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25.ラシーア帝国帝都
レアな出会い
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魔物を夜な夜な狩っている僕たちの行動でも取りこぼしがある。
魔物が湧くのも早いようで、時々怪我をしている冒険者を目にしている。
これ以上魔物を狩っていると寝る時間がないので、これ以上はあきらめてもらう。
一般人や商人などは護衛を雇い普段通りの生活をしている。
整備された道から大きくそれなければ危険は少ないだろう。
僕たちの行動範囲はものすごく広いが、帝国全土までは無理だ。
時間がたつにつれ、小さな村が犠牲になったと報告が上がっているようだ。
そんな話を聞きながらも僕たちは今日も魔物の間引きにいそしんでいる。
~~~~~
「ラウール、我気になる気配を感じる! あっちに行ってもいい?」
魔物を倒している時にクロウが話しかけてきた。
クロウから提案して来るなんて珍しい。
普段は別れて行動しているから、クロウはこうやって気になるところをまわっているのかな?
「いいよ。クロウはどんな魔物がいると感じるの?」
「結構強いと思う気配がある!」
僕たちはみんなでクロウが気になる方向へ進んだ。
距離はだいぶ離れ、僕が感じることが出来ない距離で移動時間が意外にかかった。
「この先だよラウール! あれ!」
「あれか~。あれって人型だね?」
そう、僕が見えたその魔物は人の姿をしていた。
どこにでもいそうな農家のおやじさん。
そんな姿で魔物の気配を持っている。
一応近づき声をかけて確認する。
「こんばんわ、こんなところで何をしているんですか? 危ないので僕たちが家まで送って行きましょうか?」
急に現れた僕たちに驚いたのか、返事が遅い。
・・・・
・・・・
・・・・
「いや、私は一人で帰ることができるので大丈夫だ。それより君たちはどこから来たんだい?」
「僕たちは冒険者で、こっちが気になるから走って移動してきたんだけど、おじさんしかいないからどうしようかと思ってたんだ。」
「そうか。私は何でもないからここから立ち去ってもいいぞ。君たちが気になるようなものはここにはないんじゃあないかな?」
魔物の気配があるのにこの対応はなんだ?
何か隠しているのか、油断したところを襲ってくるのか?
疑問を感じているとクロウが話し出した。
「我感じる、おじさん強い! 戦う?」
急に戦うって、クロウは何を言っているんだ?
「珍しい鳥だな。いや、魔物か・・・。私が強いと感じるみたいだが、そんなことはない。私は弱い。争いにも負けてしまうほどにな・・・。」
「おじさん強いよ! それより強いって誰?」
「ありがとう鳥よ。だが負けたのだ。私が勝ってたらこんなことにはならなかったんだが・・・。」
「こんなこと?」
クロウは首をこてっと横に傾けて聞く。
「この魔物の活動だ。」
そこまで聞いていないのに話し出した・・・。
「私は最近まであるお方の教育係だった。だが、この地を自分たちの物にしようとする奴らに敗れたのだ。私がどうにかそのお方の考え方を強制していたが、全て台無しになった。このままでは滅ぼされるのは我々なのに・・・。」
「我気になる!」
「すまんな、関係ない者にこんな話を。最近では愚痴を言う相手もいなかったからな。」
「我でいいよ! 我聞くよ!」
・・・・
・・・・
「私は君たちが言う魔王の教育係だった。なぜ教育係として産まれ変わったのかはわからない。だが、魔王が産まれた瞬間、私の運命も変わった。私はそれまで人族だったはずだ。しかし、頭の中で何かが起きたのだろう。自然に魔王のところに移動していた。途中で出会う魔物もそれまでは倒せなかったが、自然と戦い方もわかってしまった。」
結構重要な情報でないか?
それがこんな感じで得られてもいいのか・・・。
「魔王がいるところに到着すると自然にこの魔王を私が一人前にしないといけないと感じた。私は自分の中にある知識で一人前の魔王になるよう教育した。その反面元々人族だった記憶が人族との争いはしないように教育していた。しかし、その考えを良しとしない魔物が多く、衝突は絶えなかった。」
この話は本当なのか?
「衝突するたびに武力で解決してきたが、さすがに魔物は戦闘力に特化した者も出て来る。そこに人族で魔王に付くものが加わり、私は敗れた・・・。」
人族・・・。
「どうにか命までは失わずに逃げ出したが、どうしたらいいものか途方に暮れ、魔王に、いや魔王を人族の敵に担ぎ上げる者を倒していた。だがあれから世界各地に散ってしまい、このあたりにいた魔物だけを倒すので精いっぱいだった。最近はこの地はだいぶ安定してきているから、そろそろ違う所に移動するかと考えていた・・。」
・・・
「それ、僕たちが魔物を倒しまくっているからだと思うよ。四天王の部下から聞いた話だと各地で活動して混乱させる狙いがあるみたいだから。」
「ほう、四天王の部下がそんなことをな。だが、部下だけあって情報はほとんど持っていなかったろ?」
「そうなんだ。聞かされている事が少なくてね。」
「じゃあ私が知っていることも教えてあげよう。君たちは強者の雰囲気を醸し出している。君達でもいいし、他に情報を与えるでもいい。魔王だけは矯正のチャンスを与えてくれるなら・・・。」
これはいい条件ではないか?
