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第17話 のしかかる現実
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着替えを終えて外に出ると、魔物素材の買取窓口にいたお兄さんが、建物の出入り口近くでこちらを待っていた。
「あー、こっちこっち。あれ? さっきの女の子は?」
「まだ着替えてる最中じゃないですかね? 返り血を浴びてたので」
そう答えると、お兄さんは「それならもう少し待っていよう」と気軽に返してきた。
そして自分の身なりを見た彼の表情がわずかに変わる。
「その制服……。君たちは『企業』じゃなかったんだね」
どうやら、そう見えていたらしい。
『企業』──それは、どこかの会社や組織と専属契約を結んだ専業の冒険者たちのことだ。
彼らは所属する企業からの指示で頻繁にダンジョンへ潜るので、学業と両立させているような人は一度も聞いたことはない。
企業契約を結んでいる冒険者は、有用なスキルを所持していることが殆どで、装備も充実している。
そんな冒険者たちと、自分たちが間違われたのは、無課金装備で巨大なワニを持ち帰ってきたせいだろう。
よっぽど強力なスキル持ちだと、勘違いされてる気がする。
「え、ええまあ、すぐそこの高校で、普通に学生してます……」
自分がそう言うと、
「あー、申し訳ない。貴方たちの職業を尋ねる意図はなく、ただ本当に驚いただけで」
お兄さんはすぐに頭を下げた。あまり立ち入った情報は聞かないのがマナーなのだろう。
「学生なのは見ての通りなので、お気になさらず」
そう返すと、お兄さんは少し気まずそうに笑ってから、こう続けた。
「いやほんと、先日の甲羅といい、今回のワニといい、あれほどの大物を倒せるのは、企業冒険者だと思っていたんです。このダンジョンの下見がてら、目についた魔物を倒してきた、そんな感じに見えたので」
「偶然にも大物が倒せただけですよ」
彼に対して全てを秘匿するべきか、それとも、嘘とバレない程度に情報を出しておくべきか判断がつかない。
この人とは今後も甲羅やワニを売ることになる。
ならば不自然ではない程度の情報を出しておくのも──
そんなことを悩んでいると、着替えを終えた長良さんがやってきた。
「お待たせしました」
「では揃ったので冷凍庫へ向かいましょうか」
お兄さんが促してきた。
「よろしくお願いします」
長良さんが丁寧に頭を下げる。それに倣って、自分も軽くお辞儀をした。
◻︎◻︎◻︎
冷凍庫はギルドの建物のすぐ裏手にあった。
中へ入ると、少しだけひんやりとした空気に包まれる。
正面には長机とパイプ椅子がいくつか置かれており、部屋全体としては簡素な印象だった。案内されるまま、その椅子のひとつに腰を下ろす。
「入ってすぐに冷凍室かと思ってた……」
「冷凍室自体は、渡り廊下の先にありますよ」
しばらくすると、奥の扉の向こうからスーツ姿の女性が現れる。
「お飲み物をお持ちしますが、水、お茶、コーヒーのどれになさいますか?」
そう尋ねられたので、長良さんと自分はそろってお茶を選んだ。
女性は小さく頷くと、すぐにペットボトル入りのお茶を持って戻ってきた。そして、お茶と一緒に、幾つかの書類を机の上に置いて、また無言で奥へと引っ込んでいった。
