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47.ようやくお嬢様と再会出来たというのに。
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サガリオットは周囲を見回ってくる、と公務室を出て行った。そんな彼に手を振って見送り、ラチカは改めてギャムシアを見る。さっきまで泣いていたことが嘘だったかのように、現在のギャムシアは毅然としていた。
「ありがとうな、ラチカ」
ぼそり、と告げられる。それに首を振る。実際彼のためにラチカが行ったわけではないし、サガリオットが召喚された理由も……ギャムシアは、もう分かっている。だからこそ、彼の拳は震えていた。
「……偉大なる前国主様を。ロドハルトを、陥れるために喚んだか」
勿論それだけではないだろう。ディグレオはサガリオットにどういうわけだか心酔していたわけで、代わりは居るにしろサガリオットを本命にしているようだった。
そういえば、何故ディグレオはサガリオットと面識があるのだろう。恐らく前の体の時ではあるのだろうが、それでもサガリオットは彼を伝説の罪人としてのディグレオと知っていた上での知り合いだったように思える。バタついていたため聞けていなかったが、そこはかなり重要事項だ。戻ったら聞いてみようか。
ギャムシアは一つ溜息を吐き、改めてソファに深く座り直した。
「ところで、それとは別の話だが。お前、よく脱走したな」
ついにぶり返された。内心冷や汗をかきながら、彼を見る。しかし彼はいつものように怒っている様子はない。少し怖かったが、シャムシアの視線に呼ばれて隣に腰かける。
「……サガリオット様が来てくれたっていうのもあったし、ポシャロも手伝ってくれたし」
「その上で、お前は」
ギャムシアの目が、ラチカに定まる。その目はどこか、不安げで。
「……出て行かなかったんだな、ここを」
「え」
「いざとなりゃクソガキを裏で引いて馬車を使うのも出来ただろ。後で俺に言及されても、この状況なら援軍を呼びに行っていたって言い訳も通るっちゃ通る」
「それは……」
ギャムシアの手が、触れてきた。温かい。
「何ならさっきの時点で、俺に閉じ込められてたって事をクソガキに言えばそこですべて終わったはずだ。お前は、俺から完全に逃げられただろうに」
あの地下室の存在を知れば、きっとシャイネは激昂するだろう。今でこそ理解を示し始めてくれてはいるが、そうなっては完全に瓦解するはずなのに。
ラチカは口を噤んだ。言いたい事なら決まっているのに、どうも言い出しにくい。というより、気恥ずかしい。しかしギャムシアの目があまりにもせかしてくるので、おずおずと口を開いた。
「逃げる気なんて、ないもの。状況が状況っていうのもあるけど、それ以上に、その」
「何だ」
「……その、やっぱり、その。好き、だし。まだ」
ギャムシアの手が、ラチカの肩に伸びる。そのまま勢いよく、ソファに押し倒された。ふかふかの弾力に包まれる感じにぎょっとしながら彼を見ると、すでに彼は笑っていた。
「あ、あの? え、何で? え?」
「やっぱ結婚早めるか。大使の任期とかもうどうでもいい、ああもう何もかもどうでもいい」
「えっなんか変なスイッチ入った!?」
深く口づけられ、脳内がちりちりと痺れだす。あああ、そういえば自由の身になってから初めてだ。そもそも、あんな……支配欲の塊で狂いだしていたギャムシアのあの行為と、全然違う。もっと甘く、執拗で。
口内をねぶりまわされ、脳内に麻薬が一気に回りだす心地。唾液腺が刺激される感覚。久し振りの、甘さ。
「っ、は、あ……はあ」
やっと唇を解放され、ギャムシアを見上げる。透き通るような氷の瞳は、あくまで穏やかだった。ただ、熱情に浮かされているのが見えるだけで。
