ベスティエンⅢ

熒閂

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#21:A lily of the valley

A lily of the valley 02

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 攘之内ジョーノウチの見合い相手――――スズの実家。
 敷地面積数百坪は下らないかという大邸宅。敷地をぐるりと白い塀が守り、門構えたるや相模サガミの道場といい勝負。さながら時代劇に出てくるお屋敷のように厳かな雰囲気で降雪のなかに佇んでいた。
 成る程、このようなお屋敷の深窓の令嬢ならば師範の好みと合致すると納得がいった。
 日が落ちて周囲に通行人の目はないのは幸いだが、門の前をゾロゾロと彷徨けば屋敷の者に見つかるかもしれない。彼らは門から少し離れた位置から屋敷を眺望した。
 渋粋シブイキ祥太朗ショータローは、屋敷を凝視して絶句した。しばらくしてふたりは無言で顔を見合わせた。

「へぇ~。おっきな家やねー♪」

 撥香ハツカは暢気な感想を述べて手の平に白い息を吹きかけた。攘之内の見合い相手、ひいては未来の花嫁と聞いても、このような大層なお屋敷に住むご令嬢と自分とでは接点が見つけられず、とんと現実味が湧いてこなかった。
 渋粋は攘之内の肩をガッと乱暴に掴み、力任せに自分のほうに振り向かせた。

「逆タマかーッ!」

「静かにせえやドアホーッ!」

 攘之内は渋粋の顔面に向かって同程度の声量で言い返した。
 隠匿するつもりがあるのかと疑いたくなる愚行。剛拳ゴーケンは眩暈がしそうだった。

「ジョーさん静かに……ッ」

「美人でお嬢で逆タマなんて話ウマすぎや。オマエやっぱ親父さんに騙されてんで、ジョー」

 我を取り戻した祥太朗が冷静に考えた結果は、師範の虚言だった。家柄だけはよいご令嬢、よくて容姿は普通程度を美人と言い張り、縁談を推し進める計画ではないかと。
 撥香は、唯一険しい表情をしている剛拳を見上げた。

「ゴー。恐い顔」

「ここまで来てまーだ文句あるんか、ゴーは」

「結婚は決まっとるんやからちょっと早よ顔見に行くくらい別にええやろ。今時、顔知らんで親に言われたまま結婚するなんてやっぱ異常やでー、お前ら」

「若い女性の家にこんな夜分に突然押しかけて許されるわけがないだろう。お前たちこそ常識がないのも大概にしろ」

 剛拳は、気楽に考えている渋粋と祥太朗を叱りつけた。

「ジョーはええ言うたで」

 渋粋は攘之内を親指で指し示した。
 攘之内も何ということはない平静な顔をしており、それがまた剛拳の懸念を強めた。

「ジョーさんやっぱり帰りましょう。賭けるにしても、見合いをすればお嬢さんの顔は分かるんですから、こんなことをする必要がありません」

「お見合いやったらジョーしか見られへんやろ。俺はいま見たいねん~。分かるやろ」

「お前が即物的なアホということしか分からん」

 剛拳は渋粋を忌々しそうに非難した。
 攘之内のほうを振り向き、生真面目そうな顔立ちをさらに引き締めて詰め寄った。

「ジョーさん、考え直してください。こんなことが師範の耳に入ったら最悪、破談も有り得えます」

「破談なあ」と攘之内は他人事のように零した。

「正直俺としてはどっちでもええんやけど、縁談がオジャンになると親父のメンツもあるしな」

「どっちでもいいわけないでしょう! こんなことでジョーさんが破談になんかなったら……ッ」

 剛拳は自分がいながらこのようなお遊びで攘之内の将来に影響したらと考えて自責の念を抱いた。
 攘之内はクッと口許を歪めた。縁談の当事者よりも剛拳のほうが切羽詰まった表情をするのが可笑しかった。

