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55.お嬢様を抱き上げるのは俺の役目です。
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「ありました」
「見つかるの早くない?」
ラチカの言葉に、シャイネは「レヂェマシュトルですから」と納得できるのかできないのかよく分からないような答えを返してきた。呆れ気味に溜息を吐きながら、シャイネが掘っていた雪の底を見つめる。湿気を帯びた土が、固く詰まっていた。
「……え、どういうこと」
「訓練を積みきった俺の視力で、これが被せられた土だと判別出来ました。ほら、ここが恐らく境目ですね」
「あんたレヂェマシュトルとか以前にそもそも人間なの? てか眼鏡の意味は?」
ひとまず周囲を探索していた使用人達に協力してもらい、雪と土を掘り起こす。土を掘っていたシャイネが、不意に頷いた。そこから勢いよく掘り進めていくと、見えた。
銀色に輝く、板だ。それを睨みながら、シャイネはコンコンと板を叩く。軽い金属音が丘に響いた。
「……丘の地表下にこんなものがある時点でまずおかしいですね。素材も金属……加工する技術が出て以降、という事であればここ数十年の話でしょう」
「最近ここにねぐらを造ったって事だよね」
「もしくは、改装したか。何にせよ、ここに違いないでしょう」
他の使用人に呼ばれてきたギャムシアも到着した。彼は銀の板を見ると、その氷のような目の奥を再び滾らせる。この奥に居る敵を見る目だった。
シャイネの傍らに座り、周辺の土を掘り始める。そんな彼を一目だけ見て、シャイネもまた作業を続けた。
数十分程で、銀の板の端から端までが掘りあがった。恐らく人を寝そべらせて十人分はあろうかという大きさだ。入り口だけでこの大きさとなると、内部はもっと広いという事なのだろうか。
銀の板を注意深く見る。素材は近年発見されたという硬度の硬いものだ。扉というよりは穴をふさぐ天板のような印象で、開けようにもどう開けたらいいか分からない。そこから更に、別の金属で出来ている板が伸びている。それは端が見えなかった。いくら掘っても端が出ないというのも不思議な話ではあるが、その分丘を全体覆っているのか。シャイネが見つけた部位は、恐らく唯一浅い部分だったのかもしれない。
埒があかないと感じたのか、シャイネが立ち上がった。
「皆様、おさがりください」
シャイネの言葉を察し、ラチカがギャムシアや使用人達に距離を取らせる。シャイネはそれを確認すると、飛び上がってその拳を天板に全力で打ち込んだ。
バギッ、と耳を塞ぎたくなるような音。同時にミシミシ、と軋む音が伝わってくる。ひび割れを待たずとも、すでに人二人は同時に通れそうな大穴が空いていた。何でもないように立ち上がるシャイネの背中を見ながら、ギャムシアはラチカに耳打ちする。
「……あいつ思ったより力あるんだな、試合の時はそう見えなかったが」
「レヂェマシュトルの中では、ってのはあるみたいだけどね。そもそも基礎筋力が違うみたいだし……でも何にせよ人間離れしてるよね」
レヂェマシュトルで生活していたのはせいぜい生後五年間程度だろうに。ここまでくると、何か身体改造でもしているのかという疑惑すら降って沸いてくる。
しかし、何はともあれ穴は開いた。ギャムシアが使用人達に告げる。
「半分はここに残り、半分は国主邸へ戻れ。俺達が内部を探りに行く、三時間で戻らなければモシェロイ・ジャナ神父に応援を頼め」
俺達、という事は。シャイネを見ると、彼は頷いた。
「内部の構造が不明な以上、確かに少数で行くべきでしょう。俺はまあ単純にレヂェマシュトルですし、お嬢様はエクソシストですし」
「で、でも国主自身が行くって……」
しかしギャムシア自身の気持ちを考えると、という話だ。シャイネもまた眉を顰める。
「……まあ、癪ですが確かに彼は剣術においてかなり抜きんでていると思います。一応名目上は俺の剣術の師匠ではありますし。とても癪ですが」
素直ではない物言いにしても、そこには確かに信用があるようだった。
ギャムシアの細かな指示を元に、使用人達が分散していく。そんな中、ギャムシアはラチカとシャイネに駆け寄った。
「二人とも、準備はいいか」
頷く。するとギャムシアは、穴に飛び込んだ。
「っえ、いきなり!!?」
「怖いもの知らずにも程があるでしょうあの方……」