「ここ数日お前に会えなくて、俺だって地獄だったんだからな。そう考えると、この脱走も結果オーライだな」
「あ、あの、ギャムシア」
せっかく着替えた衣服を乱暴に脱がされ、ラチカの裸体が露出される。明るい陽射しの中、ギャムシアがまじまじとその体を見て囁いてきた。
「痩せたな。さすがに点滴だけだとこうなるか」
腰元に手を触れられ、びくりと体が脈打つ。そんなラチカの肩を顔で押さえつけながら、ギャムシアは両手でラチカの体を撫でまわしていく。やがて膨らみに触れ、両手で鷲掴まれた。その衝撃に声が上がるも、ギャムシアはくつくつと楽しそうに笑うだけだ。
「何だ、ここは全然減ってねぇな?」
シャイネとは違う、少し粗目の愛撫。それでもラチカの体はしっかり反応していたし、子宮の奥が熱くなっていくのが分かる。細かく嬌声を上げ続けるラチカの首元をじっとり舐めまわしながらも、ギャムシアの手は止まらない。
膨らみを寄せては弾かれ、をひたすら繰り返される。勿論、子宮はずっと啼いていた。
「あっ、だめ、ギャムシア……無理っ……」
「ん? 何がだ?」
分かっているはずだ。その上で、未だ衣服を纏っている中心部を押し付けてきているくせに。しかしもう既に、彼に対して意地を張る気力は失せ切っていた。ラチカは自らスカートの奥の下着を脱ぎ落とすと、ギャムシアに抱き着き耳元で囁く。
「欲しい、ギャムシアの……奥まで、ほしい、もう……待てない……!」
ギャムシアはラチカの体を強く抱きしめ、首に勢いよく噛みついてきた。唐突な行為に悲鳴のような声が上がるが、そのひりつきすらも快感だった。もう自分の神経はおかしくなっているのかもしれない。
「っくそ、お前もう本当にいい加減にしろよ!」
そう怒鳴りながら、ギャムシアは衣服を脱ぎ捨てた。そのままラチカをソファに押さえつけ、洪水を起こしているラチカの秘所にそのまま怒張しきった肉棒を突き込む。最初からの容赦のない攻撃に、ラチカの目の前が一瞬でぎらついた。
「やっ……あ、あぁああっ!!」
何度も何度も、奥まで強く突き込まれる。あまりにも強い快感に、口元が締まらなくなる。悲鳴のような嬌声を上げ続けるラチカの耳を噛みながら、ギャムシアは執拗に囁いてきた。
「本当お前はもうっ、どれだけ俺を狂わせれば気が済むんだよ!」
「あっ、や、やらぁ、ギャム、みゃぁああっ」
「お前もおかしくしてやる、俺しか見えなくしてやるっ……!」
もうすでに、遅いのに。
何度も何度も絶頂を迎えさせられ、強制的な刺激に全身が震えていた。それでもギャムシアの猛りは治まることなく、ラチカの子宮口を苛み続ける。ぐぢゅり、ぢゅ、と激しい水音を立てながらギャムシアの肉棒はラチカの膣内を暴れ続ける。
「……っ、はあ、出る、出るぞっ? ちゃんと、妊娠しろよっ!」
ラチカの返事よりも先に、ギャムシアの限界が来たらしい。ラチカを強く抱きしめながら、ギャムシアは小さく呻いた。同時に感じる、膣内での膨張。ため込まれ続けていたであろうギャムシアの精が、どぷどぷと中へ注がれているのが分かる。
「っ、はあ、あ……」
喘ぎ続けるラチカの頭を強く掻き抱き、ギャムシアは再び口づけた。今度は荒々しさのない、優しく濃い口づけだった。
放出しきったのだろうか、ギャムシアの動きが止まった。づるり、と音を立てて引き抜かれる。栓が抜けたせいで精液が溢れ出てソファを汚したが、彼は気にする素振りを見せなかった。ただ、穏やかな目でラチカを見ている。
「……好きだ」
抱きしめたまま、囁かれる。その言葉の甘さに胸の奥がきゅんと鳴り、ラチカの口も動いていた。
「私、も」
……ようやくまともに通じた気がする。以前は以前で地下室の中だったという事もあり、素直に悦べなかった。
ラチカの体から、ギャムシアは離れようとしない。それどころか、再び熱が戻ってきている気すらする。ぎょっとしてギャムシアを見ると、彼はいつもの意地悪そうな笑顔に戻っていた。
