異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん

文字の大きさ
8 / 77
第一章 顔に傷がある女性を好きになりました

第8話 登録

しおりを挟む

再び衛兵所に向かっている。

しかし、見れば見る程、凄い美人だ。

絶世の美女とはまさに彼女みたいな人の事を言うのだろう。

背なんて8等身を通り越して下手したら9等身近い。

手足はすらっとしていてスレンダーな体。

髪の毛が長くて風に靡いている。

そして長い睫毛が良く似合う切れ長の目。

この世界は美人に美少女だらけだけど、此処迄の美女はまだ見た事が無い。

前世も含んで、ナンバーワンの美人だ。

「どうした、急に私の方を見つめて? どうかした…ああっ、やっぱり、私と友達になるのが嫌なのか? そうだな、こんな…」

「いや、そうじゃ無くて、カセリアさんは凄い美人なのに、何故男に縁が無いのか解らなくて…」

「美人?! 私がか? 顔に傷がある女だぞ!こうなる前は、まぁ貢げば付き合ってくれる男は居たが、顔に傷が出来てからは皆無だな!それまで多少は付き合いがある男は居たが、顔に傷が出来てからは『キモイ』『話しかけるな』ははは、そう言われたよ」

なんと勿体ない。

「俺には凄い美人に見えますよ!」

「そうか…まぁ凄く嬉しいよ!」

笑いそうもない美人が笑うと凄い破壊力だな。

「そう言えば男性に会わないんだけど?この世界の男性ってどんな感じなの?」

「この世界の男か? う~む、外見で言うならオークみたいなデブが多いな!あと尊大な性格で、基本的には何もしない引き篭もりが多い…割とましなのは王宮に居る男だな」

そう言えば王宮で確かに男に会ったけど…ザモブって感じだった。

あれで良い方なのか?

「同級生の男は結構良い男になると思うけど? この世界の男が戦わないから戦わされる…そう言う事なのかな?」

「ああっ、それは無いな」

「魔族と戦う為の、異世界人召喚そう聞いたんだけど」

「此処だけの話だけど、戦わされるのは女と勇者パーティの人間だけだよ! 男の方は貴族に建前上は『戦力』として引き渡されるが実際の所は種馬あつかいだな」

「種馬?」

「貴重な男を戦いで殺させる様な事はしない…一応は貴族に『戦力』として派遣はするけど、実質は弱い敵と戦わせるだけだよ!それで跡取りと恋するように仕向けて、 跡継ぎ作りだな…貴族にとって1番欲しいのは 跡継ぎだ!この世界の男はあっちの方はからっきしだから…ははは、何も知らないうちにチヤホヤしてまぁ頂いて囲っちまおうという訳だ」

「あっちがからっきし…」

「この世界は男女比が1対5だけじゃ無くて、男の性的能力が弱いんだよ…それこそ女が3時間も奉仕してようやく勃起する位の男性でましな方で、酷いのになると所謂インポで使い物にならない…だから異世界人の男性は貴重なんだ」

そんな男だけで勝ち組みたいな世界なら、あんな事望む必要は無かったな。

「それなら、人口的にこの世界は凄く危ないんじゃないですか?」

魔王よりそっちの方が深刻な気がする。

「ああっ、元は凄く多かったが随分と減少してしまった!その為、この世界の男には死刑が無くなった位だ」

男が重犯罪を犯した場合は性的行為で償うらしい。

「すごい話ですね…」

「まぁ、この世界ではこれが常識なんだ…おっ衛兵所についたぞ…本当に良いのかな?」

是非ともお願いしたい…それ以外ない。

「勿論です」

「そう…ありがとう」

凄く嬉しそうだ。

◆◆◆

「嘘だよね? この間はスラムのガキ…今度は顔に傷がある女…なら私だって…」

「衛兵が勤務時間内に男性を口説くのは、犯罪だよな」

「あはははっ冗談ですよ、今回も友達ですか?」

「はい」

「それじゃ二人とも冒険者証をお願い致します」

「「はい」」

この世界…気のせいか全然ファンタジーじゃない気がする。

しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...