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13.ニジュールでの冒険者活動
依頼達成報告
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ラウールとサクラは冒険者ギルドで依頼達成の報告をしていた。
「シトカさん、迷宮を攻略して、ボスのミノタウルスの魔石も持ってきました。」
一瞬間をおきシトカさんは驚き、
「速いですね・・・、通常なら数日はかかると思うのだけど・・・。魔石の提出をお願い。」
そう言われ、目の前にミノタウルスの変異種の魔石を取り出し、カウンターに置いた。
「!! ラウールさん!? これはもっと上位の魔石ではないの? この質は・・・、Sランク?」
「そうなんですよ、変異種が出て、僕たちの前に入ったパーティーが怪我をして出てきていましたよ。多分もう少ししてからここに来ると思うので、確認してください。あと、サクラ、冒険者プレートを見せてあげて。」
「わかったわラウール。はい。」
そういってシトカさんにサクラは冒険者プレートを渡した。
シトカさんは冒険者プレートを謎ボックスに入れると、目を見開いている。
「確かに・・・、ミノタウルスの変異種・・・。」
「そう、ミノタウルスの変異種だったよ。ちなみに黒ね。全力を出さないと危なかったよ。」
「危ないですむもの・・・。」
「僕たちの魔法は軽くはじかれたから、全力で魔法を使いました。今までで一番の強敵でしたよ。おかげさまで、僕たちの強さはまだまだだと思い知らされました。もっと強くならないと、危険な依頼は受けられませんね。」
シトカはラウールを見つめていた。
何を言っているんだこの子はと。Sランク相当の魔物に全力で行くのは当然ではないか。それも、怪我をするところでした? 無傷? どこの高ランク冒険者ですか・・・。普通のAランク冒険者であれば、何十人必要な魔物かわかっていないのですか・・・。
「ラウールさん、そんな問題でないのよ。Sランクを2人で討伐した? Sランク冒険者でも2人で討伐は無理なのよ・・・。Sランク以上の魔物は、今までの法則と違って、魔物1、人間3で討伐できるものでなくなるのよ・・・。」
しまった!これくらいできると思って、目立ってしまったか?そうラウールは考えたが、もう取り返しはつかない。
「でも、サクラが最後は首を切ったんですよ・・・。ミノタウルスも調子が悪かったとか?」
「・・・調子って・・・。魔物が調子が悪くても、ダンジョンですよ。ダンジョンのボスは調子の波はありません!! それも首を切った? 黒のミノタウルスはちょっとやそこらで切れませんから~!」
そこもか~。また失敗したと思ったが、ここはできてしまったで通すしかないと思ったラウール。
「きっとサクラの大鎌が良かったんですよ。切れ味抜群な武器だからこそですよ。」
「大鎌? 今日報告に合った、ダンジョンで大鎌をもって魔物を狩っているものがいたと言う・・・。」
はっ!とサクラが反応した。サクラはここでその話を大きくしたくない。
そこでサクラが口を開いた。
「そんなことより、これで依頼は完了でいいの?」
「そんなことって・・・。これは、依頼主に確認が必要よ。ミノタウルスの魔石が欲しいと言う依頼だから、変異種でもよいのか聞かないといけません。」
「そうなの? じゃあ今日中には結果はわからないのね?」
「ごめんなさいね。明日以降になると思うの。それか、もう一度ミノタウルスの魔石を手に入れて来るかね。」
それを聞いたラウールはさすがにめんどくさいと思った。
「シトカさん。依頼主に確認をお願いします。もう一度行くかはそれを聞いてからにします。できればランクに合わない金額でも、依頼が達成になったらそれでいいので。サクラもそれでいい?」
「いいわよラウール。じゃあシトカさんよろしく。」
2人はうまくごまかせたと思った。強さも大鎌の姿も。
「わかりました聞いておきます。ただ、戻ってくる冒険者に話も聞いておきますので・・・。気になるから。」
受付とあるまじき発言。しかしそこはあきらめた2人だった。
~~~~~~~~~~~
冒険者ギルドから宿屋わかばに戻ったラウール達は祝勝会ではなく、反省会を開いた。
2人とも交渉事が下手なことが原因だった。
どうしてもそのまま話してしまうラウール。
誤魔化そうとしてもうまく次の言葉が出ない2人。
ロマンを追ってしまったサクラ。
どうしたら気ままに、それなりに旅ができるのかと。
快適な旅は望むところだが、目立つことはしたくない。
しかし今後もロマンを追う事もあるだろう2人。
「サクラ?大鎌はやめる?」
「嫌よ! これだけは譲れない。」
「だったら黒い装備を止める?ローブでなく鎧とか?」
「それも嫌よ、動きにくい。だって、【黒猫】から黒をとったら、ただの猫よ。」
「黒い髪だけでいいじゃないか。」
「頭だけ黒い猫を黒猫って呼ぶ? 嫌よ、せっかくラウールと初めて決めた名前なのに。」
「・・・そうだね、思い入れがあるものね。じゃあ、ここまでを僕たちの常識ラインにしよう。これ以上は目立つことはしない。黒ローブと大鎌まで。ニャンの者は人のいない時に。」
「そうね! けど、ニャンの者はやらないわよ!」
サクラは拒否した。
ラウールは勢いで押せると思ったのに。
自分は恥ずかしいけど、人がやっているのは見ていたいと。