向かいの椅子に座ったお兄さんが、こちらを見て口を開く。
「さて、先ほどお持ちいただいたワニの買取に関して、いくつか質問をしてもいいですか?」
二人で同時に「はい」と答える。
「まず初めに、あのワニを倒した場所を教えていただけますか?」
「あれは地下二階の池で倒しました」
「地下二階ですね、ええと……」
お兄さんはそう言いながら、一枚の紙を取り出した。広げられたそれには、地下二階の簡単な地図が描かれている。
「これで言うと何処になります?」
「えっと、ここですね」
長良さんがワニのいた池の場所を指差すと、お兄さんはうなずいて言った。
「となると、逆算で18時丁度くらいにワニを倒したと」
「はい、そうなります」
長良さんの言葉を聞きながら、お兄さんは手元の書類にペンを走らせていく。
「ええと、これ何を書いているかというとですね──」
自分の表情に疑問符が浮かんでいるのを察したのか、お兄さんは手を止めて説明を加えてくれた。
「ジビエの食肉を他者へ売るには、誰が、いつ、何処で、どのように捕獲したかという捕獲証明が法律上必要なんですよ。それを明示しないと法律違反になってしまうので、こうやってお二人から聞いた話を書類に認めているんですね」
「なるほど……」
勝手に持ち出して、勝手に売ってはいけないんだな。
「今までにダンジョン産の肉で寄生虫や危険な細菌が見つかったことはないんですが、ジビエの肉は食品衛生法に沿って処理しないと販売できませんからね。勝手にお店に持ち込んだりしたらダメですよ」
「魔物のお肉ってジビエだったのですね」
どうやら長良さんも知らなかったらしい。
「いま冷凍室では、解体・冷凍してるので、もしご自身で食される予定でしたら、先に仰ってください」
「どの部位が美味しいのですか?」
えっ!? 長良さん、ワニ食べる気なの!?
「それはもちろん尾肉ですね。どの程度ご希望ですか?」
「そうですね、私と伊吹くんとで、合計4キロほど取り分けておいてもらえますか?」
一人2キロも食うの!?
「あとは、既にご存知かもしれませんが、魔物の死骸を食肉として買取に出す場合は、解体せずにそのまま窓口までお持ちください。国からの許可を得た専門の業者に解体をお願いしないと、そもそも市場に出せないんですよ。今回は倒したままの姿でお持ちいただけたので、完璧な対応でしたよ」
その場でワニの魔石を抜き取らなくて本当に良かった……。
あれ? でも、あの魚はどうなるんだ?
「解体費用はいかほどでしょう?」
長良さんが続けて尋ねた。
「あとから請求書をお渡ししますが、あのサイズですと10万円と少しくらいになりますね」
「10万円!?」
思わず、声が出た。
「ええ、大体それくらいは掛かるでしょうね」
おいおい、解体でそんなに取られて、ちゃんと儲けは出るのか……?
「それで、取り分けていただく4キロのお肉以外をそちらに買い取っていただくと、合計でおいくらになるのでしょうか?」
長良さんが切り込んでくれる。自分はこういうお金に纏わる話をハッキリと尋ねるのが苦手なので非常に助かる。
「こちらで買い取らせていただくものは、肉、皮、歯、骨となりまして、それらの合計が、まだ概算でしかありませんが、1000万円前後になるかと思われます」
「い、1000万!?」
10万円の解体費用なんて端金じゃないか!?
どうぞ解体しまくってくれ!
