245 / 786
第245話
しおりを挟む
片方はマルメルのアウグスト。
そしてもう片方のトルーパーにフォーカスするとウインドウにその姿がはっきりと映し出される。
機体はソルジャーⅡ型なのだが、巨大な布ですっぽりと覆われていて良く分からない。
持っているのは見えている範囲では狙撃銃のみ。
何か仕込んでいるのは明らかだが、それはこれから見る事になるだろう。
「なにあの布」
「レーダーやセンサーによる探知を防ぐ効果があります。 捲れると効果がなくなるので割と動く俺としては微妙な装備です」
「ふーん。 ならあの子はあんまり動かへん感じなのかな?」
「その辺は何とも」
機体名は『ハイディングモッスィー』ステージはお馴染みの市街地なのでどう動くのかは参考になりそうだった。 カウントダウンが始まり、試合が開始される。
真っ先に動いたのはマルメル。 レーダーには映らないが初期配置はほぼ決まっているので真っすぐに突っ込んでいく。 これは練習試合だからこその手ではあった。
対するグロウモスは高所を取りに行くのかと思いきや、少し離れたビルに向けて空いた腕を伸ばす。
腕にボリュームがある所を見ると何かを仕込んでいるようだが、疑問の答えはすぐに出る。
アンカーだ。 射出された鉄の杭が少し離れたビルに突き刺さり、機体が宙に浮く。
見えないがワイヤーか何かで繋がっているのか目を凝らすと光る何かが見える。
そのまま巻き取って機体が移動。 驚くべき事に音がしない。
「えらい静かやね」
ふわわが不思議そうに首を傾げるが、ヨシナリは手品の種に心当たりがあった。
「あー、多分ですけど静音フィールド発生装置でしょう」
「何それ?」
「名前の通り装置を中心に一定範囲の音を消す装置ですね。 光学迷彩みたいに姿を消してくれる訳でも防御能力がある訳でもないので隠密向きの装備ですね」
「光学迷彩の方がええんと違う?」
「燃費がいいんですよ」
ふわわの疑問にヨシナリが即答する。
静音フィールド発生装置などはヨシナリの戦闘スタイル的に使えないかを検討した事があったので少し調べた事があったのだ。 光学迷彩と比較すると安価、携帯性、低燃費と優れている点は多いが、音を消す事しかできないので場合によっては前に出るヨシナリのプレイスタイルとは噛み合わなかった。
「アレはずっと音消せるん?」
「いえ、適度に休ませないと装置が強制冷却に入るんで無理ですね。 連続して使いたいなら三つぐらい装備してローテーション組めばまぁ、制限時間は気にしなくてもいいでしょうね」
低燃費とはいっても比較的といったレベルだ。
ジェネレーターの出力を喰う関係で使いっぱなしはあまり賢い使い方とは言えない。
ヨシナリはふむと観察を続ける。 戦い方はセンドウとフカヤを足して二で割ったような印象だった。 隠密しつつ狙撃を行うのは一対一では割と難しいがどう動くのだろうか。
見ている間にマルメルが近くまで来るが、当然ながらグロウモスの存在に気付いていない。
彼女はどう動くのか? 見ている間にグロウモスはすっとビルの陰から身を低くして狙撃銃を連射。
無音で発射されたライフル弾がマルメルの背後から膝裏を撃ち抜く。 だが、小口径な上、先端には抑制器を装着している関係で威力はそう高くない。
気づいたマルメルは即座に振り返って突撃銃を連射。
反応の速さは流石だがグロウモスは即座に離脱しており、既に建物の屋上だ。
狙撃地点の真上になるように移動しているのはマルメルの動きを誘導する為だろう。
マルメルが真下に来たと同時に三連射。
頭部に命中し、センサー類が集中している部分を破壊する。
「うわ、えげつないなぁあの娘」
「徹底して気配を消すのはこの為か」
グロウモスは最初から狙撃で一撃なんて狙っていなかったのだ。
自身の位置を悟らせないようにしつつ、チクチクと死角から攻撃を続ける。
フカヤとはまた違ったステルススタイル。 撃ったと同時に位置を変えて仕掛け、追ってきた敵を引きずり回す。 マルメルが反撃に移った頃にはグロウモスは既にビルから降りて地上だ。
「うーん、流石はEランク。 ヨシナリ君はどうやって捕まえる?」
「一度でも捕捉出来たら勝ち筋が見えるんで下手に仕掛けずに動き回ってどうにか引っ張り出すって感じですかね」
