冒険者パーティー黒猫の気まぐれ

sazae9

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7.王国から共和国へ

盗賊のお宝

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僕は今日も冒険者ギルドに来ている。今隣には、カシマスさんもいる。
向かいに座ったギルマスからが話し始めた。
「この前少しだけ伝えたが、盗賊討伐で手に入れたものを、買い戻したい人や、割り増しで買ってくれる人がいる。特に今回の盗賊は拠点が大きかっただけあって、貴重なものもあるようだ。そこでリストを作成し、出来る事なら、実際に物も並べて希望者に見せてやりたい。」

「ラウールはどう思う?僕は大切なものを盗まれた人がいるなら、協力してあげたいけど・・。」
カシマスさんは僕に聞いてきた。

「ん~・・。」
とラウールは少し考えた。早く出発したい気持ちもある。でも、僕のアイテムボックスXと解析で、人によっては大切だと思うものもあった。もしその人の手に戻るのであれば、滞在を少し伸ばしてもいいのではないかと。
「わかりました。協力します。特に、高価そうなものだけでなく、街の人が持っているような装飾品を中心に並べるので良ければ。」

ギルマスは手を1回叩き
「ありがたい!それでもいいから頼む!」
そう頭も下げた。

ラウールとカシマス、ギルマスで話し合いを持った。
物品のリスト整理に2日間。リストと実際の品物を並べておくのが5日間。そしてもう5日間の間に交渉をして、納得がいくものだけをその相手に売る。納得がいかないものは、鑑定した金額でよいので、カシマスと半分に分ける。自分たちが欲しいものは出さなくて良い。そして、ラウールが出て行かなくてもいいようにすること。

その意見でギルマス了解した。そして商人ギルドも挟まなければいけない状況だが、面倒なことは全て冒険者ギルドが対応してくれるそうだ。

~~~~~~~~

僕とカシマスさんは【希望の家】の拠点に向かった。カシマスさんだけ一緒にいることにして、リストを作成し、必要な者はアイテムボックスXから出しておくことにした。
宿は料金も支払っていたが、【希望の家】に寝泊まりすることにして引き払った。
おかみやダン、特にエミリは寂しがったが、僕の能力をあまり知られたくない。
けど僕も寂しい気持ちになった。

【希望の家】の一室で僕たちは必死に物を見ては紙に書き込み、出しておくものは荷台に詰め込む作業を繰り返した。さすがに物が多すぎて、外に出る時間が全くなかった。

~~~~~~~~~~

2日後になり、荷台を引くのを【希望の家】青年たちも手伝ってくれ、冒険者ギルドについた。
冒険者ギルドではすでに明日から行われる、買戻しのため、少しでも情報を得て、自分たちのもうけになる物はないか探り合いをしていた。
冒険者ギルドにいると違和感しかない商人の格好をした人が多かった。

僕たちは荷台を冒険者ギルドの職員に預け、受付に声をかけてからギルマスの部屋に向かった。

「ギルマス。これがリストです。僕とカシマスさん2人で作ったので、特徴通りのものではないかもしれませんが・・。これで買戻しを始めてください。」

ギルマスは受け取ったリストを手に取り、
「こんなにあるなんてな・・・。わかった、出来るだけ高く売ろう。」
そう返事をしてくれたギルマスに、僕とカシマスさんで話し合っていたことを伝えた。
「僕たちは高く売ることだけを考えていません。仮に、誰かの大切な人の形見の品とかであれば、タダとは言いませんが、その人に無理のない値段で売っても構わないです。逆に高圧的に言ってくる人には高くても売らなくていいです。判断は冒険者ギルドにお任せするので、よろしくお願いします。」
そう頭を下げた。

「何か考えがあってのことだな。うんっ、俺に任せておけ。俺の責任でその言葉の通りにしてやる! 商人ギルドには俺が対応する。協力してくれてありがとな。」

~~~~~~~

しばらく【希望の家】の拠点でお世話になることになったラウールはカシマスさんと帰路についていた。
「カシマスさん。あの気になった装飾品の持ち主がまだこの街にいたらいいね?」

「そうだねラウール・・・。君が鑑定系のスキルがあることにもびっくりしたけど・・・。形見の品を見分けることが出来るなんてね。僕も願うよ・・・。大切な人の元に戻ることを・・・。」

ラウールはカシマスさんには話していた。物を見分けているときに、○○の形見。持ち主△△。そう見える情報を無視できなかった。

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