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1章「いつもと変わらない日常の中に…」
1話-①
私の名前は桜庭 ゆりな。BL漫画家のママと公務員のパパの間に産まれた。
ママの仕事が漫画家なことは幼少の頃から知っていたが、ずっとどんな漫画を描いているのかはぐらかされてきた。
でも人は隠されれば隠されるほど気になるもの。あまり触れないようにしていたが、やっぱりずっとママがどんな漫画を描いているのか気になっていた。
私が中学生の頃、「ママはどんな漫画を描いてるの?」と勇気を出して聞いてみた。
するとママから、「ゆりなにいつ伝えようか迷っていたんだけど、もう中学生なら大丈夫よね…」と言われた。
この時の私は、ママって人に言えないような漫画を描いてるの?…と思った。
一体、人に言えないような漫画ってどんな漫画?正直、どんな漫画を描いているのかという好奇心の方が強かった。
「ちょっと待っててね。ママの描いてる漫画を取ってくるから」
そう言って、ママは漫画を取りに部屋へと向かった。そして数分後、ママは漫画を持って戻ってきた。
「ゆりな、ママが描いてる漫画はね、こういう漫画なの」
ママから漫画を一冊渡された。表紙には男性が二人。なんだ、少年漫画か…と思って中身を開いてみたら違った。
そこには男性同士でキスやあんなことをしたりしている漫画だった。
「ママ…、これはどういう漫画なの……?」
この時の私は、世に男性同士の恋愛を描く漫画が存在しているなんて知らなかった。
「ママはね、男性同士が恋愛をするBLというジャンルの漫画を描いてるの」
衝撃的すぎて、絶句した。まさかママがそんな漫画を描いているなんて思ってもみなかった。
「パパはママがこういう漫画を描いていることは知ってるの?」
「知ってるよ。だってパパもこういう漫画が好きだからね」
もっと衝撃的な爆弾を投下された。ちょっと待って。パパもこういう漫画を好きってことは、本当はパパはゲイってこと?
「パパは本当は男の人が好きなの…?」
「違うよ。ママとパパはね、腐女子と腐男子と言ってね、BLを嗜む人ってだけで、恋愛対象は異性だから」
その言葉が聞けて安心した。それもそうか。結婚しているのだから、恋愛対象が異性でないとおかしい。
「そっか。そうだよね。ママの漫画、読んでみてもいい?」
「いいよ。ゆりなに読んでほしい」
男性同士の恋愛漫画という衝撃は大きかったが、ママの漫画は普通に面白かった。
「ママ、ママの漫画読んだよ。面白かった」
「本当?ゆりなに面白いって言ってもらえて嬉しい」
ママはこの時、きっと期待していたはず。腐女子と腐男子の間に産まれた子供だから、もしかしたら私も腐女子に覚醒するのではないかと。
「でもママ、ごめん。私にはどうして男性同士で恋愛するのかが分からないや。でもママの漫画は好き。これからも読ませてね」
ママの期待に応えられなくて申し訳ない気持ちになった。でもママは私を責めたりしなかった。
「そっか。でもママの漫画を好きになってくれてありがとうね。ママはそれが嬉しい」
ママが喜んでくれたので、それでいっかと思うことにした。
この出来事をきっかけに、ママの仕事と両親の趣味のことを知り、今では理解して受け入れている。
残念ながら私はBLを好きにはなれなかったが、それでも私が両親から引き継いだ遺伝子があった。
それはヲタクの遺伝子だ。私はパパとママとは違い、K-POPが好きなヲタクになった。
ママとパパも私の好きなものを尊重してくれていて。好きなアイドルグループの動画や音楽番組を一緒に鑑賞してくれる。
ママとは小学生の頃、一緒にライブに参戦したりした。親子共々、お互いの趣味には理解を示している。
最早、両親がBLを好きなことはどうでも良い。それ以上に娘として困っていることがある。それは両親が今でもラブラブなことだ。
本音を言えば、娘の前でイチャイチャするのはやめてほしい。娘の知らないところでイチャイチャする分には構わない。
でも両親が仲が良い様子を見て、どこか微笑ましい気持ちで見守っている私もいて。我が家は今日も家庭円満だ。
そんな私には二人の幼なじみがいる。幼少期からずっと一緒に居て。家族ぐるみのお付き合いなので、家族同然の存在だ。
だけど、その幼なじみ二人が実はあまり仲が良くない。どうしてそんなに仲が悪いのか、不思議に思っている。
