ウサギの牙 いつか狼やトラを殺す素質…

石のやっさん

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第22話 1回戦 いじめられっ子VSカリスマヤンキー

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「泰明様…1回戦目は貴方になりました…後、今回のトーナメントは8名で戦う事になりました…」

16名で戦う筈だった筈だ。

それが半分…それは余りにも可笑しい。

「人数が減った理由は教えて頂けますか?」

「その情報は教えて良い事になっています…今回の大会にアマチュアとは思えない程の人間が混じっていた…そして多くの人間を殺したから…以上です」

俺が思った以上の恐ろしい奴がいる。

そういう事か。

此方の手のうちを読まれたく無くて別室待機を選んだが…相手の手も見られないのは予想外だった。

まさか、モニターが無いなんてな。

他の人間の戦いも見られないから、ぶっつけ本番。

対策は練られない…

相手も同条件なんだ、仕方がないと諦めるか。

「泰明様、お時間でございます」


◆◆◆

「「「「「うわぁぁぁぁぁーーーっ」」」」」

なんだ此処は、コロシアムみたいだ。

観客が全員マスクを被っている以外は何かの闘技場にしか見えない。

「さぁ~始まりました、日本最強殺人鬼決定戦…とはいえアマチュアなんですけどね! アマチュア同士の殺しあい…プロには無い泥試合が見れるのもアマチュアならではの戦いも見れます…司会と審判は皆さんご存じ、殺人鬼の中に咲いた美しい花、神9の一人、サクヤヒメが行います」

この人も神9の一人。

どう見ても子供に見えるけど、強いんだよな。

「…」

凄く軽いな…

「どうした少年…あはははっお姉さんに惚れたか! まぁ仕方ないお姉さんはセクシーだからな」

審判なんだよな…敵にしちゃ不味いじゃん。

「可愛らしくて…うん見惚れていた」

「あはははっ、よし少年、少年が勝ったら特別に非売品のサクヤヒメのサイン入りブロマイドをあげよう」

「「「早く進めろよーーー」」」

「煩い…わーったよ…チッ、この少年が『ラビットファング』いじめられっこ出身でラビットゲームからの勝ち抜き者…ウサギの牙は果たして…何処まで通用するのか」

相手が…反対側から出てきた…

嘘だろう…

彼奴は

星野聖夜…

俺の地元のカリスマヤンキー。

通称、破壊神聖夜。

俺を虐めていった奴は彼奴のチームにも入れないレベルのクズ。

しかも…此奴は、俺を知っている。

「あれ…ポチじゃねーか、なんでこんな所にいるんだ…」

此奴は虐められている俺をポチと呼んで顔にタバコの火を押し付けて笑っていた。

「対戦者は…」

「なんだこのガキ女泣かすぞ」

「お前殺すぞ馬鹿が…」

「何だよ…」

桁が違うんだ…ただ睨まれただけであの聖夜が真っ青になった。

「この糞ガキが星野聖夜…地元では不良のカリスマとか言っている、いきり馬鹿ですね…此処が会場じゃなければ…瞬殺されるクズです」

てっきり、此奴が大量殺人をしたのかと思っていたが…違うようだ。

「それじゃ第一試合…始め」

俺は少し距離をとった。

あらかじめ用意していたガソリン入りの小瓶にジッポで火をつけて放り投げる。

「火炎瓶か…はははっ当たらなければ意味ねーな」

俺が投げた火炎瓶を聖夜は簡単に避けた。

そのまま俺の目の前に突っ込んできて…顔面を殴ってきた。

辛うじて鼻への直撃はさけたが…頬っぺたに当たり顔面に痛みを覚えた。

「ハァハァ」

「今のはサービスだ此処からはこれを使う」

そう言うと聖夜は手にカイザーナックルを嵌めていた。


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