「何か、駄目だな。まだ足りねぇ」
「おかしいんじゃない!? てかそもそもこんな事をしている場合じゃ」
「ただいま戻りました」
一瞬にして、場が静まり返る。扉の方を見ると、それは勿論シャイネだった。どう見ても事後の主達を見、彼は持っていた荷物をどさりと床に落とす。そして。
「●■※△■□○●!!!!」
「待ってシャイネ何語それ!?」
ギャムシアに跳びかかろうとっするシャイネに抱き着いて止めるも、当のギャムシアは勝ち誇ったように笑うだけだった。そのまま服を正しだす。
「いやあ良かった、とても良かった」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!」
「シャイネ待ってぇええ!!」
最終的にラチカが頸動脈に峰打ちする事でどうにか動きは止まったが、すぐに半泣きでラチカに縋りついてきた。その手の力はあまりに強い。
「お嬢様……まさか……そんな、あああ……いや、確かに認めるとは……うぁあ……」
「ごめん、本当にごめん……お目汚し失礼しました……」
シャイネの頭をよしよしと撫でてやりながら、重い溜息をつく。しかし彼は未だに泣いたままだ。レヂェマシュトルの戦士とは思えないような女々しさである。そのまま彼は泣き声で呻き続けた。
「うう……このお胸が悪い……こんな男を誘うしかないこの……はぁあ気持ちいい……」
「おいこらクソガキ離れろ、それは俺のだ」
ラチカの露わになったままの膨らみに顔をふにふにと押し付けるシャイネを引き剥がしながら、ギャムシアは舌打ちした。しかし以前程の独占欲はそこまで見えない。さては、余裕が生まれているのだろうか。
「とりあえず情報収集は済んだな、すぐに会議を始める。お前も服着ろ」
「自分で脱がせたくせに……」
ラチカの呟きを聞き全力で睨みかかってくるシャイネを視線でいなしながら、ギャムシアは普段の国主の顔に戻った。そんな彼の目を盗むようにして、シャイネは囁いてくる。
「……諦めたかったのに」
その言葉の意味を探り切る前に、彼もまたラチカから離れた。
「ありがとうな、ラチカ」
ぼそり、と告げられる。それに首を振る。実際彼のためにラチカが行ったわけではないし、サガリオットが召喚された理由も……ギャムシアは、もう分かっている。だからこそ、彼の拳は震えていた。
「……偉大なる前国主様を。ロドハルトを、陥れるために喚んだか」
勿論それだけではないだろう。ディグレオはサガリオットにどういうわけだか心酔していたわけで、代わりは居るにしろサガリオットを本命にしているようだった。
そういえば、何故ディグレオはサガリオットと面識があるのだろう。恐らく前の体の時ではあるのだろうが、それでもサガリオットは彼を伝説の罪人としてのディグレオと知っていた上での知り合いだったように思える。バタついていたため聞けていなかったが、そこはかなり重要事項だ。戻ったら聞いてみようか。
ギャムシアは一つ溜息を吐き、改めてソファに深く座り直した。
「ところで、それとは別の話だが。お前、よく脱走したな」
ついにぶり返された。内心冷や汗をかきながら、彼を見る。しかし彼はいつものように怒っている様子はない。少し怖かったが、シャムシアの視線に呼ばれて隣に腰かける。
「……サガリオット様が来てくれたっていうのもあったし、ポシャロも手伝ってくれたし」
「その上で、お前は」
ギャムシアの目が、ラチカに定まる。その目はどこか、不安げで。
「……出て行かなかったんだな、ここを」
「え」
「いざとなりゃクソガキを裏で引いて馬車を使うのも出来ただろ。後で俺に言及されても、この状況なら援軍を呼びに行っていたって言い訳も通るっちゃ通る」
「それは……」
ギャムシアの手が、触れてきた。温かい。
