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夏合宿最終日
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彼が私に好きと告げてからは、聡の独占欲は顕著に表れ始めた。
練習が始まる前に、練習の合間の休憩時間に、練習後に、お風呂の時間まで、お風呂が終わってから、寝る前までずっと私のそばを離れなかった。まるでボディーガードを連れているVIPになったみたいで恥ずかしかったけど、そばにいてくれる嬉しさが勝っていた。
「…ッ、ンッン…ッ」
誰もいないと分かると、口を塞がれお互いの舌を絡めていた。今もそうだ。彼の足の上に跨り膝を床につけて向かい合わせのまま身体をピタリと密着させて、夢中でキスをする。苦しくなって唇を離すと、彼は私の頬や顎を舐め舌を這わし、首筋へと移動する。ぼうっと頭の中にモヤが掛かったみたいに、何にも考えられなくなった私は、彼の肩に頭を乗せた。薄く目を開けると、彼の後ろ髪が見えてその後ろの背景が目に入った。
夏合宿最終日の今日17時の夕方、この部屋ーー聡が宿泊する仲間の部員達はカラオケに行くと言って引率のOBと出かけた…らしい。帰る時間は19時になると言った聡は、私を寝ている部屋へと誘った。私の泊まる部屋と同じ6畳くらいの広さの和室。乱雑に置かれたそれぞれの旅行鞄と、部屋の隅には竹刀が入った袋が立てかけてある。おそらく彼の寝る場所であろう彼の荷物が置いてある一番端の箇所に座る聡の上に跨って座る私。
彼の手が私のショートパンツから出る素足を撫でる。青いTシャツと白いショートパンツ姿の私と、練習の後で買ったお揃いの青いTシャツと紺のハーフパンツの聡。青いTシャツはガタイのいい聡には小さくて少しぴちぴちだが、お揃いのシャツが欲しかった私的には大満足だ。
激しくなるキスと彼が私の足を撫でるので、すでに身体中興奮しているのが分かる。彼の胸板に胸を押しつけるように膝立ちをすると、彼は私のお尻を大きな手のひらを使い両手で揉む。
彼を見下ろす形になり、上から覆い被さり彼の口を塞ぐ私の口から微かに喘ぎ声が漏れてしまう。
「んっぁ…っさ…とる」
彼が太ももを撫でてはお尻を揉むのに、もう耐えられなくなった私は、彼の口から自分の口を離して彼の頭を抱き寄せる。彼は私の首元を甘噛みしては、舌を這わしTシャツの丸首が湿って濡れていくのを感じた。
はぁはぁ、と2人分の息遣いがシンと静まり返った部屋に響いて、まるでこの世界に2人しかいない錯覚に陥る。
彼の手が太ももから腰に移動し、Tシャツの中へ入り込む。素肌に触れられ、ピクッと身体が反応する。聡は私の反応に一瞬手を引いたが、また手を素の場所へと戻した。
脇腹を揉みながら、徐々に上へと上がっていく彼の大きな手。ブラの縁に到達すると、私はモゾモゾと動いてしまう。抱きしめていた彼の頭を離すと、額を合わせた。自然と鼻も重なり唇も重なる。啄むキスをしていたら、彼の手が動き始めてブラの上から私の胸を揉み始めた。
「んっんっんぁ」
下から掬っては、強く揉まれたり優しく揉まれたり強弱がついた力加減で、私を翻弄する。和室の畳が膝立ちする私の膝が擦れて痛い。
Tシャツの中でぎこちなく動かすのが焦ったくなったのか、私の着ているTシャツをたくし上げると、彼の目の前に露わになった私の白い花柄のレースのブラ。寄せたブラで出来た胸の谷間にちゅっと、口づけを落とすと彼は舌を這わし始める。背中に回った手が私のブラのホックを取ろうと、指先が金具にあたる。カリカリと引っ掛けているが、背中の肌に彼の爪があたる度に敏感になった身体がピクピクッと動く。
「っ悪いっ」
彼の指が何度か背中に当たると根を上げた聡は、私を抱き寄せて荒々しく私の口を塞ぎ舌を絡めるキスをする。彼と私の口から漏れた唾液が顎に伝い、聡はちゅうちゅうと吸い舐めとる。私は彼の肩から手を退けて、背中に回してブラのホックを外した。下着と胸の間に隙間が出来ると、ゴクンと聡の喉が鳴った気がした。ブラの肩紐が緩み肩から、はらりと外れると自然と胸をクロスしてブラのカップを抑えた。
「…愛花」
「…聡…恥ずかし…っ」
顔が熱くなっているから多分、真っ赤になっていると思う。
私の頬に手を置いた聡は、親指の腹で私の目元を撫でる。熱の篭った瞳の聡に吸い込まれ私は、彼の唇に自分の唇を重ねた。淡いキスを繰り返して、クロスしている腕をひとつずつ優しく離す。カップを支えていた腕がなくなり、ポロッと落ちると乳房がぷるんと弾けた。私は恥ずかしくて手の甲で顔を隠した。
ほぅっと息を吐いた聡は私の乳房に顔を近づけると、喰むと遠慮がちに口に含む。すぐに口が開き今度は大きな口の中に、私の乳房を喰んで入れる。ちゅうっと吸い、くちゅっと音が聞こえたと思ったら、身体にピリッとした痺れが巡る。
「っ!」
手の甲を顔から外して彼の方を見ると、聡は私の乳房からツンとした粒に舌を這わしていた。口に含み強く吸っては、舌で粒をこねる。交互に乳房を可愛がり、口で可愛がれない乳房は彼の手が優しく愛撫する。
たまに乳房の盛り上がりを甘噛みして、ちゅぅっと強く吸い赤い印が増えていく。
この数日キスだけじゃ終わらなくなっている2人は、お互いの身体を触り所有印を残している。Tシャツを着ている聡のお風呂に入っても分かりづらい場所、脇腹と二の腕の内側に愛花は頑張って吸って赤い印を付けた。
それなのに聡は容易く吸うだけで、私の身体中に付ける。赤い印が胸の上から首筋まで点々とあり、毎朝せっせとファンデで隠しているのだ。
私の手が彼の肩につくと、夢中になっていた聡は顔を上げた。お互いの視線が絡まると、ペタンと彼の腰に座り下半身が重なる。お尻に当たる固いモノを、ゴリゴリと見つめ合い無言のまま私に押しつける聡。
彼の首に手を合わせ、下からの突き上げに応えるように私の下半身も前後に動く。
ーーこのままじゃ、しちゃう
チラッとキスする前に触っていたスマホを探すが、視線を外した事により、咎めるようにグリグリと下半身を擦り付ける聡。
「んっ…ちがっ…時間っんぁっ」
彼の首から落ちない様に彼の首の後ろで両手の指を絡めると、視線を外してしまった言い訳を伝える。
「っ、愛花っ…」
本当にこのまましちゃいそうな雰囲気に突入しそうになった時ーー聡のスマホが鳴った。
練習が始まる前に、練習の合間の休憩時間に、練習後に、お風呂の時間まで、お風呂が終わってから、寝る前までずっと私のそばを離れなかった。まるでボディーガードを連れているVIPになったみたいで恥ずかしかったけど、そばにいてくれる嬉しさが勝っていた。
「…ッ、ンッン…ッ」
誰もいないと分かると、口を塞がれお互いの舌を絡めていた。今もそうだ。彼の足の上に跨り膝を床につけて向かい合わせのまま身体をピタリと密着させて、夢中でキスをする。苦しくなって唇を離すと、彼は私の頬や顎を舐め舌を這わし、首筋へと移動する。ぼうっと頭の中にモヤが掛かったみたいに、何にも考えられなくなった私は、彼の肩に頭を乗せた。薄く目を開けると、彼の後ろ髪が見えてその後ろの背景が目に入った。
夏合宿最終日の今日17時の夕方、この部屋ーー聡が宿泊する仲間の部員達はカラオケに行くと言って引率のOBと出かけた…らしい。帰る時間は19時になると言った聡は、私を寝ている部屋へと誘った。私の泊まる部屋と同じ6畳くらいの広さの和室。乱雑に置かれたそれぞれの旅行鞄と、部屋の隅には竹刀が入った袋が立てかけてある。おそらく彼の寝る場所であろう彼の荷物が置いてある一番端の箇所に座る聡の上に跨って座る私。
彼の手が私のショートパンツから出る素足を撫でる。青いTシャツと白いショートパンツ姿の私と、練習の後で買ったお揃いの青いTシャツと紺のハーフパンツの聡。青いTシャツはガタイのいい聡には小さくて少しぴちぴちだが、お揃いのシャツが欲しかった私的には大満足だ。
激しくなるキスと彼が私の足を撫でるので、すでに身体中興奮しているのが分かる。彼の胸板に胸を押しつけるように膝立ちをすると、彼は私のお尻を大きな手のひらを使い両手で揉む。
彼を見下ろす形になり、上から覆い被さり彼の口を塞ぐ私の口から微かに喘ぎ声が漏れてしまう。
「んっぁ…っさ…とる」
彼が太ももを撫でてはお尻を揉むのに、もう耐えられなくなった私は、彼の口から自分の口を離して彼の頭を抱き寄せる。彼は私の首元を甘噛みしては、舌を這わしTシャツの丸首が湿って濡れていくのを感じた。
はぁはぁ、と2人分の息遣いがシンと静まり返った部屋に響いて、まるでこの世界に2人しかいない錯覚に陥る。
彼の手が太ももから腰に移動し、Tシャツの中へ入り込む。素肌に触れられ、ピクッと身体が反応する。聡は私の反応に一瞬手を引いたが、また手を素の場所へと戻した。
脇腹を揉みながら、徐々に上へと上がっていく彼の大きな手。ブラの縁に到達すると、私はモゾモゾと動いてしまう。抱きしめていた彼の頭を離すと、額を合わせた。自然と鼻も重なり唇も重なる。啄むキスをしていたら、彼の手が動き始めてブラの上から私の胸を揉み始めた。
「んっんっんぁ」
下から掬っては、強く揉まれたり優しく揉まれたり強弱がついた力加減で、私を翻弄する。和室の畳が膝立ちする私の膝が擦れて痛い。
Tシャツの中でぎこちなく動かすのが焦ったくなったのか、私の着ているTシャツをたくし上げると、彼の目の前に露わになった私の白い花柄のレースのブラ。寄せたブラで出来た胸の谷間にちゅっと、口づけを落とすと彼は舌を這わし始める。背中に回った手が私のブラのホックを取ろうと、指先が金具にあたる。カリカリと引っ掛けているが、背中の肌に彼の爪があたる度に敏感になった身体がピクピクッと動く。
「っ悪いっ」
彼の指が何度か背中に当たると根を上げた聡は、私を抱き寄せて荒々しく私の口を塞ぎ舌を絡めるキスをする。彼と私の口から漏れた唾液が顎に伝い、聡はちゅうちゅうと吸い舐めとる。私は彼の肩から手を退けて、背中に回してブラのホックを外した。下着と胸の間に隙間が出来ると、ゴクンと聡の喉が鳴った気がした。ブラの肩紐が緩み肩から、はらりと外れると自然と胸をクロスしてブラのカップを抑えた。
「…愛花」
「…聡…恥ずかし…っ」
顔が熱くなっているから多分、真っ赤になっていると思う。
私の頬に手を置いた聡は、親指の腹で私の目元を撫でる。熱の篭った瞳の聡に吸い込まれ私は、彼の唇に自分の唇を重ねた。淡いキスを繰り返して、クロスしている腕をひとつずつ優しく離す。カップを支えていた腕がなくなり、ポロッと落ちると乳房がぷるんと弾けた。私は恥ずかしくて手の甲で顔を隠した。
ほぅっと息を吐いた聡は私の乳房に顔を近づけると、喰むと遠慮がちに口に含む。すぐに口が開き今度は大きな口の中に、私の乳房を喰んで入れる。ちゅうっと吸い、くちゅっと音が聞こえたと思ったら、身体にピリッとした痺れが巡る。
「っ!」
手の甲を顔から外して彼の方を見ると、聡は私の乳房からツンとした粒に舌を這わしていた。口に含み強く吸っては、舌で粒をこねる。交互に乳房を可愛がり、口で可愛がれない乳房は彼の手が優しく愛撫する。
たまに乳房の盛り上がりを甘噛みして、ちゅぅっと強く吸い赤い印が増えていく。
この数日キスだけじゃ終わらなくなっている2人は、お互いの身体を触り所有印を残している。Tシャツを着ている聡のお風呂に入っても分かりづらい場所、脇腹と二の腕の内側に愛花は頑張って吸って赤い印を付けた。
それなのに聡は容易く吸うだけで、私の身体中に付ける。赤い印が胸の上から首筋まで点々とあり、毎朝せっせとファンデで隠しているのだ。
私の手が彼の肩につくと、夢中になっていた聡は顔を上げた。お互いの視線が絡まると、ペタンと彼の腰に座り下半身が重なる。お尻に当たる固いモノを、ゴリゴリと見つめ合い無言のまま私に押しつける聡。
彼の首に手を合わせ、下からの突き上げに応えるように私の下半身も前後に動く。
ーーこのままじゃ、しちゃう
チラッとキスする前に触っていたスマホを探すが、視線を外した事により、咎めるようにグリグリと下半身を擦り付ける聡。
「んっ…ちがっ…時間っんぁっ」
彼の首から落ちない様に彼の首の後ろで両手の指を絡めると、視線を外してしまった言い訳を伝える。
「っ、愛花っ…」
本当にこのまましちゃいそうな雰囲気に突入しそうになった時ーー聡のスマホが鳴った。
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