聖獣に転生した僕は推しの悪役令嬢を幸せに導く〜ヒロインなんてやっつけちゃうもんね〜

ネコフク

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6、アンタ良いパンチしてるよ・・・

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 にいちゃんに付いて王宮へ行くこと数カ月、僕の中にあったモヤモヤが確信へと変わっていった。

 最初のモヤモヤは王太子一家が聖獣御殿に来た時。

 なーんか王子を見た事がある気がしたんだよねぇ。でも前世で異世界ラノベやアニメをよく観てて王子って金髪が多かったから、僕の中でそういうイメージが出来上がってるのかなー?って思ってたんだ。

 次に王宮に行くようになって庭園を見た時「あれっ?見た事ある」ってなったんだよね。でもやっぱり前世で見たアニメの王宮って大体同じ感じだったなって。でもどれだっけかなーってモヤモヤ。

 そもそも王族&聖獣のアニメあったっけ?って頭を悩ませたんだ。ラノベかアニメの中の世界に転生したのかなって。

 だって転生あるあるじゃない?

 でも全然思い出せないの。聖獣が出てくるのって冒険者が聖獣を助けて一緒に冒険するとか悪役令嬢が追放されてもふもふライフとかが定番だったし。

 名もない黒いモコモコ聖獣なんて珍しいから覚えてそうなんだけどね。

 頭を悩ませること数カ月、唐突に思い出した。

 きっかけは王子付きの侍従が持って来た蝋印。

 王族は個人の蝋印を産まれた時に作るんだけど、王子が聖獣の庇護を受けたという事で聖獣の印を加えた新しい蝋印を作って出来上がったものを見せられた時にピカーン!と思い出したんだよね。

『はにょ~~~!スイラバの紋章!』

『どうした落ち着け弟よ』

『ふぐしっ』

「何急に!?わっ、黒い聖獣様が泡を吹いて倒れたーーー!!」

 はにょはにょあわあわする僕の頬をにいちゃんが勢い良く肉球で突きあまりの衝撃に泡を吹いて気絶。王宮はパニックになったらしい。




『すまねぇ弟よ』

『大丈夫だよにいちゃん』

 聖獣御殿の僕専用のふわふわクッションに横たわる僕の脇で耳と尻尾をヘタリと垂れ下げしゅんとしているにいちゃんににっこりとほほ笑む。

 倒れてから一日経ってるしもう全然平気。聖獣ボディは頑丈なのだ。にいちゃんに悪気が無いのは分かってるから驚いたけど怒っていないしね。だからそんなに落ち込まないでほしい。

 にいちゃんの突きで倒れたのは王子と契約して、にいちゃんの魔力と力が急激に上がってそれをまだ上手く制御できないから。そりゃ産まれて半年だもん仕方ないよね。

『今度はお前を守れるように頑張るよ』

『うん。僕も契約した時に制御できるようにしとく。一緒に頑張ろうね』

 パパンにちょっとだけ叱られたにいちゃんは魔力と力の制御をヘロヘロになるまで教わっている。

 ママンが言うには僕を傷つけたのが相当効いてるんだって。そこまで気にしなくていいんだけどそれが原動力になってるならいいのかな?

 くふふ僕を守れるようにだって。にいちゃんカッコイイ!

『うい~もう吸えねぇ。ゲェフ』

 ・・・・・・にいちゃん中身オッサンでしょ。
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