「これなら事前に法人化しておくべきでしたね……」
長良さんが少し悔しそうにため息をついた。
「伊吹くん、1000万円をそのまま受け取ると、税金が400万円近く掛かりますよ」
「は!? 400万円も税金で取られるの!?」
驚きのあまり声を荒げてしまう。
すると、お兄さんが手元の書類を一度閉じて、こちらに向き直る。
「それなら、今回のワニ革で新しい装備を作ってみてはどうですか? 二人はまだレンタル装備でしたよね? うちの会社と取引のある加工業者……革製品で有名なあの『皮革大将』をご紹介できますよ。そうすれば収益もある程度抑えられ、税負担を減らすことができます」
ブランド名に疎くて『あの皮革大将』と言われてもピンとこない。
「ワニ革で作れる装備品というと……?」
「一度、その業者からカタログを取り寄せましょうか。革自体はこちらで保管しておきますので」
「では、お願いできますか」
自分がそう答えると、お兄さんは確認するように頷いた。
「革は保留。4キロの尾肉以外は買取。カタログは明日、学校が終わる時間に、先ほどここへ顔を出した女性従業員がお持ちしますよ。西高校の前に16時でいいですか?」
「はい。それでお願いします」
話が纏まり、自分はようやく肩の力を抜いた。
◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
「あー、こっちこっち。あれ? さっきの女の子は?」
「まだ着替えてる最中じゃないですかね? 返り血を浴びてたので」
そう答えると、お兄さんは「それならもう少し待っていよう」と気軽に返してきた。
そして自分の身なりを見た彼の表情がわずかに変わる。
「その制服……。君たちは『企業』じゃなかったんだね」
どうやら、そう見えていたらしい。
『企業』──それは、どこかの会社や組織と専属契約を結んだ専業の冒険者たちのことだ。
彼らは所属する企業からの指示で頻繁にダンジョンへ潜るので、学業と両立させているような人は一度も聞いたことはない。
企業契約を結んでいる冒険者は、有用なスキルを所持していることが殆どで、装備も充実している。
そんな冒険者たちと、自分たちが間違われたのは、無課金装備で巨大なワニを持ち帰ってきたせいだろう。
よっぽど強力なスキル持ちだと、勘違いされてる気がする。
「え、ええまあ、すぐそこの高校で、普通に学生してます……」
自分がそう言うと、
「あー、申し訳ない。貴方たちの職業を尋ねる意図はなく、ただ本当に驚いただけで」
お兄さんはすぐに頭を下げた。あまり立ち入った情報は聞かないのがマナーなのだろう。
「学生なのは見ての通りなので、お気になさらず」
そう返すと、お兄さんは少し気まずそうに笑ってから、こう続けた。
「いやほんと、先日の甲羅といい、今回のワニといい、あれほどの大物を倒せるのは、企業冒険者だと思っていたんです。このダンジョンの下見がてら、目についた魔物を倒してきた、そんな感じに見えたので」
「偶然にも大物が倒せただけですよ」
彼に対して全てを秘匿するべきか、それとも、嘘とバレない程度に情報を出しておくべきか判断がつかない。
この人とは今後も甲羅やワニを売ることになる。
ならば不自然ではない程度の情報を出しておくのも──
そんなことを悩んでいると、着替えを終えた長良さんがやってきた。
「お待たせしました」
「では揃ったので冷凍庫へ向かいましょうか」
お兄さんが促してきた。
「よろしくお願いします」
長良さんが丁寧に頭を下げる。それに倣って、自分も軽くお辞儀をした。
◻︎◻︎◻︎
冷凍庫はギルドの建物のすぐ裏手にあった。
中へ入ると、少しだけひんやりとした空気に包まれる。
正面には長机とパイプ椅子がいくつか置かれており、部屋全体としては簡素な印象だった。案内されるまま、その椅子のひとつに腰を下ろす。
「入ってすぐに冷凍室かと思ってた……」
「冷凍室自体は、渡り廊下の先にありますよ」
しばらくすると、奥の扉の向こうからスーツ姿の女性が現れる。
「お飲み物をお持ちしますが、水、お茶、コーヒーのどれになさいますか?」
そう尋ねられたので、長良さんと自分はそろってお茶を選んだ。
女性は小さく頷くと、すぐにペットボトル入りのお茶を持って戻ってきた。そして、お茶と一緒に、幾つかの書類を机の上に置いて、また無言で奥へと引っ込んでいった。
向かいの椅子に座ったお兄さんが、こちらを見て口を開く。
