異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん

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第二章 甘い生活

第31話 本当に平等なんだな

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「ハァハァ、理人来たわよ! 貴方のシャルナが…ハァハァ」

此処は男性保護施設の入り口。

何もかも放って置いてきました。

そんな感じのシャルナさんが立っていた。

どう見ても、カセリアさんやミムも言うような残酷な人に見えないな。

「そんなに焦って来なくても、時間はたっぷりあるんだし…」

「そうね、それじゃ早速『友達申請』するわよ!」

「えっ」

「大丈夫、大丈夫…申請は男性保護施設でできるから、ほら行きましょう?」

そう言うとシャルナさんは一緒に男性保護施設に入ろうとしたが…

「男性保護施設は、如何に貴族と言えど、男性の許可なく入れません」

「理人…」

「これから『友達申請』をしようと思いましてここでも出来るんですよね?」

「そうですか? こんな残酷な…」

「お前、何を言おうとしているのかしら? 男性でも無い人間が公爵に歯向かう…」

「失礼しました!」

「シャルナ、その辺で止めてあげてよ、いつもお世話になっているんだから」

「理人が言うなら良いわ! 今のは不問にしてあげるからね…さっさと道を開けなさい!」

「ハッ」

やっぱりシャルナって怖いんだな。

怒らせないように気をつけよう。

「それじゃ行こうか?」

「うん!」

こうして見ると凄く可愛いのに、まぁ公爵なんだから二つの顔位は使い分けるよな。

『友達』になる手続きをして部屋に戻り、カセリアとミムを紹介する事にした。

「こちらが、シャルナと同じで『友達』のカセリアとミムです!」

「凄いわね、本当に2人と暮らしていたんだ! 初めまして私はシャルナ、フランソワーズ.ド. バルバトールこの国で公爵をしています」

「ご丁寧に、私はカセリア、元は騎士でしたが今は冒険者で家名は捨てたのでありません」

「ミムです! 宜しくお願い致します」

「ごめんなさい!カセリアさんは面識がありましたね、確か王族付の騎士をしていましたわね!ミムさんはこれから宜しくお願い致しますね」

公爵なのに結構腰が低い様に思える。

なんだか、聞いた話と違う気がするな。

「確かに、そうですね…シャルナ、これからお願いしますね」

「え~とシャルナ…お願いします」

「カセリアさん、ミム、せめて『さん』位つけないと不味いだろう?」

「それなら気にしなくて大丈夫だわ! 1人の男性を中心に『友達』なった場合は、お互いに対等に過ごす。そういうルールがあるのよ? あくまで私生活の話限定だけどね? だからこれで良いのよ」

そうなのか…私生活のみとは言え『公爵』を呼び捨て…凄いな。

「凄いね」

「勿論、私生活だけの話だよ、ちゃんとした場所じゃ、シャルナ様って跪くさ」

「うんうん、私なんてここ以外じゃ、シャルナの顔も見れないよ」

「どうして、そんなルールがあるんだ」

「理人、此処まで男女比が酷くなる前、まだ男が女を嫌うようになる前は、一夫多妻のハーレムを作って暮していたのよ、その時は男の前では皆仲良く、そんな理由から出来たマナーなの!だから理人はどんな地位の人間でも気兼ねなく敬称なんてつけなくて良いし、理人の友達同士は公式の場以外は同等で敬称は要らないわ」

此処まで男女比が狂って、出産が難しくなってきたから…なのか?

「それって何処まで通用するの?」

「基本的に王族にだって通用するわよ!実際に理人は私に敬称をつけなかったし、普通に考えたら凄い狼藉を働いたじゃない?誰も咎めなかったでしょう? まぁ女として私も凄く嬉しかったけど?」

「本当に?」

「本当よ!」

「例えば、マリン王女をマリンと呼びつけて、シャルナにした様な事をしても咎められないわけ?」

「そうね…そのまま押し倒して行為に及ぶなら無罪よ! それは貴族も同じだわ! あそこ迄して出来なかったではタダでは済まないわよ!搾精できなかったら、流石に重罪だったわね! 尤も理人なら、出来ない訳ないから、王族相手でも問題はないわね…もしかして理人はマリン王女にも種付けしたいのかしら?」

「確かにマリン王女は綺麗だと思うけど…もうこれで充分! もう増やそうって思わないな」

「賢明ね…それじゃ…早速だけど?! 理人…」

「それはシャルナ話し合いで決めようよ!」

「ちゃんとルールを決めよう、シャルナ…」

「そうね?」

本当に平等なんだな。


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