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25.ラシーア帝国帝都
八咫烏の紋章の威光
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目立ち具合を悩みつつ、久しぶりに冒険者として活動するのは気持ちが昂る。
やっぱり自由な身分はいい!
僕たちは集合場所に向かった。
集合場所では騎士も一人おり、挨拶をしておいた。
挨拶をしたあとは、みんなで久しぶりの格好をお互いにからかっていた。
楽しく話をしているとようやく八咫烏の紋章の入った馬車が到着した。
まわりにいる人々は歓声を上げ、手を振っている姿が多くある。
ここは門の手前、まだ都の中だ。
これから外に出る人はもちろん、中に入ってくる者まで尊敬のまなざし、好意的な態度を示している。
そんな歓声の中、ダイヤ伯爵が出て来る・・・、という事もなく騎士に促され外に出た。
門を出てから顔を合わせるという事で、都を出て帝都ラシーア方向に進んだ。
危険な気配はなくそのままついて歩く。
騎士も乱れなく行進しており、人が見えなくなったところで馬車が止まった。
馬車の中には強さを見込めれてダイヤ伯爵が乗っており、蜥蜴人間も一緒だ。
騎士も強い者が選ばれて一緒に乗っている。
普通の貴族ではないな。
顔を出したダイヤ伯爵から丁寧なお礼を言われ、行進が再開した。
騎士が馬車を守り、僕たちがその周りを警戒する。
時々すれ違う人はいるが、敵対せず横にそれ頭を下げている。
八咫烏の紋章がダイヤ伯爵の紋章と認知され、馬車を見た瞬間に横にそれるさまは素晴らしいの一言だ。
そんな道中は快適なものだった。
障害物が全くないためか、予定より早く目的の場所につく。
宿に泊まれるように手配もされており、夜営は一度もなかった。
道中で蜥蜴人間に接触したかったのだが、いくら僕たちの素性がハッキリしても、そこまでの権限は持てなかった。
ただ、帝都につき、許可が下りるようなら話位はできるとダイヤ伯爵から返事をもらった。
他にもダイヤ伯爵が酒場や食事に誘ってきたため、何度かは一緒に行動した。
僕はなんとなく元日本人としてダイヤ伯爵の抜け具合が気に入ってきたが、サクラの態度は変わらなかった。
僕を馬鹿にしたと思っている事と、ハーレムな展開が嫌いなようだ。
ソフィアやヤマト、クロウは今は興味がないようで、ほとんど僕とダイヤ伯爵が話している状態だった。
~~~~~
どんどん目的地に近づき、魔物も時々出現しているが、僕たちが倒している。
ダイヤ伯爵は興味深そうに僕たちの戦いを見ているが、不思議そうに質問されたことがあった。
「ラウール達は魔道具の鞄を持っているのか? 倒した魔物がきれいになくなるが、鞄に入れているところが見えないのだが・・・。」
僕はハッとした。
最近ではクロウが空間魔法を覚えていつの間にか回収する。
その行動を止めていなかった・・・。
間抜けだ・・・。
「そうですよ~。僕たちは役割分担して、回収役がいるので~。だてに荷物運び情報ギルド員ではないですよ!」
「そうか、すごいな。気づかせず回収するなんて。俺はてっきり時空間魔法でも使えるのかと思ったぞ。もし使えるなら教えを受けたくてな。」
僕とサクラ、クロウはできる・・・。
「そんなことはできませんよ。でもダイヤ伯爵は魔法が得意そうなのにできないんですか?」
「魔法が得意でも、さすがに簡単には覚えられないぞ。他の魔法なら自信があるんだがな。転移や空間収納が出来たら楽だろうなーと考えてはいるんだが。」
楽ですすごく!
