【石のやっさん旧作】勇者に寝取られた幼馴染が銅貨3枚で売られていた。

石のやっさん

文字の大きさ
1 / 28

追放

しおりを挟む
「リヒト、お前は今日限りでクビだ…悪く思わないでくれ」

仕方が無い…

この目が悪いんだ。

「やはりこの目が問題なのか?」

「ああっ、その目だ…お前に落ち度が無いのは解かるし、お前が魔物では無い事を俺たちは知っている…だが…」

この目の秘密がバレない様に、特殊な法具を使っていた。

だから、今迄は仲間や村の人しか、俺の目の事は知らない。

それが、最近バレた。

『そんなの気にするな』

そう言ってくれていたが、最近仲間の様子が可笑しかった。

仕方が無い事だ。

俺は自分で言うのも何だが…くせっけのある銀色の髪にやや幼い顔立ちの…ややショタ気味の美少年だ。

だが勤めて目立たない様に生きてきた。

その理由は、この目だ。

俺の目は…獣の様に暗闇で金色に光る。

そして、俺の銀髪で金目の容姿が魔王にどことなく似ているのだとか…

最初は『気にしない』そう言ってくれていたが…

周囲の目に晒されてからは次第に仲間の態度が変わって


今迄俺に好意的だった幼馴染も急に冷たくなってきていた。

以前は俺とガイアを同列で扱ってくれて居たのに…最近では俺はつまはじきされた状態だった。

ガイアは勇者だから…それもあるが…やはりこの容姿のせいだろう。


「そうね、此処から先はもう貴方は要らないわ…魔王に似ている存在がパーティに居るのは不味いわ」

彼女はセシリア…かっては姉の様な存在だった。

年齢は1つ年上で赤毛のセミロングの長身の美少女、そしてジョブは剣聖。

何時も平等に接してくれていて、この容姿をいつも褒めてくれて弟の様に接してくれていた。

だが、この容姿が魔王に似ているという話が広まると途端に手のひらが返った。

「そうね、このパーティに貴方は要らないわ…早く出て行きなさい」

この間まで仲良くしていたじゃないか?

そんな、彼女の名前はリサ、ジョブは賢者…水色髪の背が低い可愛い童顔の女の子だ。

結構その前から仲良くしていた筈だし、この容姿を猫みたいで可愛いって良く嫌がる俺を抱きしめてきていた。.何でこんな事になっているんだ。


「リリ、お前も俺は必要ないのか?小さい時から一緒に居たよな。」

「皆、可笑しいよ? なんでリヒトにこんな事言うの? 幼馴染じゃない」

リリはだけは俺の味方なんだな嬉しいよ。ジョブは聖女、背が低く垢髪で童顔。ポニーテール。胸は壊滅的にないが美少女だ。

本当の妹ではないが親を失ったリリをうちが引き取って育てていた。

そして両親が亡くなった後は俺が育てた。

その為 俺にとっては妹みたいな存在だ。


このパーティでリリ以外、俺が不必要というのは解った。

「そうか…リリ以外は俺が必要無い、そういう事なんだな…ガイアお前もか?」

「ああっ本当にすまない、お前が悪いんじゃない…だが」

勇者パーティに魔王に似た奴が居る…その風評が怖い…そんな所か。

「仕方ないな…解ったよ、それじゃあな」

「ちょっと待って、皆、このまま、リヒトと別れちゃっていいの?」

「リリ、もう良いよ…確かに俺はパーティに迷惑を掛けそうだ」

「ちょっと…リヒト」

「「「…」」」

「皆は何も言わない…それが皆の答えだよ」

「そんな、だったら私も出ていく」

「駄目だよ…聖女なんだから…今迄ありがとう…楽しかった」

そう笑顔で答え、パーティを後にした。

これが最後の俺の意地だ…

…俺は全部失ってしまった。

最早生きていても..仕方が無い…

これだけ付き合いがあるのに別れってこんなに簡単に終わるんだな。

もう俺には…何も無い。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件

マサタカ
青春
 俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。 あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。   そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。 「久しぶりですね、兄さん」 義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。  ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。 「矯正します」 「それがなにか関係あります? 今のあなたと」  冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。    今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人? ノベルアッププラスでも公開。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

処理中です...