冒険者パーティー黒猫の気まぐれ

sazae9

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23.フロックリンのオーク騒動

冒険者ギルドとオーク

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冒険者を助けた次の日、僕たちは荷物運び情報ギルドに立ち寄った。
ここの職員は僕たちの素性を知っている者がいるようだ。
熱いまなざしを感じる。
しかし僕たちの正体がばれるような行動はせず、デーブンの教育が行き届いているようだ。

ここで僕たちはオークについての情報を集めたところ、こんなことが分かった。
冒険者ギルドではオークの集落を発見した。
オークの数は数え切れていないが、おそらく千匹程度まで増えている。
その数から上位種が複数いる。
今の冒険者ギルドにはSランク冒険者は不在で、今いる冒険者だけでは殲滅は難しいこと。
フロックリンの騎士もオークの殲滅に動き出し、冒険者と協力しようと動いている。
街の守備が薄くなるため、義勇兵を募っている。
数日後には出発しそうなことが分かった。

そして、クロウはすでに集落の場所をつかんでいたが、僕たちが聞かなかったから話もしなかったそうだ・・・。

それは置いておいてもオーク討伐に動きがありそうだ。
黒いオークが出現した理由もわかるかもしれないから、僕達も行きたいがどうしようか?

荷物運び情報ギルドの酒場で食事をしながら話し合った。

「どうやって入り込もうか? オークと衝突してから紛れ込む?」

「それもいいと思いますが、また黒猫になりますか?」

「黒猫だとその場にいると目立ちそうじゃない? だから普通の格好で入り込めたらいいな。」

「じゃあ私たちってわからないように、他の人に変化する?」

「変化か~。何気ないときから変化していると、自分が自分でないような気がしてね・・・。この姿か黒猫、せめてもう一つくらいの姿にしておきたいから、今は普通の姿が良いかな? わがままだけど・・・。」

「ううん、わがままじゃないわよ。やっぱりラウールはその姿が一番よ! 人型の方が安心する。私もこの姿の方がいいでしょ?」

「そうだね! サクラもその見た目が一番いいよ。黒猫もいいけどね。」

「ふふふ、ありがとう。だからラウール、このままの姿で良いわよ。私たちの正体がばれて敵対してきたら、そっちを殲滅よ!」

「過激だね。だけどそうだね、魔の森で引きこもったり、黒猫の姿で活動してたから臆病になっていたかな。僕の敵はみんなの敵。みんなの敵は僕の敵だ!」

「おい! 俺より過激な言葉だぞ。まだ狙われたないんだからな。敵対して来ていないんだからな!」

「そうですよラウール。敵は見極めてから殲滅するといいのですよ。今はまだその時ではありません。」

「結局みんな過激だね! じゃあ今後の事を決めようよ。」

そう言うとクロウが一番に口を開いた。

「我たちだけで殲滅する?」

やっぱりクロウも過激だった。

「それだと後始末で混乱すると思うよ。」

何もいい案が出てこなかったから、僕たちは冒険者ギルドに入ってみることにした。

~~~~~

帝国でも冒険者ギルドのしるしはもちろん一緒だ。
僕たちはドアを開け中に入る。

・・・・
・・・・

帝国では初めて入る冒険者ギルドだったが、雰囲気は一緒だった。
視線はソフィアに向けられている。

僕たちは視線を無視し、依頼票を確認するために移動した。
オーク関連の依頼がないかどうか見たかったから。

しかしここでも不幸が訪れた・・・。

「おい! この綺麗なエルフを置いていけ! エルフ、お前も俺達みたいな強い冒険者と一緒にいるほうが良いぞ! 来い!」

そう言ってソフィアをつかもうとした冒険者。
確かに見た目はいかつく、装備もしっかりして、絡んでくる冒険者はランクもまずまずそうだ。

しかしソフィアはひらりと身をかわす。

「何をするのですか? 私はこの仲間で旅をしています。他の人と仲間になるつもりはありません。」

「は~こんなガキとか?」

僕もつい口を出してしまった。

「ガキと言っても十九歳になってますよ? もうそこにいるような初心者冒険者よりは年上ですよ?」

「あ~、俺から見たらまだガキだ! そこのでかい猫の獣人! お前も文句があるか!」

全方向に喧嘩を売っている・・・。

「お前ではソフィアに釣り合わん。」

ヤマトが腕組みして目をつむり答えている・・・、ちょっとかっこいい。

「我もそう思う!」

クロウものった、と言うか話すな!

「はっ? この鳥! 話すのか!」

「そろそろ時間がもったいないのでどこかに行ってくれませんか?」

「なっ! 俺を馬鹿にしているのか!」

どこに行ってもそれか・・・。
馬鹿にして、俺の言う事が聞けないのか・・。
めんどくさいな。

「来いって言ったら来い! こんな奴らよりいい待遇で仲間にしてやる! 俺たちはCランクだぞ! 貴族とも知り合いだぞ! エルフは貴族に逆らったらやばいぞ、奴隷にされるぞ!」

奴隷にされる?
貴族に逆らうと?

「ブーグやめるんだ! それ以上話すとお前の後ろ盾のあの人に迷惑がかかるぞ!」

そう言ってひげ面の中年が介入してきた。

「あ~、あーバイスさん。俺は何もしていませんよ。ただ勧誘していただけですよ。」

「あれでか? おい、そっちのお前、それでいいのか?」

僕に聞いてるのか?
ん! 抑えるんだ僕! 耐えるんだラウール!

「僕の仲間を勝手に勧誘するな・・・。僕たちは今は冒険者活動をしていないんだ。一般人と思ってくれ・・・。」

バイスは少し悩むそぶりを見せた。

「一般人に絡むのはダメだが、一応冒険者なら冒険者同士の諍いだろう。許すのか?許さないのか?どっちなんだい!?」

「もう絡まないならどうもしません。」

「そう言ってるぞブーグ、どうする。」

そう言われたブーグと言う冒険者はふんっと鼻を鳴らし仲間らしき冒険者と、冒険者ギルドを出て行った。

「すまんな。あいつは最近ランクが上がって貴族が声をかけて増長しているんだ。もともとあんな奴ではなかったんだが、後ろについた貴族がな・・・。すまん、初めて話す奴にこんなことを言って・・・。」

そう言ってバイスと言う冒険者も去っていった。

僕の気持ちを持っていく場所は!

「ラウール、災難でしたね。私に声をかけてきたのですけど、なんでしょうねこれは・・・。」

久しぶりに絡まれたがオーク討伐の依頼票が各ランクごとに掲示されていた。
後方支援から前衛役様々な種類の依頼があった。
そしてそこには貴族や騎士との合同作戦と明記されていた。

貴族もやはり入ってくるのか・・・。
冒険者として依頼は受けないが、潜入すると面倒ごとになるとラウールは考えた。
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