「魔道具のマジックボックスやマジックバックは持っているのですか?」
「それはあるぞ。すさまじい容量の物だが、魔法はあこがれだろ?」
「憧れですか? 珍しい魔法はあこがれですが、魔法自体はできる人の方が多いのでは? 強い弱いはありますけど。」
「ははっ、俺は魔法を使えるようになるのが遅かったからな!」
「それでそんなに得意って言えるのは凄いですけどね。」
「だろ? 俺はなんとなく頑張ると、大体の事は出来るんだ!」
意外に自信家だ・・・。
「話は違いますが、僕たちはこのまま護衛して帝都に行きますが、蜥蜴人間と話ができる可能性があるのでしばらく帝都に留まります。そこで僕たちにとって厄介になりそうなことはダイヤ伯爵から見てありますか?」
そう聞かれたダイヤ伯爵は考え込んだ。
・・・・
・・・・
「あるな! おそらく蜥蜴人間と話をする許可が出る。そこで立会人が必要になるが、それは俺がする。その後だ面倒なのは。俺は伯爵となったが、ここに至るまでに恨まれることもあった。それが逆恨みであろうが、貴族は面子を大切にする。そこで君たちが何か成果を上げた場合公の場に呼ばれるだろう。そこで、何かしら上げ足をとられる。」
「え~、めんどくさい。じゃあ蜥蜴人間と話はしなくていいよ!」
「え~、そんなに嫌がらなくても・・・。じゃあ、皇帝陛下と話をして、お墨付きをもらうか? それなら他の貴族は何も言えないぞ! 俺がつてで直接皇帝陛下に会えるようにするぞ!」
「もっと嫌だ~! もう帰る! とは言えないけど、護衛して送ったら帰る~。」
「頼む! それはやめてくれ。君たちなら何か聞きだせると思うんだ。この馬車に乗っている時に知ったことは正しいと証言できないし、決まりを破ったと言われるからできないが・・・。だが、正式な手続きを踏んで行ったことの情報は信憑性が上がるんだ。何かを知ることが出来たなら、きっと世界中で助かる命が増える!」
熱い、熱いよダイヤ伯爵・・・。
今まで何も苦労せずに来たのか?
人を助けたい思いはあるが、ダイヤ伯爵みたいに順調に貴族になるのは普通無理だ。
今回僕たちが公に行動した場合、絶対に何かが起きる!
「帝都まで行くし、内緒でいなくならないから少し考えさせて。それか内緒で蜥蜴人間と話をさせて。」
「すまん、内緒は無理だ! ぜひ前向きな考えを!」
意外に規則には厳しいダイヤ伯爵だった。
自分達だけ知り、自分達だけで行動することをあきらめたラウールだった。
やっぱり自由な身分はいい!
僕たちは集合場所に向かった。
集合場所では騎士も一人おり、挨拶をしておいた。
挨拶をしたあとは、みんなで久しぶりの格好をお互いにからかっていた。
楽しく話をしているとようやく八咫烏の紋章の入った馬車が到着した。
まわりにいる人々は歓声を上げ、手を振っている姿が多くある。
ここは門の手前、まだ都の中だ。
これから外に出る人はもちろん、中に入ってくる者まで尊敬のまなざし、好意的な態度を示している。
そんな歓声の中、ダイヤ伯爵が出て来る・・・、という事もなく騎士に促され外に出た。
門を出てから顔を合わせるという事で、都を出て帝都ラシーア方向に進んだ。
危険な気配はなくそのままついて歩く。
騎士も乱れなく行進しており、人が見えなくなったところで馬車が止まった。
馬車の中には強さを見込めれてダイヤ伯爵が乗っており、蜥蜴人間も一緒だ。
騎士も強い者が選ばれて一緒に乗っている。
普通の貴族ではないな。
顔を出したダイヤ伯爵から丁寧なお礼を言われ、行進が再開した。
騎士が馬車を守り、僕たちがその周りを警戒する。
時々すれ違う人はいるが、敵対せず横にそれ頭を下げている。
八咫烏の紋章がダイヤ伯爵の紋章と認知され、馬車を見た瞬間に横にそれるさまは素晴らしいの一言だ。
そんな道中は快適なものだった。
障害物が全くないためか、予定より早く目的の場所につく。
宿に泊まれるように手配もされており、夜営は一度もなかった。
道中で蜥蜴人間に接触したかったのだが、いくら僕たちの素性がハッキリしても、そこまでの権限は持てなかった。
ただ、帝都につき、許可が下りるようなら話位はできるとダイヤ伯爵から返事をもらった。
