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第41話 試金石
しおりを挟むクックック…泰明の奴、こちらが何かしなくても、自分で殺人鬼の階段を上がって行く。
兎から始まり、アマチュアで部で優勝。
そして、今…殺人鬼のプロにまで上がってきた。
今が一番化ける時なのかも知れない。
あのツクヨミが苦戦する、そう言ってイナダヒメがやりたくないって言うんだ…笑うしかない。
自分で気がついていない。
世界は兎も角、日本では恐怖の象徴で…何者も恐れない神9がそれを言うのは駄目だ。
しかもこの私の前でだ。
特にツクヨミはアマテラスが居ない今…日本一と言って過言じゃない。
それが知らないうちに弱気になっている。
これが姉さんが言っていた『真の強者は弱者から生まれる』そう言う事か?
虐めにより追い詰められたウサギはその虐めの相手を殺していた。
そして、ウサギ狩りの兎になりそのまま死ぬ筈だった存在が、逆に返り討ちにし…そのままアマチュアのチャンピオンだ。
そしてその後も裏の仕事を順調にこなしている。
次はどうするかだ…
ここで一つ大きな壁をぶつける事が必要だ。
どうした物か…
「どうかしましたか? 神代様」
「いや、泰明の事なのだが、そろそろ強い者をぶつけて見たくてな…言うのは簡単だが、果たして言うほどの事が出来るのかどうかの確認だ」
「確かに…この前の話…思わず驚きましたが、出来るかどうか考えたら恐らくは…ならばこのツクヨミが…」
「それは意味が無い…身内だと何かとお互いに甘えが出来る…いかに泰明でもお前相手に硫酸は使わない可能性が高い」
「まぁ、神9好きそうですから…」
あれはポーズの可能性が高いが….どちらが傷ついても私の損害だ。
「そうだな…それはさて置き、誰とぶつけるかだ…泰明には6か月後には『日本最強殺人鬼決定戦』に出場させる事を考えている。その前に強い相手にぶつけてみたいんだが、その相手に困っている」
「例の殺人ロリータは如何ですか? 勝てると言っていたのですから…」
「嘘か本当か試金石でそう考えたが…先方が拒否してきた」
「また、何でですか?」
「次の日本最強殺人鬼決定戦へ出場希望だそうだ…だから手の内は明かしたくない…そういう事らしい」
「はぁ、そう言う偶には見えませんが…」
「だが断って来たのは事実だ」
「そうですね…それならワルキューレ見習いが、練習相手を探しているみたいです」
「ワルキューレか?」
「はい、何処かで一番下のゴルッが死んでその座が空席になっているそうです…その席を狙っている候補生が3名居るらしいのですが…その練習相手に困って…」
「例の『どちらかが死ぬまで戦いを止めない』まさかその、ワルキューレのルールが練習でも適応されるのか?」
「馬鹿らしい話ですが、その通りです」
誰も死にたくないから、そんなのやらないだろう。
「それでは相手に困っていそうだな」
「はい勝てば600万ドル…その条件でも相手がいないという噂です」
「世界を経験させるのも良いのかもな…泰明を練習相手に売り込んで貰えるか?」
「自分から言い出しましたが宜しいのですか?」
「構わない」
恐らく一流に指が1本掛った相手…これに勝てるかどうか…
此処で泰明の実力を見させて貰う。
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