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第9章 どうやらエルタは八虐の不義のようです。
お疲れ様パーティー
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「ただいま~」
「あっ、黒さんと明山さん。お帰りなさい」
ここは付喪カフェ。
護衛の依頼を終えた後である。
どうやら客の姿は一人もいないようだった。
二人がカフェのドアを開けて、店内に入っていくと。
出迎えてくれたのは、ヨーマとマオ、英彦と店長、鈴木、そして……。
先日まで簀巻きにされていた男だった。
「みんな大活躍だったそうじゃないか。魔王軍幹部の八虐を数人倒したとか」
店長が俺の事を誉めてあげようとしていたのだが、黒は店長が俺の活躍を知ってくれていた事に驚いている。
「店長。情報伝達が早いですよ。今から報告してびっくりさせようとしたんですが……」
ちょっと残念そうな表情を浮かべた黒は店長に向かって頬を膨らませる。
そんな表情の黒に店長は、「それはすまなかったね。ハハハ!!」と笑いながら頭をかいている。
しかし、その話を遠くから聞いていた英彦は違った。
「えっ? 黒さん、またですか?」
フィツロイ戦の時に手柄を横取りしていたのだから、疑われるのは仕方がない事なのだろうが。
しかし、今回は違うのだ。
「横取りとは違うわ。今回は死神さんと、この妙義によるモノよ」
黒は妙義の方向に指を指して悔しそうに言う。
本当は自分も貢献したなんて口が裂けても言えないのである。
「あれ? そういえば、妙義さんと死神さんがいませんが?」
二人がいない事に気づいた英彦は、首を傾げている。
その質問に黒は、「あの二人なら遅れてくるわ」と言って席に座りながら答える。
もしかしたら、二人とも長旅から帰ってきたばかりで、疲れが取れていないのかもしれない。
英彦はそう考えて改めて尊敬するのであった。
「とにかく、依頼達成お疲れ様。今日はお疲れ様パーティーを開こうって英彦君と鈴木君が開催してくれたんだ。みんな、料理は任せて楽しんでくれ。あの二人には悪いが先に始めておこう」
今、店長の一声によって、パーティーが始まろうとしている。
「店長!? これは英彦君のアイディアだ。私は何も関係ないじゃないか」
「そんな、鈴木さんが一番張り切っていたじゃないですか?」
英彦に真実をバラされてしまい、鈴木の顔が少し赤面していく。
「いや、別に私は……。そう言えば、みんながいない間、君は鬱にでもなったかのように、毎日 恨み辛みを口にしていたが、もう大丈夫なのかい?」
鈴木さんは話題を変えようと、英彦に話を振った。
しかし、恨み辛みとはどういうことだろうか。
「何かあったのか? 英彦?」
俺は少し彼の事が心配になり聞いてみることにした。
すると、英彦から帰ってきた返事は、
「別に恨み辛みなんてありませんよ。明山さんが“3人と仲良く”任務に当たってたから応援してただけです。応援ですよ?」
なんだろう、英彦から放たれる雰囲気がいつもと違い怖く感じるのだ。
もしかしたら、夜道を1人で歩くのはしばらくはやめておいた方がいいかもしれない。
話題を振った元凶の鈴木は店長に助けを求めようと店長の顔を見るが、
「フッ……」
店長からは鼻で笑われてしまう。
そのまま、店長は厨房へと向かっていってしまった。
「ハガゥぁ……。店長の野郎……」
それを追いかけるようにして鈴木もまた、厨房へと走っていく。
「すみません。報告に遅れて……。ん? 何やってんだよ。お前ら」
用事を済ませた妙義が付喪カフェのドアを開くと、そこはパーティー会場だった。
「ふへ? ほふぁふへふりなふぁふぃ(あら?お帰りなさい。)」
「おっ、やっと来たな。お帰り妙義」
「妙義さん。お帰りなさい」
妙義はみんなからの挨拶を受けたのだが、未だに状況はつかめていない。
そんな、妙義に店長はこの状況を説明をしてくれた。
「依頼達成を祝うパーティーだよ。君も楽しんでくれ」