シャイネはぶちぶち言いながらも、ラチカを手招いた。察し近付くと、ラチカはシャイネの手に膝の裏をくぐらせる。彼の首に腕を回すと、シャイネは跳躍した。
「……っ!!」
着地しない。なかなかに、深い。それも、暗い。しかし落ちていくにつれて少しずつ白い明かりが見えだす。
シャイネの体が、揺れた。着地に成功したらしい。目前には、ギャムシアの背中があった。彼は二人に気付くと、露骨に眉を顰める。
「お前別にひとりでも降りられただろうが。何だクソガキ、そうでもして俺の妻に触る口実が欲しいのか」
「まだあなたの妻ではありませんし、なるかどうかすらも現段階では分かりませんし」
そういいながらも、シャイネはラチカを開放した。ようやく、自分の足で立つ。
金属壁に覆われた、空洞だった。しかしアリの巣状なのか、いくつか扉に通じているのが分かる。空調は適温だが、上空10メートル程に空いた穴のせいで冷気が入り込み始めていた。
「ギャムシア、脚大丈夫?」
「前回クソガキに逆開きされた時に比べりゃな」
それに関しては黙るしかない。
シャイネは目を閉じ耳を澄ませ、周囲の様子を探っていた。しかしすぐに首を振る。
「人の気配はあります。ですが、かなり奥の方です。こちらに近付いてきているそぶりもありませんね」
「え、これだけの事してるのに?」
頭上の穴を指さしながら問うラチカに、シャイネは首を捻った。
「正直俺もやってしまったとは思ったのですが……気付いていないのか」
「あり得るかそんな事」
ふと、サガリオットの事を思い出す。モシェロイは未だディグレオ達がサガリオットの事を諦めていないと言っていた。ラチカとモシェロイ二人がかりの強固な結界を解くのに必死だという事であれば、そこに人手を割いていると考えてまず間違い無いだろう。
召喚中のネクロマンサーは、基本的に無防備だ。そこを、叩ければ。
「……今の内に色々動いた方がいいかもね」
ラチカの言葉に、二人は頷いた。ギャムシアは「どうする」と口を開く。
「分散するか、ひとまとまりで行くか。俺はまとまって行った方がいいとは思う」
「同意ですね。探索中に襲われたら一たまりもないですし」
「ええ、そうですねぇ」
悪意に満ちた、声。滲み出たような、その瞬間。
「きゃっ……」
「ラチカ!!」
世界が、揺らいだ。
「……う」
「おや、お目覚めですか」
ハッとして勢いよく体を起こす。頭が、ぐらりと揺れた。
暗い。蝋燭の火だけで照らされた部屋だ。周囲を見渡しても、ギャムシアやシャイネは居ない。かわりに、首元に荒縄の存在。首が絞まらない、しかし満足な呼吸をしきれない……そんな力加減で、絡まれていた。
声の方を見上げる。彼は、立っていた。
「ディグレオ……!」
彼はいつも見せていたような穏やかな表情で、ラチカを見下ろしていた。その視線をなぞって、気付く。自身の衣服はすべて引き剥がされていた。
「あの時あんなに小さかった少女が、よくもここまで成長するとは。ふむ、確かに」
ディグレオのしわがれた手が、ラチカの膨らみに触れる。抵抗しようにも、両手足ともに後ろ側で縛られていた。何度も膨らみを揺らされ、ねじられ、その度に細かい痛みが過ぎる。
「……ギャムシアが溺れるとは、そこまでは思っていなかったですが。ふむ」
「な、なに……」
痛い。ギャムシアのような狂おしい情欲も見えない。ただ、本当に触れているだけのような。否、何かを確かめているかのような手つきだ。
……この、痛み。知っている。嫌な、痛み。捻り、捩じり、そして……千切られた。
ああ、そうか。やっと……分かった。
かつての記憶、痛み。兄から受けた折檻の数々よりも。幼いなりにすべてを理解し、恥辱として精神を炙られた。
「……あんたが」
ラチカの呟きが、彼に届いているかは分からない。その顔も、彼と一致しているかは今となってはもはや分からない。記憶としては、定まらない。
それでも。自分の中で、確信がある。
「ラチカ・エヴァイアン」
ふと、呼ばれた名。それは自分の名。しかしギャムシアのような、あの甘い……脳髄に響く声音ではなく、ただの記号としての声。
「ああ、久しぶりですねぇ。随分と良い淑女に成長されたものだ」
首元の縄を、引き上げられる。老いた男とは思えない力だ。気管を一瞬で塞がれ、無呼吸の苦痛。顔を歪めるラチカを見下ろし、ディグレオは下種の笑みを浮かべた。
「……あの場で殺しておかなかった事、実に悔やまれる。まさかこんなところで障害と化してしまうとは」
「!!」
ああもう、確定だ。
