お試し派遣は、恋の始まり。

狭山雪菜

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後編

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午前の仕事も終わり、お昼休憩に入った。休憩所で昨日と同じテーブルに荷物もテーブルの上に乗せて座って、コンビニで購入したおにぎりを食べていたら、また岸谷さんが私の座るテーブルに1人分の椅子を空けて座った。

先程岸谷さんもキスした事を思い出し、もぐもぐと咀嚼しながら頬が赤くなってきたので、マスクを付けた。顔の半分は隠れたので、透明のアクリルプレートの仕切りの先にいる同じ派遣会社のおばさん達は、私の様子に気がつかず、談笑している。
手持ち無沙汰になったので、スマホを取り出しサブスクで映画でも観ようと画面を明るくした。すると、隣から咳が聞こえ条件反射で咳の聞こえた方を向くと、岸谷さんが咳込んだのか、またブラックコーヒーを飲んでいるところだった。
ーーあれ…?昨日も咳していたけど
なんだがデジャヴで、不思議に思っていた。私の対面にいるおばさん達も岸谷さんを見ていたけど、すぐに雑談に戻っていた。
ブラックコーヒーを飲み終わり、ペットボトルをテーブルの上に置くと、彼の左手が私の隣の椅子ーー1人分空けた椅子にの上に置かれたので、自然と視線を下げると、座席の上に彼の手とその下に2つ折りにされた白い紙が挟まっていた。人差し指でその紙を指して手を離すと、白い紙が残ったのでそっと取り出し開くと、SNSアプリのIDが書かれていた。

テーブルの上にある私の荷物がたまたま壁みたいになって、対面にいるおばさん達から私の手元を隠していた。SNSアプリを起動してID検索して友達申請すると、すぐに了承されトーク画面が作成された。

『川上です』
とりあえず名前を送ると、すぐに既読になり
『岸谷です』
と返信が返ってきた。
『映画好きなの?』『はい』
『岸谷さんの趣味はなんですか?』『特に無いな、あっ敬語禁止』
『おすすめの映画は』『私は恋愛映画のーー』
と、会話をすすめていく内に、彼のスマホがSNSアプリの通知がピロンピロンと、音が鳴っていくので、途中からサイレントモードにしていた。

お昼時間が終わるまで、1人分しか空いていない席でお互いスマホを見ながら、SNSアプリでメッセージを送りあっていたのだった。




**************




「お疲れ様、座って」
仕事が終わり、メッセージが送られてきた場所ーー倉庫の近くにあるコンビニに向かって待っていたら、駐車場にスムーズに入ってきた青い軽自動車。運転席から見えたマスクをした岸谷さんに、ホッとしていたら、助手席に指を指して私を招き入れる。助手席に回り扉を開けると、彼が助手席の座席をぽんぽんと叩いた。
彼は下のズボンは制服だったけど、上はジッパー付きのパーカーとパーカーの隙間から黒のTシャツが見えた。私は私服の汚れてもいい黒のパーカーとパーカーの下は首まである黒いニットと青いジーンズと黒と白のスニーカーだ。これは働きやすい服装で、昨日作業していた時に寒いと感じたため、防寒用に首までのニットにしたのだ。
「お邪魔します」
と座ると、岸谷さんはハンドルに両腕をつけて、私の方を見ていた。
「…本当…にいいの…?」
最終確認する瞳は真剣そのもので、
「…はい…既婚者とか…彼女いますか?」
浮気とかは嫌だったので、彼を待っている間にもしかしたらの可能性を思い出したので聞いてみた。
「居ない…川上さんは?」
キッパリと告げた彼に、
「なら…私…も居ないのでっんっ…っ」
話している途中でマスクを取り、私のマスクも外した彼は、私の口を塞ぎ、最初から濃厚なキスをする。
また倉庫での口づけよりも無遠慮に味わうように痛いほど舌を強く吸われ、呼吸ごと奪われるみたいにねっとりと絡まり重なる口同士に隙間がない。
どのくらい口づけをしていたのか、最後に舌をちゅうっと吸われ離れた唇、彼の顔を見るときにはもう息をするのも大変で、肩で息をしていた。

