【完結】何でも欲しがる妹?お姉様が飽き性なだけですよね?

水江 蓮

文字の大きさ
29 / 81

29

しおりを挟む
「2つの逃げ道ですか?」

私が尋ねると王妃様は楽しげに頷かれた。

「そう2つの逃げ道!1つは他の家に養子に入ること。とある公爵家が貴女を是非養子に迎え入れたいと言っているの!だから養子に入ってみてはどうかしら?その家の子は男の子ばかりだから、女の子が欲しいんですって!以前から夜会で貴女のことが気に入ってたらしいんだけど、この前の事件での貴女の立ち回りを見て是非家にって言っておられるのよ!公爵家だから今より家格が上になるわ!つまり彼らには手出しができなくなるの。これが逃げ道1ね!そしてもう1つの逃げ道は婚約者を王命で作ってしまう事。実は貴女を嫁に貰いたいって家が沢山あるの。勿論貴女と婚約者になりたい子息達も…ね!その中で貴女が気に入った男性と婚約すれば、姉の婚約者を押し付けられたりすることはないわ。平民に…とはならないけれど、あの家族とは確実に縁を切れるように私達が手を回してあげるわ。悪くない話のはずよ?あ、婚約者を決めると言ってもすぐに決めなくていいの。ただ貴女がいいなって思う相手がいたらその人との婚約、結婚を考えて欲しいの。貴女はとても優秀だわ。この国に絶対に必要な人物。少し考えてくれないかしら?あ、平民になっても私捕まえに行っちゃうかもしれないし…ね?」

王妃様…逃がすつもりはないんですね…。

まぁ、確かに王妃様の提案に乗れば私は、あの姉の婚約者を拒否することができる。
だが、私を好きな人なんているのか?
いや、いないだろう…。
なら養子に入る?
養子に入るとなると今すぐにでも縁が切れる…。
でも公爵家の令嬢に私がなるの?
縁は切りたいけど究極の選択すぎる!!
私が頭を悩ませていると、王妃様が笑いながら話しかけてきた。

「今すぐ返事は無理なのは分かっているわ。だから考えておいて頂戴?貴女…自分がモテないと思っているようだけれど…モテるのよ?貴女の姉はもう学園に通わなくていい時期が来たでしょ?だからこれからは抑えていた貴女へのアタックを止めない事にするわ。キャロット嬢がいる場所で口説くのは危険だと思ったからこっそり手を回して止めていたのよ。それを解禁するから頑張って!養子の件も考えておいてね?嫁入りだけでも手伝いたいって言っているから…それにもし高位の家に嫁ぐとなれば公爵家の令嬢として嫁入りした方がいいでしょうし。あ、養子に入った後婚約したい人が出来た場合相手がどんな身分であっても貴女を大切にしてくれる人なら結婚は自由にしていいって言ってくれているからそこは安心して?さて、色々話したけど、次またお茶会に呼ぶからその時にでも返事貰えるかしら?なるべく早く決めて欲しい事なの。その後の始末が色々あるからね…ふふふっ。ごめんなさいね?」

その後の始末ってなんだろう…。
なんか怖いや…。
でも気にしたら負けな気がする…。

この日は、一応養子に迎え入れたいと言っている公爵家の名を聞き帰る事にした。





皆様…残念ながら私は平民になれないみたいです…。


なんでこうなった!?
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

奪う人たちは放っておいて私はお菓子を焼きます

タマ マコト
ファンタジー
伯爵家の次女クラリス・フォン・ブランディエは、姉ヴィオレッタと常に比較され、「控えめでいなさい」と言われ続けて育った。やがて姉の縁談を機に、母ベアトリスの価値観の中では自分が永遠に“引き立て役”でしかないと悟ったクラリスは、父が遺した領都の家を頼りに自ら家を出る。 領都の端でひとり焼き菓子を焼き始めた彼女は、午後の光が差す小さな店『午後の窓』を開く。そこへ、紅茶の香りに異様に敏感な謎の青年が現れる。名も素性も明かさぬまま、ただ菓子の味を静かに言い当てる彼との出会いが、クラリスの新しい人生をゆっくりと動かし始める。 奪い合う世界から離れ、比較されない場所で生きると決めた少女の、静かな再出発の物語。

「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」

イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。 ある日、夢をみた。 この国の未来を。 それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。 彼は言う。 愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?

『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』

放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」 王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。 しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!? 「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!) 怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。

妹の身代わりに殺戮の王太子に嫁がされた忌み子王女、実は妖精の愛し子でした。嫁ぎ先でじゃがいもを育てていたら、殿下の溺愛が始まりました・長編版

まほりろ
恋愛
 国王の愛人の娘であるアリアベルタは、母親の死後、王宮内で放置されていた。  食事は一日に一回、カビたパンやまふ腐った果物、生のじゃがいもなどが届くだけだった。  しかしアリアベルタはそれでもなんとか暮らしていた。  アリアベルタの母親は妖精の村の出身で、彼女には妖精がついていたのだ。  その妖精はアリアベルタに引き継がれ、彼女に加護の力を与えてくれていた。  ある日、数年ぶりに国王に呼び出されたアリアベルタは、異母妹の代わりに殺戮の王子と二つ名のある隣国の王太子に嫁ぐことになり……。 「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」 ※無断転載を禁止します。 ※朗読動画の無断配信も禁止します。 ※小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。 ※中編を大幅に改稿し、長編化しました。2025年1月20日 ※長編版と差し替えました。2025年7月2日 ※コミカライズ化が決定しました。商業化した際はアルファポリス版は非公開に致します。

[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・

青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。 婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。 「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」 妹の言葉を肯定する家族達。 そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。 ※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。

【完結】あなたの思い違いではありませんの?

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?! 「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」 お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。 婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。  転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!  ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/11/19……完結 2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位 2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位 2024/08/12……連載開始

【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。

138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」  お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。  賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。  誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。  そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。  諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。

【完結】虐げられて自己肯定感を失った令嬢は、周囲からの愛を受け取れない

春風由実
恋愛
事情があって伯爵家で長く虐げられてきたオリヴィアは、公爵家に嫁ぐも、同じく虐げられる日々が続くものだと信じていた。 願わくば、公爵家では邪魔にならず、ひっそりと生かして貰えたら。 そんなオリヴィアの小さな願いを、夫となった公爵レオンは容赦なく打ち砕く。 ※完結まで毎日1話更新します。最終話は2/15の投稿です。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

処理中です...