他にもダイヤ伯爵が酒場や食事に誘ってきたため、何度かは一緒に行動した。
僕はなんとなく元日本人としてダイヤ伯爵の抜け具合が気に入ってきたが、サクラの態度は変わらなかった。
僕を馬鹿にしたと思っている事と、ハーレムな展開が嫌いなようだ。
ソフィアやヤマト、クロウは今は興味がないようで、ほとんど僕とダイヤ伯爵が話している状態だった。
~~~~~
どんどん目的地に近づき、魔物も時々出現しているが、僕たちが倒している。
ダイヤ伯爵は興味深そうに僕たちの戦いを見ているが、不思議そうに質問されたことがあった。
「ラウール達は魔道具の鞄を持っているのか? 倒した魔物がきれいになくなるが、鞄に入れているところが見えないのだが・・・。」
僕はハッとした。
最近ではクロウが空間魔法を覚えていつの間にか回収する。
その行動を止めていなかった・・・。
間抜けだ・・・。
「そうですよ~。僕たちは役割分担して、回収役がいるので~。だてに荷物運び情報ギルド員ではないですよ!」
「そうか、すごいな。気づかせず回収するなんて。俺はてっきり時空間魔法でも使えるのかと思ったぞ。もし使えるなら教えを受けたくてな。」
僕とサクラ、クロウはできる・・・。
「そんなことはできませんよ。でもダイヤ伯爵は魔法が得意そうなのにできないんですか?」
「魔法が得意でも、さすがに簡単には覚えられないぞ。他の魔法なら自信があるんだがな。転移や空間収納が出来たら楽だろうなーと考えてはいるんだが。」
楽ですすごく!
「魔道具のマジックボックスやマジックバックは持っているのですか?」
「それはあるぞ。すさまじい容量の物だが、魔法はあこがれだろ?」
「憧れですか? 珍しい魔法はあこがれですが、魔法自体はできる人の方が多いのでは? 強い弱いはありますけど。」
「ははっ、俺は魔法を使えるようになるのが遅かったからな!」
「それでそんなに得意って言えるのは凄いですけどね。」
「だろ? 俺はなんとなく頑張ると、大体の事は出来るんだ!」
意外に自信家だ・・・。
「話は違いますが、僕たちはこのまま護衛して帝都に行きますが、蜥蜴人間と話ができる可能性があるのでしばらく帝都に留まります。そこで僕たちにとって厄介になりそうなことはダイヤ伯爵から見てありますか?」
そう聞かれたダイヤ伯爵は考え込んだ。
・・・・
・・・・
「あるな! おそらく蜥蜴人間と話をする許可が出る。そこで立会人が必要になるが、それは俺がする。その後だ面倒なのは。俺は伯爵となったが、ここに至るまでに恨まれることもあった。それが逆恨みであろうが、貴族は面子を大切にする。そこで君たちが何か成果を上げた場合公の場に呼ばれるだろう。そこで、何かしら上げ足をとられる。」
「え~、めんどくさい。じゃあ蜥蜴人間と話はしなくていいよ!」
「え~、そんなに嫌がらなくても・・・。じゃあ、皇帝陛下と話をして、お墨付きをもらうか? それなら他の貴族は何も言えないぞ! 俺がつてで直接皇帝陛下に会えるようにするぞ!」
「もっと嫌だ~! もう帰る! とは言えないけど、護衛して送ったら帰る~。」
「頼む! それはやめてくれ。君たちなら何か聞きだせると思うんだ。この馬車に乗っている時に知ったことは正しいと証言できないし、決まりを破ったと言われるからできないが・・・。だが、正式な手続きを踏んで行ったことの情報は信憑性が上がるんだ。何かを知ることが出来たなら、きっと世界中で助かる命が増える!」
熱い、熱いよダイヤ伯爵・・・。
今まで何も苦労せずに来たのか?
人を助けたい思いはあるが、ダイヤ伯爵みたいに順調に貴族になるのは普通無理だ。
今回僕たちが公に行動した場合、絶対に何かが起きる!
「帝都まで行くし、内緒でいなくならないから少し考えさせて。それか内緒で蜥蜴人間と話をさせて。」
「すまん、内緒は無理だ! ぜひ前向きな考えを!」
意外に規則には厳しいダイヤ伯爵だった。
自分達だけ知り、自分達だけで行動することをあきらめたラウールだった。
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