グロウモスの戦い方は一度でも完全に捕捉されれば効力が大きく落ちる。
見つからないからこそ一方的に攻撃できるので、そのアドバンテージを守る事が彼女の戦い方の主軸。 敵の動きを読み切り、自らの位置を晒さずに勝つ。
それがグロウモスの戦闘スタイル。
恐らくは狙撃主体で個人戦を勝ち抜く為に編み出した戦い方なのだろう。
自身の攻撃すら相手を誘導する為の布石。 かなり緻密に計算された戦い方と言える。
「あー、マルメルの奴、相当イラついてるなぁ」
「そら、あんなんされたら堪らんやろ」
完全に術中に嵌まったマルメルは見ている間にどんどん挙動が乱暴になっていく。
怪しい場所に銃弾を撃ち込み、どうにか炙り出そうとしているようだ。
その間、グロウモスは冷静に狙撃銃を背にマウントした後、腰からややバレルの長い拳銃を抜く。
やや古めかしいデザインで、ヨシナリには見覚えのないタイプだった。
グロウモスは特に焦った様子もなく、銃身を掴んで折る。 所謂、中折式の拳銃で大きな空洞が露出し、そこにかなり大きな弾丸を押し込む。 ゆっくりとした動作で銃身を戻し、すっと冷静に構える。
マルメルは気付いていないがまだ撃たない。 恐らくは弾が切れる瞬間を狙っているのだろう。
今のままでも充分に当てられる位置だが、外す確率を下げる為に待っているのだ。
マルメルの意識がリロードに傾くのを。
「あの銃が切り札かな?」
「でしょうね。 小口径のライフルを使っている時点で妙だなとは思ってたんですが、足を狙って機動力を削ぎ、頭部を狙って視野を奪ったのも今の一撃を放つ為の布石でしょう」
思い返せば彼女の立ち回りは回避されるリスクを削ぎ落す為の物だったのだろう。
その全てを集約させた一撃こそあの弾丸。 当てれば仕留められると確信しているといった様子が窺える。
――このままじゃ負けちまうぞ。
ヨシナリは内心でいい所を見せてくれよと念じながらも言葉には出さずに戦況を見守る。
見ている先でマルメルは弾が切れた突撃銃のリロード作業に入った。
狙うならここだろう。 グロウモスは隠れていたビルの陰から銃弾を放つべく飛び出した。
そしてもう片方のトルーパーにフォーカスするとウインドウにその姿がはっきりと映し出される。
機体はソルジャーⅡ型なのだが、巨大な布ですっぽりと覆われていて良く分からない。
持っているのは見えている範囲では狙撃銃のみ。
何か仕込んでいるのは明らかだが、それはこれから見る事になるだろう。
「なにあの布」
「レーダーやセンサーによる探知を防ぐ効果があります。 捲れると効果がなくなるので割と動く俺としては微妙な装備です」
「ふーん。 ならあの子はあんまり動かへん感じなのかな?」
「その辺は何とも」
機体名は『ハイディングモッスィー』ステージはお馴染みの市街地なのでどう動くのかは参考になりそうだった。 カウントダウンが始まり、試合が開始される。
真っ先に動いたのはマルメル。 レーダーには映らないが初期配置はほぼ決まっているので真っすぐに突っ込んでいく。 これは練習試合だからこその手ではあった。
対するグロウモスは高所を取りに行くのかと思いきや、少し離れたビルに向けて空いた腕を伸ばす。
腕にボリュームがある所を見ると何かを仕込んでいるようだが、疑問の答えはすぐに出る。
アンカーだ。 射出された鉄の杭が少し離れたビルに突き刺さり、機体が宙に浮く。
見えないがワイヤーか何かで繋がっているのか目を凝らすと光る何かが見える。
そのまま巻き取って機体が移動。 驚くべき事に音がしない。
「えらい静かやね」
ふわわが不思議そうに首を傾げるが、ヨシナリは手品の種に心当たりがあった。
「あー、多分ですけど静音フィールド発生装置でしょう」
「何それ?」
「名前の通り装置を中心に一定範囲の音を消す装置ですね。 光学迷彩みたいに姿を消してくれる訳でも防御能力がある訳でもないので隠密向きの装備ですね」
「光学迷彩の方がええんと違う?」
「燃費がいいんですよ」
ふわわの疑問にヨシナリが即答する。
静音フィールド発生装置などはヨシナリの戦闘スタイル的に使えないかを検討した事があったので少し調べた事があったのだ。 光学迷彩と比較すると安価、携帯性、低燃費と優れている点は多いが、音を消す事しかできないので場合によっては前に出るヨシナリのプレイスタイルとは噛み合わなかった。
