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黒木省吾篇 僕にも守りたい者がいる
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僕には妹がいる。
黒木祥子。一つ年下の妹だ。
僕への虐めは早いうちから始まっていたので校内では一切関わらないように伝えてあった。
校内では一切きか、口を聞かないように頼んだ。
最初、妹は「どうして?」と納得いかないよ感じだったが、懸命に頼むと了承してくれた。
幸いな事に、学校への通学は電車を使う程の距離だったので、誰も気が付いていない。
そして、教師も僕の虐めに巻き込まれさせたく無い、そういう気持ちを察したのかその様に扱ってくれた。
虐めからは助けてはくれないが、この一点についてだけは感謝している。
今日も、妹を先に行かせて、遅れる事10分してから僕は学校にむかった。
だが、この日は違っていた。
学校のある駅で僕が降りると妹が絡まれていた。
嫌がる妹の手をとり繁華街の方へ連れて行こうとしている。
これは不味い。僕はカバンを放り投げるとすぐに走り出した。
「何をしているんですか、やめなさい」
「てめぇ邪魔すんじゃねぇ....何だ省吾かすっこんでろ」
「いいから、離せよ」
「お兄ちゃん、助けて」
「お兄ちゃん? そうかお前ら兄妹だったのか」
「良いからやめてくれ!」
「てめぇこそあっち行け、殴られたいのか?」
だが、周りの人の目が集まった事に気が付くと、大河武士は「覚えていろよ」の捨て台詞を残して去って行った。
「大丈夫か? 祥子!」
「お兄ちゃんのおかげでね!だけど怖かったよ。行き成りナンパしてきて無理やり連れて行こうとするんだもん」
「あぁ、あいつは凄くしつこくて陰湿な奴なんだ。僕の妹と知られたからには何かしてくるかも知れない、気をつけて」
「解ったよ、だけど又お兄ちゃんが助けてくれるんでしょう?」
「勿論、だよ」
僕たち兄妹は学校へと向かった。
黒木祥子。一つ年下の妹だ。
僕への虐めは早いうちから始まっていたので校内では一切関わらないように伝えてあった。
校内では一切きか、口を聞かないように頼んだ。
最初、妹は「どうして?」と納得いかないよ感じだったが、懸命に頼むと了承してくれた。
幸いな事に、学校への通学は電車を使う程の距離だったので、誰も気が付いていない。
そして、教師も僕の虐めに巻き込まれさせたく無い、そういう気持ちを察したのかその様に扱ってくれた。
虐めからは助けてはくれないが、この一点についてだけは感謝している。
今日も、妹を先に行かせて、遅れる事10分してから僕は学校にむかった。
だが、この日は違っていた。
学校のある駅で僕が降りると妹が絡まれていた。
嫌がる妹の手をとり繁華街の方へ連れて行こうとしている。
これは不味い。僕はカバンを放り投げるとすぐに走り出した。
「何をしているんですか、やめなさい」
「てめぇ邪魔すんじゃねぇ....何だ省吾かすっこんでろ」
「いいから、離せよ」
「お兄ちゃん、助けて」
「お兄ちゃん? そうかお前ら兄妹だったのか」
「良いからやめてくれ!」
「てめぇこそあっち行け、殴られたいのか?」
だが、周りの人の目が集まった事に気が付くと、大河武士は「覚えていろよ」の捨て台詞を残して去って行った。
「大丈夫か? 祥子!」
「お兄ちゃんのおかげでね!だけど怖かったよ。行き成りナンパしてきて無理やり連れて行こうとするんだもん」
「あぁ、あいつは凄くしつこくて陰湿な奴なんだ。僕の妹と知られたからには何かしてくるかも知れない、気をつけて」
「解ったよ、だけど又お兄ちゃんが助けてくれるんでしょう?」
「勿論、だよ」
僕たち兄妹は学校へと向かった。
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