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3 ハーレム復興計画
しおりを挟む爽やかな朝の通学路。
キラキラと輝く朝日、爽やかに吹き抜ける風、行き交う学生たちの眩しい笑顔。
――にもかかわらず、俺のテンションだけは地を這っていた。
そりゃそうだ。
俺の輝かしいハーレム計画は、開始十分で早くも崩壊しかけている。
その要因の引き金となっているのは前世からの悪友・野里レン。
「なんで……なんで異世界にまでついてくるんだよ、レンのやろう」
思わずぼやく。
あいつさえいなけりゃ、俺は今頃、ヒロインたちに囲まれて楽しくやっていたはずなんだ。
いや、まだだ。
まだ終わったわけじゃない。
この世界における俺は、正真正銘、ギャルゲー『恋トモ』の主人公。
それに対してレンはモブ。この世界での”格差”は歴然なのだ!
そしてヒロインとのイベントは、まだたくさんある……!
「よし、次だ次! 今日はこれから……屋上イベントだな!」
白銀ユナ。
クールビューティなー先輩キャラで、別名、屋上の女神。
彼女とは偶然屋上で出会って、秘密を共有して仲を深める――という、王道すぎる萌えイベントが待っているのだ。
これを成功させれば巻き返しは十分に可能。
いざ、ハーレム復興計画、第一歩!
「……よし、ここから俺の無双ハーレムライフ、開幕だ!」
「ははは、せいぜい頑張りたまえ」
隣からいけ好かない無駄に爽やかな声がしたので、即座に睨みつけた。
「うるさいわ! 貴様は一生モブでいろ!」
本当はこのイベントの前に、クラスメイトのヒロイン、瀬戸内カレンをひったくり犯から助けるっていうイベントがあった。
だがそれも、レンが秒で解決してしまった。モブのくせに前世の運動神経の良さを引き継ぎやがって。
……まあいい、まだヒロインは複数いる。
俺は負けない!
そうやって自分を励ましながら、昼休みが来るのを待った。
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