冒険者パーティー黒猫の気まぐれ

sazae9

文字の大きさ
54 / 238
8.フイエウ共和国での日々

ラウール14歳

しおりを挟む
ハンブートまではあれからすぐに到着した。その後街で数日過ごし、旅に必要な者を補充した。その後の方向性を話し合って行くと、ここまで乗ってきた馬車は売り払うことにした。そして移動は乗合馬車に変更した。クロースはこの国での身分は貴族でもないので、僕と一緒にいろいろなものを見て回りたいと話した。首都につくまでの時間はおそらく自前の馬車より遅くなるが、色々と自分たちの目的と照らし合わせると、そちらのほうがいいと。
乗合馬車では、その国の人々を知ることが出来る。そして、冒険者ギルドなどでは得られない情報も時々拾えると思って・・。

ハンブートの後は南東にある街、ブレットンに寄った。ブレットンでも短期間の滞在として、首都に向かうことにした。首都についてからが本番で、集めた情報を基に、この街を色々と周ることと、依頼を受けて動いてみたいとクロースとクリスに伝えた。

ここまで来てクロースとクリスが冒険者登録をしたいと言い出した。冒険者登録をして、自分たちがついていける依頼を僕と一緒にしたいと。クロースの目的はこの国のいいところを学ぶこと。その情報を父であるカーシンに伝えることにある。
この国では貴族の3男と言う、何の権力もない状態にある。実際には、この国の一般人が悪意を持って害すると、国同士の問題になるのだが・・・。一般人に特権を振りかざせない部分は、権力がない。

僕は答えを保留にしてもらった。首都につくまで、一緒に冒険をすることの返事を考えておく。冒険者ギルドへの登録は任せるけど。

僕もそろそろランクアップを考えて依頼を受けたほうがいいかな?

~~~~~~~~~~~~~

「もう少ししたら首都フイエウにつくが、ラウールは一番初めにどこに行く?」
隣に座ったクロースが声をかけてきた。

僕は読んでいた【転移の書】から目を離した。
「まず宿を探しましょう。そして1日ゆっくり休んだら、冒険者ギルドに行きます。その時一緒に行きますか?クロースさんとクリスさんも冒険者登録をするんでしょ?」

「そうだな、一緒に行きたいな。ラウールは冒険者ギルドに慣れているんだろうけど、俺は依頼を出す以外はあまり行くことがなかったからな。」

僕はヒヤッとした。
「・・・・。僕は・・大体初めての冒険者ギルドでは何かが起こりますから。冒険者ギルドにいい思い出はないです。まずは恐れらるから・・。」

「強いからか?強いのも大変だな。」

「いえ・・・。大体が絡まれて・・。この年でランクも高いなんて誰も初めは信じないから、好きなことを言い出すんで・・・。そしてつい威圧感が出てくるみたいで。」

眉間をもみながらクリスは
「ラウール君は魔法も得意ですものね。そんな人が威圧すると、魔力の力もあって、相手はたまったもんじゃありませんね・・・」
その言葉にクロースも
「ラウールは怒らせないようにしないとな・・・。お前が怒る基準は何だ、一応覚えておきたい。」

少し考えたラウールは、
「大切な人に害を及ぼす人は許さない。理不尽な要求をしてくる人が嫌い。弱いものを虐げる人も嫌い。僕を集団で笑いものにする人が嫌い。陰口をたたいて、直接文句を言わない人は苦手。ここには僕の二つ名はさすがに届いていないと思うけど・・・。それに触れて来る人からは逃げたい・・・。」

「結構あるな。俺も気を付けるぜ。ラウールには戦いで絶対にかなわないからな。そして、頭もよかったし、なんだよ計算も早いって・・。」

穏やかな会話に代わり、とうとう首都フイエウに到着した。

~~~~~~~~~~~~

クロースと一緒に首都を目指し1年と少しして、僕は今首都フイエウにいる。そして14歳となった。

名前:ラウール 
職業:冒険者
LV:59
HP:540
MP:1200
体:456
心:1020
運:90
ユニークスキル:すくすく育つ・看る
スキル:解析・学習・アイテムボックスX・忍びの技・魔法(全)・戦闘(全)・解体・自然回復(全)・状態回復(全)
加護:才能の神の加護
称号:地球人・心は中年・才能の神が見てる人・両親への信頼・両親からの信愛・ジェノサイド・乗り越えた者

*運以外は100が25歳の平均値
しおりを挟む
感想 100

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。

ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。 彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。 「誰も、お前なんか必要としていない」 最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。 だけどそれも、意味のないことだったのだ。 彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。 なぜ時が戻ったのかは分からない。 それでも、ひとつだけ確かなことがある。 あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。 私は、私の生きたいように生きます。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

処理中です...