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<第十八話・夕焼け空の下>
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「――!?」
気づいた時、有純はコンクリートの地面の上で、大の字に寝っ転がっていた。
「な、なん……なんだあ!?」
さっきまで、教室でビジョンを見ていたはず。それがどうしていきなりこんな場所にいるのだろう。視界に映るのは、オレンジ色に塗りたくられたような――不自然なほど雲のない、空。最初は作りものかと思ったのだ。あまりにも、目に言える色が出来すぎたような橙一色であったものだから。
「そ、外……?」
がばり、と身を起こし――寝転がっていた髪の毛の後ろがぺったりヘコんで、しかも砂まみれであることに不快感を覚える。服も背中あたりがだいぶ酷いことになっていそうだ。慌てて払いのけつつ、有純は混乱する頭をどうにか整理しようと模索した。
現在地が、本当に意味不明なことになっている。最後にはっきりわかっているのは、夏騎と共に暗い通路を進んでいた時で――その後彼とはぐれて、教室でセピア色の記憶のようなものを見せられて。それらが突然終わったかと思ったら、今度はこの場所ということだけだ。
何でこんなにテレポートばっかりしているんだ、まるでファンタジーだ!と思ったが、そもそも自分達の状況が既に超常現象の真っ只中だったなと思い出した。あんな、どこまでも続く秘密の真っ暗通路があることそのものがおかしいのだ。避難するために必要ならば、大人が通れる幅がないのも変だし、なんで理科準備室なんて辺鄙なところにあるのかという疑問も残る。
というか、過去の記憶を見せられて、というのが既に完全に現実から乖離している。そして、今、有純がいるこの場所は。
「屋上……」
傍には、やはり、誰もいない。給水塔が長く影を伸ばし、緑色のやや錆びたフェンスがぐるりと周囲を取り囲むのみ。夏騎の姿は、ない。
――畜生、やっぱり……やっぱりいない。何処だよ夏騎。何処行っちまったんだよ……!
あの記憶のようなものを見せられたのはまだいいとして。どうして夏騎と一緒ではないのだろう。あれを見せた存在に、分断されたとしか思えない。傍に転がっていたランドセルを抱きしめ、急に湧き上がってきた不安をどうにか抑え込もうと画策する。
自分の方が、身体も大きいし力も強い。それなのにどうして、夏騎が傍にいないだけでこんなに不安になるのだろう。そうだ、去年クラスが別になる時もそう。運良くそれまでのクラスがずっと一緒だっただけあって、なんとなく全クラス一緒にいられるはずだと信じていた自分がいたのである。
だから、怖くて。正直なところ、夏騎がいない場所で頑張れるのかどうか不安があって。クラス替えの発表の時、情けなくも少し涙が出そうになった有純に、夏騎が言ってくれた言葉があったのだ。
『何で、有純が不安に思うことがあるのかわからない。有純は何処に行っても、みんなの役に立ってて……有純のことが大好きな人はたくさんいるのに』
実のところ。ヒーローになりたい、強い人間になりたい、性別に囚われない“自分”を確立したいという気持ちはあっても。だから、本当にそれをそのまま信じられるようになったかどうかは別問題で。いつも不安で仕方なかったのだ。女の子なのに男みたいだと馬鹿にされやしないか、いじめられないか。喧嘩も多いし、ものをはっきり言うし、いくらそれが自分が正しいことを信じて戦った結果であったとしても――誰かにとっては、疎ましい存在以外の何者でもないのではないか。
何より。有純のやってきたことは結局有純の自己満足だけで、本当はみんな迷惑しかしていないのではないか、という。漠然とした恐怖が、いつもついて回っていたことは事実だったのである。
だから、夏騎にそうやって認められるのは嬉しくて。自分が今の“俺”であることを選んだきっかけはやっぱり夏騎で、自分が一番褒めて欲しいのも本当は夏騎一人であったものだから。
『……でも、きっと、俺のこと嫌いな奴だっているだろ。それに……』
