愛されない令嬢が時間を巻き戻して復讐したら、今度は全員が彼女に跪く世界に

タマ マコト

文字の大きさ
13 / 20

第13話 夜会ふたたび

しおりを挟む


 夜会の招待状は、あの断罪の夜と同じ書式だった。墨の濃さ、封蝋の押し方、日時、場所、曲目の候補――全部、揃っている。月齢まで、三年前と一致。わざとなのか、偶然なのか、どちらでもいい。私は鏡の前でひとつ笑って、仮面の角度を確認した。

「ドレスは?」 「白。光を跳ね返す生地は避ける。微光の誘導が狂うから」 「アクセサリーは?」 「耳に小さな点だけ。視線の軸に使う」

 侍女が頷いて走る。机の上には、夜会の見取り図が三枚。王妃の別邸大広間、演奏台の位置、柱の影、鏡面、出入口――さらに、三年前の夜の“事故点”に赤い印。私はひとつずつ印に薄墨で丸をつけ、別の色で“今回の補助線”を書き足した。

 補助線1:微光誘導。
 補助線2:音落下(二十秒)。
 補助線3:影布(薄さ安定三時間)。
 補助線4:映像化陣(可視化は“証拠のみ”・名は最後)。

 扉が二度、控えめに叩かれた。直線の男――カイル・ハーランド。彼は入ってきて図を一瞥し、視線で「説明」を促した。

「前回の夜を、そっくり再現する。月、曲、灯り、席順。違うのは“導線”と“出口”。観客の視線を、私が動かす。出口は二つに見せて、実際は三つ。あなたが三つ目の扉になる」

「了解。俺は“扉”。で、殿下は」

「予定通りなら、二曲目のあとに『糾弾』。文句の構造は前と同じだと思う。裏で台本を直している者がいる。――私は受けて、返す。返す時に、映す」

「何を出す」

「裏切りの記録、汚職の支払い印、偽証の契約、禁環の導線図。『技術』と『流路』のみ。『名』は最後」

「最後まで引き伸ばすのは危険だ」

「危険を分割する。早い暴露は燃える。順番に冷やす」

 カイルは短く息を吐いた。「合図鈴は、約束通りだ。短く一回が『退け』、二回が『止まれ』、三回が『戻れ』」

「忘れてない」

 私は懐の鈴を握り、重さを確かめる。軽い。落ちない。落とせない。

「それと、もうひとつ。――今夜、殿下に『迷わせない声』を入れて。術じゃない、あなた自身の声で」

「直線の声、だな」

「うん。重さのある『正しい』じゃなく、温度のある『真ん中』で」

 彼はわずかに目を細め、頷いた。言葉はそれだけだったが、十分だった。



 王立図書塔・写し部屋。老司書フロレンスとジェイル・オルドが、最後の調整で待っていた。机の上に並ぶのは四種の“証拠”。

 一、王家特殊印の支払い控えと足し算の合う裏台帳(静庫写しの“影写”版)。
 二、王都救済物資の“空白列”――視覚化チャート(数字は黒、空白は白で表現)。
 三、禁呪・禁環の“毛羽立ちマップ”――影布の薄さの乱れが点になって並ぶ図。
 四、偽証契約の写本――ミリアの友人が噂を“事実化”するために結んだ口約の封印(証言文に“仮印R”が押してある研究用レプリカとその由来)。

 ジェイルが映像陣を指でなぞる。「投影は三段階。開幕は“空白”。次に“足し算”。最後に“導線”。三段目の途中で音を落とし、静けさを作る。その隙に、『契約』の印影を浮かべる。持続は三十秒ずつ。君の“器”が保つか?」

