冒険者パーティー黒猫の気まぐれ

sazae9

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17.求むロマン武器

完成ロマン武器

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ラウールとサクラはロマン武器を受けとるため、【武器防具の店 ギアイヤ】に向かった。
ギアイヤではイヤードが出迎えてくれた。

「おう! 出来てるぜ。気に入らなくても注文品だから、調整はしてやるが、買わないっていうことはできないからな!」

「ちゃんと買いますよ~。私のロマンはどこ?」

「ちょっと待ってろ。」

そう言うとイヤードが奥から布をかぶせた何かを持って来た。そしてサクラに突き出した。

「まずは持ってみろ!」

「よっ!」

サクラは重さを感じさせないほど軽々と持ち上げた。

「重さはどうだ? あまり軽く感じすぎても駄目だぜ。」

「これくらいなら振りやすいと思う・・・。今までの大鎌よりは軽い?」

「今までのより軽すぎるから、そこは俺の腕でカバーした。」

「じゃあさっそく布をとってもいい?」

「おう! 俺の傑作を見てみろ、そして驚け!」

サクラは被せてある布を一気に外した。
そして出てきた大鎌は、真っ黒だった。
逆L字型で、柄は真っすぐ。そして手で持ちそうな数か所は四角くなっている。他の大部分は円形だ。
刃は湾曲が少なく、先が鋭い。刃の幅も柄に合わせたのか、全幅は20㎝、全長は60㎝。長柄は170㎝。サクラの体格からすると大きく見える。

「ん~~~~! いいねこれ! これいいよラウール! 私の理想に近いよ! 色もこれどうやったのイヤードさん!」

「色については、俺が独自に生み出した手法だから内緒だ! だが、強度も上がるぞ。刃はミスリル。柄はドラゴンの骨を加工。いい出来だぜ我ながら!」

「ありがとう! これで私のロマンが・・・、うれしい!!」

「そこまで喜んでもらえるなんて、頑張ったかいがあるぜ!」

「うん! 気に入ったよ。後はこれをこうやってアイテムボックスに入れて、いきなり出す!」

おい!サクラは何をしてるんだ・・・。アイテムボックス、収納魔法はこの世界では見られたら・・・。

「さくら! それは何だ!?」

「あっ!」

「もしかして・・・、伝説の・・・?」

サクラは慌てすぎてあたふたしている。
言い訳も出てこないようだ。

「イヤードさん、このことは内緒でお願いします。サクラは、魔法がものすごくうまいんですよ。これを知られると、旅が続けられなくなるから・・・。」

ラウールが必死に頭を下げた。
そして目の前のイヤードはまだ戸惑っているようだ。

少し時間がたつとようやくサクラも声が出て来て、ラウールと一緒にお願いをし始めた。

「俺は客の情報をばらまくつもりはない。だから安心しろ。容量が大きいバックだと思ってたが、ドラゴンの骨を出したのも、そう言う事か。」

「はい、そうなんです。でもありがとう、内緒にしてくれると言ってもらえて、安心した。」

もう見られてしまったサクラは、ロマン武器を収納したり、取り出したりを繰り返して笑っている。
ちょっと怖いよサクラ・・。

そしてイヤードさんはきちんとしていて、余った素材を返してきた。
そして僕が代表してお金を支払った。
そこから、素材の買取の交渉が始まり、イヤードさんにミスリルインゴットと、レットドラゴンの骨の一部、うろこを売却した。

店を出たラウールは、一気に実家まで移動した。

~~~~~~

「さてサクラさん? うれしいのはわかるけど、気を付けてね?」

「はいラウールさん、気を付けます・・・。」

「わかってくれたらいいよ。じゃあ、名前を付けようよ!」

「うん! 考える。」

ラウールとサクラは家の中であーでもない、こーでもないと案を出し合った。
ご飯も食べつつ、両親を待ちつつ、長い時間がたっても決まらない。
そこで、名前は追々付けることで二人の意見は一致した。
使っていく中でいい名前が浮かぶ可能性があると。
それまでは仮で【ロマンの大鎌】と呼ぶことにした。

~~~~~~

僕とサクラは、武器も手に入れたからこれからどうしようかを話し合った。
ミックとララにも相談した。するとミックが話した言葉がこれだ。

「ラウールもサクラも拠点をここにできると思う。しかし俺は反対だ。いくら転移が便利とはいえ、旅をするんだろ?旅と言うのは拠点に戻ることを言うのか?ちがうだろ。だから、時々戻る程度にして、普段は別の移動手段で旅を続けるべきだ。戻りたいときはすぐに戻れるだろ?」

そう言われて僕はその通りだと思った。
転移での移動を否定はしないでくれた父様。
だけれど、旅と言うものは、世の中を見て歩くためにはゆっくりと歩むべき時もある。

僕はサクラともう一度話し合った。
するとサクラもその意見に賛成をしていて、戻る時は転移もする。
しかし普段の移動は徒歩か馬車。
そして時々はミックとララに会いに来る。
その意見でまとまった。

「父様、母様。早速だけど旅に出るよ。明日は一日準備をして、次の日には出発する。次の行き先に近いところには転移で移動するけど。」

「おう、それじゃあたまには帰って来いよ。そして、また会えるから、時別な見送りはしないからな。」

「私もよラウール。何かあったらまた顔を見せに来てね。サクラもよ。」

「「はい!」」

その日の夜、次の日の夜はみんなで色々と話をした。
そして出発の日、僕たちの行き先は・・・。
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