「何ならさっきの時点で、俺に閉じ込められてたって事をクソガキに言えばそこですべて終わったはずだ。お前は、俺から完全に逃げられただろうに」
あの地下室の存在を知れば、きっとシャイネは激昂するだろう。今でこそ理解を示し始めてくれてはいるが、そうなっては完全に瓦解するはずなのに。
ラチカは口を噤んだ。言いたい事なら決まっているのに、どうも言い出しにくい。というより、気恥ずかしい。しかしギャムシアの目があまりにもせかしてくるので、おずおずと口を開いた。
「逃げる気なんて、ないもの。状況が状況っていうのもあるけど、それ以上に、その」
「何だ」
「……その、やっぱり、その。好き、だし。まだ」
ギャムシアの手が、ラチカの肩に伸びる。そのまま勢いよく、ソファに押し倒された。ふかふかの弾力に包まれる感じにぎょっとしながら彼を見ると、すでに彼は笑っていた。
「あ、あの? え、何で? え?」
「やっぱ結婚早めるか。大使の任期とかもうどうでもいい、ああもう何もかもどうでもいい」
「えっなんか変なスイッチ入った!?」
深く口づけられ、脳内がちりちりと痺れだす。あああ、そういえば自由の身になってから初めてだ。そもそも、あんな……支配欲の塊で狂いだしていたギャムシアのあの行為と、全然違う。もっと甘く、執拗で。
口内をねぶりまわされ、脳内に麻薬が一気に回りだす心地。唾液腺が刺激される感覚。久し振りの、甘さ。
「っ、は、あ……はあ」
やっと唇を解放され、ギャムシアを見上げる。透き通るような氷の瞳は、あくまで穏やかだった。ただ、熱情に浮かされているのが見えるだけで。
「ここ数日お前に会えなくて、俺だって地獄だったんだからな。そう考えると、この脱走も結果オーライだな」
「あ、あの、ギャムシア」
せっかく着替えた衣服を乱暴に脱がされ、ラチカの裸体が露出される。明るい陽射しの中、ギャムシアがまじまじとその体を見て囁いてきた。
「痩せたな。さすがに点滴だけだとこうなるか」
腰元に手を触れられ、びくりと体が脈打つ。そんなラチカの肩を顔で押さえつけながら、ギャムシアは両手でラチカの体を撫でまわしていく。やがて膨らみに触れ、両手で鷲掴まれた。その衝撃に声が上がるも、ギャムシアはくつくつと楽しそうに笑うだけだ。
「何だ、ここは全然減ってねぇな?」
シャイネとは違う、少し粗目の愛撫。それでもラチカの体はしっかり反応していたし、子宮の奥が熱くなっていくのが分かる。細かく嬌声を上げ続けるラチカの首元をじっとり舐めまわしながらも、ギャムシアの手は止まらない。
膨らみを寄せては弾かれ、をひたすら繰り返される。勿論、子宮はずっと啼いていた。
「あっ、だめ、ギャムシア……無理っ……」
「ん? 何がだ?」
分かっているはずだ。その上で、未だ衣服を纏っている中心部を押し付けてきているくせに。しかしもう既に、彼に対して意地を張る気力は失せ切っていた。ラチカは自らスカートの奥の下着を脱ぎ落とすと、ギャムシアに抱き着き耳元で囁く。
「欲しい、ギャムシアの……奥まで、ほしい、もう……待てない……!」
ギャムシアはラチカの体を強く抱きしめ、首に勢いよく噛みついてきた。唐突な行為に悲鳴のような声が上がるが、そのひりつきすらも快感だった。もう自分の神経はおかしくなっているのかもしれない。
「っくそ、お前もう本当にいい加減にしろよ!」
そう怒鳴りながら、ギャムシアは衣服を脱ぎ捨てた。そのままラチカをソファに押さえつけ、洪水を起こしているラチカの秘所にそのまま怒張しきった肉棒を突き込む。最初からの容赦のない攻撃に、ラチカの目の前が一瞬でぎらついた。
「やっ……あ、あぁああっ!!」
何度も何度も、奥まで強く突き込まれる。あまりにも強い快感に、口元が締まらなくなる。悲鳴のような嬌声を上げ続けるラチカの耳を噛みながら、ギャムシアは執拗に囁いてきた。
「本当お前はもうっ、どれだけ俺を狂わせれば気が済むんだよ!」