そして考えた。
いつか不意打ちでニャンの者を出させようと。
「シトカさん、迷宮を攻略して、ボスのミノタウルスの魔石も持ってきました。」
一瞬間をおきシトカさんは驚き、
「速いですね・・・、通常なら数日はかかると思うのだけど・・・。魔石の提出をお願い。」
そう言われ、目の前にミノタウルスの変異種の魔石を取り出し、カウンターに置いた。
「!! ラウールさん!? これはもっと上位の魔石ではないの? この質は・・・、Sランク?」
「そうなんですよ、変異種が出て、僕たちの前に入ったパーティーが怪我をして出てきていましたよ。多分もう少ししてからここに来ると思うので、確認してください。あと、サクラ、冒険者プレートを見せてあげて。」
「わかったわラウール。はい。」
そういってシトカさんにサクラは冒険者プレートを渡した。
シトカさんは冒険者プレートを謎ボックスに入れると、目を見開いている。
「確かに・・・、ミノタウルスの変異種・・・。」
「そう、ミノタウルスの変異種だったよ。ちなみに黒ね。全力を出さないと危なかったよ。」
「危ないですむもの・・・。」
「僕たちの魔法は軽くはじかれたから、全力で魔法を使いました。今までで一番の強敵でしたよ。おかげさまで、僕たちの強さはまだまだだと思い知らされました。もっと強くならないと、危険な依頼は受けられませんね。」
シトカはラウールを見つめていた。
何を言っているんだこの子はと。Sランク相当の魔物に全力で行くのは当然ではないか。それも、怪我をするところでした? 無傷? どこの高ランク冒険者ですか・・・。普通のAランク冒険者であれば、何十人必要な魔物かわかっていないのですか・・・。
「ラウールさん、そんな問題でないのよ。Sランクを2人で討伐した? Sランク冒険者でも2人で討伐は無理なのよ・・・。Sランク以上の魔物は、今までの法則と違って、魔物1、人間3で討伐できるものでなくなるのよ・・・。」
しまった!これくらいできると思って、目立ってしまったか?そうラウールは考えたが、もう取り返しはつかない。
「でも、サクラが最後は首を切ったんですよ・・・。ミノタウルスも調子が悪かったとか?」
「・・・調子って・・・。魔物が調子が悪くても、ダンジョンですよ。ダンジョンのボスは調子の波はありません!! それも首を切った? 黒のミノタウルスはちょっとやそこらで切れませんから~!」
そこもか~。また失敗したと思ったが、ここはできてしまったで通すしかないと思ったラウール。
「きっとサクラの大鎌が良かったんですよ。切れ味抜群な武器だからこそですよ。」
「大鎌? 今日報告に合った、ダンジョンで大鎌をもって魔物を狩っているものがいたと言う・・・。」
はっ!とサクラが反応した。サクラはここでその話を大きくしたくない。
そこでサクラが口を開いた。
「そんなことより、これで依頼は完了でいいの?」
「そんなことって・・・。これは、依頼主に確認が必要よ。ミノタウルスの魔石が欲しいと言う依頼だから、変異種でもよいのか聞かないといけません。」
「そうなの? じゃあ今日中には結果はわからないのね?」
「ごめんなさいね。明日以降になると思うの。それか、もう一度ミノタウルスの魔石を手に入れて来るかね。」
それを聞いたラウールはさすがにめんどくさいと思った。
「シトカさん。依頼主に確認をお願いします。もう一度行くかはそれを聞いてからにします。できればランクに合わない金額でも、依頼が達成になったらそれでいいので。サクラもそれでいい?」
「いいわよラウール。じゃあシトカさんよろしく。」
2人はうまくごまかせたと思った。強さも大鎌の姿も。
「わかりました聞いておきます。ただ、戻ってくる冒険者に話も聞いておきますので・・・。気になるから。」
受付とあるまじき発言。しかしそこはあきらめた2人だった。
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冒険者ギルドから宿屋わかばに戻ったラウール達は祝勝会ではなく、反省会を開いた。
2人とも交渉事が下手なことが原因だった。
どうしてもそのまま話してしまうラウール。
誤魔化そうとしてもうまく次の言葉が出ない2人。
ロマンを追ってしまったサクラ。
どうしたら気ままに、それなりに旅ができるのかと。
快適な旅は望むところだが、目立つことはしたくない。
しかし今後もロマンを追う事もあるだろう2人。
「サクラ?大鎌はやめる?」
「嫌よ! これだけは譲れない。」
「だったら黒い装備を止める?ローブでなく鎧とか?」
「それも嫌よ、動きにくい。だって、【黒猫】から黒をとったら、ただの猫よ。」
「黒い髪だけでいいじゃないか。」
「頭だけ黒い猫を黒猫って呼ぶ? 嫌よ、せっかくラウールと初めて決めた名前なのに。」
「・・・そうだね、思い入れがあるものね。じゃあ、ここまでを僕たちの常識ラインにしよう。これ以上は目立つことはしない。黒ローブと大鎌まで。ニャンの者は人のいない時に。」
「そうね! けど、ニャンの者はやらないわよ!」
サクラは拒否した。
ラウールは勢いで押せると思ったのに。
自分は恥ずかしいけど、人がやっているのは見ていたいと。
そして考えた。
いつか不意打ちでニャンの者を出させようと。
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