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24.ラシーア帝国の貴族
ダイヤ伯爵と遭遇してしまった
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僕たちはまだダイヤ領にいた。
貴族と接触しなければ居心地の良い都だ。
ダイヤ伯爵に冒険者と白状してから僕たちは・・・、たちと言うか僕は迷っていた。
僕以外はどうでも良いと思っているようだが、僕は冒険者ギルドに活動再開の報告をするか考えている。
冒険者ギルドに報告した場合は、帝国中の冒険者ギルドに連絡がいくだろう。
そうするとどこからか情報ももれ、僕たちの居場所もわかる。
そこに僕たちが関わりたくない人がよってくる。
ん~被害的考えか?
だがダイヤ伯爵にばれたので、一度は冒険者ギルドに行くことに決めた。
雰囲気を感じて活動を再開するか決めよう。
そうと決めたら早速冒険者ギルドに行くことにした。
ちなみに今は荷物運び情報ギルドにいるので、隣の建物に移動するだけだ。
格好も今は商人のような格好だから、冒険者に絡まれることもないだろう。
~~~~~
僕たちは冒険者ギルドの扉を開けた。
冒険者ギルドはどこでも変わらず、ざわついた雰囲気だ。
ここはダイヤ伯爵も手を加えられないのだろう。
受付へ並ぶ列を無視し、依頼票を確認した。
街道が整備されていて、魔物も出現しないのも納得の討伐依頼の量だった。
おそらく他の国や町より高額だろう報酬だった。
強い魔物は更に報酬が良いのか、今は掲示されていない。
次は併設された酒場に移動し、食事を注文した。
メニューは日本食が多くあり、美味しいものは冒険者ギルドも取り入れているのだろう。
食事も美味しくいただいた。
食後は飲み物を飲みながらゆっくり話をしていたが、僕たちに近づく者がいた。
「お前たちは何をしているんだい? 何かわからないことでもあるのか?」
長身で赤い髪のベリーショートな女が立っている。
「特に何か用事があったわけではないけど、雰囲気を知りたくて。」
「そうなのかい。何かわからないこがあるなら教えられるぞ。」
「ん~、ありがたいけど何もないですね。もしかして、用事がなくて来ているのは邪魔ですか?」
「今の時間はそんなこともないね~。ただ、そんな格好をしているけど強そうだたからね。ランクの高い依頼がなくてそうしているのかと思ってね。」
へ~、こんな格好をしているのに、強そうに見えたんだ。
「そんな事はないですよ。そもそもそこまで強くないですよ。」
そういうと女は首をかしげた。
「強い者がそんなことを言うと嫌みになるぞ。」
そう言ってニヤリとした。
「そんなものですかね? ま~強いでもいいですけど、特に何をするわけでもありませんよ。」
「そうかい、それは邪魔したね。私はオーノー商会と契約を結んでいるロコだ。強そうな者に声をかけてたんだ。悪かったね。」
そう言って立ち去ろうとしたとき、冒険者ギルドの扉が開いた。
中に入ってきたのはタイミングが悪くダイヤ伯爵だった。
フードで顔を隠しているが僕たちには分かった。
中に入ったダイヤ伯爵は冒険者ギルド内を見渡し、ロコを見つけると歩み寄ろうとして止まった。
僕たちの姿を見つけてしまった。
しばらく僕たちを見て動きが止まっていたが、動きが戻ると一緒に入って来た女たちに話しかけた。
何を話したかわからないが、女たちが出ていったところを見ると全員が婚約者だったのだろう。感じたことのない気配もあった。
ダイヤ伯爵、周りに女が多すぎるだろ・・・。
「ラウール、会ったな! この出会いは、見せてくれないか・・・。」
「いきなりですかダイヤ伯爵。他に話し出しの言葉はないのですか?」
「すまんすまん。つい気持ちが高ぶってな。だが、婚約者たちは約束どおり接触させない様に外で待ってもらっているぞ。」
「それはありがとうございます。何もなければいいのですが、お互いのためにも会わないほうが良いでしょう。それで何を見たいのですか?」
「わかってるだろ? 八咫烏が見たいんだ!」
「は~、声が大きいですよ。八咫烏は僕たち【黒猫】だけが連れている従魔ですよ? せっかく周りに聞こえないようにダイヤ伯爵を呼んだのに、あなたの正体がばれず、僕たちの正体だけばれちゃいますよ。」
ダイヤ伯爵はハッとした表情をして周りを見渡した。
誰も注目していないことを確認して安心している。
「誰も見ていないかもしれませんが、聞こえているかもしれないので、気を付けてくださいね? それにロコさん? 何かおもう事があっても、ナイショデスよ。」
僕がそう言うと、青い顔をして頷いた。
どうしようかな?
