【完結】婚約破棄はいいですよ?ただ…貴方達に言いたいことがある方々がおられるみたいなので、それをしっかり聞いて下さいね?

水江 蓮

文字の大きさ
5 / 67

5

しおりを挟む
「さて、次なのですが…騎士団長様、貴方の事を少しお話させて頂きますね。あぁ、裁判長、これも後程今回の婚約破棄、国外追放に繋がりますので、ご了承くださいませ。」

「な、何を言っているんだ!もう閉廷でお前を追放する!!」
まぁ、お言葉は威勢がいいですが…何やら震えてらっしゃいますね。

ちゃんと、踊れるかしら?

「裁判長には、許可を得ております。そして今回の私への罰にも関与されてますので、そのままお聞きください。」

私は、指をパチンと鳴らします。
今度は、無念の死を迎えられた騎士団員の方々です。
騎士団員の方々は、血まみれ、また、剣が刺さったまま、どこかしらの身体の欠損がある状態なのですが…これは、本人との交渉の末決定しております。
本人達の希望なので、私はそれを優先しました。

あ、でも、血まみれに見えるのは、騎士団長様のみと今回はさせて頂きました。

だって…こんな状態の方々を見られては、多分…皆様宰相様のように倒れられてしまうでしょう?
なので、騎士団長様のみ、特別に死んだ時の状態が見えるようにしております。

さて、下準備は出来ました。
さぁ、いきますわよ?

「騎士団長様、貴方の別名をお聞きになった事がありますか?国民は、皆貴方を英雄だと信じてますが、実際は違いますよね?貴方は、ただの逃走団長。勝ち目が無いと分かると1番に逃げる。しかも、部下をその場に身代わりに置いて…。ここにおられるのは、貴方の後ろでずっと憑いておられた、貴方の代わりに亡くなった方団員の方。可哀想に…今の今まで、貴方を守らなきゃと思いここに留まられておりましたのよ?」

「な、なんの事か分からない。この者を引っとらえよ!」

騎士団長様が大声をあげられましたが、団員の方は動きません。

だって…逃走団長を追放できるチャンスですものね?
中には歯を食いしばってる方も、おられます。
あの方は、ご友人が、団長様の代わりに亡くなられた方だったはずです。

本当に良く耐えられたと思います。
騎士団の方々は、もう限界でした。
しかし、相手が騎士団長様…皆様で色々計画されていたみたいですものね。

大丈夫ですよ。
この方は、私の獲物として狩りとります。
皆様の手を、こんなバカ団長のせいで汚させたくないのですから…。

誰も動かない状態に痺れを切らした団長様が、動こうとした時でした。

『動くなよ。お前は俺たちの最期について聞くべきだし、お前もあの宰相と同じ横領犯なんだから、大人しくそこに立ってろ。殴りたいだろ?いつもなら殴って、蹴って黙らせてたもんな?でも、俺は死んでいる。つまりお前は、俺に何も出来ない。なぁ、折角また会ったんだ。話をしようぜ?』

胸に剣が刺さったままの1人の男性が、騎士団長様の前に立ち塞がりました。

同じ戦場で戦った仲間…。
いえ、同じ戦場にいた人間と言った方が正しい気がしますね。
暫く、お2人に、いえ、皆様に彼との会話を楽しんで頂きましょう。

私が、目配せすると、1人の団員が頭を下げ、走って行きました。

彼には、事前にもし、私が騎士団長を追い出せると確信が持てたら裁判所に必要な書類を出して欲しいと頼んでおいた方です。
どうやら、彼は私が勝つと思ったみたいですね。

さて、書類の準備も出来そうですし、団長様の姿を見ることにしましょう。

今日で、会うのは最期ですものね?
楽しく踊りましょう?
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です

しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。

聖女を怒らせたら・・・

朝山みどり
ファンタジー
ある国が聖樹を浄化して貰うために聖女を召喚した。仕事を終わらせれば帰れるならと聖女は浄化の旅に出た。浄化の旅は辛く、聖樹の浄化も大変だったが聖女は頑張った。聖女のそばでは王子も励ました。やがて二人はお互いに心惹かれるようになったが・・・

真実の愛のおつりたち

毒島醜女
ファンタジー
ある公国。 不幸な身の上の平民女に恋をした公子は彼女を虐げた公爵令嬢を婚約破棄する。 その騒動は大きな波を起こし、大勢の人間を巻き込んでいった。 真実の愛に踊らされるのは当人だけではない。 そんな群像劇。

妹が聖女の再来と呼ばれているようです

田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。 「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」  どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。 それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。 戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。 更新は不定期です。

持参金が用意できない貧乏士族令嬢は、幼馴染に婚約解消を申し込み、家族のために冒険者になる。

克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 セントフェアファクス皇国徒士家、レイ家の長女ラナはどうしても持参金を用意できなかった。だから幼馴染のニコラに自分から婚約破棄を申し出た。しかし自分はともかく妹たちは幸せにしたたい。だから得意の槍術を生かして冒険者として生きていく決断をした。

透明な貴方

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 政略結婚の両親は、私が生まれてから離縁した。  私の名は、マーシャ・フャルム・ククルス。  ククルス公爵家の一人娘。  父ククルス公爵は仕事人間で、殆ど家には帰って来ない。母は既に年下の伯爵と再婚し、伯爵夫人として暮らしているらしい。  複雑な環境で育つマーシャの家庭には、秘密があった。 (カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています)

女神様、もっと早く祝福が欲しかった。

しゃーりん
ファンタジー
アルーサル王国には、女神様からの祝福を授かる者がいる。…ごくたまに。 今回、授かったのは6歳の王女であり、血縁の判定ができる魔力だった。 女神様は国に役立つ魔力を授けてくれる。ということは、血縁が乱れてるってことか? 一人の倫理観が異常な男によって、国中の貴族が混乱するお話です。ご注意下さい。

てめぇの所為だよ

章槻雅希
ファンタジー
王太子ウルリコは政略によって結ばれた婚約が気に食わなかった。それを隠そうともせずに臨んだ婚約者エウフェミアとの茶会で彼は自分ばかりが貧乏くじを引いたと彼女を責める。しかし、見事に返り討ちに遭うのだった。 『小説家になろう』様・『アルファポリス』様の重複投稿、自サイトにも掲載。

処理中です...