婚約破棄された令嬢は騎士団長に溺愛される

エピローグ

次の日目が覚めたら、
屋敷の門の警備員が倍になっていて、私の侍女ハンナの他にミツという女性が付く事になったと知らされた。
ハンナは、「そろそろ後輩を育てねばいけないので。」と言っていたので、マリアは信じたが…

実は、ミツは武術の達人なのを知らないのはマリアだけで、数名の武術の達人の使用人も増え屋敷内の警備が強化された。

王太子の僻地への視察という名の島流しと婚約者ミナの修道院行きが決定した。
騎士団長のホークは納得がいかなかったが、ダリウス家とマリアの実家ースワローズ家の説得により渋々受け止めた。

久しぶりに公の場に出たホークを、
スワローズ家は、マリアの実家訪問を許可しろとホークに詰め寄り聞き流すホーク。
ダリウス家は、マリアちゃんを領地に来させよ！とホークに命令しては、ホークは無視をした。

ホークはマリアに新居に慣れるまでは、屋敷に居てくれと頼んでいたのを律儀に守っていたマリア。
そんなマリアは、今日も元気におやつタイムでホークを褒めちぎり、流行りのお菓子を食べては、ホークの帰ってくるのを待つ日々を送っていた。

そろそろ世継ぎを…と話が出た時に、ホークは2人の時間が減ると渋り、マリアはホーク似の子供を産みたいと一生懸命説得していたが、子作りしたいなら誘惑してみろ、とホークに言われ、せっせとセクシーなランジェリーを揃えては、ホークの前で披露していった…のだが、そんな事しなくても月のモノがある時以外毎日していたのを、マリアは誘惑に気を取られて忘れていた。


マリアの努力のおかげか、1年後1人の男児…のちにダリウス家史上最も天才と言われた、アガサ・ダリウスが誕生した。
ホークは早々と引退すると、ダリウス領地へと戻りマザコン気味の息子と愛する妻とへの変わらぬ独占欲をぶつけ、静かに穏やかに暮らした。

その後マリアは、妊娠も出産もする事なくホークに愛され続けていったのだ。