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14>>妹へ来た婚約申し込み
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後日、なんとドーシュ伯爵家にアーゼン侯爵家からマリリン宛に釣書が届いた。
所詮ただの姉でしかないカリンナがティオレイドを牽制したとしても家から家に婚約を申し込まれたらどうにも出来ないのだ。
カリンナは小さな溜め息を吐いた。
婚約の申し込みに喜んだのは他の誰でもないマリリン自身だった。
侯爵家の嫡男。しかも美男で身長もあるティオレイド。何故かカリンナと仲が良くて一度は婚約の噂も上がった様な人だ。そんな人が、カリンナではなくマリリンに婚約を持ち掛けてきた!
姉の婚約者は男爵令息!
なのに自分は侯爵令息でしかも嫡男!
将来は侯爵家夫人!!
マリリンが喜ばない訳がなかった。
──遂にカリンナに勝った!!──
マリリンはまだ釣書が来ただけだというのに喜んで一人になった部屋で飛び跳ねて喜んだ。
絶対にこの話を受けるんだから! と思うマリリンに、更なる喜びが襲った。
あのカリンナが、
あのカリンナが必死な顔でマリリンの前に現れて懇願したのだ!
「お願いマリリン!
ティオレイド様とは婚約しないで!!」
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後日、なんとドーシュ伯爵家にアーゼン侯爵家からマリリン宛に釣書が届いた。
所詮ただの姉でしかないカリンナがティオレイドを牽制したとしても家から家に婚約を申し込まれたらどうにも出来ないのだ。
カリンナは小さな溜め息を吐いた。
婚約の申し込みに喜んだのは他の誰でもないマリリン自身だった。
侯爵家の嫡男。しかも美男で身長もあるティオレイド。何故かカリンナと仲が良くて一度は婚約の噂も上がった様な人だ。そんな人が、カリンナではなくマリリンに婚約を持ち掛けてきた!
姉の婚約者は男爵令息!
なのに自分は侯爵令息でしかも嫡男!
将来は侯爵家夫人!!
マリリンが喜ばない訳がなかった。
──遂にカリンナに勝った!!──
マリリンはまだ釣書が来ただけだというのに喜んで一人になった部屋で飛び跳ねて喜んだ。
絶対にこの話を受けるんだから! と思うマリリンに、更なる喜びが襲った。
あのカリンナが、
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