あの時、自らをなぶり、千切った男。十もいかなかったあの時に、自らの処女を破いた男。
その男が、目の前に居る。
「見つかるの早くない?」
ラチカの言葉に、シャイネは「レヂェマシュトルですから」と納得できるのかできないのかよく分からないような答えを返してきた。呆れ気味に溜息を吐きながら、シャイネが掘っていた雪の底を見つめる。湿気を帯びた土が、固く詰まっていた。
「……え、どういうこと」
「訓練を積みきった俺の視力で、これが被せられた土だと判別出来ました。ほら、ここが恐らく境目ですね」
「あんたレヂェマシュトルとか以前にそもそも人間なの? てか眼鏡の意味は?」
ひとまず周囲を探索していた使用人達に協力してもらい、雪と土を掘り起こす。土を掘っていたシャイネが、不意に頷いた。そこから勢いよく掘り進めていくと、見えた。
銀色に輝く、板だ。それを睨みながら、シャイネはコンコンと板を叩く。軽い金属音が丘に響いた。
「……丘の地表下にこんなものがある時点でまずおかしいですね。素材も金属……加工する技術が出て以降、という事であればここ数十年の話でしょう」
「最近ここにねぐらを造ったって事だよね」
「もしくは、改装したか。何にせよ、ここに違いないでしょう」
他の使用人に呼ばれてきたギャムシアも到着した。彼は銀の板を見ると、その氷のような目の奥を再び滾らせる。この奥に居る敵を見る目だった。
シャイネの傍らに座り、周辺の土を掘り始める。そんな彼を一目だけ見て、シャイネもまた作業を続けた。
数十分程で、銀の板の端から端までが掘りあがった。恐らく人を寝そべらせて十人分はあろうかという大きさだ。入り口だけでこの大きさとなると、内部はもっと広いという事なのだろうか。
銀の板を注意深く見る。素材は近年発見されたという硬度の硬いものだ。扉というよりは穴をふさぐ天板のような印象で、開けようにもどう開けたらいいか分からない。そこから更に、別の金属で出来ている板が伸びている。それは端が見えなかった。いくら掘っても端が出ないというのも不思議な話ではあるが、その分丘を全体覆っているのか。シャイネが見つけた部位は、恐らく唯一浅い部分だったのかもしれない。
埒があかないと感じたのか、シャイネが立ち上がった。
「皆様、おさがりください」
シャイネの言葉を察し、ラチカがギャムシアや使用人達に距離を取らせる。シャイネはそれを確認すると、飛び上がってその拳を天板に全力で打ち込んだ。
バギッ、と耳を塞ぎたくなるような音。同時にミシミシ、と軋む音が伝わってくる。ひび割れを待たずとも、すでに人二人は同時に通れそうな大穴が空いていた。何でもないように立ち上がるシャイネの背中を見ながら、ギャムシアはラチカに耳打ちする。
「……あいつ思ったより力あるんだな、試合の時はそう見えなかったが」
「レヂェマシュトルの中では、ってのはあるみたいだけどね。そもそも基礎筋力が違うみたいだし……でも何にせよ人間離れしてるよね」
レヂェマシュトルで生活していたのはせいぜい生後五年間程度だろうに。ここまでくると、何か身体改造でもしているのかという疑惑すら降って沸いてくる。
しかし、何はともあれ穴は開いた。ギャムシアが使用人達に告げる。
「半分はここに残り、半分は国主邸へ戻れ。俺達が内部を探りに行く、三時間で戻らなければモシェロイ・ジャナ神父に応援を頼め」
俺達、という事は。シャイネを見ると、彼は頷いた。
「内部の構造が不明な以上、確かに少数で行くべきでしょう。俺はまあ単純にレヂェマシュトルですし、お嬢様はエクソシストですし」
「で、でも国主自身が行くって……」
しかしギャムシア自身の気持ちを考えると、という話だ。シャイネもまた眉を顰める。
「……まあ、癪ですが確かに彼は剣術においてかなり抜きんでていると思います。一応名目上は俺の剣術の師匠ではありますし。とても癪ですが」
素直ではない物言いにしても、そこには確かに信用があるようだった。
ギャムシアの細かな指示を元に、使用人達が分散していく。そんな中、ギャムシアはラチカとシャイネに駆け寄った。
「二人とも、準備はいいか」
頷く。するとギャムシアは、穴に飛び込んだ。
「っえ、いきなり!!?」
「怖いもの知らずにも程があるでしょうあの方……」
シャイネはぶちぶち言いながらも、ラチカを手招いた。察し近付くと、ラチカはシャイネの手に膝の裏をくぐらせる。彼の首に腕を回すと、シャイネは跳躍した。
「……っ!!」