この人型の魔物が言う事が嘘でなければだが、聞いておいて損はない。
念話でみんなにも確認したが反対はない。
クロウなんかは嘘をついていないと力説した。
「じゃあ魔王を僕たちは殺さない。他の人には聞いたことは教えない。他の人まで魔王を殺さないと言えるかわからないから。」
「君たちからは強者の雰囲気を感じると言ったが、君たちにはかなわないと言った方がよかったな。私は君たちと戦うと一瞬でやられるだろう。これでも魔王の教育係、相手の強さを図るのは上手いんだ。私が感じるところでは君たちは魔王より強い。君たちと敵対するよりは共同したい。」
そう言うと農家のおやじ、魔王の教育係は話し出した。
魔王は戦闘力はあるがまだ産まれたばかりの子供。
産まれた時から知識や何かしらの記憶があったようだが、それでも子供。
元々この世界を混乱させる目的を持っていたようだが、何かに言われたから自分の運命と思い込んでいる。
産まれ持った性格は善良だ。
四天王は気にするほどでもない。
四天王と名乗る者が倒されると次に繰り上がる者がいる。
誰かが必ず名乗るから倒す目標にするほどでもない。
これまで自分でも何人か四天王を倒したが、すぐに誰かがその地位にいた。
魔王の部下は少ない。
少ない部下が湧いて出る魔物を従魔にしているだけで、世界中に混乱を与えるほどの人員はいない。
精々国のどこかで強い魔物を従魔にして、従魔にした魔物の配下が暴れだす程度。
従魔にした魔物は今まで奥に引っ込んでいた強い魔物だから、一時的に魔物の分布は変わるが、龍などの魔物までは従魔にできないから冷静に戦略を練ると倒せると思う。
人族にも魔王につきものはいるが、今魔王の教育係をしている者が作った薬で魔物に変化できる。
一度変化した者は人族に戻ることはできないが、Sランクの魔物くらいの強さになる。
魔物にその薬を使うと強さは変わるが、姿はさほど変わらない。
魔王の見た目は人族で、今いるところはわからないが冒険者風の格好でダンジョンにいることを好んでいた。
姿を変えることが出来るので今どんな顔かはわからない。
そんな情報だった。
有益な情報を得た僕たちは、魔王の元教育係と別れた。
元教育係も殺される可能性があるからまた会えるかわからないが、また会えたら情報交換をしたいと言っていた。
急にレアな魔物に会い戸惑ったが、今後の活動方針の変更をどうしようか迷った。
この情報をうまく勇者に伝わるようにデーブンに相談しないといけないと考えたラウールだった。
魔物が湧くのも早いようで、時々怪我をしている冒険者を目にしている。
これ以上魔物を狩っていると寝る時間がないので、これ以上はあきらめてもらう。
一般人や商人などは護衛を雇い普段通りの生活をしている。
整備された道から大きくそれなければ危険は少ないだろう。
僕たちの行動範囲はものすごく広いが、帝国全土までは無理だ。
時間がたつにつれ、小さな村が犠牲になったと報告が上がっているようだ。
そんな話を聞きながらも僕たちは今日も魔物の間引きにいそしんでいる。
~~~~~
「ラウール、我気になる気配を感じる! あっちに行ってもいい?」
魔物を倒している時にクロウが話しかけてきた。
クロウから提案して来るなんて珍しい。
普段は別れて行動しているから、クロウはこうやって気になるところをまわっているのかな?
「いいよ。クロウはどんな魔物がいると感じるの?」
「結構強いと思う気配がある!」
僕たちはみんなでクロウが気になる方向へ進んだ。
距離はだいぶ離れ、僕が感じることが出来ない距離で移動時間が意外にかかった。
「この先だよラウール! あれ!」
「あれか~。あれって人型だね?」
そう、僕が見えたその魔物は人の姿をしていた。
どこにでもいそうな農家のおやじさん。
そんな姿で魔物の気配を持っている。
一応近づき声をかけて確認する。
「こんばんわ、こんなところで何をしているんですか? 危ないので僕たちが家まで送って行きましょうか?」
急に現れた僕たちに驚いたのか、返事が遅い。
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「いや、私は一人で帰ることができるので大丈夫だ。それより君たちはどこから来たんだい?」
「僕たちは冒険者で、こっちが気になるから走って移動してきたんだけど、おじさんしかいないからどうしようかと思ってたんだ。」
「そうか。私は何でもないからここから立ち去ってもいいぞ。君たちが気になるようなものはここにはないんじゃあないかな?」
魔物の気配があるのにこの対応はなんだ?
何か隠しているのか、油断したところを襲ってくるのか?
疑問を感じているとクロウが話し出した。
「我感じる、おじさん強い! 戦う?」
急に戦うって、クロウは何を言っているんだ?
