術で“何か”を通す」

「何を」

「命令。あるいは、意識の“傾き”。王としての判断に、微妙な角度をつける術。……父上の側へ」

 言い切ると、喉が乾いた。カイルが水を差し出し、私は一口飲んでから続けた。

「相手は団の“内側”。レオンの背後に、黒い評議がいる。表向きは『王家に忠誠』。内側は『王家のために王太子を“整える”』」

 アレンは目を閉じ、息を深く吐いた。「君は怖いほど正確に“痛いところ”を言う」

「痛い場所にしか薬は届かない」

「薬で済めばいいが」

「済ませます。――光じゃない。影で」



 その夜。私は殿下の居室の西壁に再び“影”を落とし、布の薄さの乱れを聴いた。昼より深い“サッ”が鳴る。禁環は回り始めた。私は針を三本、短く刺して、凹みを増やす。凹みは書きにくい。書けないではなく、書きにくい。時間稼ぎ。十分でいい。十分の間に、次の手を打つ。

 廊下の端で鈴が一回だけ震えた。退け。私はすぐさま影に身を溶かす。角を曲がる足音。軽い。伝令。今日は一人じゃない。二人。足音の間合いが微妙にずれている。訓練された二人の呼吸ではない。片方は素人。背の低い者。――工房街の女か。薄緑の瓶。もう片方は、団員。長衣の裾の擦れ。足取りが直線。……カイルとは違う直線。意図の直線。

 彼らが去るのを待って、私は壁から離れた。呼吸を四拍に戻し、心臓を落とす。部屋へ戻る途中、背中で鈴が二回震えた。止まれ。柱の陰へ。前方の角に、レオン。薄い笑い。他の足音はない。手ぶら。……いや、手ぶらに見えるように手ぶら。袖の内側に指輪型器具。昼のやつとは違う。

「令嬢。陰の仕事がお得意だ」

「あなたも」

「王太子は“光の王”になるべきだ。陰は不要だ」

「陰がなければ光は見えない」

「詭弁だ」

「実務」

 彼はほんの少しだけ肩をすくめた。「あなたは危険だ。……柘榴の符丁、知っているね」

「知ってる」

「一線を越えたら、団が迎えに行く」

「越えるよ。あなたが越えさせるなら、尚更」

 レオンは笑った。笑いは音。音を落とす。私は針を一秒だけ刺した。彼の笑い声が空気に吸われ、表情だけが宙に残る。彼は顔の筋肉を整え、私に背を向けた。「よい夜を、令嬢」。消える気配も丁寧だ。丁寧すぎて、逆に雑だ。……急いでいる。誰かに急かされている。



 深夜、塔の実験室。ジェイルが目の下にクマをつけて待っていた。机の上には新しい図。影布の“薄さの乱れ”が点になって並ぶ。西壁の一点から、薄い線が二本、部屋の中央へ向かって伸びている。二本の線は殿下の寝台の足元で交差し、そこから扉の方へ流れている。

「“導線”だ」とジェイル。「禁環の“毛羽立ち”を起点に、空気の動線と人の動線を重ねて、殿下の足元で交差。そこが“鍵穴”」

「鍵穴があるなら、鍵もある」

「鍵は――」

「“声”。“命令”。術で薄めた声を、“毛羽立った紙”に書き込む」

 私は器を開け、薄い灰を一滴だけ指に乗せる。「声に“重さ”を足す。重さがある方に人は傾く。殿下の判断を、ほんの少しだけ偏らせる」

「それ、王の技じゃないですか」

「違う。王の名を語った“団”の技」

 フロレンスが静かに言う。「証明の仕方を間違えるな。『団が悪』と言えば反発が起きる。『技の使い方が悪』と言えば人は動く」

「“構造”を責める。人は最後」

「それが生き延びる道だ」

 私は頷き、図を丸めた。「明日、王妃の前で“影の図”を言葉にして並べる。殿下の前では使わない。彼の心を守るために。……カイルには、鈴だけ」

 帰路、塔の階段で足を止めた。窓の外、夜は薄い。鈴を指で弾かないまま、重さだけ確かめる。軽い。軽いのに、落ちない。落とせない。懐の鈴は、合図以上の意味を持ち始めている。危ない。危ないから、握り直す。



 朝。王妃の小広間。私は“図”を出さず、言葉で点と線を並べた。西壁、毛羽立ち、導線、交差、鍵穴。“声の重さ”。王妃は一度だけ扇を打ち、短く言った。

「宮廷魔導師団の“反逆”ね」

「“王のため”という覆面をかぶった、内側からの反逆。……殿下に知られる前に、止めたい」

「止める方法は」

「“沈黙”。相手の面子を少しだけ残し、技だけ剥ぐ。面子を全部奪うと、燃える」

 王妃は目だけで笑った。「あなた、優しいのね」

「違います。燃えると私が困る」

「それを優しさと言うのよ」

 扇が閉じられる音と同時に、カイルが扉の影から現れた。彼は私に短く視線をよこし、殿下の予定表を掲げる。「昼、殿下は視察。夕刻、内々の協議。夜――空いている」

「夜、取引をする」

「誰と」

「カイル。あなたと」

 彼の灰色の目が一瞬だけ揺れた。「取引?」

「“沈黙の取引”。私が掴んだ“鍵穴”の位置と方法を渡す代わりに、あなたは殿下の“声の重さ”になる。術じゃない、あなた自身の声。直線の声」

「……それで足りるか」

「足りない。でも、始められる」

 アレンが部屋の奥から出てきた。彼は私とカイルを見比べ、息を吸って、短く言った。

「俺は“信じる”と言った。今日も、同じだ。君たちを信じる。……だが、君たちが俺を信じられなくなる日が来たら、教えてくれ」

 喉の奥がきゅっと鳴った。私はうなずき、視線を落として、心の弁を締め直した。怒りは糸、悲しみは霧、恐れは点。冷やす。冷やしたまま、言葉を選ぶ。

「――殿下。光の届かない場所で、境界が揺れています。私が影を押さえます。殿下は、光で立ってください」

 彼はただ「わかった」と言った。約束は短い方が強い。私は頭を下げ、部屋を辞した。廊下の角で、懐の鈴がほんの少しだけ温かかった。鳴らさない。今夜まで、鳴らさない。境界は、もう目の前。光の縁に、闇の毛羽立ち。私はそこに立つ。次は“取引”。沈黙で、奪う。沈黙で、守る。そう決めた。

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