「保たせる。怒りを糸、悲しみを霧、恐れを点。混ぜずに並べる。――見せるのは“事実”。感情は、私の中だけで使う」

 フロレンスが銀の匙で影布を撫で、低く言う。「殿下のために、“名”は最後に」

「はい。『構造』を先に、『人』は最後に」

 私は頷き、図を巻いて箱に納めた。蓋を閉じる手に、鈍い震え。緊張じゃない。準備が整った合図。私は震えを“器”へ吸わせ、平らに戻す。



 王妃の私室。扇の骨が一度、澄んだ音を鳴らすだけで、段取りは通る。王妃は短く言う。

「照明の指揮はあなた。観客の流れは護衛殿。私は“風”を見る。……殿下は、まだ知らない。『今夜、同じ夜が来る』ことだけ」

「充分です」

「あなたは、泣く?」

 唐突な問いだった。私は少し考えてから、首を横に振る。

「泣くのは、作業が終わったあと。――泣けたら、の話だけど」

 王妃は扇の裏に笑いを隠し、「行きなさい」とだけ言った。



 夜が来る。月が、三年前と同じ角度で白壁を撫でる。私は翡翠ではなく白のドレスを選び、角の立たない光を身にまとう。髪は軽く上げ、耳にだけ小さな点。仮面の笑い方は“薄く”。観客の視線が当たった瞬間に吸い込まず、滑らせて他所へ渡すため。

 大広間は花の匂いが濃い。演奏台。絹張りの椅子。柱の影。鏡面の角度は、既に昼のうちに調整済み。私は扉をくぐって一歩、光と影の境に足を置いた。カイルは壁際に直線で立ち、さりげなく出入口の動線を入れ替えている。王妃は最上手に座し、扇の角度で空気を操る。アレン――王太子は、呼吸を整えた顔で中央の列へ。眠れていない影が、目の下にきれいに落ちている。

「セレナ様、本日もお美しい」

 輪の中心にミリア・カーレン。香水は二滴、多い。彼女の隣に、失笑の女――エレノアの代わりに別の顔。中心の位置はいつでも人で埋まる。私は彼女たちに薄い礼だけ落として、距離を取る。中心から四歩目。匂いが一番よく嗅げて、風に飛ばされない距離。

 楽師が弓を上げ、序曲が始まる。同じ曲。あの夜の音。心臓がひとつ早く打ち、私はそれを数で押し戻す。四拍。四拍。四拍。

 一曲目のあいだに、私は広間を半周して“影布”の薄さを指の背で確かめ、柱の陰に置いた小さな“微光点”を二つだけ起動する。人の視線が、無意識にそこへ流れる。二曲目――運命の曲。三年前、ここで私は断罪された。今夜は、同じ場所、同じ音楽、同じ月。違うのは、私の足の向きだけ。前へ。

 曲が終わる前、王妃の扇が一度。合図。私は演奏台の影をすべり、中央の空間へ出た。微光を納め、音をひとつ、二十秒だけ落とす。会話が半拍遅れ、笑いが薄くなる。その薄さに“映像陣”を差し込む。

「――ご覧ください」

 声は高くない。けれど、届く。壁の一角に、黒い面が淡く開く。そこにまず、白い列が現れる。救済の“空白”。列は数字ではなく、何も書かれていない空白の連なりだ。人は空白に恐れを感じる。ざわめきが起きる前に、私は言葉を乗せる。

「“空白”は、いつも嘘より雄弁です」

 空白の列の右に、二枚目が重なる。足し算の合う裏台帳――王家特殊印の支払い一覧。外輪の変型。日付。金額。納入元。オーフィリウス――誰かの喉が鳴る音が、音落下の底から浮く。王妃の扇が一度、裏返る。

 私は“器”の蓋に指を置き、怒りを糸にしてわずかに張る。次の一手。映像陣に、影布の“毛羽立ちマップ”が描かれる。点が西壁から殿下の寝台へ二本、重なって流れる。交差点。鍵穴。

「この“毛羽立ち”は、書くための紙の準備。――王のため、という名の反逆」

 言葉は刃。刃は薄いほど、深く入る。私は刃を立てて、しかし血を出さない角度で置く。

 音を戻す。微光を消す。映像はまだ残る。観客の視線が絵の中に沈む。私は深呼吸を一つ。ここからが、“夜会ふたたび”の心臓。

 王太子アレンが、台本通りに一歩出た。声の高さ、間、言い回し――前回と同じ構造の“糾弾”。

「セレナ・アルディナ。君は――」

 聞き覚えのある主語と動詞。名指し。静まり返る空気。三年前、ここで私は足を止め、涙で視界を壊した。今夜は違う。私は前へ出て、言葉を奪うのではなく、言葉の“場所”を変える。

