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第11章 どうやら殺人鬼はスポンジマンのようです。
妙義の企み
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お寺の中を少しだけ進むと、沢山のお墓が並んでいる。
妙義はその中の一つのお墓の前に立つと、どこからか花を取り出して、花瓶の中に入れた。
そのお墓には妙義家の名前が刻まれているのだ。
妙義はお墓に向かって手を合わせている。
「……………」
無言の合掌を行っている妙義。
言葉は交わしていない。
おそらく、彼女と母の間には心が繋がっているのだろう。
俺はそんな彼女を無言で見つめていた。
しばらくして、妙義は立ち上がると振り返り俺に言った。
「待たせたな。じゃあ、そろそろ行こうか」
「───ああ、そうだな」
何の話も聞かされていなかったので、初耳の話である。
しかし、もうこの場を離れてしまうのだろうか。
時間的にはまだ居てもいいと思うのだが、俺に気でも使っているのか。
妙義は少し恥ずかしそうに微笑し、再び俺の手を引っ張ってきた。
何か計画があるようなそんな気がするが、問いただすのはやめておこう。
お寺から出ると、目の前に止まっていたはずのリムジンが消えている。
もしかして、これが彼女の計画だろうか。
俺が不安になりながらも彼女の方を見ると、ウキウキした喜びを必死に隠している表情を浮かべていた。
やはり、彼女は何かを計画していたようだ。
「あー? リムジンが無くなっているー。
そう言えば、運転手さんが用事を思い出したって言ってたなー。
どうしよう。戻ってくるまで時間を潰さないとなー。
あっ、そう言えばこの近くに商店街があるらしいから、行ってみないか?」
完璧に隠しきれていない棒読み。
俺をその商店街に連れていって何をさせるつもりなのかは分からないが、断れば殺される気がする。
なので、断りづらい。
「はぁ、しょうがないな」
「よし、じゃあ行こう!!!」
俺が返事返すと、いつも以上に元気いっぱいの妙義は俺の手を引っ張ってお寺を離れるのであった。
いったい何が始まろうとしているのだろうか。
俺は妙義と商店街に向かって歩きながら考えていた。
まるでこの状況。
女子と一緒に町を歩くなんて……。
これは…これが…。
「さぁ、着いたぞ。商店街だ」
妙義によって現実に引き戻された俺が見たのは……。
やはり事件の影響で人が少ないが、長々と続いている商店街だった。
「実はな。行きたい場所があるんだよ。
お前と行けて本当によかった。
私はこの時をずっと待っていたんだ。
そこは二人で行かないと意味がないんだ」
「──────────そうか」
頬を少し赤くして、楽しそうに話す彼女を見ても、もはや何も言おうとは思わなかった。
二人で行かないと意味がない。つまり、恋愛関係!!!
この時をずっと待っていた。つまり、デートの時間!!!
だが、俺はこんな時にはしゃいだり、行き先を聞き出したりするような男ではない。
俺は何も言わず期待せずに彼女についていく事にした。
「どうした?
私がウキウキするのは分かるが。
何で私以上にウキウキしているんだ?」
「──気にするな」
キョトンと首を傾げながらも妙義は俺の様子を問いただそうとはしなかった。
彼女は俺の事を気にせずにどこかへ向かっているが、俺は平然を装う事に集中していた。
彼女はいつからそんな感情を抱いていたのだろうか。
俺が良いのか、明山が良いのか。
どちらにしても今は俺なので関係はないが、気になるものは気になる。
彼女はどちらの俺が……。
そんな事を考えていると、妙義はとある店の前で立ち止まった。
「着いた!!!」
現実を忘れていた俺が見上げると、そこは一軒の餡蜜屋さんであった。
「おっ、妙義んとこのお嬢さんじゃねぇか?