私の顎に手を置き、親指の腹で私の唇を何度もなぞる彼。
「岸谷…さ…」
まもるって呼んで」
「守…さん?」
彼の名を呼ぶと、ふっ、と笑い柔らかな雰囲気となる。
「…"さん"は、いらないけど…まぁ、そのうちに」
そう言って触れるだけのキスを私の唇に落とすと、
「行こうか」
と言って、車を発進させた。




**************



着いた先は、コンビニから30分ほど車で進んだ所にあるラブホテルだった。見た目は普通の建物だったが、駐車場に入る前の黒い暖簾がラブホテルだと強く認識する。
ほぼ満車の駐車場でたまたま空いていた場所にバックで駐車すると、エンジンを切った。
助手席で膝の上に置いていた私の手を彼の左手で取り重ねた。守さんはシートベルトを外すと、私の方に向き口を開く。
「今からホテル入って、するけど…いいのか」
「うん…いい」
最後の確認をする守さんにコクンと頷き了承すると、私もシートベルトを外し助手席の扉を開けた。彼も同時に車から降りて、車の先端に向かうと彼の腕に自分の腕を絡めて、ホテルへと歩き出した。



取った部屋は、南国の雰囲気漂う20帖ほどの部屋で、壁紙はヤシの木やハワイアンな木々が描かれていて、南国でよく見かける赤い羽のオウムが木に止まっているイラストもあった。そして床は焦げ茶のフローリングで、部屋の中央に鎮座しているキングサイズのダブルベッドは、白いシーツと赤い
細長い布のフットスローと呼ばれるモノがある。4つのベッドを支える脚は、上まで伸びてワイン色の麻のカーテンが付いていて、まるで南国のリゾート地みたいだった。部屋に入ってすぐ左横にある、壁に嵌め込まれている大きなテレビの前には2人掛けの紺色の人工ラタンのソファーと同じ素材のテーブルがある。部屋の右手にはガラス張りの丸いジャグジーとシャワーと脱衣所がある。
守さんは人工のラタンのテーブルに車のキーを置くと、私の方を向いて私の手を取った。
「どうする?」
「…どうする…?」
疑問を疑問で返すと、お互いくすくすと笑っていたら、手を引かれ彼に抱き締められた。顔を上げると、彼の唇が重なりキスが始まる。何度か啄むと、額が合わさる。
「とりあえず…お風呂入りたい…です」
「一緒に?」
「っ、一緒って…っ」
これからの行為と今お風呂入っても多分丸見えになってしまう事に、顔が真っ赤になってしまう。
彼の手が私の腰に回り、腰をゆっくり揉まれる。
「どうする?」
くすくすと笑う彼は、私の身体を左右に揺らす。バランスを崩してしまいそうになり、私も楽しくなってしまって
笑いながら彼の腰に腕を回して抱きついた。
「…お風呂入ってるときガラスから見ない?」
「それは…難しいかなぁ」
そう言って彼は私のお尻に手を這わす。だめだめと、お尻にある彼の手に自分を手を重ねた。
「ん…なら…絶対に服脱ぐまで見ないでね」
「何で?」
純粋な疑問なのか、彼は不思議そうな顔をしている。
「…勝負下着じゃないから」
渋々そう返事をすると彼は、そうか、と低く呟いたあと、私を脱衣所まで連れて行った。