そう言って妙義の肩を叩くと、店長は店の外にまるで逃げるように出ていった。
そうして、店長が何処かへと姿を消したあと。
「店長はどこに行ったのだ? まさか、逃げた?」
「いや、トイレじゃないですかね?」
厨房から、鈴木さんと簀巻きにされていた男の困り果てた声が聞こえてくる気がしたのだが。
いや、きっと気のせいだろう。
「すみません。明山に呼ばれたんですが……」
「すまん。何かあるとは知らずに……。遅れてきてしまって?」
数分後、死神さんと駒ヶが店に訪れる。
ちなみに、駒ヶはなんとなく呼んでみたのだ。
まぁ、特別な理由などない。
フィツロイの時に置き去りにしたから、その謝罪も込めてなんていうわけではない。
「やっと揃ったな。それじゃあパーティーといこうじゃないか」
俺の掛け声により再びパーティーは再開することとなった。
たくさんの料理を囲んで、俺たちはパーティーを楽しんでいる。
まぁ、こういった機会もなかなか無いものである。
俺はその空気に浸りながら何故か、少しだけ懐かしさを感じていた。
前の世界でも友達と、こうして何かと理由を作っては一緒に食事をしたものだ。
まさかもう一度、パーティーを行えるとは思っていなかった。
「おい、黒。食べ過ぎだぞ。これ以上食べたら本当に……」
「いいじゃない妙義。今回は特にお腹が減っておるのよ」
黒と妙義が、食べ物の事で言い争いをしている。
仲のいい二人のいつも通りの光景だ。
その隣を見てみる。
「なぁ、ヨーマこれなんて料理だろ?」
「見たことない料理だね~」
ヨーマとマオが不思議そうに料理を見ながら物色していた。
仲のいい兄妹のいつも通りの光景だ。
その隣を見てみる。
「調子はどうだ? 英彦君」
「はい、大丈夫ですよ。駒ヶさんは最近、どうですか?」
「じつは最近、ビジネスパートナーが出来てな。いつかは分からないが、一度だけ二人で仕事をすることになったよ」
あの二人もいつも通り仲がいい。
まるで先輩と後輩の関係である。
いつものメンバー。いつもの光景。
この世界に来て当たり前のように感じる光景。
俺もずいぶんこの世界に慣れてしまったのかもしれない。
「あっ、黒さんと明山さん。お帰りなさい」
ここは付喪カフェ。
護衛の依頼を終えた後である。
どうやら客の姿は一人もいないようだった。
二人がカフェのドアを開けて、店内に入っていくと。
出迎えてくれたのは、ヨーマとマオ、英彦と店長、鈴木、そして……。
先日まで簀巻きにされていた男だった。
「みんな大活躍だったそうじゃないか。魔王軍幹部の八虐を数人倒したとか」
店長が俺の事を誉めてあげようとしていたのだが、黒は店長が俺の活躍を知ってくれていた事に驚いている。
「店長。情報伝達が早いですよ。今から報告してびっくりさせようとしたんですが……」
ちょっと残念そうな表情を浮かべた黒は店長に向かって頬を膨らませる。
そんな表情の黒に店長は、「それはすまなかったね。ハハハ!!」と笑いながら頭をかいている。
しかし、その話を遠くから聞いていた英彦は違った。
「えっ? 黒さん、またですか?」
フィツロイ戦の時に手柄を横取りしていたのだから、疑われるのは仕方がない事なのだろうが。
しかし、今回は違うのだ。
「横取りとは違うわ。今回は死神さんと、この妙義によるモノよ」
黒は妙義の方向に指を指して悔しそうに言う。
本当は自分も貢献したなんて口が裂けても言えないのである。
「あれ? そういえば、妙義さんと死神さんがいませんが?」
二人がいない事に気づいた英彦は、首を傾げている。
その質問に黒は、「あの二人なら遅れてくるわ」と言って席に座りながら答える。
もしかしたら、二人とも長旅から帰ってきたばかりで、疲れが取れていないのかもしれない。
英彦はそう考えて改めて尊敬するのであった。
「とにかく、依頼達成お疲れ様。今日はお疲れ様パーティーを開こうって英彦君と鈴木君が開催してくれたんだ。みんな、料理は任せて楽しんでくれ。あの二人には悪いが先に始めておこう」
今、店長の一声によって、パーティーが始まろうとしている。
