乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)

ラララキヲ

文字の大きさ
7 / 14

──7──[ヒロイン視点]

しおりを挟む




 学園に入学したら乙女ゲームスタート。
 傲慢鬼畜な悪役令嬢からイジメを受けるのは怖かったけれど攻略対象者たちと会える事の方が楽しみだった。

 私の一推しはやっぱり第一王子のヘリオッド・ル・ユリゴア様♡
 王子のイメージそのままにキラキラと輝く金髪の髪に空のような青い瞳。正義感が強く、乙女ゲームでは一番落とせない男として有名だった。
 何故なら【聖真せいしん】は『真実の愛とか言ってるけど婚約者が居るのに他の女と親密度上げてる時点で浮気じゃん』という風潮の中で生まれた『ゲーム後半で攻略対象者が婚約者と婚約解消した後ヒロインと恋愛感情を深める』ちょっと異色の乙女ゲームだったから。
 攻略対象者が婚約者と婚約解消するまではあくまでも友人としての距離を保ち、贈り物も意識して触れ合う行為もない。互いに惹かれ合いながらも一定の距離を保つヒロインと攻略対象者の触れ合ってしまった手のシーンにどれだけ悶絶した事か……。
 攻略対象者たちは自分の婚約者に恋愛感情は抱いていなかったけど貴族の令息として家の契約を守って婚約者への礼儀を尽くすの。でも婚約者の令嬢たちは悪役令嬢リゼリーラの言葉に従い聖女を虐め追い詰める。そんな最低な婚約者たちに心を痛め、遂には婚約解消してしまう攻略対象者たち……。そんな彼らに優しく寄り添い励ますのが聖女ネフィーなの……。
 第一王子であるヘリオッド様は最低鬼畜女のリゼリーラをどうにか止めようと最後まで頑張ってリゼリーラに寄り添おうとするけれど、リゼリーラはそんなヘリオッド様を浮気男と責め立てて傷付けるのよ……。リゼリーラは自分がヘリオッド様を傷付けて婚約解消されたのにそれを逆恨みしてネフィーの所為にしてブチ切れるんだから本当に質が悪い! 
 自分の性格の悪さを自覚せずにヘリオッド様が自分に惚れてると思ってヘリオッド様を自分の下僕の様に扱うリゼリーラを私は許せない!!

 きっとこの世界のヘリオッド様もリゼリーラに虐げられてツラい日々を送っているんだわ……。
 早く……早くお会いして私がみんなを助けて上げなくちゃ!!

 この……みんなを癒やす聖女の力と可愛さで、絶対に悪役令嬢を打ち負かしてやるんだから!!!






 そんな気持ちで挑んだ学園生活のなんと平和な事か……。


 悪役令嬢なはずのリゼリーラ・バラディナ侯爵令嬢は友人たちに囲まれて幸せそうに微笑み、彼女の婚約者を嫌々やっているはずのヘリオッド様は他の女生徒へ一切微笑む事もなく、それどころか近寄る事も避けて自分の婚約者であるリゼリーラの側で彼女を見つめながら微笑んでいる。
 その他の攻略対象者たちも自分の婚約者と楽しそうに談笑してたりするし。聖女の私を気にして話しかけてくれる大司教の長男、少し長めの水色の髪を右側だけ耳に掛けてそこから覗く黄緑色の綺麗な瞳のイルド・ミンディ侯爵令息もまた、私の事を本当にただ『上からの指示で世話をしなくちゃいけない聖女』としか見ていない目で見てくる。

 おかしくない????
 こんな可愛くて美しい女を前に攻略対象者である令息たちが誰一人寄ってこないのよ????
 私、ヒロインなのにおかしくない??????(°口°)



しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

逆行した悪女は婚約破棄を待ち望む~他の令嬢に夢中だったはずの婚約者の距離感がおかしいのですか!?

魚谷
恋愛
目が覚めると公爵令嬢オリヴィエは学生時代に逆行していた。 彼女は婚約者である王太子カリストに近づく伯爵令嬢ミリエルを妬み、毒殺を図るも失敗。 国外追放の系に処された。 そこで老商人に拾われ、世界中を見て回り、いかにそれまで自分の世界が狭かったのかを痛感する。 新しい人生がこのまま謳歌しようと思いきや、偶然滞在していた某国の動乱に巻き込まれて命を落としてしまう。 しかし次の瞬間、まるで夢から目覚めるように、オリヴィエは5年前──ミリエルの毒殺を図った学生時代まで時を遡っていた。 夢ではないことを確信したオリヴィエはやり直しを決意する。 ミリエルはもちろん、王太子カリストとも距離を取り、静かに生きる。 そして学校を卒業したら大陸中を巡る! そう胸に誓ったのも束の間、次々と押し寄せる問題に回帰前に習得した知識で対応していたら、 鬼のように恐ろしかったはずの王妃に気に入られ、回帰前はオリヴィエを疎ましく思っていたはずのカリストが少しずつ距離をつめてきて……? 「君を愛している」 一体なにがどうなってるの!?

乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!

ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。 相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。 結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。 現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう… その時に前世の記憶を取り戻すのだった… 「悪役令嬢の兄の婚約者って…」 なんとも微妙なポジション。 しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。

無事にバッドエンドは回避できたので、これからは自由に楽しく生きていきます。

木山楽斗
恋愛
悪役令嬢ラナトゥーリ・ウェルリグルに転生した私は、無事にゲームのエンディングである魔法学校の卒業式の日を迎えていた。 本来であれば、ラナトゥーリはこの時点で断罪されており、良くて国外追放になっているのだが、私は大人しく生活を送ったおかげでそれを回避することができていた。 しかしながら、思い返してみると私の今までの人生というものは、それ程面白いものではなかったように感じられる。 特に友達も作らず勉強ばかりしてきたこの人生は、悪いとは言えないが少々彩りに欠けているような気がしたのだ。 せっかく掴んだ二度目の人生を、このまま終わらせていいはずはない。 そう思った私は、これからの人生を楽しいものにすることを決意した。 幸いにも、私はそれ程貴族としてのしがらみに縛られている訳でもない。多少のわがままも許してもらえるはずだ。 こうして私は、改めてゲームの世界で新たな人生を送る決意をするのだった。 ※一部キャラクターの名前を変更しました。(リウェルド→リベルト)

誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。

木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。 彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。 こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。 だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。 そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。 そんな私に、解放される日がやって来た。 それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。 全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。 私は、自由を得たのである。 その自由を謳歌しながら、私は思っていた。 悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。

転生したら、乙女ゲームの悪役令嬢だったので現実逃避を始めます

山見月あいまゆ
恋愛
私が前世を思い出したのは前世のことに興味を持った時だった 「えっ!前世って前の人生のことなの。私の前の人生はなんだろう?早く思い出したい」 そう思った時すべてを思い出した。 ここは乙女ゲームの世界 そして私は悪役令嬢セリーナ・グランチェスタ 私の人生の結末はハーッピーエンドなんて喜ばしいものじゃない バットエンド処刑されて終わりなのだ こんなことを思い出すなら前世を思い出したくなかった さっき言ったこととは真逆のことを思うのだった…

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!

ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」 ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。 「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」 そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。 (やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。 ※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします

タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。 悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。

すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした

珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。 色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。 バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。 ※全4話。

処理中です...