できれば二人に仲良くしてほしいが、人には相性があるので、合わないのであれば仕方がない。
それでもやっぱり二人には少しだけで良いから、仲良くしてほしいと思っている。
私の願いが届くと良いのだが、それは難しそうなので、半ば諦めている。
早く授業が終わらないかな…。放課後になれば好きなことができるので、学校から解放されたい。…なんてことを思いながら授業を受けている。
授業を聞いている生徒の大半がそう思っているに違いない。先生の話なんて話半分しか聞いていないようなものだ。
「ここテストに出るから要注意だぞ」
そう言われたので、慌ててノートにメモを取る。テストに出るから要注意…と。
まだ進路なんて特に決めていない。なんとなく大学に行きたいと考えているくらいだ。
高校三年生でこれで大丈夫か?と時々心配になるが、まだ就職はしたくないし、やりたい仕事や目標も特にないので、そうなると大学に行く道が一番だろうと考えているくらいだ。
きっと殆どの生徒が同じ考えのはず。ママのようにやりたいことがあって、それを仕事にしている人が羨ましいとさえ思う。
…なんてことを考えていたらチャイムが鳴った。これでようやく学校から解放される。
「起立。気をつけ、礼…」
授業を終え、帰り支度を始める。今日はせっかくの金曜日なので、寄り道して帰ろうかな。新作のリップが欲しいし。
「ゆりな、今日は用事でもあるの?」
友達の里沙が駆け寄ってきた。手早く帰り支度を始めた私を見て、里沙がそう言った。
「特に用事はないけど、早く帰りたいからかな」
学校が嫌いなわけじゃない。それなりに友達もいるので楽しい。
でも、私は放課後に友達と遊んだり、好きなことをする時間の方が好きだ。
だから少しでも早く学校から帰宅し、好きなことがしたいと考えている。
「そっか。まぁ、その気持ちはよく分かるよ」
「里沙は早く彼氏とイチャイチャしたいもんね」
「ちょっと…。もうそういうのは言わないでよ…恥ずかしい……」
時々、彼氏がいる里沙を羨ましいと思う。私はこれまで恋をしたことがない。
誰かを好きになるって、どんな気持ちなのか知りたい。きっと幸せなんだろうな。
私にはそんな幸せがいつ訪れるのか分からないが、いつか知れたら良いなと思っている。
「今日も一緒に帰るの?」
「うん。そうだよ…」
親友が乙女になっている姿を見て、とても可愛いと思った。
「そっか。それじゃ私はお先に失礼するね。また週明けに」
「うん。また月曜日に」
放課後デートか。青春って感じで楽しそうだ。
私は私で楽しもう。新作のリップを買うついでに、某有名なチェーン店のコーヒー屋さんに寄って、新作のフラペチーノでも飲もうかな。
鞄に密かに推しアイドルのアクスタを忍ばせている。新作のドリンクと新作のリップと一緒に写真を撮りたいな。
俄然、楽しみになってきた。ルンルン気分で校門まで向かう。すると見知った顔が校門の前に立っていた。
「お疲れ、ゆりな」
幼なじみの一誠が待っていた。どうして一誠がここに…?
一誠は一つ歳が上なので、今は大学生だ。一年前までは同じ高校に通っていた。
「一誠もお疲れ様。でもどうしてここにいるの?」
「ゆりなをお迎えに来たからね。今から俺とデートしない?」
最近、一誠に不意にデートに誘われることがある。でもどうして私…?と思っている。
一誠ははっきり言ってイケメンだ。成績優秀で、性格も良いので、そんな王子様みたいな完璧な男を女性が放っておくわけがないので、一誠は子供の頃から常にモテている。
それなのにも関わらず、これまで彼女がいたことがない。あまりにも女性の影がないので、もしかして一誠って…?!と考えたことがある。
ママの漫画の影響を受けすぎかと思って考えを改めたが、一誠ほどのイケメンで中身良しの男が彼女が未だにいないとなると疑いたくもなってしまうものだ。
「いいよ。どこに連れて行ってくれるの?」
「ドライブしたいから海まで行くのはどう?」
海までドライブか。本当はデパートに行って、新作のリップとフラペチーノを飲みたかったが、それはいつでもできる。
それならせっかくだし、一誠に海まで連れて行ってもらうことにした。
「いいね。海までドライブに行こう」
「よっしゃ。ゆりなとドライブデートに行ける!」
一誠はとても嬉しそうにしていた。そんな一誠を見て、なんだか照れくさかった。