着地しない。なかなかに、深い。それも、暗い。しかし落ちていくにつれて少しずつ白い明かりが見えだす。
シャイネの体が、揺れた。着地に成功したらしい。目前には、ギャムシアの背中があった。彼は二人に気付くと、露骨に眉を顰める。
「お前別にひとりでも降りられただろうが。何だクソガキ、そうでもして俺の妻に触る口実が欲しいのか」
「まだあなたの妻ではありませんし、なるかどうかすらも現段階では分かりませんし」
そういいながらも、シャイネはラチカを開放した。ようやく、自分の足で立つ。
金属壁に覆われた、空洞だった。しかしアリの巣状なのか、いくつか扉に通じているのが分かる。空調は適温だが、上空10メートル程に空いた穴のせいで冷気が入り込み始めていた。
「ギャムシア、脚大丈夫?」
「前回クソガキに逆開きされた時に比べりゃな」
それに関しては黙るしかない。
シャイネは目を閉じ耳を澄ませ、周囲の様子を探っていた。しかしすぐに首を振る。
「人の気配はあります。ですが、かなり奥の方です。こちらに近付いてきているそぶりもありませんね」
「え、これだけの事してるのに?」
頭上の穴を指さしながら問うラチカに、シャイネは首を捻った。
「正直俺もやってしまったとは思ったのですが……気付いていないのか」
「あり得るかそんな事」
ふと、サガリオットの事を思い出す。モシェロイは未だディグレオ達がサガリオットの事を諦めていないと言っていた。ラチカとモシェロイ二人がかりの強固な結界を解くのに必死だという事であれば、そこに人手を割いていると考えてまず間違い無いだろう。
召喚中のネクロマンサーは、基本的に無防備だ。そこを、叩ければ。
「……今の内に色々動いた方がいいかもね」
ラチカの言葉に、二人は頷いた。ギャムシアは「どうする」と口を開く。
「分散するか、ひとまとまりで行くか。俺はまとまって行った方がいいとは思う」
「同意ですね。探索中に襲われたら一たまりもないですし」
「ええ、そうですねぇ」
悪意に満ちた、声。滲み出たような、その瞬間。
「きゃっ……」
「ラチカ!!」
世界が、揺らいだ。
「……う」
「おや、お目覚めですか」
ハッとして勢いよく体を起こす。頭が、ぐらりと揺れた。
暗い。蝋燭の火だけで照らされた部屋だ。周囲を見渡しても、ギャムシアやシャイネは居ない。かわりに、首元に荒縄の存在。首が絞まらない、しかし満足な呼吸をしきれない……そんな力加減で、絡まれていた。
声の方を見上げる。彼は、立っていた。
「ディグレオ……!」
彼はいつも見せていたような穏やかな表情で、ラチカを見下ろしていた。その視線をなぞって、気付く。自身の衣服はすべて引き剥がされていた。
「あの時あんなに小さかった少女が、よくもここまで成長するとは。ふむ、確かに」
ディグレオのしわがれた手が、ラチカの膨らみに触れる。抵抗しようにも、両手足ともに後ろ側で縛られていた。何度も膨らみを揺らされ、ねじられ、その度に細かい痛みが過ぎる。
「……ギャムシアが溺れるとは、そこまでは思っていなかったですが。ふむ」
「な、なに……」
痛い。ギャムシアのような狂おしい情欲も見えない。ただ、本当に触れているだけのような。否、何かを確かめているかのような手つきだ。
……この、痛み。知っている。嫌な、痛み。捻り、捩じり、そして……千切られた。
ああ、そうか。やっと……分かった。
かつての記憶、痛み。兄から受けた折檻の数々よりも。幼いなりにすべてを理解し、恥辱として精神を炙られた。
「……あんたが」
ラチカの呟きが、彼に届いているかは分からない。その顔も、彼と一致しているかは今となってはもはや分からない。記憶としては、定まらない。
それでも。自分の中で、確信がある。
「ラチカ・エヴァイアン」
ふと、呼ばれた名。それは自分の名。しかしギャムシアのような、あの甘い……脳髄に響く声音ではなく、ただの記号としての声。
「ああ、久しぶりですねぇ。随分と良い淑女に成長されたものだ」
首元の縄を、引き上げられる。老いた男とは思えない力だ。気管を一瞬で塞がれ、無呼吸の苦痛。顔を歪めるラチカを見下ろし、ディグレオは下種の笑みを浮かべた。
「……あの場で殺しておかなかった事、実に悔やまれる。まさかこんなところで障害と化してしまうとは」
「!!」
ああもう、確定だ。
あの時、自らをなぶり、千切った男。十もいかなかったあの時に、自らの処女を破いた男。
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