「珍しい鳥だな。いや、魔物か・・・。私が強いと感じるみたいだが、そんなことはない。私は弱い。争いにも負けてしまうほどにな・・・。」
「おじさん強いよ! それより強いって誰?」
「ありがとう鳥よ。だが負けたのだ。私が勝ってたらこんなことにはならなかったんだが・・・。」
「こんなこと?」
クロウは首をこてっと横に傾けて聞く。
「この魔物の活動だ。」
そこまで聞いていないのに話し出した・・・。
「私は最近まであるお方の教育係だった。だが、この地を自分たちの物にしようとする奴らに敗れたのだ。私がどうにかそのお方の考え方を強制していたが、全て台無しになった。このままでは滅ぼされるのは我々なのに・・・。」
「我気になる!」
「すまんな、関係ない者にこんな話を。最近では愚痴を言う相手もいなかったからな。」
「我でいいよ! 我聞くよ!」
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「私は君たちが言う魔王の教育係だった。なぜ教育係として産まれ変わったのかはわからない。だが、魔王が産まれた瞬間、私の運命も変わった。私はそれまで人族だったはずだ。しかし、頭の中で何かが起きたのだろう。自然に魔王のところに移動していた。途中で出会う魔物もそれまでは倒せなかったが、自然と戦い方もわかってしまった。」
結構重要な情報でないか?
それがこんな感じで得られてもいいのか・・・。
「魔王がいるところに到着すると自然にこの魔王を私が一人前にしないといけないと感じた。私は自分の中にある知識で一人前の魔王になるよう教育した。その反面元々人族だった記憶が人族との争いはしないように教育していた。しかし、その考えを良しとしない魔物が多く、衝突は絶えなかった。」
この話は本当なのか?
「衝突するたびに武力で解決してきたが、さすがに魔物は戦闘力に特化した者も出て来る。そこに人族で魔王に付くものが加わり、私は敗れた・・・。」
人族・・・。
「どうにか命までは失わずに逃げ出したが、どうしたらいいものか途方に暮れ、魔王に、いや魔王を人族の敵に担ぎ上げる者を倒していた。だがあれから世界各地に散ってしまい、このあたりにいた魔物だけを倒すので精いっぱいだった。最近はこの地はだいぶ安定してきているから、そろそろ違う所に移動するかと考えていた・・。」
・・・
「それ、僕たちが魔物を倒しまくっているからだと思うよ。四天王の部下から聞いた話だと各地で活動して混乱させる狙いがあるみたいだから。」
「ほう、四天王の部下がそんなことをな。だが、部下だけあって情報はほとんど持っていなかったろ?」
「そうなんだ。聞かされている事が少なくてね。」
「じゃあ私が知っていることも教えてあげよう。君たちは強者の雰囲気を醸し出している。君達でもいいし、他に情報を与えるでもいい。魔王だけは矯正のチャンスを与えてくれるなら・・・。」
これはいい条件ではないか?
この人型の魔物が言う事が嘘でなければだが、聞いておいて損はない。
念話でみんなにも確認したが反対はない。
クロウなんかは嘘をついていないと力説した。
「じゃあ魔王を僕たちは殺さない。他の人には聞いたことは教えない。他の人まで魔王を殺さないと言えるかわからないから。」
「君たちからは強者の雰囲気を感じると言ったが、君たちにはかなわないと言った方がよかったな。私は君たちと戦うと一瞬でやられるだろう。これでも魔王の教育係、相手の強さを図るのは上手いんだ。私が感じるところでは君たちは魔王より強い。君たちと敵対するよりは共同したい。」
そう言うと農家のおやじ、魔王の教育係は話し出した。
魔王は戦闘力はあるがまだ産まれたばかりの子供。
産まれた時から知識や何かしらの記憶があったようだが、それでも子供。
元々この世界を混乱させる目的を持っていたようだが、何かに言われたから自分の運命と思い込んでいる。
産まれ持った性格は善良だ。
四天王は気にするほどでもない。
四天王と名乗る者が倒されると次に繰り上がる者がいる。
誰かが必ず名乗るから倒す目標にするほどでもない。
これまで自分でも何人か四天王を倒したが、すぐに誰かがその地位にいた。
魔王の部下は少ない。
少ない部下が湧いて出る魔物を従魔にしているだけで、世界中に混乱を与えるほどの人員はいない。
精々国のどこかで強い魔物を従魔にして、従魔にした魔物の配下が暴れだす程度。
従魔にした魔物は今まで奥に引っ込んでいた強い魔物だから、一時的に魔物の分布は変わるが、龍などの魔物までは従魔にできないから冷静に戦略を練ると倒せると思う。
人族にも魔王につきものはいるが、今魔王の教育係をしている者が作った薬で魔物に変化できる。
一度変化した者は人族に戻ることはできないが、Sランクの魔物くらいの強さになる。
魔物にその薬を使うと強さは変わるが、姿はさほど変わらない。
魔王の見た目は人族で、今いるところはわからないが冒険者風の格好でダンジョンにいることを好んでいた。
姿を変えることが出来るので今どんな顔かはわからない。
そんな情報だった。
有益な情報を得た僕たちは、魔王の元教育係と別れた。
元教育係も殺される可能性があるからまた会えるかわからないが、また会えたら情報交換をしたいと言っていた。
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