別に、夏騎は有純の彼氏でもなんでもない。幼馴染カップルなんて王道だという話も聞いたことはあるが、現在ではむしろレアものだということも理解しているのだ。
だって、夏騎はカッコイイし、冷静だし、大事な時に勇気がある少年だから。自分が見ていないところで、彼が誰かのものになってしまうのではないか、なんて不安はきっと自分だけが抱いているものではないかと思うから。
『な……夏騎が、俺が近くにいなくて淋しいんじゃないかって、そう思って心配してやっただけなんだからな!』
それなのに、結局こうやってツンデレをかましてしまうのである。彼のそのままの優しさを、恥ずかしくてストレートに受け取れない。彼だって、頬を染めて頷いてくれる可愛い女の子の方がきっと好きであるに決まっているのに。
『すべての人に好かれるなんて、そんなことは無理だよ。いくら有純だって、それは無理だ。だから考えるべきじゃない』
そんな有純に呆れることもなく、夏騎は言ってくれたのである。
『でも、そのままの有純が一番好きだって人は、俺も含めてたくさんいる。それは忘れないで欲しい。そもそもだ。何も、クラスが変わるだけで、ずっと離れ離れになるってわけでもない。会おうと思えば会えるんだし』
『それは、そうだけど』
『それと』
その時、初めてだったかもしれない。ほんの少し、夏騎が弱ったような声を聞いたのは。
『確かに有純が傍にいないのは淋しいから。……できるだけ、いつものように会ってくれると、嬉しい』
――馬鹿だよな、夏騎。ほんと馬鹿だわ。
ああ、思い出してしまう。顔が熱くなる。夏騎はわかっているのだろうか。あの言葉だけで自分がどれほど舞い上がって、みっともなく調子に乗ってしまったのかということを。
もしかしたら両思いかもしれないなんて、幻想を抱いてしまったということを。
――でも、クラス替えして、しばらくして夏騎は……。
今見たビジョンが本当に過去にあった出来事ならば。あの少女、市川美亜は本気でタチが悪すぎるだろう。彼女とその命令に忠実な取り巻き達のせいで、一人がいじめの生贄にされて虐げられる。教師は教師で、己の意思で解決策を模索するだけの気力がなく、助けを求めてきた少年を無下に扱ってしまう始末。そして彼女は恐らくそのまま心の病で倒れて休職してしまったというのだから、問題は教師一人の問題で済んではいなかったのだろう。勿論、教師としてその場にいる以上は、生徒への責任を果たす義務はあったのだろうけれど。
あんな状況だなんて、まるで知らなかった。一人の少女が牛耳り、誰もそれに反撃できない始末。特に男子の事情は――悠里の言葉が正しければ、劣悪であったと言わざるをえない。あれも立派な暴力だろう。何故、男の子だからというだけで、対女子に対して当然のように加害者として認識されなければいけないというのか。そういう偏見なしにクラスを見ることのできる教員がいれば話は別だったのだろうが、教師はあの有様であったわけである。そして恐らく、他の先生達は知らぬ存ぜぬか、“いじめなんか無いものとして扱え”のどちらかであったと予想できるだろう。
クラスの生徒も八方塞がり、クラスの先生も八方塞がり。ならば唯一の打開策は、あの市川美亜を殴ってでも止めることだったと有純はそう思ったのだが。
――でも夏騎はそうしなかったし……俺に対して、相談もしなかった。なんでだよ、夏騎。俺、そんなに頼りなかったのか……?
確かに夏騎は身体も小さいし、あの市川美亜と殴り合いの喧嘩をしても勝てなかった可能性は十分にあるが。それならそれで、有純に助けを求めてくれても良かったというのに。有純ならば同性だから非難も少なく、あの市川美亜を黙らせることも可能だったのではないか。
そうしなかったとしたらそれは、その理由は。
「君はちょっと、単純がすぎるんじゃないかなあ」
「!」
その時、唐突に有純の耳に飛び込んできた、声。はっとして顔を上げれば、フェンスを掴んで立つ誰かの人影があった。向こうを見ているから、顔は見えない。しかし短い髪と服装からして、恐らく男子であろうということはわかる。
――いつから、そこに……?
