勇者パーティのサポートをする代わりに姉の様なアラサーの粗雑な女闘士を貰いました。

石のやっさん

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第1話 勇者パーティへの参加と交換条件

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「嫌です!断ります!」

「そう言わないでくれよ!頼めるのがお主しかおらんのじゃ」

「いや、居るでしょう? そんなにお世話する人間が必要ならカイトや他の幼馴染の親が同行すればいいだけじゃ無いですか?」

俺は、今勇者パーティへの参加を村長に頼まれている。

勇者を含み四職(勇者、聖女、剣聖、賢者)は確かに幼馴染だが…

俺は参加したくない。

「そんな事したら、田畑を手放さなくちゃならないし、第一カイト達が嫌がるじゃろうが、自分の親が同行するなどと!」

そりゃ当たり前だな。

折角のハーレムパーティに親を同行させる…うんしたく無い。

「ですが、それでも嫌だ!なんで俺がカイト達の為に自分の人生を犠牲にしなくちゃならないんだ?」

「いやだが、カイト達は勇者パーティだから、少し位手を貸しても良いじゃないか?」

「村長、結構辛いと思わないか?カイトを好きな女3人とカイトと共に何年も生活するんだ…しかも俺は勇者達と違って支援金が出ない…村で俺のお金を出して貰えるのかな?そうだな、月金貨10枚(約100万円)位支給してくれるなら考えるけど?」

「それは出来ない…」

「いや、可笑しいだろう?多分、俺のジョブなら冒険者になれば、それ以上稼げる! 4人の家族に金貨2枚出させて、村長が2枚出せば問題無いだろう? 国から勇者パーティの家族には莫大な支援金も出されている筈だ」

「母親は兎も角、あの親父たちが出すと思うか?」

「出さないな…な」

元はなかなか良いおじさん達だったが…お金が手に入ってから人が変わった。

最近では金持ちぶって、お金の無い人間を見下すようになった。


「まぁ文句しか言わないでしょうね…ですが、俺には関係ない話ですよ…俺の両親が居なくなってからも村に置いて貰ったのは感謝してますが、掟に則って親の畑の半分を村に取られたし、俺は子供の頃からちゃんと1人分の税を納めてきた…村長だって見ていた筈だ。俺は子供の時から他の子みたいに遊ばず、働いてきた。だから、村に対して貸しも借りも無い筈だ!それにこのジョブだからな、冒険者にでもなれば暮らしていけるから、暫くしたら村を出るつもりです」

「だがな、家事も満足に出来ない。恐らく4人で旅なんて出来ないだろう? お前の恋人や妻になる筈だった者まで見捨てるのか?」

「妻なら、そうするかもな? だが勇者は複数婚が可能だから、最早それは無いし、縁は切れたから関係ないよ」

三人ともカイトが好きだからな。

でもある意味、それで良かったとも思える。

三人とも『俺の好み』では無いからだ。

だが、村という社会は残酷だ。

基本的に近隣から嫁や婿を取らなくてはならないから、選択肢が無い。

勇者パーティにならなければ複数婚は出来ないから、どうしても村社会だとカイトと結ばれなかった二人のどちらかが俺の嫁になった可能性は高い。

だが、その未来は無くなった。

「そう言われたら、儂も何も言えない…村民としての義務を果たしている以上はのう…だが、それでも心配なのは本当なんじゃ…勇者って物はなにかと注目される…家事も何も出来ず、すぐに天狗になる性格に素行の悪さ、光栄でもあるが、心配なんじゃよ」

本心で心配している訳じゃない。

ジミナ村長が気にしているのは『村』の体面だ。

そろそろ、妥協した話をするか。

「そう言えば、レイラ姉さんは相変わらず、いつも村の酒場で飲んだくれているんですかね?」

「まぁな、昔結構村が世話になったから余り酷い事もしたく無いが、酒場以外にもツケが随分溜まっておる…そろそろ払って貰わないと…このままじゃ奴隷落ちじゃ」

レイラ姉さん…昔は凄く凛々しかったし、カッコ良かったのに…

あれが原因で…酒におぼれるようになったんだよな…

仕方ない…

「それじゃ、カイト達勇者パーティの旅について行く代わりに、レイラ姉さんを借金ごと無償で貰うというのは如何ですか?それで手を打ちますよ!」

「結構な金額だが…焦げ付くのは確定しているし、回収は難しいから良いだろう…それで良い」

こうして俺はレイラ姉さんを貰う事でカイト達勇者パーティに同行する事を約束した。


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