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しおりを挟む……とまあそんな流れでトラブルの元凶達は南の土地へと旅立ったわけだ。そして肝心の俺はと言えば。
「なんで真面目にこの城で働いてるんだろうねぇ……」
書類を一枚つまみ上げ、ぴらぴらとやる気なさげに机に乗せる。実際やる気は全然ない。だってこれじゃあ転生前とやっていることがほぼ変わらないじゃないか。
「よくよく考えたらここで一生懸命働く義理も無いし、俺も南に逃げ出しちゃおっかな」
右手に持ったペンを回し、頬杖をつきながらぼんやりとそんなことを呟く。やっぱ寒いところより暖かいところがいいよなーなんて暢気に空想していたら、急に目の前に黒い影ができた。
「なんだお前、逃げ出せると思ったのか?」
「おわっ王子っ」
気づけば隣に王子が立っていた。いつの間に? 心臓に悪いからやめて欲しい。っていうかどこから聞かれていた?
「さっ、さあどれどれ仕事仕事っと。あー、南の土地の開拓も順調に進んでるなーよかったなー……」
とりあえず何事も無かったかのように仕事をするフリをして、手元の書類を覗き込むと、王子が意地悪く笑って言った。
「言っておくが、全部聞いていたからな?」
「ははっ……そうですか」
この人のことだからまあそうだろうとは思ったけれど、やっぱり全部聞いてましたか。そーですか、そーですか。
「逃げ出せるわけがないだろう」
「へ?」
なんか嫌な言葉が耳に入ったな。気のせいかな。
「俺がそうはさせない」
「ええー……」
俺はガックリと肩を落とした。気のせいじゃなかった。でも、なんかそれって……。
「束縛系彼氏みたいですね」
「なんだそれ。何訳の分からないこと言ってんだよ」
いや、だってさ。
「王子って俺のこと好きなんですか?」
「はっ」
俺の言葉に王子が鼻で笑った。おい、なんだその反応。
「嫌いな奴をわざわざ側近につけたりするかよ」
「……」
そりゃまあ確かにそうなんだけど。
何かしら反論しようと思ったのに、俺は何故かむず痒くて上手く反論することが出来なかった。
「お前は、俺を暗殺しようとした悪い側近の一人だった。だから罰として、俺の元で一生仕える。そういう事だ」
「いや、どういう事ですか」
その質問にもう答えは返ってこない。ただ王子の満足そうな後ろ姿だけが俺の視界には映っていた。
「ったくもう、しょうがないですねぇ」
俺はため息を一つついて、大人しく書類に視線を戻した。
「では王子の仰せのままに」
「せいぜい働けよ」
「はいはい、分かってますよ。王子」
どうやら俺のこの生活はまだしばらくはこのままのようだ。
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わー、最高です。。
神作品に出会ってしまった、、
なんて嬉しいお言葉!
ありがとうございます!励みになります
続きをplease💕
嬉しいお言葉ありがとうございます!
頑張りますー!
ここからどうなるのか気になるぅぅ〜!♡
ありがとうございます!
はじめてのBLだったので、そう言っていただけて嬉しいです!!