結局下着はばっちり見られたし、何なら脱がされた。
「もう!見ないでって…言ったのに」
「んー、ごめん、ごめん」
全然申し訳なさそうに告げた彼は、私の背後から抱きしめている。お互い裸で浴室に入り大きな鏡の前までに行き、シャワーのコックを捻ったら、彼が私を背後から腕を私のお腹にクロスして抱き締めたのだった。
目の前に映る全裸の自分と、私の肩に顎をつけた彼。自分の裸は見慣れているけど、彼に堂々と見せられるほど自信がある訳じゃないから一応両手で隠した。そんな私の様子について何にも言わない彼は、私のお腹に置いた手を動かし出した。お腹を撫でながら、肩にちゅっちゅっと淡く口づけて舌を這わす。
「んっ、汚い…よ、汗…かいたし」
「そう?」
と、気にせず舌を這わし、首元へと移動していく。首を丹念に舐めて、時折ちゅぅっと強く吸い付き、チクリと痛みが現れる。
しばらく彼の好きなように身を委ねていたけど、彼の手が私の胸に移動しそうになったので、彼の腕に触れた。
「…どうしたの?」
なおも耳朶を甘噛みし、首筋を舐める守さん。
「…身体をっ…っ…洗いたいっ」
そう切羽詰まって言うと、彼は私の身体から手を離した。
「なら洗ってあげる」
と、ボディーソープのボトルを手に取り、やっぱり離してくれなかった。
浴槽の縁に腰掛けた彼の前に立つと、私の胸の位置に彼の顔と同じくらいの高さになる。
泡タイプのボディーソープじゃなくて、液体タイプのボディーソープが彼の手のひらにのる。そのまま胸に垂らされ、ひんやりと冷たい液体が、私の身体を伝う。数回胸元にボディーソープがかかると、両手で私の身体に付いているボディーソープを広げた。冷たかった液体は彼の手のひらと私の身体の体温で温くなって、何となく彼の肩に手を置いたら、背中にも彼の手が回る。いやらしい動きのない彼の手のひらは、マッサージをされているみたいに心地よくてうっとりとしてしまう。
「…うっとりさせたいわけじゃないんだけどなぁ」
とぼんやりしてい私に彼の苦笑混じりの声が聞こえる。彼の方を見ると、何かいたずらを思いついたみたいにやっと笑い
、彼の手が私の股の間に入り、蜜壺の入り口を前後に擦りだした。
「っ!あっ、っあ!」
前後に擦られ足がガクガクと震える。悪戯に指を曲げて、擦る度に出た粒を引っ掛け弄ぶ。
「~~~~~~っ!」
ついに耐えられなくなって、声にならない悲鳴と身体の力が抜けて倒れて、彼の腕が私を抱きとめ彼の膝の上に乗った。
はぁはぁ、と荒い息をしながら彼の胸に頭を乗せて、ぐったりと彼の胸の中へと身を寄せた。
「…イッた?」
私の背を摩りながらそう問いかける彼の声が、直接囁かれるように私の耳に入る。
「ん、っ、うん」
まだ余韻が残っているのに、私の背を撫でるから敏感になった身体が反応してしまう。
彼の首に腕を回すと、彼の顔が近寄り口づけが始まる。お互いの舌を絡めて離すと、
「俺の身体も、洗って」
と彼の掠れた声が聞こえた。
膝の上に座ったままボディーソープのついた私の身体を、彼の身体に擦り付ける。私とは違う固い身体は鍛えているのか、柔らかな乳房を押し付けると私の乳房の形がむにゅむにゅと簡単に変わる。両胸を両手で外側から挟み擦ると、ぐちゅぐちゅとした水音と、ほんのり泡が立ち始める。
「未宇」
そう堪らないような声を出した彼は私の口を塞ぎながら、私の乳房を押さえていた両手を取り、彼の手が私の乳房を揉み出した。手を離された私は彼の身体に手を這わせて、お互いの身体を触り合いする。彼が私の乳房を揉むと私も彼の胸を揉む。彼が私の乳房の粒を摘み指で転がしたり遊ぶなら、私も彼の胸の粒に爪でカリカリと指を引っ掻く。
「ぅっ、ん…っ」
それなのに、甘い喘ぎ声が漏れてしまうのは私だけで、少し悔しい気持ちもあるのに、彼の手が私の乳房を触り続けるので、すぐにどうでも良くなってしまう。
時折視線を絡ませたら、深く口づけをしてお互いの口内を貪り、また身体を触り合いする。下半身以外は触ってない場所がないくらい泡だらけになった上半身。彼の手が私の太ももに置かれ、足の付け根に向かって揉み摘む。するするとボディーソープで滑らかに移動する手は、迷う事なく私の蜜壺の入り口に辿り着いた。
ボディーソープがまだかかっていない箇所は、ヌルッとしていて彼の指が滑る。
「…濡れてる」
ふっと彼が笑うと、居た堪れなくなり