クロウを見せることは構わないけど、ここだと目立つし。
今回もクロウはここにいるけど、姿を消しているし・・・・。
「見せるのはいいですが、どこで見ます? 出来るならあなたの息のかかっていないところで、あなただけに見せたいのですが。」
そう言われたダイヤ伯爵は迷っている。
「そうだな、俺たちはまだそこまで信頼関係を築いていないからな・・・。ん~、オーノー商会も俺の息がかかっているし、俺も一応貴族・・・。一人になるのはな・・・。」
立場上一人になりにくいのだろう。
もし暗殺者がいた場合は大変だし。
あ、そう言えばあの時僕もダイヤ伯爵の家に行ったけど、警戒が足りなかったな。
いくら強いとはいえ、不意打ちは気を付けないとな。
うん、次からは気を付けよう。
それも踏まえて、ダイヤ伯爵の立場で会うことが出来る場所は、外か?
見晴らしの良い、人気が少なく近づく者を警戒しやすいところ・・・。
「僕からは浮かばないね。どこか考えてよ。今日はこのまま帰るけど、荷物運び情報ギルドに毎日通うから、手紙を残しておいて。」
「わかった。それなら一日だけ待ってくれ。明日の昼には連絡をする。」
僕たちは後は任せると言って冒険者ギルドを後にした。
ダイヤ伯爵は依頼を出すために来ていたようで、ロコと一緒に受付に行くそうだ。
しかし早い出会いだったな。
貴族が冒険者ギルドに来ることはあるだろうが、何かの力でも働いているのか?
やはり単独ならダイヤ伯爵は話しやすいと思うラウールだった。
貴族と接触しなければ居心地の良い都だ。
ダイヤ伯爵に冒険者と白状してから僕たちは・・・、たちと言うか僕は迷っていた。
僕以外はどうでも良いと思っているようだが、僕は冒険者ギルドに活動再開の報告をするか考えている。
冒険者ギルドに報告した場合は、帝国中の冒険者ギルドに連絡がいくだろう。
そうするとどこからか情報ももれ、僕たちの居場所もわかる。
そこに僕たちが関わりたくない人がよってくる。
ん~被害的考えか?
だがダイヤ伯爵にばれたので、一度は冒険者ギルドに行くことに決めた。
雰囲気を感じて活動を再開するか決めよう。
そうと決めたら早速冒険者ギルドに行くことにした。
ちなみに今は荷物運び情報ギルドにいるので、隣の建物に移動するだけだ。
格好も今は商人のような格好だから、冒険者に絡まれることもないだろう。
~~~~~
僕たちは冒険者ギルドの扉を開けた。
冒険者ギルドはどこでも変わらず、ざわついた雰囲気だ。
ここはダイヤ伯爵も手を加えられないのだろう。
受付へ並ぶ列を無視し、依頼票を確認した。
街道が整備されていて、魔物も出現しないのも納得の討伐依頼の量だった。
おそらく他の国や町より高額だろう報酬だった。
強い魔物は更に報酬が良いのか、今は掲示されていない。
次は併設された酒場に移動し、食事を注文した。
メニューは日本食が多くあり、美味しいものは冒険者ギルドも取り入れているのだろう。
食事も美味しくいただいた。
食後は飲み物を飲みながらゆっくり話をしていたが、僕たちに近づく者がいた。
「お前たちは何をしているんだい? 何かわからないことでもあるのか?」
長身で赤い髪のベリーショートな女が立っている。
「特に何か用事があったわけではないけど、雰囲気を知りたくて。」
「そうなのかい。何かわからないこがあるなら教えられるぞ。」
「ん~、ありがたいけど何もないですね。もしかして、用事がなくて来ているのは邪魔ですか?」
「今の時間はそんなこともないね~。ただ、そんな格好をしているけど強そうだたからね。ランクの高い依頼がなくてそうしているのかと思ってね。」
へ~、こんな格好をしているのに、強そうに見えたんだ。
「そんな事はないですよ。そもそもそこまで強くないですよ。」