「アホか。お前がそこまで思い詰めることちゃう」

「本気で破談になっても構わないと思っているんですか。師範から半殺しですよ」

「それもどうでもええことや。もう何遍も死ぬ寸前までドツき回されとる」

 剛拳は攘之内にグッと握り拳を見せた。

「今ならまだ間に合います。俺がイッキを絞め落とすので、ここで帰りましょう」

「聞こえとるで」と渋粋。

「コイツらと付き合うようになってお前、思考が過激になったんちゃうか」

 攘之内は剛拳の両肩に手を置き、どうどうと宥めた。

「わざとバレたろか? ジョー」

 その言葉によって攘之内が振り返ると、渋粋が口角を吊り上げてニーッと笑っていた。

「ブスやったら破談にしてもーたほうがええやろ。ジョーがぶち壊したいんならええんやで、俺は。ジョーに付き合って親父さんに半殺しにされたっても」

「アホぬかせ」

 攘之内は額に皺を寄せてクッと笑った。
 それは渋粋の不器用でひねくれた友情の証だったような気もする。どこまでも対等で、どこまでも掛け替えのない存在――――〝半身〟が本気でそれを願ったならば、何を支払ってでも叶えてくれようとしただろう。攘之内は対等であるが故、甘えようなどとはしなかった。
 正直、一瞬迷った。イヴにリンゴを囓らせた蛇のように甘い言葉。そんなに急いで大人になるなよと、まだ子どもでいていいよと、心の奥底に佇んでいる少年の部分はそう言ってほしいと願っているのかもしれない。しかし、誰もが大人になる。自由気儘に夜空を駈け回れたピーターパンだってきっといつかは。

「ここまで来たら、未来の嫁さんとやらの顔ちゃっちゃと見て帰るで」

 遊びであれ本気であれ攘之内が意思を固めてしまったならば、最早誰にも動かすことはできない。
 剛拳は項垂れて深い嘆息を漏らした。肩甲骨当たりをトンッと押された。

「ゴー。お前は帰れ」

「はっ?」

「お前まで親父に半殺しにされるこたない」

「ジョーさん置いて帰れませんよ」

 剛拳にとっては、攘之内の縁談が壊れてしまっても責任を感じるが、攘之内を置いてひとり懲罰を免れても、結局は同じことだ。畢竟、剛拳は番犬が如く攘之内の意向に付き随うしかないのだ。師範の望みとは異なるだろうけれど。

「ちゅうかどうやって中入る?」

 祥太朗がそう言い出し、全員が屋敷のほうへ目線を向けた。
 屋敷の敷地は、大人の背をゆうに超える白い塀に囲まれている。庭の目隠しの生け垣程度であれば敷地内に入ることは容易いが、これは完全に侵入者を拒む構えだ。よもや、門や裏口の施錠をピッキングするわけにもいかない。

「塀のある家の女なんかと結婚すんなや、ジョー」

「俺が選んだんちゃうわ」

 攘之内は、渋粋からの故無い文句に素早く反論した。

「誰か踏み台になって塀越えるしかしゃあないな」

「ほな、ゴー」

 祥太朗が提案すると、渋粋は当然のように剛拳を指差した。
 剛拳は渋粋に目線を向けて黙りこんだ。

「…………」

「え、何やその目。もしかして何か不服か?」

「俺はずっと不服しか言っていない」

 渋粋と剛拳は目線を合わせて対峙した。
 渋粋は普段から剛拳を揶揄うことが比較的多いが、剛拳は特段それを気に留めてはいなかった。どれも冗談の範疇、腹を立てるような事柄ではなかった。しかし、今ばかりは穏やかではいられなかった。攘之内の見合い相手の屋敷に忍びこむ、つまり破談危機一髪という事態になった元凶は渋粋だ。
 祥太朗が、渋粋と剛拳の間に割って入った。