「…うん」
としか返事が出来ない。
「嬉しい」
そう呟いた彼は、蜜壺の中へと指を入れて埋めていく。
「ん。っ…ぁ、つ」
彼の身体に触るのをやめて、彼の首に腕を回す。蜜壺に入ってない彼の片方の左腕は私の背に回り、落ちないように私を抱きとめる。
蜜壺に入れた指を抜いたり入れ直ししながら、蜜壺の中へと指を戻す時に蜜壺の側面を広げられていく。
「あ、っわ、んっ」
指が1本増えて、また1本増えると、蜜壺の中の指の動きが活発になった。パラパラとバラバラに動き、私が少しでも反応してしまう箇所を執拗に擦り付ける。
「あっ、あ、あっ」
何度か軽く達して彼の指をぎゅうぎゅうと締め付けてしまうのだが、彼はそれでも蜜壺の中の指の動きを止めない。
「…そろそろ、いい?」
低く掠れた声は、何かに耐えて苦しそうだ。何度か達した私は身体の力が入らなくて、コクンとだけ頷くのがいっぱいいっぱいだったけど、それでも通じたらしく私の蜜壺の中にあった彼の指が抜けた。
両手で私の脇の下に手をつけた彼は、私を持ち上げると下半身を近寄らせた。お互いの顔が近くにあるため、啄むキスを繰り返していたら、蜜壺の入り口にあてがわれた固くて熱い彼の昂り。ヌルッと溢れている蜜によって、滑らかに蜜壺へと入っていく昂り。指とは比べ物にならない太さの異物を拒否するように、蜜壺はきゅうきゅうに締め付けて侵入を拒む。
「んっ、ぁっ、大きっ、無理っ」
「っ大丈夫、よく解したからっ…くっ…っ」
無意識に腰が引けているのを、彼の手がそれを阻止しているみたいだ。何度か蜜壺の途中で止まり、私の肩に自分の額を付けて、ぐっと唸る彼。最後に彼の腰がひと突きした時には、彼の昂りが私の蜜壺の最奥へと当たり、私達は完全に繋がった。
まだ繋がっただけなのに、お互いの息は乱れていて、気が付いたらお互いの口内を貪り夢中で絡めていた。
「ん、んふっ、ん、っ!」
お互い下半身が繋がったばかりで、動く気配がなかったのだが、彼は私のお尻を掴み急に立ち上がった。
彼から落ちないように彼の首に腕を回した力を入れて、彼の腰に足を絡めると、彼の腰が動き出し下から突き上げられる。ぬちゃぬちゃとボディーソープの音が、繋がる下半身よ蜜の音かは分からないけど、浴室に響いている。
ぱんぱんっと、乱暴に彼の腰に当たるお尻をぎゅっと掴み彼の指が私のお尻に食い込む。
「あっ、あっ、あ、あ」
腰を揺らされながら歩き出した彼は、浴槽の横に立てかけてあったグレーの空気の入ったシングルタイプのエアーベッドを浴室のタイルの床に置き、一度繋がりを解き私を寝かせるとすぐに覆い被さる。
両足を曲げて脚の間に彼の身体が入ると、まだイッていない彼の昂りが私の蜜壺の中へと再び戻る。
「あっ…、っ、っ…あ」
また蘇る圧迫感と快感で、背が仰反るが泡まみれのため、キュッキュッと滑る。
「未宇っ、っ」
緩く動き出した彼の腰、私の名を呼びながら気持ちよさそうにしている彼が可愛く思い、胸がきゅんとなる。
「ぁっ、ん、ん、っ」
絶えず漏れる甘い声にだんだんと、彼の腰の動きが早くなり
プラスチックの擦れる音、彼の吐息、肌のぶつかる音、私の喘ぎ声が浴室に早く大きく響いていった。
「あっ、あっ、あ、あ、あああああっ!」
「ぐっ…っく…っ」
私の絶頂に達した声と彼の低い声が混ざり、下半身を密着させながら、彼が倒れ込み私が受け止めた。しばらく抱き合っていただけだったのに、顔を上げた彼と視線が絡まる。どちらかともなく口づけが始まった。



ボディーソープを洗い流しながらまた繋がり、お風呂に浸かりながら繋がり、ベッドへと戯れながら飽きる事なくお互いを求め合った。

「っん、もっ…もぅっ、帰らないっと、明日もっ」
「ん、これだけ、そ…したら…っ」
そう言いながらも、止める気配も強く止める気配もない私達は、結局ホテルへと一泊してギリギリまで愛し合った。


昨日と同じ服なのを、特に気にもとめられない日雇い派遣の良いところだけど…増田さんと二人でしている棚卸しの最中でも彼は私の近くに寄りさりげなくお尻や手を掴むものだから、顔が真っ赤になってしまう。
ーーきっと今日も一緒に過ごす、と思う
短い3日間はすぐに終わり、気がついたら彼氏が出来ていたのだった。



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