そういうと女は首をかしげた。
「強い者がそんなことを言うと嫌みになるぞ。」
そう言ってニヤリとした。
「そんなものですかね? ま~強いでもいいですけど、特に何をするわけでもありませんよ。」
「そうかい、それは邪魔したね。私はオーノー商会と契約を結んでいるロコだ。強そうな者に声をかけてたんだ。悪かったね。」
そう言って立ち去ろうとしたとき、冒険者ギルドの扉が開いた。
中に入ってきたのはタイミングが悪くダイヤ伯爵だった。
フードで顔を隠しているが僕たちには分かった。
中に入ったダイヤ伯爵は冒険者ギルド内を見渡し、ロコを見つけると歩み寄ろうとして止まった。
僕たちの姿を見つけてしまった。
しばらく僕たちを見て動きが止まっていたが、動きが戻ると一緒に入って来た女たちに話しかけた。
何を話したかわからないが、女たちが出ていったところを見ると全員が婚約者だったのだろう。感じたことのない気配もあった。
ダイヤ伯爵、周りに女が多すぎるだろ・・・。
「ラウール、会ったな! この出会いは、見せてくれないか・・・。」
「いきなりですかダイヤ伯爵。他に話し出しの言葉はないのですか?」
「すまんすまん。つい気持ちが高ぶってな。だが、婚約者たちは約束どおり接触させない様に外で待ってもらっているぞ。」
「それはありがとうございます。何もなければいいのですが、お互いのためにも会わないほうが良いでしょう。それで何を見たいのですか?」
「わかってるだろ? 八咫烏が見たいんだ!」
「は~、声が大きいですよ。八咫烏は僕たち【黒猫】だけが連れている従魔ですよ? せっかく周りに聞こえないようにダイヤ伯爵を呼んだのに、あなたの正体がばれず、僕たちの正体だけばれちゃいますよ。」
ダイヤ伯爵はハッとした表情をして周りを見渡した。
誰も注目していないことを確認して安心している。
「誰も見ていないかもしれませんが、聞こえているかもしれないので、気を付けてくださいね? それにロコさん? 何かおもう事があっても、ナイショデスよ。」
僕がそう言うと、青い顔をして頷いた。
どうしようかな?
クロウを見せることは構わないけど、ここだと目立つし。
今回もクロウはここにいるけど、姿を消しているし・・・・。
「見せるのはいいですが、どこで見ます? 出来るならあなたの息のかかっていないところで、あなただけに見せたいのですが。」
そう言われたダイヤ伯爵は迷っている。
「そうだな、俺たちはまだそこまで信頼関係を築いていないからな・・・。ん~、オーノー商会も俺の息がかかっているし、俺も一応貴族・・・。一人になるのはな・・・。」
立場上一人になりにくいのだろう。
もし暗殺者がいた場合は大変だし。
あ、そう言えばあの時僕もダイヤ伯爵の家に行ったけど、警戒が足りなかったな。
いくら強いとはいえ、不意打ちは気を付けないとな。
うん、次からは気を付けよう。
それも踏まえて、ダイヤ伯爵の立場で会うことが出来る場所は、外か?
見晴らしの良い、人気が少なく近づく者を警戒しやすいところ・・・。
「僕からは浮かばないね。どこか考えてよ。今日はこのまま帰るけど、荷物運び情報ギルドに毎日通うから、手紙を残しておいて。」
「わかった。それなら一日だけ待ってくれ。明日の昼には連絡をする。」
僕たちは後は任せると言って冒険者ギルドを後にした。
ダイヤ伯爵は依頼を出すために来ていたようで、ロコと一緒に受付に行くそうだ。
しかし早い出会いだったな。
貴族が冒険者ギルドに来ることはあるだろうが、何かの力でも働いているのか?
やはり単独ならダイヤ伯爵は話しやすいと思うラウールだった。
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