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遥香の家
しおりを挟む先に帰った遥香のマンションにデパ地下の美味しいケーキとお酒を持って訪れた。
インターフォンを押すと、遥香がロックを外してくれたので、エレベーターで登り、また玄関でインターフォンを押す。
遥香のマンションはセキュリティもいい。なんせ美人なうえナイスバディときたものだから、両親が心配して安全性の高いこのマンションに決めたのだそうだ。
カチリと鍵を開ける音がして、微笑んだ遥香が出迎えてくれる。
アタシも、ケーキの箱を持ち上げて笑顔を作った。この店は遥香の好きな店だし、好みを知っているアタシが選んだのは遥香の好きなフルーツたっぷりのタルト。中味を察して遥香の笑顔が明るくなる。
「…嬉しい。少し摘んでから頂きましょうね…」
優しく箱を抱えて遥香がキッチンに消えると、アタシはソファーに腰を落とした。
ローテーブルには、遥香が用意してくれたツマミが置いてあり、いつでも乾杯出来そうだった。
香草を添えたチキンに、チーズを春巻で巻いて揚げたもの、ドライフルーツの盛り合わせ。女子会らしい取り合わせに笑みがこぼれる。
キッチンから戻った遥香はフルートグラスとシャンパンを手にしていた。
良くわかってる。アタシも持参したのはシャンパンだ。黄金色の液体には日常を忘れさせてくれる物がある。アタシの持参した紙袋の中味を察した遥香が、「………まずはこっちから試して」
そう言いながらアタシのグラスにシャンパンを注いでくれた。ふわっと香りが立ち、泡が上るのを見ていたらテンションが上がった。ボトルを奪ってラベルを見ると普段口に出来ないランクの物だった。
「……酔って味がわからなくなる前に…ね」
くすりと笑う仕草も上品だ。アタシも遥香のグラスにシャンパンを注いだ。
「乾杯しよっか」
「……ふふっ何に?」
「アタシ達の明日に!」
カチンと音をさせてグラスを合わせてから、お互いにグラスを傾けた。
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