「車を近くの駐車場に停めてるから、駐車場まで行こう」
そう言われたので、校門から駐車場まで歩いて向かった。徒歩で約五分ぐらいの場所に一誠の車は駐車していた。
ママの仕事が漫画家なことは幼少の頃から知っていたが、ずっとどんな漫画を描いているのかはぐらかされてきた。
でも人は隠されれば隠されるほど気になるもの。あまり触れないようにしていたが、やっぱりずっとママがどんな漫画を描いているのか気になっていた。
私が中学生の頃、「ママはどんな漫画を描いてるの?」と勇気を出して聞いてみた。
するとママから、「ゆりなにいつ伝えようか迷っていたんだけど、もう中学生なら大丈夫よね…」と言われた。
この時の私は、ママって人に言えないような漫画を描いてるの?…と思った。
一体、人に言えないような漫画ってどんな漫画?正直、どんな漫画を描いているのかという好奇心の方が強かった。
「ちょっと待っててね。ママの描いてる漫画を取ってくるから」
そう言って、ママは漫画を取りに部屋へと向かった。そして数分後、ママは漫画を持って戻ってきた。
「ゆりな、ママが描いてる漫画はね、こういう漫画なの」
ママから漫画を一冊渡された。表紙には男性が二人。なんだ、少年漫画か…と思って中身を開いてみたら違った。
そこには男性同士でキスやあんなことをしたりしている漫画だった。
「ママ…、これはどういう漫画なの……?」
この時の私は、世に男性同士の恋愛を描く漫画が存在しているなんて知らなかった。
「ママはね、男性同士が恋愛をするBLというジャンルの漫画を描いてるの」
衝撃的すぎて、絶句した。まさかママがそんな漫画を描いているなんて思ってもみなかった。
「パパはママがこういう漫画を描いていることは知ってるの?」
「知ってるよ。だってパパもこういう漫画が好きだからね」
もっと衝撃的な爆弾を投下された。ちょっと待って。パパもこういう漫画を好きってことは、本当はパパはゲイってこと?
「パパは本当は男の人が好きなの…?」
「違うよ。ママとパパはね、腐女子と腐男子と言ってね、BLを嗜む人ってだけで、恋愛対象は異性だから」
その言葉が聞けて安心した。それもそうか。結婚しているのだから、恋愛対象が異性でないとおかしい。
「そっか。そうだよね。ママの漫画、読んでみてもいい?」
「いいよ。ゆりなに読んでほしい」
男性同士の恋愛漫画という衝撃は大きかったが、ママの漫画は普通に面白かった。
「ママ、ママの漫画読んだよ。面白かった」
「本当?ゆりなに面白いって言ってもらえて嬉しい」
ママはこの時、きっと期待していたはず。腐女子と腐男子の間に産まれた子供だから、もしかしたら私も腐女子に覚醒するのではないかと。
「でもママ、ごめん。私にはどうして男性同士で恋愛するのかが分からないや。でもママの漫画は好き。これからも読ませてね」
ママの期待に応えられなくて申し訳ない気持ちになった。でもママは私を責めたりしなかった。
「そっか。でもママの漫画を好きになってくれてありがとうね。ママはそれが嬉しい」
ママが喜んでくれたので、それでいっかと思うことにした。
この出来事をきっかけに、ママの仕事と両親の趣味のことを知り、今では理解して受け入れている。
残念ながら私はBLを好きにはなれなかったが、それでも私が両親から引き継いだ遺伝子があった。
それはヲタクの遺伝子だ。私はパパとママとは違い、K-POPが好きなヲタクになった。
ママとパパも私の好きなものを尊重してくれていて。好きなアイドルグループの動画や音楽番組を一緒に鑑賞してくれる。
ママとは小学生の頃、一緒にライブに参戦したりした。親子共々、お互いの趣味には理解を示している。
最早、両親がBLを好きなことはどうでも良い。それ以上に娘として困っていることがある。それは両親が今でもラブラブなことだ。
本音を言えば、娘の前でイチャイチャするのはやめてほしい。娘の知らないところでイチャイチャする分には構わない。
でも両親が仲が良い様子を見て、どこか微笑ましい気持ちで見守っている私もいて。我が家は今日も家庭円満だ。
そんな私には二人の幼なじみがいる。幼少期からずっと一緒に居て。家族ぐるみのお付き合いなので、家族同然の存在だ。
だけど、その幼なじみ二人が実はあまり仲が良くない。どうしてそんなに仲が悪いのか、不思議に思っている。
できれば二人に仲良くしてほしいが、人には相性があるので、合わないのであれば仕方がない。