「アレはずっと音消せるん?」
「いえ、適度に休ませないと装置が強制冷却に入るんで無理ですね。 連続して使いたいなら三つぐらい装備してローテーション組めばまぁ、制限時間は気にしなくてもいいでしょうね」
低燃費とはいっても比較的といったレベルだ。
ジェネレーターの出力を喰う関係で使いっぱなしはあまり賢い使い方とは言えない。
ヨシナリはふむと観察を続ける。 戦い方はセンドウとフカヤを足して二で割ったような印象だった。 隠密しつつ狙撃を行うのは一対一では割と難しいがどう動くのだろうか。
見ている間にマルメルが近くまで来るが、当然ながらグロウモスの存在に気付いていない。
彼女はどう動くのか? 見ている間にグロウモスはすっとビルの陰から身を低くして狙撃銃を連射。
無音で発射されたライフル弾がマルメルの背後から膝裏を撃ち抜く。 だが、小口径な上、先端には抑制器を装着している関係で威力はそう高くない。
気づいたマルメルは即座に振り返って突撃銃を連射。
反応の速さは流石だがグロウモスは即座に離脱しており、既に建物の屋上だ。
狙撃地点の真上になるように移動しているのはマルメルの動きを誘導する為だろう。
マルメルが真下に来たと同時に三連射。
頭部に命中し、センサー類が集中している部分を破壊する。
「うわ、えげつないなぁあの娘」
「徹底して気配を消すのはこの為か」
グロウモスは最初から狙撃で一撃なんて狙っていなかったのだ。
自身の位置を悟らせないようにしつつ、チクチクと死角から攻撃を続ける。
フカヤとはまた違ったステルススタイル。 撃ったと同時に位置を変えて仕掛け、追ってきた敵を引きずり回す。 マルメルが反撃に移った頃にはグロウモスは既にビルから降りて地上だ。
「うーん、流石はEランク。 ヨシナリ君はどうやって捕まえる?」
「一度でも捕捉出来たら勝ち筋が見えるんで下手に仕掛けずに動き回ってどうにか引っ張り出すって感じですかね」
グロウモスの戦い方は一度でも完全に捕捉されれば効力が大きく落ちる。
見つからないからこそ一方的に攻撃できるので、そのアドバンテージを守る事が彼女の戦い方の主軸。 敵の動きを読み切り、自らの位置を晒さずに勝つ。
それがグロウモスの戦闘スタイル。
恐らくは狙撃主体で個人戦を勝ち抜く為に編み出した戦い方なのだろう。
自身の攻撃すら相手を誘導する為の布石。 かなり緻密に計算された戦い方と言える。
「あー、マルメルの奴、相当イラついてるなぁ」
「そら、あんなんされたら堪らんやろ」
完全に術中に嵌まったマルメルは見ている間にどんどん挙動が乱暴になっていく。
怪しい場所に銃弾を撃ち込み、どうにか炙り出そうとしているようだ。
その間、グロウモスは冷静に狙撃銃を背にマウントした後、腰からややバレルの長い拳銃を抜く。
やや古めかしいデザインで、ヨシナリには見覚えのないタイプだった。
グロウモスは特に焦った様子もなく、銃身を掴んで折る。 所謂、中折式の拳銃で大きな空洞が露出し、そこにかなり大きな弾丸を押し込む。 ゆっくりとした動作で銃身を戻し、すっと冷静に構える。
マルメルは気付いていないがまだ撃たない。 恐らくは弾が切れる瞬間を狙っているのだろう。
今のままでも充分に当てられる位置だが、外す確率を下げる為に待っているのだ。
マルメルの意識がリロードに傾くのを。
「あの銃が切り札かな?」
「でしょうね。 小口径のライフルを使っている時点で妙だなとは思ってたんですが、足を狙って機動力を削ぎ、頭部を狙って視野を奪ったのも今の一撃を放つ為の布石でしょう」
思い返せば彼女の立ち回りは回避されるリスクを削ぎ落す為の物だったのだろう。
その全てを集約させた一撃こそあの弾丸。 当てれば仕留められると確信しているといった様子が窺える。
――このままじゃ負けちまうぞ。
ヨシナリは内心でいい所を見せてくれよと念じながらも言葉には出さずに戦況を見守る。
見ている先でマルメルは弾が切れた突撃銃のリロード作業に入った。
狙うならここだろう。 グロウモスは隠れていたビルの陰から銃弾を放つべく飛び出した。
1
あなたにおすすめの小説