「あっ、や、やらぁ、ギャム、みゃぁああっ」
「お前もおかしくしてやる、俺しか見えなくしてやるっ……!」
もうすでに、遅いのに。
何度も何度も絶頂を迎えさせられ、強制的な刺激に全身が震えていた。それでもギャムシアの猛りは治まることなく、ラチカの子宮口を苛み続ける。ぐぢゅり、ぢゅ、と激しい水音を立てながらギャムシアの肉棒はラチカの膣内を暴れ続ける。
「……っ、はあ、出る、出るぞっ? ちゃんと、妊娠しろよっ!」
ラチカの返事よりも先に、ギャムシアの限界が来たらしい。ラチカを強く抱きしめながら、ギャムシアは小さく呻いた。同時に感じる、膣内での膨張。ため込まれ続けていたであろうギャムシアの精が、どぷどぷと中へ注がれているのが分かる。
「っ、はあ、あ……」
喘ぎ続けるラチカの頭を強く掻き抱き、ギャムシアは再び口づけた。今度は荒々しさのない、優しく濃い口づけだった。
放出しきったのだろうか、ギャムシアの動きが止まった。づるり、と音を立てて引き抜かれる。栓が抜けたせいで精液が溢れ出てソファを汚したが、彼は気にする素振りを見せなかった。ただ、穏やかな目でラチカを見ている。
「……好きだ」
抱きしめたまま、囁かれる。その言葉の甘さに胸の奥がきゅんと鳴り、ラチカの口も動いていた。
「私、も」
……ようやくまともに通じた気がする。以前は以前で地下室の中だったという事もあり、素直に悦べなかった。
ラチカの体から、ギャムシアは離れようとしない。それどころか、再び熱が戻ってきている気すらする。ぎょっとしてギャムシアを見ると、彼はいつもの意地悪そうな笑顔に戻っていた。
「何か、駄目だな。まだ足りねぇ」
「おかしいんじゃない!? てかそもそもこんな事をしている場合じゃ」
「ただいま戻りました」
一瞬にして、場が静まり返る。扉の方を見ると、それは勿論シャイネだった。どう見ても事後の主達を見、彼は持っていた荷物をどさりと床に落とす。そして。
「●■※△■□○●!!!!」
「待ってシャイネ何語それ!?」
ギャムシアに跳びかかろうとっするシャイネに抱き着いて止めるも、当のギャムシアは勝ち誇ったように笑うだけだった。そのまま服を正しだす。
「いやあ良かった、とても良かった」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!」
「シャイネ待ってぇええ!!」
最終的にラチカが頸動脈に峰打ちする事でどうにか動きは止まったが、すぐに半泣きでラチカに縋りついてきた。その手の力はあまりに強い。
「お嬢様……まさか……そんな、あああ……いや、確かに認めるとは……うぁあ……」
「ごめん、本当にごめん……お目汚し失礼しました……」
シャイネの頭をよしよしと撫でてやりながら、重い溜息をつく。しかし彼は未だに泣いたままだ。レヂェマシュトルの戦士とは思えないような女々しさである。そのまま彼は泣き声で呻き続けた。
「うう……このお胸が悪い……こんな男を誘うしかないこの……はぁあ気持ちいい……」
「おいこらクソガキ離れろ、それは俺のだ」
ラチカの露わになったままの膨らみに顔をふにふにと押し付けるシャイネを引き剥がしながら、ギャムシアは舌打ちした。しかし以前程の独占欲はそこまで見えない。さては、余裕が生まれているのだろうか。
「とりあえず情報収集は済んだな、すぐに会議を始める。お前も服着ろ」
「自分で脱がせたくせに……」
ラチカの呟きを聞き全力で睨みかかってくるシャイネを視線でいなしながら、ギャムシアは普段の国主の顔に戻った。そんな彼の目を盗むようにして、シャイネは囁いてくる。
「……諦めたかったのに」
その言葉の意味を探り切る前に、彼もまたラチカから離れた。
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