「――殿下。糾弾は、私から始めましょう」

 空気が逆流する。アレンの眉が僅かに動く。カイルが壁際で視線を少し上げ、出口の“第三の扉”に近い人々をいなす。王妃の扇が、また一度。

 映像陣に四枚目が現れる。偽証の契約。封蝋の印影、“仮印R”の由来。そして、その印が“本物には絶対にない”ことを裏付ける工房の記録。私は口を開く。

「この“契約”に署名した者は、会場にいます。けれど今、名を呼びません。呼べば燃える。燃えれば、殿下も焼ける。私は燃やさない」

 ざわ――という小さな波。ミリアの扇の骨が一瞬だけ固く鳴る。私の耳の内側で鈴が、鳴らないまま重くなる。鳴らさない。鳴らせない。私は続ける。

「今夜は、“構造”だけを置いて帰ります。空白、足し算、毛羽立ち、契約。順番に、冷やす。名は、最後。――だから殿下、台詞を続けてください。私が受けます」

 アレンは沈黙を選ばない。立場がそれを許さないから。彼は王太子であり、舞台の主。彼の喉仏がひとつ動き、言葉が再び走り出す。

「セレナ・アルディナ。汝の行いは――」

 私はゆっくりと右手を上げ、床に小さな円陣を描いた。映像陣とは別の、簡素な魔法陣。感情変換の“短い回路”。怒りを一本、悲しみを薄く、恐れを点。回路に通し、空中の図と連結する。

 広間の灯りが半拍だけ沈み、壁の黒い面が少し大きくなる。私は台詞を挟まない。代わりに、図の一部が自動でめくれ、数字の列が“音”になって流れる。足し算の合う音。空白の“無音”。毛羽立ちの“サッ”。契約の“固い乾き”。音楽の合間に、別の音楽が混ざる。

「――!」

 最前列の商人が、息を呑む。カイルがそこへ視線を投げ、波を抑える。王妃の扇がまた一度。広間は“沈黙”の質を変えた。真空ではない。言葉の手前の静けさ。

 アレンの声が、そこへ落ちる。前回と同じ構文の言葉が、今度は“空白”に吸われず、“足し算”と“毛羽立ち”に絡まる。私はそこに、短い針だけ足す。

「殿下。『陰謀者』という語は、今日から“流路”に置いてください。私ではなく、流路に」

 アレンは私を見た。目は揺れる。けれど、逃げない。彼の視線が一瞬だけ王妃へ、次にカイルへ、それから再び私へ。彼は台詞の次の句読点を、ほんの少しだけ遅らせて言った。

「……流路の、どこに」

「王家の私財が通った管、宮廷魔導師団の“技術”が通った管、そして、嘘が“事実”に化ける口約の口。今日、三本、折り目をつけた」

 ミリアの扇が止まる。中心は止まると弱い。私はそこを見ない。見ると、三年前の笑いが蘇るから。代わりに、壁の図の“空白”を見つめる。

「三年前、私はここで泣きました。泣いても、何も変わらなかった。だから今夜は、泣かない。――殿下。次の台詞を」

 アレンは息を吸い、吐いた。目を閉じ、開いた。彼は王太子だ。彼は、役を降りない。彼は言った。

「セレナ・アルディナ。今この場で、君は何を望む」

 広間の空気が一段、透明になる。待っていた問い。私の答えは、三年前の反対側に置いてある。

「“場”の修復。――それが終わるまで、誰も燃やさない」

 王妃の扇が、静かに畳まれた。合図だ。映像陣の黒い面が淡く薄まり、最後に白い紙だけが残る。空白は、終わっていないことの証。私は円陣を指で払って消し、深く礼をした。

「開演は、ここまで。――続きは、次の曲で」

 楽師が、いつのまにか弓を構え直している。同じ曲の二巡目が始まる。三年前、二巡目の途中で私は連行された。今夜は、私は自分の足で動く。王妃は座したまま、風だけ変える。カイルは直線のまま、見えない扉を開ける準備をする。アレンは立っている。誰よりも揺れて、誰よりも立っている。

 私は一歩、前へ出た。懐の鈴が胸の内側で、鳴らないまま重くなる。鳴らさない。――まだ、幕を下ろさない。ここは“夜会ふたたび”。真実の刃を抜くのは、次の瞬間。私は息を整え、微光を指に仕込み、音の針を一本、袖に隠した。

「……さあ、続けましょう」

 同じ月、同じ音楽、同じ場所。違うのは、刃の向きだけだ。私は舞台の中心で、静かに立った。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結済】悪役令嬢の妹様