それでもやっぱり二人には少しだけで良いから、仲良くしてほしいと思っている。
私の願いが届くと良いのだが、それは難しそうなので、半ば諦めている。
早く授業が終わらないかな…。放課後になれば好きなことができるので、学校から解放されたい。…なんてことを思いながら授業を受けている。
授業を聞いている生徒の大半がそう思っているに違いない。先生の話なんて話半分しか聞いていないようなものだ。
「ここテストに出るから要注意だぞ」
そう言われたので、慌ててノートにメモを取る。テストに出るから要注意…と。
まだ進路なんて特に決めていない。なんとなく大学に行きたいと考えているくらいだ。
高校三年生でこれで大丈夫か?と時々心配になるが、まだ就職はしたくないし、やりたい仕事や目標も特にないので、そうなると大学に行く道が一番だろうと考えているくらいだ。
きっと殆どの生徒が同じ考えのはず。ママのようにやりたいことがあって、それを仕事にしている人が羨ましいとさえ思う。
…なんてことを考えていたらチャイムが鳴った。これでようやく学校から解放される。
「起立。気をつけ、礼…」
授業を終え、帰り支度を始める。今日はせっかくの金曜日なので、寄り道して帰ろうかな。新作のリップが欲しいし。
「ゆりな、今日は用事でもあるの?」
友達の里沙が駆け寄ってきた。手早く帰り支度を始めた私を見て、里沙がそう言った。
「特に用事はないけど、早く帰りたいからかな」
学校が嫌いなわけじゃない。それなりに友達もいるので楽しい。
でも、私は放課後に友達と遊んだり、好きなことをする時間の方が好きだ。
だから少しでも早く学校から帰宅し、好きなことがしたいと考えている。
「そっか。まぁ、その気持ちはよく分かるよ」
「里沙は早く彼氏とイチャイチャしたいもんね」
「ちょっと…。もうそういうのは言わないでよ…恥ずかしい……」
時々、彼氏がいる里沙を羨ましいと思う。私はこれまで恋をしたことがない。
誰かを好きになるって、どんな気持ちなのか知りたい。きっと幸せなんだろうな。
私にはそんな幸せがいつ訪れるのか分からないが、いつか知れたら良いなと思っている。
「今日も一緒に帰るの?」
「うん。そうだよ…」
親友が乙女になっている姿を見て、とても可愛いと思った。
「そっか。それじゃ私はお先に失礼するね。また週明けに」
「うん。また月曜日に」
放課後デートか。青春って感じで楽しそうだ。
私は私で楽しもう。新作のリップを買うついでに、某有名なチェーン店のコーヒー屋さんに寄って、新作のフラペチーノでも飲もうかな。
鞄に密かに推しアイドルのアクスタを忍ばせている。新作のドリンクと新作のリップと一緒に写真を撮りたいな。
俄然、楽しみになってきた。ルンルン気分で校門まで向かう。すると見知った顔が校門の前に立っていた。
「お疲れ、ゆりな」
幼なじみの一誠が待っていた。どうして一誠がここに…?
一誠は一つ歳が上なので、今は大学生だ。一年前までは同じ高校に通っていた。
「一誠もお疲れ様。でもどうしてここにいるの?」
「ゆりなをお迎えに来たからね。今から俺とデートしない?」
最近、一誠に不意にデートに誘われることがある。でもどうして私…?と思っている。
一誠ははっきり言ってイケメンだ。成績優秀で、性格も良いので、そんな王子様みたいな完璧な男を女性が放っておくわけがないので、一誠は子供の頃から常にモテている。
それなのにも関わらず、これまで彼女がいたことがない。あまりにも女性の影がないので、もしかして一誠って…?!と考えたことがある。
ママの漫画の影響を受けすぎかと思って考えを改めたが、一誠ほどのイケメンで中身良しの男が彼女が未だにいないとなると疑いたくもなってしまうものだ。
「いいよ。どこに連れて行ってくれるの?」
「ドライブしたいから海まで行くのはどう?」
海までドライブか。本当はデパートに行って、新作のリップとフラペチーノを飲みたかったが、それはいつでもできる。
それならせっかくだし、一誠に海まで連れて行ってもらうことにした。
「いいね。海までドライブに行こう」
「よっしゃ。ゆりなとドライブデートに行ける!」
一誠はとても嬉しそうにしていた。そんな一誠を見て、なんだか照れくさかった。
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