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情報…遥
しおりを挟む亜耶が目を覚まし、ホッとした俺。
で、又眠りに就いた亜耶を見届けてから、病院を出た。
なんか、今日は散々な日だったなぁ。
と振り返りながら、家路を急いだ。
家に戻れば、静かな無音の空間が広がっている。
あぁ、亜耶が居ないだけでこんなにも静かなんだなぁ……。何て考え深げに思ってみたり、一ヶ月前までは、独り暮らしだったのにな、寂しいって思ってしまう当たり、二人で居ることに慣れていたんだろうな。
何て思いながら、リビングの電気を点ける。
亜耶の部屋に行き入院中に必要な物を鞄に詰める。
リビングのソファーに鞄を置き、キッチンに行くと冷蔵庫からペットボトルの水を取り出す。蓋を開けて、一気に飲み干した。
余程緊張してたらしい……。
俺らしくないったらありゃしねえ。亜耶の事になると、見境無いみたいだ。
まぁ、正直言って、亜耶以外どうでもいいって、思ってるから、仕方ないけど……。
本当は、もしかしたら、目覚めないかも……なんて、不安になっていたが目を覚ましてくれてよかった。
彼女あってこその俺だから、寝たきりになったらって思うとゾッとする。
そういやあの後、どうなったんだろうか?
時間も遅いが、気になって仕方ないのも事実で、伯父に連絡がてら聞くことにした。
『遥か?』
伯父に掛ければ、2コールで電話に出た。
「あぁ。」
思っていた以上の低い声が出ていて、俺自身も吃驚する。
それだけ、俺は腹を立てているってことか。
『亜耶ちゃんの容態は?』
直ぐに亜耶のことが出てきたとなると、相当気になっていたのだろう。
「右腕の骨折、脳の異状はない。ただ、意識をなくしたのもあって、二・三日の入院になった。」
機械的な言い方になってしまったが、仕方ないと思う。犯人に対して、怒りを押さえきれてないから……。
『そうか……。明日は亜耶ちゃんに付いていなさい。それから、犯人は透が押さえていた女子生徒で間違いない。名前は、青木佐枝、二年生。細川が顔見知りで、細川から名前を聞けた。そして、言葉が悪いかもしれないが例のお嬢さんの "下僕" だそうだ。』
ほう、お嬢の下僕ごときが、俺の大切な大切な姫を突き落とした犯人。
ってことは、黒幕のお嬢を炙り出せるなぁ。
面白くなりそうだ。
まぁ、あのお嬢の事だ、知らぬ存ぜぬと言い訳ばかりするだろうかがな。今回ばかりは、逃げる余地がないくらいにしてやる!
『それから、彼女は終始 "私じゃない……。あの子が居なくなればあの人と高橋先生が、結ばれるのよ。あの人にとっては、とっても良いことなの" って呟いていた。』
はぁ?
何だよそれ?
ふざけるな!!
そのせいで、亜耶が大変なことになってるってるといのに……。
それに俺の意思は何処にあるんだ?
独り善がりの解釈は、やめて欲しい。
亜耶以外の誰とも結婚する気無いんだよ俺は!!
『後、細川からの情報として、細川商事の専務の娘だそうだ。会社への制裁は等に入れられてるから、彼女本人に与えるか家族への社会制裁位しかないだろう。』
伯父からの情報に、俺は舌打ちする。
会社への打撃は、前回の事で既にやっているからだ。それを伯父はわかってて俺に告げてきたんだろう。
『取り敢えず、親御さんを呼び出し、件の話をして一ヶ月の謹慎。その後は退学の一途だろう。親御さん、話を聞いているうちに面白い程顔色を変えて、最後には真っ白になってたからな。』
って、気の毒そうに言う伯父だが、俺はそんなの自業自得だと思う。
大財閥のお嬢様を階段から突き落としておいて、社会に影響がでないとは言えないだろうしな。
「まぁ、妥当だな。等の黒幕は、高見の見物をしてるってことか……。今回の事で、味を占めて次をやらかしそうだが……。ちょっと、仕掛けるか……」
前半は叔父への労いで、後半はお嬢に対しての怒りだ。
自分での対応が出来ないと踏んで、人にヤらせるなんて汚いやり方は、生け簀かねぇ。そんな輩は高橋コーポレーションには必要ない嫁だ。
『遥。お前何企んでいるんだ?』
伯父の不安そうな声が俺の耳に届く。
「ん? 今は未だ内緒。その内分かるかもだけど、今は言うつもりない。あぁ、そうだ。明日、職員室立ち寄ってから預かったものを返しに行きますね。」
俺の謎かけに一瞬返答に困った伯父が、
『あぁ、わかった。』
沈黙の後に返事が返ってきた。
「じゃあ、明日。」
俺は、それだけ伝え通話を切った。
はぁ~。
気が抜けて、ソファーにだらしなく座る。
これでお嬢と縁が切れると思うと、ホッとする。
だが、これから本人が仕掛けてくるであろうと思うと気が気じゃない。
次に本人が現れるとしたら……。
準備だけは、万全にしておかなければ……。
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