冒険者パーティー黒猫の気まぐれ

sazae9

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25.ラシーア帝国帝都

帝都ラシーア周辺の異変

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ダイヤ伯爵からお願いされたこともあるが、帝都にまだいた。
冒険者ギルドで多少依頼を受けたり、荷物運び情報ギルドでも情報収集していた。
デーブンにも会いに行き、何か異変がないか確認したが、魔物が増えているくらいの変化なようだ。

この帝都にはダンジョンもあり、ダンジョンで達成できる依頼を受けていたが、高ランクの冒険者もいるようで依頼は多くなかった。

ダンジョンでは魔物の数は変わらないし種類も一定のはずだが、浅い階層で強い魔物が出現することがあるようだ。
典型的な展開だが、何かが起こりそうな気配がある。
帝都の外も騎士や冒険者により魔物は討伐されているが数も増え、3割増し程度に強くなっているそうだ。

僕たちはもともとこの辺の魔物はこんなものかと思って活動していたから、その情報を聞き警戒度を上げた。

しかしまだダイヤ伯爵から何も言ってこない。
何も言ってこないのは良いのだが宙ぶらりんだ。

蜥蜴人間についても今思い出したが、誰がどうするんだろう?
あの魔道具の解除方法はダイヤ伯爵には教えているが、開放はしないだろう。
だが、そのままにしても一生生きていそうだからいつかは倒す必要があるのではないか?
ダイヤ伯爵であれば動かない蜥蜴人間を倒せそうだが・・・。

~~~~~

僕たちは今日も冒険者ギルドに来ている。
何か依頼がないか確認しているとギルド職員に呼ばれた。
その職員が言うには指名依頼が入っているそうだ。

内容を確認するとダイヤ伯爵からで、最近の魔物の変化について確認したいそうだ。
自分の護衛騎士もいるが、ダイヤ伯爵ともう一人仲の良い貴族と一緒に帝都の周りを調査したい。
その護衛を引き受けてほしいという依頼だ。

もう一人の貴族と言うのが気になるが、この依頼は受けてもよさそうだ。
この国で起きていることが他の国でも起きるかもしれない。
何かが起きた時に大切な人を守るため、経験しておいてもいいと考えた。

ギルド職員には依頼を受けても良いことを伝えるとすぐに待ち合わせ場所を告げられた。
顔合わせは当日で良いとのことで、護衛の準備だけしてくるようにと言われた。

~~~~~

護衛日当日僕たちは待ち合わせ場所の門の外にいた。
そこにダイヤ伯爵と護衛の騎士、もう一人の貴族であろう壮年の男性がフル装備で現れた。
ダイヤ伯爵は立派に冒険者の格好で、壮年の貴族は金属の鎧を着ている。
壮年の貴族の名前は伏せられていた。

ちょっと気に食わないが、変装して皇帝が来ているわけでもなさそうなので許容した。
さすがに皇帝であればもっと護衛が立派だろう。
更にダイヤ伯爵より位が高いのであれば、いくら信用があっても自分の騎士を連れて来るだろう。

話すことが出来る範囲で自己紹介を終え、僕たちが先頭に立ち帝都周辺の見回りが始まった。

・・・・
・・・・

魔物を倒しながら進む。
ダイヤ伯爵領では出ないくらい魔物が出現する。
強さはそれほどではないが、どこにでもいるゴブリンやオークは言われてみると少し強い気もする。
僕たちにとってはどんな魔物もあまり変わらなくなってきているのでわかりにくい。

僕は鈍感系主人公だったか?

まー意味は違うが僕は物語の主人公になれるような人物ではない。
出来ることをやっていこう。

それでも一日で回れる範囲の魔物を倒して歩き、ダイヤ伯爵や壮年の貴族、騎士も戦い進んだ。

なんでもゴブリンはよく出るが、今回あったホブゴブリンは滅多に出会わないそうだ。
オークもハイオークが出現し、ダイヤ伯爵の魔法で倒されていたが、これも普段は出現しない。
騎士がようやく倒したダッシュボア、ジャイアントエイプの集団は一緒になり行動していたので僕たちも手伝った。

ここまでの魔物になると冒険者ランクが低い物は危ないし、商人など非戦闘系の人が出歩くのも注意が必要になってくると話していた。

そこはダイヤ伯爵が責任をもって冒険者ギルドなど各ギルドに連絡すると言ってくれたが、ちょっと不安になった。

まだ情報を得ていない一般人が被害にあうのは悲しい。

~~~~~

依頼は無事に済み、ダイヤ伯爵からお礼を言われ、もう少しここにいてほしいとまた言われ別れた。

あたりは暗くなり人通りもなくなっているところに僕たちは戻った。

そう、帝都の外に僕たちはいる。

「じゃあさっき相談したみたいに頑張ろう!」

「我が一番倒して見せるよ!」

「俺が一番だ! クロウ、負けないぞ!」

「みなさん、怪我をしないように頑張りましょう。私もできる範囲で頑張りますよ。」

「ソフィア・・・。私たちが怪我をするわけがないでしょ? ちょっとここまで強くなったのには引いてしまうけど、【黒猫】同士で戦う模擬戦以外で最近怪我をしたことがある?」

「僕は料理の練習で力が入りすぎて指を切った!」

「他の人にやられてないじゃないラウール! だから大丈夫よ! これはダイヤ伯爵のためではなくて、一般人のためよ! 頑張るわよ!」

僕たちを馬鹿にする人以外には優しいサクラ。
よし、頑張っていこう。



この夜僕たちは帝都の周りの魔物を狩った。
それはもう大量に。
おそらくランクの低い冒険者は討伐できないランクの魔物だったから、かつかつの冒険者の邪魔はしていないだろう。

ちょっと森の奥に行くと更に強い魔物がいるこの状況。
ここにもいるんだろうな、四天王かその部下が・・・。


せっかくなら僕たちが倒してしまおうかと考えるラウールだった。
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