「さて、先ほどお持ちいただいたワニの買取に関して、いくつか質問をしてもいいですか?」
二人で同時に「はい」と答える。
「まず初めに、あのワニを倒した場所を教えていただけますか?」
「あれは地下二階の池で倒しました」
「地下二階ですね、ええと……」
お兄さんはそう言いながら、一枚の紙を取り出した。広げられたそれには、地下二階の簡単な地図が描かれている。
「これで言うと何処になります?」
「えっと、ここですね」
長良さんがワニのいた池の場所を指差すと、お兄さんはうなずいて言った。
「となると、逆算で18時丁度くらいにワニを倒したと」
「はい、そうなります」
長良さんの言葉を聞きながら、お兄さんは手元の書類にペンを走らせていく。
「ええと、これ何を書いているかというとですね──」
自分の表情に疑問符が浮かんでいるのを察したのか、お兄さんは手を止めて説明を加えてくれた。
「ジビエの食肉を他者へ売るには、誰が、いつ、何処で、どのように捕獲したかという捕獲証明が法律上必要なんですよ。それを明示しないと法律違反になってしまうので、こうやってお二人から聞いた話を書類に認めているんですね」
「なるほど……」
勝手に持ち出して、勝手に売ってはいけないんだな。
「今までにダンジョン産の肉で寄生虫や危険な細菌が見つかったことはないんですが、ジビエの肉は食品衛生法に沿って処理しないと販売できませんからね。勝手にお店に持ち込んだりしたらダメですよ」
「魔物のお肉ってジビエだったのですね」
どうやら長良さんも知らなかったらしい。
「いま冷凍室では、解体・冷凍してるので、もしご自身で食される予定でしたら、先に仰ってください」
「どの部位が美味しいのですか?」
えっ!? 長良さん、ワニ食べる気なの!?
「それはもちろん尾肉ですね。どの程度ご希望ですか?」
「そうですね、私と伊吹くんとで、合計4キロほど取り分けておいてもらえますか?」
一人2キロも食うの!?
「あとは、既にご存知かもしれませんが、魔物の死骸を食肉として買取に出す場合は、解体せずにそのまま窓口までお持ちください。国からの許可を得た専門の業者に解体をお願いしないと、そもそも市場に出せないんですよ。今回は倒したままの姿でお持ちいただけたので、完璧な対応でしたよ」
その場でワニの魔石を抜き取らなくて本当に良かった……。
あれ? でも、あの魚はどうなるんだ?
「解体費用はいかほどでしょう?」
長良さんが続けて尋ねた。
「あとから請求書をお渡ししますが、あのサイズですと10万円と少しくらいになりますね」
「10万円!?」
思わず、声が出た。
「ええ、大体それくらいは掛かるでしょうね」
おいおい、解体でそんなに取られて、ちゃんと儲けは出るのか……?
「それで、取り分けていただく4キロのお肉以外をそちらに買い取っていただくと、合計でおいくらになるのでしょうか?」
長良さんが切り込んでくれる。自分はこういうお金に纏わる話をハッキリと尋ねるのが苦手なので非常に助かる。
「こちらで買い取らせていただくものは、肉、皮、歯、骨となりまして、それらの合計が、まだ概算でしかありませんが、1000万円前後になるかと思われます」
「い、1000万!?」
10万円の解体費用なんて端金じゃないか!?
どうぞ解体しまくってくれ!
「これなら事前に法人化しておくべきでしたね……」
長良さんが少し悔しそうにため息をついた。
「伊吹くん、1000万円をそのまま受け取ると、税金が400万円近く掛かりますよ」
「は!? 400万円も税金で取られるの!?」
驚きのあまり声を荒げてしまう。
すると、お兄さんが手元の書類を一度閉じて、こちらに向き直る。
「それなら、今回のワニ革で新しい装備を作ってみてはどうですか? 二人はまだレンタル装備でしたよね? うちの会社と取引のある加工業者……革製品で有名なあの『皮革大将』をご紹介できますよ。そうすれば収益もある程度抑えられ、税負担を減らすことができます」
ブランド名に疎くて『あの皮革大将』と言われてもピンとこない。
「ワニ革で作れる装備品というと……?」
「一度、その業者からカタログを取り寄せましょうか。革自体はこちらで保管しておきますので」
「では、お願いできますか」
自分がそう答えると、お兄さんは確認するように頷いた。
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