冒険者パーティー黒猫の気まぐれ

sazae9

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17.求むロマン武器

ララのお手伝い

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僕は今日治療院に来ている。
今日からは普通に母様も仕事に来ているからだ。
母様が働いている治療院は毎日が忙しく、重症者もいるそうだ。
重傷者を治せる者がこの街に寄らない限り、対症療法しかできていないそうだ。

母様は重傷者のお世話をしながら毎日心を痛めている。
そういう状況であれば息子である僕の出番だ。
秘密を守ってもらう事を説明し、駄目でも今はSランク冒険者の肩書もある。

サクラもクロウも同様の考えで、一緒に治療院まで来ている。
母様は治療院の院長に説明するため、僕たちと一旦分かれている。

説明を終えたのか母様が戻って来た。

「ラウール。秘密にするって言う約束は守ってくれるそうよ。それに、治るのであれば、重症のみんなも話さないはずと院長が言ってるから。じゃあお願いしていいかな?」

「いいですよ母様。僕が重傷者を、サクラはもう少し軽い人を治して行こう。クロウはどれくらいできるかわからないから、僕と一緒に来て。」

「わかったわラウール。じゃあ私はどっちに行ったらいいのララさん?」

「サクラはあの人について行って。」
そう、奥にいる人を指さした。

「じゃあ行ってくるね。私が駄目だったらラウールにお願いするから。」

「わかったよサクラ。じゃあ頑張ってね。母様、僕たちも早速行きましょう。」

ラウールとララは一緒に奥の部屋に向かった。
そして院長もラウールの腕が知りたいとついてきた。

ガチャ!

ドアを開けると目の前には、病気らしき人、大けがをしている人、体の一部がない人までいた。

「じゃあさっそく始めますね。誰から治したらいいかな?」

「初めは、病気の人を治して、次は大怪我の人。そして治った人は他の部屋に移ってもらってから欠損部位のある人でいいかしら?」

「わかりましたよ母様。じゃあさっそく。」

僕は病気の人一人一人に回復魔法をかけて行った。
病気が治ったかどうかは、ユニークスキルの看るのおかげかなんとなくわかる。
これが前世で医師だったらもっとはっきりとわかったんだろうけどな。

一人一人治っているか確認しながら、病気の人は回復が終了した。
元気になった人たちは僕を拝んでいる人までいる。

次に大けがの人たちだ。
大けがの人たちは見た目で変化がある分わかりやすい。
回復魔法をかけると、影の部分が塞がっていく。
みるみる治る傷を見て、けが人も驚いていた。

次に欠損部位がある人だ。
さすがに欠損部位がある人も、古いケガと言うわけではないようだ。
まだ傷口が生々しい見た目をしている。
そう言う僕も前世では大けがをしている。
エスカレーターに肘を挟めてしまって、肉をもっていかれたのだ・・・。
僕のことはこれで置いておいて、回復魔法を強めにかける。

パパパパッパパ~

と目の前の人が光ると、欠損部位からなくなったところが出てきている。
僕はもしかして今、回復と一緒に時魔法も使っている?
深く考えないことにして、魔力を注いでいく。
さすがに欠損部位の回復には魔力が消費する。

それでも3分も魔力を注ぐと、立派に部位が復活していた。
目の前の人は動きが止まっていた。
欠損していたであろう部位を見ながら。
そして動かして、動いているのを見て涙を流し始めた。

何人かの欠損部位を治して、重症者はこれで終わりのようだ。

「ありがとうラウール君。私は今奇跡を見たようだ。」

「本当よラウール! 回復まですごくなったじゃない!」

「ラウール君。このことは絶対に秘密にする。そして君がいない時が不安だが、私たちがこれからも頑張る!」

「そうですね。僕がここにずっといるわけでないですから。でもこの街にいる時は頼ってください。」

「ありがとう!!」

僕たちが会話していると、治療が終わった人が次々と近づき、涙を流してお礼を言ってきた。絶対に秘密にすると誓って。

~~~~~~

治療を終えたラウールは一室でサクラを待っていた。そこにサクラも戻って来た。

「サクラはどうだった?」

「私もあのくらいであれば治せたよ! 回復もずいぶんうまくなってた。普段使っていなかったけど、魔力の運用がうまくなったら、他の魔法もうまくなるのね!」

「あ~それかな? なんか僕も回復がスムーズだったんだ。じゃあこれからも魔法はいっぱい使って行こうね!」

「うん! 環境破壊に気を付けてね!」

「そうだね・・・。」

治療院でのお手伝いは終了した。
これでしばらくは重傷者も現れないだろうという事で、今後のお手伝いは不要とのことだ。

帰りに久しぶりに教会にもよった。
なぜか才能の神様と創造神様が2人で現れた。
そして重要なことを・・・・、という事もなかった。
今はまだ何事も起きていないという事で、世間話をして終わった。
ただ僕は予想以上に強くなっているという事と、サクラも僕まではいかないが強くなっていること。
クロウについては『内緒』という事だった。

もっとクロウについての事を聞きたかったが、いずれわかってくると言う返事で、それ以上は聞き出せなかった。
クロウを神様が僕の手元に遣わせたのか聞いてみたが、全くそう言った介入もしていないという事だ。

「さ~明日はどうしようかな?」

久しぶりの家族との生活で、今まで以上に楽しい気持ちのラウールだった。
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