【なろう490万pv!】船が沈没して大海原に取り残されたオッサンと女子高生の漂流サバイバル&スローライフ
海凪ととかる
SF
離島に向かうフェリーでたまたま一緒になった一人旅のオッサン、岳人《がくと》と帰省途中の女子高生、美岬《みさき》。 二人は船を降りればそれっきりになるはずだった。しかし、運命はそれを許さなかった。
衝突事故により沈没するフェリー。乗員乗客が救命ボートで船から逃げ出す中、衝突の衝撃で海に転落した美岬と、そんな美岬を助けようと海に飛び込んでいた岳人は救命ボートに気づいてもらえず、サメの徘徊する大海原に取り残されてしまう。
絶体絶命のピンチ! しかし岳人はアウトドア業界ではサバイバルマスターの通り名で有名なサバイバルの専門家だった。
ありあわせの材料で筏を作り、漂流物で筏を補強し、雨水を集め、太陽熱で真水を蒸留し、プランクトンでビタミンを補給し、捕まえた魚を保存食に加工し……なんとか生き延びようと創意工夫する岳人と美岬。
大海原の筏というある意味密室空間で共に過ごし、語り合い、力を合わせて極限状態に立ち向かううちに二人の間に特別な感情が芽生え始め……。
はたして二人は絶体絶命のピンチを生き延びて社会復帰することができるのか?
小説家になろうSF(パニック)部門にて490万pv達成、日間/週間/月間1位、四半期2位、年間/累計3位の実績あり。
カクヨムのSF部門においても高評価いただき90万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
異世界転移魔方陣をネットオークションで買って行ってみたら、日本に帰れなくなった件。
蛇崩 通
ファンタジー
ネットオークションに、異世界転移魔方陣が出品されていた。
三千円で。
二枚入り。
手製のガイドブック『異世界の歩き方』付き。
ガイドブックには、異世界会話集も収録。
出品商品の説明文には、「魔力が充分にあれば、異世界に行けます」とあった。
おもしろそうなので、買ってみた。
使ってみた。
帰れなくなった。日本に。
魔力切れのようだ。
しかたがないので、異世界で魔法の勉強をすることにした。
それなのに……
気がついたら、魔王軍と戦うことに。
はたして、日本に無事戻れるのか?
<第1章の主な内容>
王立魔法学園南校で授業を受けていたら、クラスまるごと徴兵されてしまった。
魔王軍が、王都まで迫ったからだ。
同じクラスは、女生徒ばかり。
毒薔薇姫、毒蛇姫、サソリ姫など、毒はあるけど魔法はからっきしの美少女ばかり。
ベテラン騎士も兵士たちも、あっという間にアース・ドラゴンに喰われてしまった。
しかたがない。ぼくが戦うか。
<第2章の主な内容>
救援要請が来た。南城壁を守る氷姫から。彼女は、王立魔法学園北校が誇る三大魔法剣姫の一人。氷結魔法剣を持つ魔法姫騎士だ。
さっそく救援に行くと、氷姫たち守備隊は、アース・ドラゴンの大軍に包囲され、絶体絶命の窮地だった。
どう救出する?
<第3章の主な内容>
南城壁第十六砦の屋上では、三大魔法剣姫が、そろい踏みをしていた。氷結魔法剣の使い手、氷姫。火炎魔法剣の炎姫。それに、雷鳴魔法剣の雷姫だ。
そこへ、魔王の娘にして、王都侵攻魔王軍の総司令官、炎龍王女がやって来た。三名の女魔族を率いて。交渉のためだ。だが、炎龍王女の要求内容は、常軌を逸していた。
交渉は、すぐに決裂。三大魔法剣姫と魔王の娘との激しいバトルが勃発する。
驚異的な再生能力を誇る女魔族たちに、三大魔法剣姫は苦戦するが……
<第4章の主な内容>
リリーシア王女が、魔王軍に拉致された。
明日の夜明けまでに王女を奪還しなければ、王都平民区の十万人の命が失われる。
なぜなら、兵力の減少に苦しむ王国騎士団は、王都外壁の放棄と、内壁への撤退を主張していた。それを拒否し、外壁での徹底抗戦を主張していたのが、臨時副司令官のリリーシア王女だったからだ。
三大魔法剣姫とトッキロたちは、王女を救出するため、深夜、魔王軍の野営陣地に侵入するが……
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年夏まで執筆
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる