独身皇帝は秘書を独占して溺愛したい

狭山雪菜

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後編

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息を吸えるように唇が離れた時に、キスの練習と言ってはまた口が塞がれ、徐々にコツが掴めた頃には彼の足の上に跨り向かい合わせでお互いの口内を貪っていた。
先程から陛下の手が私の腰を揉み、くびれをなぞっているのを感じてはいたが、教えられた口づけの方に意識が集中して、私の身体をなぞる陛下の手を重視しなかった。

コンコン

と割と大きなノック音が聞こえると、ビクッと身体が反応して陛下の顔から離れた。
「…なんだ」
不機嫌な声でノックした人を咎める陛下に、扉の外の人は気にしてないようで
「…お取り込み中の所申し訳ありません、間もなく陛下の入場時間です」
と、秘書長の声が聞こえて、ここが陛下の控室だったとか、今日は舞踏会だったとか、今まで夢中でキスをしていて全て忘れていた事を恥じた。陛下の足の上から降りようと身体を動かすと、陛下の左手が私の腰を掴み、動く事を許してくれない。
「ちっ…この部屋から出たら許さない…大人しく待ってろ」
舌打ちした陛下がそう言って、私の口を塞ぎ舌を絡めるキスをすると、名残り惜しく離れた唇が私の上唇を喰んで離れた。
「…陛下」
一人で残される不安と、先程まで夢中になっていた彼の口づけがなくなり寂しくて小声で彼を呼び止めてしまうと、
「…そんな顔をするな、行きたくなくなる…すぐに戻ってくるからな」
そう言って彼は、私の額に口づけを落とし控室の扉から出て行ってしまった。




***************



「偉大なる皇帝陛下、今宵はお招き…ひっ」
舞踏会開始と同時に現れた俺に、挨拶をしようとひっきりなしに人が寄っては俺の顔を見て、短い悲鳴をあげる。
「…陛下、眉間に皺が」
と、うしろに控える秘書長が俺に苦言を呈するが、やっと両想いとなったナンシーとの逢瀬を邪魔するこの時間にイライラが募る。
「ふん、元からこんな顔だ」
と開き直ると、秘書長はふぅとため息を吐き、やれやれと困った顔をしていた。
ーーこの古狸っ、わざとこうしたに決まってるっ!
思えば俺の花嫁になりたい女など居ないと、散々終わらない議論の会議に参加していた秘書長なら知っているはずだし、俺がナンシーを片時も離さずに執務室で彼女と書類処理で篭って居た事など、最初から分かっていたはずだ。彼女にいい所を見せたい一心で、仕事の処理が早いといつもの3倍近くの案件を持ってきて、彼女が休むと俺の仕事のペースが遅くなると知っているこの古狸は、『ホホ、年寄りには酷ですな』なんて言って数件処理した後、秘書長室で休んでいるのを俺は知っている。
ーー均等に仕事を分配してくれてれば、ナンシーとも雑談が出来て…本来なら今頃2人の子供が出来ているはずだったんだっ
などと思っていると、ふと周りを見回し、ほとんどの人がパートナーといる事に気がついた。
ーーそうだ、ナンシーはどうやってこの会場へ?
絶世の美女が入ってきたと、興奮して大声で話す給仕係の声がたまたま近くを通り掛かった俺の耳に届き、まさかと思って会場へ行くと彼女がポツンと壁際に立っていた。遠巻きに男達が声を掛けようかと頬を赤くしていたので、我慢できずに声を掛けたが…
ーーあの時…怒りで頭が真っ赤に染まったが、まぁ、結果オーライだな
そんな事を思っていたら、そうだと思い出した
「秘書長、悪いが俺の従僕…いや、口の堅い侍女を連れてきてくれ」
「…はい」
訝しむ秘書長を無視して、彼が人を呼びに行っている間にどうやってココから抜け出そうか頭をフル回転させた。




***************



私の自室が6つ入りそうな広い部屋に1人、ふかふかのベッドの隅にポツンと座る。私が4人並んで寝ても落ちないくらいの広いベッドに、赤い天蓋がベッドの四隅の柱にそれぞれ金色の紐で纏まっている。床は執務室と同じふかふかの同じタイプの青い絨毯が敷かれて、赤いクッションと金色の脚のソファーやガラスと金色の脚のローテーブル、執務机と本棚、壁には花や国内の地図の絵画が掛かっていて、部屋の隅にはクローゼットみたいな扉が付いていた。
シンと鎮まりかえる部屋に着いたのはついさっきで、控室で待っていた私を迎えにきたのは、この城に長年仕える侍女だった。
「ヤン様、こちらへ」
口数の少ない彼女に連れて行かれた先は、この部屋の隣にある大きなお風呂場だった。すでに数人の侍女が待機していた脱衣所に放り込まれ、丸裸にされ身体の隅から隅まで洗われた。素っ裸の上に黒のバスローブを羽織っただけの姿で、
「この部屋でお待ちくださいませ」
と、言われてとりあえず待つ事にした。室内を眺めるのにも疲れた私はベッドの端へと座ったのだが、待ち疲れたのもあるが早朝からの準備で、だんだんと眠くなってきてしまった。
「…このまま寝ちゃおうかな…」
「…それは困る」
ぽつりと溢れた独り言に、返事が返ってきてびっくりして、部屋の入り口を見ると、控室で別れた時とマントを外した同じ服装の陛下が立っていた。
「へっ…陛下っ!」
私が慌ててベッドから立ち上がると、彼が私の元へと歩き出していた。
「…陛下じゃないだろ…ヨークと」
低く含みのある声で私の顎に手を添えて上を向かせると、私の唇を彼の太い親指の腹でなぞる。
「あ…ヨーク…様」
控室での口づけを思い出し、頬が赤くなっていくのを感じた。
「ナンシーさっきの…続き」
ふっと笑う彼が私の唇に自分の唇を寄せると、私の上唇を喰み、ふふっと笑ってしまい口が開くと、くちゅっとした音と同時に彼の舌が私の口の中へと入ったのを確認して、瞼を閉じた。
背が高い彼の唇へと届くように踵を上げて彼の胸元に手を置くと、ヨーク様の手で私のお尻を持ち上げられ彼と同じ高さとなる。今度は彼の首のうしろへと腕を回して、彼の唇へと自分の唇を重ねた。


ドサッとベッドへと仰向けに寝かしつけられても、止まらない濃厚なキス。彼の首に回した手はそのままで、性急に服を脱いでいく彼。服の擦れる音を聞きながら、これから起こる出来事にドキドキと意識を持って行かれそうになり、慌てて彼の舌に自分の舌を絡めて、ちゅうちゅうと吸いついた。彼の肩に置いた腕に彼の素肌が触れて、私の二の腕を掴むとベッドに押しつけ、彼の手のひらが私の腕を辿り手首へ、2人の手のひらが重なると指先が絡む。
「んっ、はっ、っ」
「っ…っ」
唇が離れ、ヨーク様の額が私の目の上に重なり、彼の顔を押し付けられた。鼻も唇も零す吐息も私の顔に掛かり、彼の唇を追いかけて口の端に触れると、キスをしてくれる。
絡んだ指先が解けて、また腕から二の腕へ、そして脇から胸の側面へ、身体のラインを大きな2つの手のひらがなぞり、腰につくと数度揉まれてお尻へと触れて、また上半身に向かって彼の手が移動する。
「っ…あっ」
優しく私の身体に触れているだけなのに、なぜか全身にピリピリと小さな電流が流れた気がするのは気のせいなのか。左足が曲がると隙間が出来た私の足の間に、ヨーク様の右足が入り膝をついた。彼の右足に自分の両足をくっつけて、膝から下が彼の右足に巻き付く。
私の唇から頬へ顎にキスをして舌を這わし、首筋から首の下の中央にある鎖骨のくぼみに舌を這わして、強く吸うとチクリとした痛みが起きて、彼の顔が鎖骨のラインを舌でなぞって移動すると、白い肌に赤くなった所有印が所々現れる。ヨーク様は腰に巻かれたバスローブの紐を解き前を広げると、バスローブの隙間から手を入れて、私の身体に直接触れた。肌の弾力を確かめるように、揉んでは摘み上半身全体を両手で触れる。触れられるたびに前のバスローブがはだけ、乳房がぷるんと弾けて既に固くツンとした薄ピンク色の粒が上を向いていた。彼の両手が優しく両方の乳房を下から掬い揉み、親指と人差し指と中指で乳房の粒を可愛がり、私の首に顔を埋めていた彼の顔が胸へと移動すると、口に含み美味しそうにちゅうっと吸い付き、舌で粒を転がす。むにゅむにゅと形を変える乳房に飽きる事なく、彼の口の中へと消える粒を食べてしまいそうになるほど、交互に愛してくれる。顔の横に置いていた手を、胸を可愛がっている彼の頭の髪に指先を埋めると、はむ、はむと甘噛みされる。
「んっ、あっっ…あ」
普段気にした事もない乳房を全体的に愛されて、身体の奥深くから何か込み上げてくるものがあって身体が落ち着かなくて、足がもじもじと動いてしまい、ヨーク様の太ももに擦り付ける形になってしまう。
「くくっ、誘っているのか?」
私の乳房から顔を離し私の口を塞ぎ、口内をひと舐めしたヨーク様は面白そうに目を細めて私を揶揄う。両手はまだ私の乳房を揉んでいる。
「んぅっ、はっぁ…っ」
「柔らかくて極上で…可愛いな、このままずっとこうしていたい」
嘘か本気か分からないヨーク様の声は、私のバスローブを腕から脱がしながら身体中に口づけを落としていき、無数に印をつける。身体を横にされると背中にも、キスをして舌を這わし強く吸ってはチクリと痛みが現れていく。私の身体を彼の舌や口で調べているように、それこそ全身を舐める気だと思うと、恥ずかしさとゾクゾクとした期待を込めた悪寒が走る。また仰向けにされ、乳房から下のお腹、臍の周りや下生え、足の付け根にまで丹念に彼の舌が這う。特に足の付け根から内腿にかけて、集中的に赤い印がつけられて、微かな痛みが快感に変わり、何度か軽く頭が真っ白になってしまった。何が起こっているか分からなくて怖いと啜り泣けば、
「ふっ…これはイくということだ…気持ちいいと身体が感じている証拠だ」
と彼は私の耳元で耳朶を甘噛みしながら、低い声で囁く。どこかに触れるたびに口づけをされ、またさっきまで触れていた場所に戻って愛撫が再開する。
愛されていると、心が満たされる頃には、身体がとろとろに蕩けてしまい、ベッドの上で仰向けで足を曲げていた私は、ただ甘い喘ぎ声を上げているだけになってしまっていた。そんな時に不意に下生えの先ーー蜜壺への入口に彼の口が触れて、溢れていた蜜を啜り飲み込む。彼の舌が蜜壺の縁をなぞり、最後の一滴まで拭うように彼の舌は這う。
「あっ、あっ、あっ」
ぴちゃぴちゃとワザと音を立てて、彼の頭が動くたびにあまりの快感に背中がのけ反り、条件反射で足の間にある彼の頭を太ももで挟んでしまうと、彼の顔に自分の下半身を押しつける形になってしまう。太ももに回った彼の手が内腿から蜜壺の縁に当たり、固くて太い指が蜜壺の中へと入っていく。彼の舌が蜜壺の周りを舐めて、彼の指が蜜壺の中を攻める。あっ、と言葉にもならない小さな声が漏れて、手探りでふかふかのお布団を掴みギュッと握って口元へと寄せた。蜜壺に入った指が1本増えて、さらにもう1本増えると、指先が傍若無人に蜜壺の中を動き回った。ぐるぐると円を描いたかと思ったら、パラパラと左右前後に動き、上下に出し入れされた。
「あっ、つ…つんぁ!はっ、あっ」
彼の指が動き回るたびに全身を巡る快感は最高に達し、蜜壺に入った指をぎゅぅうっと強く締め付けてしまう。
「ナンシーっ…指が千切れそうだ」
と掠れた声のヨーク様は、苦悶の表情を浮かべ汗をかいていた。布団から指を離しヨーク様に両手を伸ばすと、蜜壺から彼の指が抜けて彼の身体は屈み、私の首に顔を埋めて背中に彼の腕が回った。しばらく抱き合っていたが、彼の下半身が動き出し、私の背中に回った腕が抜けると蜜壺に熱い塊が押し付けられた。彼の顔が首に埋まったままなので、何をされているのか彼の大きな身体で見えない。ただ分かるのは、これから彼のモノとなるのだ。
ミチミチと蜜壺の入口がいっぱいに広がり、蜜壺よりも熱い塊ーー昂りが止まることなく吸い込まれるように蜜壺の中へと入っていく。私の背中に戻った彼の腕が、私を強く抱きしめると、
「っ…ぐ、っ…はっ」
微かに聞こえる彼の声が、ギリッと奥歯を噛んでいた。
じわじわと湧き上がる痛みと痺れる快感。彼の背中に回した手の先が曲がり、彼の背中に爪を突き立ても、蜜壺に入る早さは変わらない。むしろ早くなってしまう。
昂りで貫かれ蜜壺の最奥まで繋がると、休む間もなく彼の腰が上下に動き、ギシッギシッと大きなベッドが軋む。
「んっ、あっ、あっ、あ、あ!」
喘ぎ声が絶えず漏れて、突かれるたびにチカチカと目の前に星のように光り輝く。
「ぐっ…気持ちいいかっ」
「あっ、わからなっ…いっ…でっ…あっ、あっあ」
蜜壺が私の意思に反して、彼の昂りをぎゅうぎゅうと締め付けると、彼の動きも激しくなっていく。
「はっ、ナンシーッ!」
「ヨークさ…まっ、ああぅあああああっ!」
ぐっぐっと、唸り声と共に蜜壺に、勢いよく叩きつけられた証がドクドクと波打つ。その証に全身に駆け抜けた快感が頭の先まで貫くと目の前が真っ白になり、そのまま眠るように意識が遠のいた。



「はっ、あっ、っぁぅっ!っ」
目覚めてすぐに揺すられ、一気に目が覚めた私をヨーク様は、まだまだだ、と言って離してくれない。
初夜が終わってから朝の日差しが部屋を明るくしているのに、私達の纏う濃密な雰囲気は収まるところを知らないみたいだ。
完全に作り替えられた身体は、彼の昂りが蜜壺から居なくなると寂しくて彼を求めてしまうようになった。
「あっ!どうしよっ…っぁっ、怖いっ、こわ…いっぅ!」
「はっ、俺の身体無しじゃ生きられないように狂ってしまえばいいっ…くっ」
怖いと泣いても、一生そばにいると返ってくる。頭がおかしくなるっと言っても、なればいいと返ってくる。そんなやりとりをしていたら、不思議なもので欲しくなったら求め、彼から求められると疲れ切っていた身体でも、簡単に火がついた。
彼の上へ下へと、身体の体位を何度も何度も変えては繋がっては果てた。ぐったりと彼の身体の上に倒れ込むと、しばしの休息となった。私の髪に指を絡めて頭を撫でる彼の大きな手に、幸せが溢れて微睡む。
「…舞踏会は誰と来たんだ」
眠りそうだった私は、ぼんやりとした頭で彼の質問に答えた。
「弟です…仕事を中断し…て…」
と瞼が閉じてしまったが、なんとかそれだけを伝えることが出来た。
「…ああ、あのシスコンか」
くくっ、と笑う彼の胸板の上で、ドクンドクンと彼の鼓動を聴きながら眠気に勝てずに夢の中へと入っていった。




数週間後ダマヤ帝国のヨーク・ベラドス皇帝の結婚が市民に伝わると、街は一気に活気に溢れた。早急に挙げた簡易な挙式の後に、城の広場に集まった市民の前に花嫁が出ると、あまりの美しさに気絶をする人が続出した。
夫となった皇帝に、腰に腕を回され抱き寄せられた花嫁。どこか気怠げで色気の溢れる花嫁は、ギリギリまで愛し合っていたために、素直に彼の腕の中にいた。
その1年後、妻の実家ーーヤン侯爵家の抗議により準備期間後本格的な挙式を挙げ、1年間祝福期間と定められたのは、後世に語り継げられた出来事である。


「姉様の美しさを、簡易な挙式ですませるなんて信じられない!」
そこに、怒り心頭の弟の願いが強く反映された事を知るのは、皇帝と秘書長だけだった。
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