「オイ、やめえやめえ。お前らがここでケンカして騒ぎにでもなったら、一発通報からの破談まっしぐらやで」

「ゴー、行くで」と攘之内が剛拳の腕を叩いた。
 サクッサクッサクッ、と攘之内は雪を踏み鳴らして白い塀に向かって真っ直ぐに歩き出した。剛拳は渋粋との睨み合いを即座に已めて攘之内に続いた。
 剛拳が小走りに攘之内を追い越し、先に塀に辿り着いた。背中を塀に付けて重心をやや下げ、身体の前でふたつの手の平を上にして組んだ。
 攘之内は軽く助走をつけて地を蹴り、剛拳の手の平を足場として塀に手を届かせた。取っかかりを掴めば、自分の体を塀の上に引き上げるのは難しいことではなかった。

「ホレ、ゴー」と攘之内は塀の上から剛拳に手を差し出した。剛拳がその手を取ってジャンプするのと同時に、攘之内は手を引いて塀を登る手伝いをしてやった。
 攘之内と剛拳は塀の上にしゃがみこみ、残された三人を見下ろした。

「早よ登ってこいや」

「お前らの道場は屋敷に忍びこむ訓練でもしとんのか! 何でそんな手際ええねんッ」

「あのジジイは忍者の末裔かッ」

 攘之内と剛拳のように手際よくはこなせないと悟った渋粋と祥太朗は、地道にいくことにした。つまりは、どちらかが台にならざるを得ない。ふたりの体格差から、必然的に台になるのは渋粋だ。
 渋粋は不服そうな表情で塀の間際で両膝に手を突いて頭を下げた。祥太朗は遠慮無く渋粋の背を踏みつけた。塀の上を掴んでよじ登った。

「思ックソ踏みつけよって💢」

 渋粋が顔を上げ、祥太朗はヒラヒラと手を振って見せた。

「ほなな、イッキ。通報されたらわややで、そこらで騒ぐなよ」

「あッ、オイコラ、タロ!」

「お前はハッカと残れ。ハッカひとりで残しとかれへんやろ。そもそもお前みたいなデカイの引き上げるのしんどい。クソ重い」

「そっちが本音やろがコラァッ!」

 剛拳は、言い合いをする渋粋と祥太朗を見下ろして苦渋の表情だった。

「ジョーさん。やっぱりアイツらと忍びこむなんて間違いなんじゃあ……」

「俺もいま後悔しとる」




 塀を越えた先は、日本庭園だった。庭園の中央には鯉が泳ぐ池があり、庭木や花垣が整然としている。大きな庭石や石灯籠がいくつも並び、木造のお屋敷に相応しい趣だった。
 攘之内、剛拳、祥太朗は、大きな庭木の根元に身を隠していた。侵入者には趣どうこうよりも身を隠すものが比較的多くて幸いした。
 侵入に成功しても屋敷の間取りまで心得ているはずがない。未来の花嫁の私室が何処かなど知る由がなかった。滅多矢鱈と動き回っては家人に発見されるリスクが増すだけだ。

「か~~、ほんま広い家やな」

「お前んちも大概デカイやろ」

「ジョーんちと張るでコレ」

「イヤ、俺んちは道場があるからで」

 祥太朗と攘之内は小声で会話を交わした。
 剛拳はふたりに背を向けて庭と屋敷を注意深く観察した。
 家人の移動があれば深窓の令嬢の私室に宛てが着くかと考えたが、夜の時分、屋敷は静かだった。障子や窓が明るいから寝静まっているわけでもない。むしろ、何か物音を立てたら此方のほうが気づかれてしまいそうだ。
 いつまでも此処で隠れているわけにはいかない。今夜は冷えこむと思ったら先ほどから雪が降り出した。凍えてしまう前に目的を達成して此処から帰還しなくてはならない。

「庭に犬がいなくてよかったですね、ジョーさん」

「犬の相手すんのは人間の相手するより厄介やからな」

「この上犬に追いかけ回されたらかなんで」

 ス――――。
 静かに障子の開く音がした。
 剛拳は敏感に察知し、攘之内と祥太朗に「しっ」と合図を出した。三人とも潜めている身体をさらに小さく縮こめて吐息を殺した。
 障子が開いたのは丁度、直線距離で最も近い部屋。