「店長!? これは英彦君のアイディアだ。私は何も関係ないじゃないか」
「そんな、鈴木さんが一番張り切っていたじゃないですか?」
英彦に真実をバラされてしまい、鈴木の顔が少し赤面していく。
「いや、別に私は……。そう言えば、みんながいない間、君は鬱にでもなったかのように、毎日 恨み辛みを口にしていたが、もう大丈夫なのかい?」
鈴木さんは話題を変えようと、英彦に話を振った。
しかし、恨み辛みとはどういうことだろうか。
「何かあったのか? 英彦?」
俺は少し彼の事が心配になり聞いてみることにした。
すると、英彦から帰ってきた返事は、
「別に恨み辛みなんてありませんよ。明山さんが“3人と仲良く”任務に当たってたから応援してただけです。応援ですよ?」
なんだろう、英彦から放たれる雰囲気がいつもと違い怖く感じるのだ。
もしかしたら、夜道を1人で歩くのはしばらくはやめておいた方がいいかもしれない。
話題を振った元凶の鈴木は店長に助けを求めようと店長の顔を見るが、
「フッ……」
店長からは鼻で笑われてしまう。
そのまま、店長は厨房へと向かっていってしまった。
「ハガゥぁ……。店長の野郎……」
それを追いかけるようにして鈴木もまた、厨房へと走っていく。
「すみません。報告に遅れて……。ん? 何やってんだよ。お前ら」
用事を済ませた妙義が付喪カフェのドアを開くと、そこはパーティー会場だった。
「ふへ? ほふぁふへふりなふぁふぃ(あら?お帰りなさい。)」
「おっ、やっと来たな。お帰り妙義」
「妙義さん。お帰りなさい」
妙義はみんなからの挨拶を受けたのだが、未だに状況はつかめていない。
そんな、妙義に店長はこの状況を説明をしてくれた。
「依頼達成を祝うパーティーだよ。君も楽しんでくれ」
そう言って妙義の肩を叩くと、店長は店の外にまるで逃げるように出ていった。
そうして、店長が何処かへと姿を消したあと。
「店長はどこに行ったのだ? まさか、逃げた?」
「いや、トイレじゃないですかね?」
厨房から、鈴木さんと簀巻きにされていた男の困り果てた声が聞こえてくる気がしたのだが。
いや、きっと気のせいだろう。
「すみません。明山に呼ばれたんですが……」
「すまん。何かあるとは知らずに……。遅れてきてしまって?」
数分後、死神さんと駒ヶが店に訪れる。
ちなみに、駒ヶはなんとなく呼んでみたのだ。
まぁ、特別な理由などない。
フィツロイの時に置き去りにしたから、その謝罪も込めてなんていうわけではない。
「やっと揃ったな。それじゃあパーティーといこうじゃないか」
俺の掛け声により再びパーティーは再開することとなった。
たくさんの料理を囲んで、俺たちはパーティーを楽しんでいる。
まぁ、こういった機会もなかなか無いものである。
俺はその空気に浸りながら何故か、少しだけ懐かしさを感じていた。
前の世界でも友達と、こうして何かと理由を作っては一緒に食事をしたものだ。
まさかもう一度、パーティーを行えるとは思っていなかった。
「おい、黒。食べ過ぎだぞ。これ以上食べたら本当に……」
「いいじゃない妙義。今回は特にお腹が減っておるのよ」
黒と妙義が、食べ物の事で言い争いをしている。
仲のいい二人のいつも通りの光景だ。
その隣を見てみる。
「なぁ、ヨーマこれなんて料理だろ?」
「見たことない料理だね~」
ヨーマとマオが不思議そうに料理を見ながら物色していた。
仲のいい兄妹のいつも通りの光景だ。
その隣を見てみる。
「調子はどうだ? 英彦君」
「はい、大丈夫ですよ。駒ヶさんは最近、どうですか?」
「じつは最近、ビジネスパートナーが出来てな。いつかは分からないが、一度だけ二人で仕事をすることになったよ」
あの二人もいつも通り仲がいい。
まるで先輩と後輩の関係である。
いつものメンバー。いつもの光景。
この世界に来て当たり前のように感じる光景。
俺もずいぶんこの世界に慣れてしまったのかもしれない。
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