そこまで考えて、愚問だと気づいた。
有純を認識していて、この場所に自在に出現できる人物がもしいるのなら、それはたった一人しかいないではないか。
「もしかして……お前が、小倉港か?」
有純の言葉に。その少年はゆっくりと振り、眼鏡の奥の瞳を細めて見せたのだった。
気づいた時、有純はコンクリートの地面の上で、大の字に寝っ転がっていた。
「な、なん……なんだあ!?」
さっきまで、教室でビジョンを見ていたはず。それがどうしていきなりこんな場所にいるのだろう。視界に映るのは、オレンジ色に塗りたくられたような――不自然なほど雲のない、空。最初は作りものかと思ったのだ。あまりにも、目に言える色が出来すぎたような橙一色であったものだから。
「そ、外……?」
がばり、と身を起こし――寝転がっていた髪の毛の後ろがぺったりヘコんで、しかも砂まみれであることに不快感を覚える。服も背中あたりがだいぶ酷いことになっていそうだ。慌てて払いのけつつ、有純は混乱する頭をどうにか整理しようと模索した。
現在地が、本当に意味不明なことになっている。最後にはっきりわかっているのは、夏騎と共に暗い通路を進んでいた時で――その後彼とはぐれて、教室でセピア色の記憶のようなものを見せられて。それらが突然終わったかと思ったら、今度はこの場所ということだけだ。
何でこんなにテレポートばっかりしているんだ、まるでファンタジーだ!と思ったが、そもそも自分達の状況が既に超常現象の真っ只中だったなと思い出した。あんな、どこまでも続く秘密の真っ暗通路があることそのものがおかしいのだ。避難するために必要ならば、大人が通れる幅がないのも変だし、なんで理科準備室なんて辺鄙なところにあるのかという疑問も残る。
というか、過去の記憶を見せられて、というのが既に完全に現実から乖離している。そして、今、有純がいるこの場所は。
「屋上……」
傍には、やはり、誰もいない。給水塔が長く影を伸ばし、緑色のやや錆びたフェンスがぐるりと周囲を取り囲むのみ。夏騎の姿は、ない。
――畜生、やっぱり……やっぱりいない。何処だよ夏騎。何処行っちまったんだよ……!
あの記憶のようなものを見せられたのはまだいいとして。どうして夏騎と一緒ではないのだろう。あれを見せた存在に、分断されたとしか思えない。傍に転がっていたランドセルを抱きしめ、急に湧き上がってきた不安をどうにか抑え込もうと画策する。
自分の方が、身体も大きいし力も強い。それなのにどうして、夏騎が傍にいないだけでこんなに不安になるのだろう。そうだ、去年クラスが別になる時もそう。運良くそれまでのクラスがずっと一緒だっただけあって、なんとなく全クラス一緒にいられるはずだと信じていた自分がいたのである。
だから、怖くて。正直なところ、夏騎がいない場所で頑張れるのかどうか不安があって。クラス替えの発表の時、情けなくも少し涙が出そうになった有純に、夏騎が言ってくれた言葉があったのだ。
『何で、有純が不安に思うことがあるのかわからない。有純は何処に行っても、みんなの役に立ってて……有純のことが大好きな人はたくさんいるのに』
実のところ。ヒーローになりたい、強い人間になりたい、性別に囚われない“自分”を確立したいという気持ちはあっても。だから、本当にそれをそのまま信じられるようになったかどうかは別問題で。いつも不安で仕方なかったのだ。女の子なのに男みたいだと馬鹿にされやしないか、いじめられないか。喧嘩も多いし、ものをはっきり言うし、いくらそれが自分が正しいことを信じて戦った結果であったとしても――誰かにとっては、疎ましい存在以外の何者でもないのではないか。
何より。有純のやってきたことは結局有純の自己満足だけで、本当はみんな迷惑しかしていないのではないか、という。漠然とした恐怖が、いつもついて回っていたことは事実だったのである。
だから、夏騎にそうやって認められるのは嬉しくて。自分が今の“俺”であることを選んだきっかけはやっぱり夏騎で、自分が一番褒めて欲しいのも本当は夏騎一人であったものだから。
『……でも、きっと、俺のこと嫌いな奴だっているだろ。それに……』
別に、夏騎は有純の彼氏でもなんでもない。幼馴染カップルなんて王道だという話も聞いたことはあるが、現在ではむしろレアものだということも理解しているのだ。