「雪……」

 静まり返った庭園に消え入りそうなポツリと女の声。
 おそらくは、十代か二十歳前後の若い声質。三人はドキリとした。もしや、この声の主が攘之内の未来の花嫁ではないかと。
 見合いの当人である攘之内は瞼を閉じて声の主の顔を思い描いてみた。やはり、ときめきも熱情もない。声だけを頼りに精いっぱい脳味噌をフル回転させたが、貧相な想像力ではのっぺらぼうが関の山。
 攘之内が障子の隙間に目を凝らした隣で、剛拳はふと祥太朗を見てギョッとした。
 祥太朗は鼻をむずむずさせ顔を顰めていた。かなり堪えているようだが表情は最早臨界間近。祥太朗がヒクッと顎をしゃくり、剛拳はギクッとした。

「へっくしゅ!」

 終わった……、と祥太朗と剛拳の脳内には「破談」の二文字が大きく浮かび、攘之内のほうを見ることができなかった。問題児の渋粋を敢えて置き去りにしてきたのにこの様とは、攘之内に合わせる顔がない。
 次の瞬間、攘之内は立ち上がって声の主の視界のど真ん中に飛び出した。
 咄嗟に祥太朗と剛拳を庇うことしか考えられなかった。三人揃って現住住居不法侵入で警察に突き出されることは回避したい。自分ひとりであれば、見合い相手という素性が分かれば警察沙汰にまではなるまい。自分の立場も父親の面子もなくなるだろうが。
 運よく、女は悲鳴ひとつあげなかった。攘之内は障子の隙間を真正面から直視した。黒髪の和装の女が垣間見えた。女だからといって自分の嫁になる当人だという確証はないが、此処まで来てその女の顔を見ないわけにはいかなかった。

「攘之内様……?」

 また、か細い声がした。
 僅かに開かれていた障子がスーッと横に滑り、和装の女がひとり、畳の上に座していた。
 攘之内は甘い香りに気づき、スンスンと鼻先を動かした。その甘さは女から流れ出ているようだった。

(香のニオイか……?)

 もう少しで畳につこうかという長い黒髪は絹のように艶やかで、透けるような白い肌は薄暗い部屋に浮かび上がって見えた。黒檀のような大きくて円い瞳はややあどけなさを残している。着物から覗く華奢な首筋や手首、細い指が、如何にも深窓の令嬢といった容貌だった。率直に美人だと思った。
 攘之内が呆気に取られていた同じ分だけ、彼女も攘之内を見詰めていた。彼女は、目の前の口髭を生やした男が確かに相模サガミ攘之内ジョーノウチであると納得し、にっこりと微笑んだ。人形のように見事な造形をした顔が、蕾が花開くようにゆっくりと綻んだ。

「攘之内様で御座いましょう?」

「あっ? ああ……」

 呆然としていた攘之内は歯切れの悪い返事をしてしまった。
 彼女は敷居に平行に膝を揃えて三つ指を突き、深々と頭を下げた。

スズで御座います」

 攘之内は見合い相手の顔も名前も知らなかったが、この女がそうであると確信した。
 確信はあるのに現実感が追いついていこない。のっぺらぼうを思い浮かべる程度の貧困な想像力なのだから無理もない。清は美しい娘だ。攘之内が未来の花嫁を欲深に思い描いたとして、尚その上をゆく。知らぬ内に化け物屋敷に迷いこみ、狐狸に化かされているのではないかと疑いたくなるほどだった。
 清はゆっくりと頭を上げて攘之内を真っ直ぐに見詰め、また優しく微笑んだ。

「よかった……」

「何や?」と攘之内はぶっきらぼうな返事をしてしまった。

「思っていたより、お顔が恐くない」

 清は着物の袖で口許を隠して控え目に笑った。その所作は作りこまれたように完璧であり、目が釘付けになるほど美しかった。
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