ファンタジー
 星守 真珠深(ほしもり ますみ)は社畜お局様街道をひた走る日本人女性。  そんな彼女が現在嵌っているのが『マジカルナイト・ミラクルドリーム』というベタな乙女ゲームに悪役令嬢として登場するアイシア・フォン・ラステリノーア公爵令嬢。  ぶっちゃけて言うと、ヒロイン、攻略対象共にどちらかと言えば嫌悪感しかない。しかし、何とかアイシアの断罪回避ルートはないものかと、探しに探してとうとう全ルート開き終えたのだが、全ては無駄な努力に終わってしまった。  やり場のない気持ちを抱え、気分転換にコンビニに行こうとしたら、気づけば悪楽令嬢アイシアの妹として転生していた。  ―――アイシアお姉様は私が守る!  最推し悪役令嬢、アイシアお姉様の断罪回避転生ライフを今ここに開始する! ※長編版をご希望下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>  既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ※小説家になろう様にも掲載させていただいています。 ※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。 ※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。 ※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。 ※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。 ※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。 ※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。 ※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。

婚約破棄された公爵令嬢ですが、王太子を破滅させたあと静かに幸せになります

ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エレナは、 誕生日の舞踏会で突然、婚約破棄を宣言される。 「地味で役に立たない」と嘲笑され、 平民の少女を新たな婚約者に選ぶ王太子。 家族にも見放され、エレナは王都を追われることに――。 しかし彼女は、ただの“癒しの令嬢”ではなかった。 静かに力を蓄え、事実と証拠だけで王太子の虚飾を暴き、 自らの手で破滅へと導いていく。 復讐の果てに選んだのは、 誰かに与えられる地位でも、名誉でもない。 自分で選び取る、穏やかな幸せ。 これは、 婚約破棄された公爵令嬢が 王太子を終わらせたあと、 本当の人生を歩き出す物語。 -

『赦しの魔女』なので、復讐はしないと決めています

逢坂ネギ
ファンタジー
火刑に処された令嬢は、森に住む『赦しの魔女』として、もう一度生を受けた。 貴族の娘として言いなりに生き、国家反逆の罪で処刑された少女——セレスティア・ド・アルノ。 次に目覚めたとき、彼女は記憶を持ったまま、森に暮らす若き魔女リュネとして転生していた。 大いなる力を持つ彼女は、村人に頼られ、力を貸しながら、それでも静かに暮らしている。 二度と誰の言いなりにはならないように。いつか、前世の自分を許せるように——そう、願いながら。 ところがある日、重傷を負った青年が村に迷い込んできたことで、リュネの『赦し』に向き合う運命は回り出す。 過去と現在、復讐と赦し、罪と希望。 すれ違いながらも惹かれ合うふたりが選ぶ未来とは——。 『赦すこと』は、弱いことでは無い。忘れることでもない。選びとる強い意思だ。 静かで優しい『救い』の物語が、今始まる。 【更新日】 毎週月曜水曜土曜07時 ※話の進行によっては2話更新あり ※この物語は『小説家になろう』『カクヨム』にて同時公開しています

処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う

yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。 これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。

ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします

未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢 十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう 好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ 傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する 今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。

向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。 それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない! しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。 ……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。 魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。 木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした

きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。 全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。 その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。 失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。

元聖女になったんですから放っておいて下さいよ

風見ゆうみ
恋愛
私、ミーファ・ヘイメルは、ローストリア国内に五人いる聖女の内の一人だ。 ローストリア国の聖女とは、聖なる魔法と言われる、回復魔法を使えたり魔族や魔物が入ってこれない様な結界を張れる人間の事を言う。 ある日、恋愛にかまけた四人の聖女達の内の一人が張った結界が破られ、魔物が侵入してしまう出来事が起きる。 国王陛下から糾弾された際、私の担当した地域ではないのに、四人そろって私が悪いと言い出した。 それを信じた国王陛下から王都からの追放を言い渡された私を、昔からの知り合いであり辺境伯の令息、リューク・スコッチが自分の屋敷に住まわせると進言してくれる。 スコッチ家に温かく迎えられた私は、その恩に報いる為に、スコッチ領内、もしくは旅先でのみ聖女だった頃にしていた事と同じ活動を行い始める。 新しい暮らしに慣れ始めた頃には、私頼りだった聖女達の粗がどんどん見え始め、私を嫌っていたはずの王太子殿下から連絡がくるようになり…。 ※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法も存在します。作者の都合の良い世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。 ※クズがいますので、ご注意下さい。

処理中です...