だって、夏騎はカッコイイし、冷静だし、大事な時に勇気がある少年だから。自分が見ていないところで、彼が誰かのものになってしまうのではないか、なんて不安はきっと自分だけが抱いているものではないかと思うから。
『な……夏騎が、俺が近くにいなくて淋しいんじゃないかって、そう思って心配してやっただけなんだからな!』
それなのに、結局こうやってツンデレをかましてしまうのである。彼のそのままの優しさを、恥ずかしくてストレートに受け取れない。彼だって、頬を染めて頷いてくれる可愛い女の子の方がきっと好きであるに決まっているのに。
『すべての人に好かれるなんて、そんなことは無理だよ。いくら有純だって、それは無理だ。だから考えるべきじゃない』
そんな有純に呆れることもなく、夏騎は言ってくれたのである。
『でも、そのままの有純が一番好きだって人は、俺も含めてたくさんいる。それは忘れないで欲しい。そもそもだ。何も、クラスが変わるだけで、ずっと離れ離れになるってわけでもない。会おうと思えば会えるんだし』
『それは、そうだけど』
『それと』
その時、初めてだったかもしれない。ほんの少し、夏騎が弱ったような声を聞いたのは。
『確かに有純が傍にいないのは淋しいから。……できるだけ、いつものように会ってくれると、嬉しい』
――馬鹿だよな、夏騎。ほんと馬鹿だわ。
ああ、思い出してしまう。顔が熱くなる。夏騎はわかっているのだろうか。あの言葉だけで自分がどれほど舞い上がって、みっともなく調子に乗ってしまったのかということを。
もしかしたら両思いかもしれないなんて、幻想を抱いてしまったということを。
――でも、クラス替えして、しばらくして夏騎は……。
今見たビジョンが本当に過去にあった出来事ならば。あの少女、市川美亜は本気でタチが悪すぎるだろう。彼女とその命令に忠実な取り巻き達のせいで、一人がいじめの生贄にされて虐げられる。教師は教師で、己の意思で解決策を模索するだけの気力がなく、助けを求めてきた少年を無下に扱ってしまう始末。そして彼女は恐らくそのまま心の病で倒れて休職してしまったというのだから、問題は教師一人の問題で済んではいなかったのだろう。勿論、教師としてその場にいる以上は、生徒への責任を果たす義務はあったのだろうけれど。
あんな状況だなんて、まるで知らなかった。一人の少女が牛耳り、誰もそれに反撃できない始末。特に男子の事情は――悠里の言葉が正しければ、劣悪であったと言わざるをえない。あれも立派な暴力だろう。何故、男の子だからというだけで、対女子に対して当然のように加害者として認識されなければいけないというのか。そういう偏見なしにクラスを見ることのできる教員がいれば話は別だったのだろうが、教師はあの有様であったわけである。そして恐らく、他の先生達は知らぬ存ぜぬか、“いじめなんか無いものとして扱え”のどちらかであったと予想できるだろう。
クラスの生徒も八方塞がり、クラスの先生も八方塞がり。ならば唯一の打開策は、あの市川美亜を殴ってでも止めることだったと有純はそう思ったのだが。
――でも夏騎はそうしなかったし……俺に対して、相談もしなかった。なんでだよ、夏騎。俺、そんなに頼りなかったのか……?
確かに夏騎は身体も小さいし、あの市川美亜と殴り合いの喧嘩をしても勝てなかった可能性は十分にあるが。それならそれで、有純に助けを求めてくれても良かったというのに。有純ならば同性だから非難も少なく、あの市川美亜を黙らせることも可能だったのではないか。
そうしなかったとしたらそれは、その理由は。
「君はちょっと、単純がすぎるんじゃないかなあ」
「!」
その時、唐突に有純の耳に飛び込んできた、声。はっとして顔を上げれば、フェンスを掴んで立つ誰かの人影があった。向こうを見ているから、顔は見えない。しかし短い髪と服装からして、恐らく男子であろうということはわかる。
――いつから、そこに……?
そこまで考えて、愚問だと気づいた。
有純を認識していて、この場所に自在に出現できる人物がもしいるのなら、それはたった一人しかいないではないか。
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