神に逆らった人間が生きていける訳ないだろう?大地も空気も神の意のままだぞ?<聖女は神の愛し子>

ラララキヲ

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 その日、世界に激震が走った。

 “神を否定したフライアルド聖国が消滅した”

 世界中の神官たちが正確に情報を人々に伝えた。

 『神を怒らせて』国が無くなったのではなく、
 『神を否定したから』国が一つ無くなったのだと。

 この世界そのものを作ったのが【我らの父】だと世界中の人が習う。信仰や宗教の話ではなく【世界の成り立ちの話】として、教えられるのだ。
 いくつかの宗教が存在するが、全ての宗教が【その“父”が世界を作った主神しゅしんである】と理解している。

 そんな神を否定したのだ。
 そりゃ住んでる土地が消えても仕方がないな、と全世界の人が思った。

 そして、『一つの国と大地が消滅した』という話と共に『新たな大地が誕生した』という話も世界中を駆け回った。

 そしてその新たな大地が今後の『聖女の住む国』になるということも教会から発表された。
 その事によりたくさんの人が引っ越しを準備する。

 “国”が出来上がる前に聖女の居る土地へ行けば、そこに住む権利を得られるのだ。
 いそいそと準備する者とそんな人たちを苦笑して見守る人たちとで世界は2分した。
 『聖女の国』に住めば飢餓や天災に合う事はないが、神の気まぐれで何が起こるか分からないからだ。

 千年程前、男からの性被害にあった聖女が一言
、私、男性が怖いです」
と言った事から一度あの国の男が地上から消えた事があった。男の伴侶や男児の母親もとその人たちも一緒に消えた。

 、神に畏怖の念を抱いた者は多い。
 その話を理解している者は、いくら楽園だからと言っても“聖女の国”に行きたいとは思わないのだ。

 聖女の居る大地以外は『神がした土地』だ。
 “放置されるぐらいが丁度良い”
 と世界の国々の王たちは理解していた。

 ある大国の王は教会からの話を聞いて溜め息を吐く。

「やはり神は適度にまつっておくのが丁度いいな」

 “触らぬ神に祟り無し”

 お~怖い怖い、と王は日常生活に戻っていくのだった。








[完]


 ──────
※この話の【神とその愛し子】のイメージは、漫画『ピグマリオン』に出てくるゼウスと娘たち(精霊?)の様な感じをイメージしています(知らない人は是非読んで!!!)愛し子の母は居らず、みんな神の国の花から産まれてきます(*^^*)
※神の国に帰った聖女と伴侶は気が済むまで神の国でイチャコラします。飽きたら人間に転生して“運命の再会”を楽しみます(笑)
※聖女は産みの親である地上の父親の事は「父上」や「パパ様」と呼びます。神が時々『私もパパと呼んで~』と言いますが聖女は無視します。
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