久しぶりだな!!」
俺たちが店の前で立っていると、店内から店主らしき人が現れた。
「店主!! 今年もちゃんと偶数できたから、あの裏メニューを食べていいでしょ?」
そう言って目をキラキラと輝かせながら、妙義は店主を見つめている。
二人は知り合いらしい。
お互いに握手を交わしている時点で、長年の仲なのだろうという事が分かってしまうのだ。
それよりも何なのだろう。
嫌な予感がしてきた。
妙義はその中の一つのお墓の前に立つと、どこからか花を取り出して、花瓶の中に入れた。
そのお墓には妙義家の名前が刻まれているのだ。
妙義はお墓に向かって手を合わせている。
「……………」
無言の合掌を行っている妙義。
言葉は交わしていない。
おそらく、彼女と母の間には心が繋がっているのだろう。
俺はそんな彼女を無言で見つめていた。
しばらくして、妙義は立ち上がると振り返り俺に言った。
「待たせたな。じゃあ、そろそろ行こうか」
「───ああ、そうだな」
何の話も聞かされていなかったので、初耳の話である。
しかし、もうこの場を離れてしまうのだろうか。
時間的にはまだ居てもいいと思うのだが、俺に気でも使っているのか。
妙義は少し恥ずかしそうに微笑し、再び俺の手を引っ張ってきた。
何か計画があるようなそんな気がするが、問いただすのはやめておこう。
お寺から出ると、目の前に止まっていたはずのリムジンが消えている。
もしかして、これが彼女の計画だろうか。
俺が不安になりながらも彼女の方を見ると、ウキウキした喜びを必死に隠している表情を浮かべていた。
やはり、彼女は何かを計画していたようだ。
「あー? リムジンが無くなっているー。
そう言えば、運転手さんが用事を思い出したって言ってたなー。
どうしよう。戻ってくるまで時間を潰さないとなー。
あっ、そう言えばこの近くに商店街があるらしいから、行ってみないか?」
完璧に隠しきれていない棒読み。
俺をその商店街に連れていって何をさせるつもりなのかは分からないが、断れば殺される気がする。
なので、断りづらい。
「はぁ、しょうがないな」
「よし、じゃあ行こう!!!」
俺が返事返すと、いつも以上に元気いっぱいの妙義は俺の手を引っ張ってお寺を離れるのであった。
いったい何が始まろうとしているのだろうか。
俺は妙義と商店街に向かって歩きながら考えていた。
まるでこの状況。
女子と一緒に町を歩くなんて……。
これは…これが…。
「さぁ、着いたぞ。商店街だ」
妙義によって現実に引き戻された俺が見たのは……。
やはり事件の影響で人が少ないが、長々と続いている商店街だった。
「実はな。行きたい場所があるんだよ。
お前と行けて本当によかった。
私はこの時をずっと待っていたんだ。
そこは二人で行かないと意味がないんだ」
「──────────そうか」
頬を少し赤くして、楽しそうに話す彼女を見ても、もはや何も言おうとは思わなかった。
二人で行かないと意味がない。つまり、恋愛関係!!!
この時をずっと待っていた。つまり、デートの時間!!!
だが、俺はこんな時にはしゃいだり、行き先を聞き出したりするような男ではない。
俺は何も言わず期待せずに彼女についていく事にした。
「どうした?
私がウキウキするのは分かるが。
何で私以上にウキウキしているんだ?」
「──気にするな」
キョトンと首を傾げながらも妙義は俺の様子を問いただそうとはしなかった。
彼女は俺の事を気にせずにどこかへ向かっているが、俺は平然を装う事に集中していた。
彼女はいつからそんな感情を抱いていたのだろうか。
俺が良いのか、明山が良いのか。
どちらにしても今は俺なので関係はないが、気になるものは気になる。
彼女はどちらの俺が……。
そんな事を考えていると、妙義はとある店の前で立ち止まった。
「着いた!!!」
現実を忘れていた俺が見上げると、そこは一軒の餡蜜屋さんであった。
「おっ、妙義んとこのお嬢さんじゃねぇか?
久しぶりだな!!」
俺たちが店の前で立っていると、店内から店主らしき人が現れた。
「店主!! 今年もちゃんと偶数できたから、あの裏メニューを食べていいでしょ?」
そう言って目をキラキラと輝かせながら、妙義は店主を見つめている。
二人は知り合いらしい。
お互いに握手を交わしている時点で、長年の仲なのだろうという事が分かってしまうのだ。
それよりも何なのだろう。
嫌な予感がしてきた。
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