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ナツナ視点4
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「ようこそいらっしゃいました。我ガーランド王国へ。貴女の入国を待っていましたわ。待っている間に貴女の処分について…刑については決まっています。言いたいことがあると思われますが、もう既に刑は確定しております。明日から刑を執行します。衛兵!この者を例の牢へ!」
死に損ないの王女が兵に指示を出します。
この女…死ぬはずだったのに…。
誰なのよ!
邪魔した奴は!!
私は引き摺られるように地下の牢に投げ込まれた。
…この私をこんな目に合わせるなんて!!
そう思って睨み付けるも、兵は何事もなかったかの様に去っていったわ。
何なの?
何故私がこんな目に合わなければならないの?
ただ贅沢な生活を送りたかっただけなのに!
母国で受けた鞭の痛みはまだ引かない…。
逆に日に日に痛む様になってきた…。
死にたくない!!
でもこれ以上の痛みを味わうぐらいなら死にたい…。
私がした事はそんなに悪いことだったの?
だって実際に手を下したのは私じゃない人もいるじゃない?
なのに全て私のせいなんて…おかしいじゃない!!
私を絶対に守ってくれるって言ってたくせに!!
何で今私を助け出してくれないの!!
「これが夕飯だ。」
そう言って質素なパンを投げ入れた兵はさっさと私の前から去っていった。
投げ入れられた食事は…硬いパンと冷えたスープ。
は?
これが夕飯なの?
母国の夕飯はもう少しよかったわよ!
働かされていたけど…でも肉や魚出ていたわよ!!
何なの?
この国!!
文句を何度も大きな叫び声をあげたのに、結局最後まで誰も来なかったわ。
仕方がなく私は、諦めて硬いパンと冷えたスープを飲むことにした。
明日、明日から何をされるの?
私は悪くない、私は悪くない、ワタシハワルクナイ。
もう5年も刑を受けたのよ?
これ以上何をするというの?
余りにも酷いじゃない!!
そして次の日の朝、私にいっぱいの水を手渡された。
丁度喉が乾いていたので一気に飲み干すと、急に身体中に痛みが走り身体が動かせなくなった。
そんな私を引きづるように牢から外に出すと、民衆の前に磔にされた。
「この者は、我国の王女殿下を貶め処刑させようとした悪女である。王女殿下は助けられ、今は無事に結婚もされ幸せに過ごされているが、この者によって付けられた心の傷の痛みは計り知れない。今日より5日ここに磔付け、その後公開処刑とする。」
その声に民衆からの私への批判の声があがった。
なによ、今幸せならもういいじゃない!!
その前に何結婚とかしているのよ。
あぁ、もっと早く処刑執行させておけばよかった。
あの女に幸せなんて似合わない!!
そう思って民衆を睨むとどこからか石が飛んできた。
死な無い程度なら物を投げつけてもいいなんておかしいじゃない!
そして、石を投げる方もおかしいわ!
最初こそ怒りで意識を保っていたが、どんどん意識が遠くなっていく。
縛られた手や足が痛い。
石はまだ飛んでくる。
ねぇ、私は幸せになりたかっただけなの…。
なのに何故こんな目にあうの…?
5日間晒された彼女は、その後公開処刑にてこの世を去った。
自分の幸せの為ならどんな手も使う悪女の最期は呆気なかった。
ーFinー
死に損ないの王女が兵に指示を出します。
この女…死ぬはずだったのに…。
誰なのよ!
邪魔した奴は!!
私は引き摺られるように地下の牢に投げ込まれた。
…この私をこんな目に合わせるなんて!!
そう思って睨み付けるも、兵は何事もなかったかの様に去っていったわ。
何なの?
何故私がこんな目に合わなければならないの?
ただ贅沢な生活を送りたかっただけなのに!
母国で受けた鞭の痛みはまだ引かない…。
逆に日に日に痛む様になってきた…。
死にたくない!!
でもこれ以上の痛みを味わうぐらいなら死にたい…。
私がした事はそんなに悪いことだったの?
だって実際に手を下したのは私じゃない人もいるじゃない?
なのに全て私のせいなんて…おかしいじゃない!!
私を絶対に守ってくれるって言ってたくせに!!
何で今私を助け出してくれないの!!
「これが夕飯だ。」
そう言って質素なパンを投げ入れた兵はさっさと私の前から去っていった。
投げ入れられた食事は…硬いパンと冷えたスープ。
は?
これが夕飯なの?
母国の夕飯はもう少しよかったわよ!
働かされていたけど…でも肉や魚出ていたわよ!!
何なの?
この国!!
文句を何度も大きな叫び声をあげたのに、結局最後まで誰も来なかったわ。
仕方がなく私は、諦めて硬いパンと冷えたスープを飲むことにした。
明日、明日から何をされるの?
私は悪くない、私は悪くない、ワタシハワルクナイ。
もう5年も刑を受けたのよ?
これ以上何をするというの?
余りにも酷いじゃない!!
そして次の日の朝、私にいっぱいの水を手渡された。
丁度喉が乾いていたので一気に飲み干すと、急に身体中に痛みが走り身体が動かせなくなった。
そんな私を引きづるように牢から外に出すと、民衆の前に磔にされた。
「この者は、我国の王女殿下を貶め処刑させようとした悪女である。王女殿下は助けられ、今は無事に結婚もされ幸せに過ごされているが、この者によって付けられた心の傷の痛みは計り知れない。今日より5日ここに磔付け、その後公開処刑とする。」
その声に民衆からの私への批判の声があがった。
なによ、今幸せならもういいじゃない!!
その前に何結婚とかしているのよ。
あぁ、もっと早く処刑執行させておけばよかった。
あの女に幸せなんて似合わない!!
そう思って民衆を睨むとどこからか石が飛んできた。
死な無い程度なら物を投げつけてもいいなんておかしいじゃない!
そして、石を投げる方もおかしいわ!
最初こそ怒りで意識を保っていたが、どんどん意識が遠くなっていく。
縛られた手や足が痛い。
石はまだ飛んでくる。
ねぇ、私は幸せになりたかっただけなの…。
なのに何故こんな目にあうの…?
5日間晒された彼女は、その後公開処刑にてこの世を去った。
自分の幸せの為ならどんな手も使う悪女の最期は呆気なかった。
ーFinー
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