どうやら主人公は付喪人のようです。 ~付喪神の力で闘う異世界カフェ生活?~【完結済み】

満部凸張(まんぶ凸ぱ)(谷瓜丸

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第13章 どうやら犯人は八虐の不道のようです。

黒さんの町巡り条件

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 俺たちがトイレから戻ってくると、既に鈴木さんと簀巻によって荷物が運ばれていた。

「おっ、みんなが戻ってきた」

簀巻が俺らがトイレを済ませ、戻ってきた事に気づいたようだ。

「少し情けない所を見せてしまったな。面目ない」

妙義は少し照れくさそうに顔を赤くしている。
別にそこまで面目を無くすほど大袈裟な事ではないと思うのだ。
それに彼女だけが時間を使ってしまった訳でもでもないし、トイレ休憩くらい考えてなかったせいでもある。
まぁ、黙っているよりは良いだろうと、俺も口を開くのだが……。

「いや~正直、俺も危なかった」
「いや~正直、私も行ってて良かった」

俺と黒の息ピッタリな発言。

「「「「フッ……」」」」

4人からの微笑に少し恥ずかしくなった俺と黒であった。




 その後、部屋分けも無事に済ませる。
ちなみに971は俺と英彦。
972には黒と妙義。
973には鈴木さんと簀巻いう部屋分けになった。
部屋も和室になっており、Tatamiやzabutonなど、故郷の懐かしいものが並んでいる。
東国にあると言われる国の物や、社市の物の様な日本風な道具などがならんでいた。
まぁ、これが部屋の内部となっている。



 さて、部屋の内部を一通り確認したところで、俺たちは観光をするために宿を出ていた。
町はお祭り騒ぎでここからでも活気づいているのが分かる。
いろいろな料理の香りや、薬品の香りが出店から風に乗って鼻に入ってくる。

「なぁ~どうする? まずはどこを見回る?」

幹事のはずの黒が俺たちに進む先を聞いてくる。

「じゃあ、おすすめの観光場所とかないのか?」

あれほど事前にパンフレットを見漁っていた黒ならおすすめの観光場所を教えてくれる。
それが妙義の考えた策だったのだが……。

「そうね~この町の周辺なら元魔王城、魔界龍の骨墓、謎に包まれた遺跡(仮)、終末の瓶とか。えっと、あとは謎の建物とか、別界への門、死の大地、バイオ団シュオル支部、他には……………」

黒の口からイヤな予感だらけの名前がたくさん出てくる。
さすがにイヤな予感だらけの名前が尽きない事に焦りを感じた妙義は黒を止めに入る。

「まてまてまて、ロクな名前が出てこなかったけど、ここには恐ろしい場所しかないのか?」

「そりゃそうよ。元魔王城に一番近い町なんだから。でも、どうせほとんど大袈裟な名前なんじゃないの?
特に終末の瓶とかw」

「まぁ、確かに言い過ぎだとは私も思うが、何か伝承でもあるのだろう。なぁ、簀巻はどう思う?」

意見を求めるように簀巻に意見を求めた妙義であったが……。

「……………」

…と簀巻は黙りこんで何かを考えている様子。
おそらく、みんなの話も聞こえていないほど真剣に悩んでいるようにも見える。

「スルー!?」

反応を得られなかった妙義は、少し残念そうな表情を浮かべていた。



 さて、しばらく歩くと、そこは賑わった出店が並んでいる。
どうやら、通りの真ん中辺りに出たらしい。
結局、何も考えずに祭りに来てしまった。
さて、今日はどうするかと俺も考えようとしたところ。
鈴木さんが何か閃いたかのように口を開き始めた。

「まぁ、まずはせっかくの祭りを楽しもうじゃないか? 観光は別に明日でも構わないだろう?」

うん、ここまで来たらそうなるよな。
正直に言えば、当たり前すぎる解答に至ったわけだが。
彼はいい考えが閃いたとでも言う様な顔を浮かべている。
すると、そのアイディアを聞いた英彦は目をキラキラさせながら、

「さすが、鈴木さん!!! グッドアイディア」

…と本当にすごい思い付きだとでも思っているのだろう。
彼は素晴らしい考えを聞いたとでも言う様な顔を浮かべている。
すると、今度は黒が何かを閃いたかのように口を開き始めた。

「じゃあ、それで決まりね。それでねそれでね。いいこと考えちゃったんだけど……」




 「───プレゼント交換ってマジでやるのか?」

俺と英彦は4人分のプレゼントを探すために出店を見回り歩いていく。
3組に分かれて、後でプレゼントを交換すると言うのが黒のアイディアだった。
プレゼント交換なんて、まるでクリスマスのようだ。

「面白いですね。どれにします? 明山さん」

英彦は4人に似合いそうなプレゼントを出店を見回りながら探している。

「う~~ん。今すぐに考えても仕方がない。
まずはゆっくり観光ついでに探そうじゃないか」

「そうですね。
じゃあ、女子2人のプレゼントは任せてください。
以前、駒ヶさんに流行りなどを聞きましたから」

そう言って再び出店を覗く英彦。

「こいつ、いつかあいつに似そうで怖いな」

その姿に俺は駒ヶの背中を重ねるのであった。
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