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第13章 どうやら犯人は八虐の不道のようです。
探し者は誰ですか?
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そして、場面はシュオルの町へ。
「魔王軍が来たぞ~!!」
外から町人が大声で周囲の家々に伝えている。
シュオルの町に近い原っぱに空中戦艦は止まったようだ。
「外に魔王軍か。おい!!!」
占い師のお父さんは、息子に呼びかけたのだが。
すでに息子は家出をしてしまったようだ。
家の中のどこを捜しても息子の姿はない。
だが、出ていくように仕向けたのは彼だ。
もう息子とは縁を切ったのだ。
勝手に家出をした奴を誰が捜しに出かけるものか。
家族の苦労も、家系の価値も捨てた息子に求めるものなどない。
どこで死んでもらってもかまわない。
…と心の中では思っているのだが。
「はぁ、あのバカ息子め」
彼の体は心とは反対の動きを行ってしまった。
静かな夜に規則正しい足音が響く。
金剛を先頭に、2人のローブ姿の者、配下の小隊が町の中に侵入してきたようだ。
「よく聞け」
金剛は静まりかえった町に声を響かせる。
「占い師を呼び出せ。そうすれば壊滅状態にはしない。魔王軍幹部として約束しよう。
だが、もしも30分以内に現れない場合は、その魂は我が手にあると思え」
町は静まり返っている。
恐れをなしているのだろうか。
誰もが誰かが連れてきてくれると信じて他人任せでいるのだろうか。
町人は慌てることもなく、現実から目を背けている。
「誰も出てきませんね」
「そうね。それよりこの町にも私よりも年下がいるかしら~?」
少年と四阿は予想外の出来事に少し驚きながらも占い師が来るのを待つつもりのようだ。
「何を言ってるんです? 四阿さん。
私たちは依頼をしに来たんですから。探す暇なんてないですよ。静かにしてください」
「んなッ!!
弟にそんな事を言われるなんて、お姉ちゃん悲しいな~。やっぱり2年間、角砂糖野郎の弟子なんてしてたからね。あの野郎~!!!」
「弟じゃないです。それに別にあいつが原因ではないです。あいつはただのカウンセラーです。まぁ、悪人だが……」
蔵王を庇う少年に、四阿は言い返そうとした。
「おい、静かにしろ!!!!」
だが、金剛の一声により、黙る2人。
「お前らのせいで聞こえなかった。よく聴いてみろ」
金剛は静かになっている町に耳を澄ませる。
2人も金剛の言う通り耳を澄ませてみる。
その頃、息子が心配になった占い師は、名を叫びながら町内を捜していた。
だが、いくら走っても走っても息子の居場所が分からない。
「はぁ…はぁ…」
先程から名前を呼んでも息子は現れてくれない。
もう町を出ていったのか。
もしも出ていったのなら安心なのだが。
「───一応、捜してみるか」
少し不安になり、水晶で息子の居場所を探ろうとしたその時。
「ッ!?」
彼の背後から伸びてきた腕によって声を塞がれてしまう。
穴だらけの腕。
逃れようとするのだが、背中に当てられた銃口によって、身動きがとれない。
夜道を2人の者が歩いていく。
1人は人間で1人は人間ではない。
人間の方は冷や汗を流しながら、人外の言う通りに道を進んでいく。
遠目から見ても分かる。
おそらく、銃口を向けられて脅されているのだ。
そんな2人の姿を隠れながら見ていた者がいた。
彼は住宅と住宅の間に隠れて身を潜めていたのだ。
「───あれは、お父さん?」
占い師の息子はイヤな予感を感じとり、2人の後を隠れながら尾行していく。
「ハァッ…ハぁ…」
占い師は魔王軍の集団の前に連れてこられた。
彼らの目の前に姿を見せると、穴だらけの人外は彼の口から手を離す。
占い師は周りを見渡す。
どうやら、彼以外に捕らえられた者はいないようだ。
つまり、彼の息子はまだ捕まっていない。
無事に町を出たか、隠れているのだろう。
占い師がひとまず安心した瞬間、
「跪け!!!」
と黒紫色のフードローブを着た男が呟く。
何が起こっているのだろう。
占い師は無意識に跪いてしまった。
脳が聞いた言葉を整理するよりも早く、身体は動いていたのだ。
もう冷や汗すら出てこない。
全身の筋肉が固まってしまっているのだ。
彼の背後にいる2人や小隊とは違う。
何かとても表しきれないどす黒いオーラを感じたのだ。
おそらく、悪魔や魔族の類いなのかもしれない。
「俺の名は金剛。お前に聞きたいことがあるのだ。我らはこの町の占い師を捜している」
「はぁ?」
金剛と名のる男はそう呟いた。
まさか、その占い師が目の前で跪く男だとは思ってもいないのだろう。
もしかしたら、客がいなくなったのもこいつらが原因なのかもしれない。
…と彼は心の中で考えていると。
金剛のそばにいる少年があることに気づいた。
「リーダー、私のスポンジマンの足下を見てください」
金剛がスポンジマンに視線を向けると、足下には水晶玉が……。
「しまった!?」と心の中で焦りだした占い師。
そもそも、水晶玉を職業で使うのが占い師である。
「不道……大手柄だ。さて、占い師占ってもらうぞ。面を上げよ」
もうこの場にいれば逆らうことはできない。
占い師はゆっくりと頭をあげる。
その一瞬、彼は別の場所に視線を向けたかと思うと、金剛の顔を見る。
「お前に占ってほしいのは2つ。
ひとつは十悪の2人の封印場所、“不睦”と“内乱”。
ふたつめは鍵の獲得候補者の居場所だ」
十悪?
魔王軍幹部の八虐のはずだが、十悪とはいったい。
「不睦と内乱?」
しかし、占い師の質問について金剛は答えたりはしない。
「深入りしないほうがいい。とにかく、占ってほしいのだ」
これ以上聞いても何も返してなれないだろうと判断した占い師は言われるがままに、占い始める。
水晶玉に手を当てて、魔力を流し始める。
水晶玉は過去の不睦と内乱の姿を探そうとする。
何年…何十年…何百年と遡り……。
その度に現れる平和な暮らし、目を背けたくなる景色、衝撃の真実など……。
関連性の高いモノが映っては消え、映っては消え……。
「───あった」
映し出されたのは2つの場所。
「1つは極寒の山々が連なる氷の山脈。もう1つは東国にある独自の文化をもつ金山の国。地名までは分からないが、そこに封印されている」
「そうか、分かった。では次に鍵の獲得候補者の居場所を捜してもらおうか」
金剛の要望に黙り混む占い師。
彼は中々、占おうとはしない。
「なぜだ? 何を手間取っている?」
金剛の質問に占い師は恐る恐る口を開いて答えた。
「なぁ、計画の秘密を知った俺はどうせ殺されるのだろう?
だったら、最後に1つだけ、息子の将来を占っても構わないか?」
占い師の言葉を聞いた時、隠れて見ていた息子は驚きを隠せなかった。
先ほど、占い師が頭をあげる時にチラッと見られた気がしたが、その時に気づかれたのだろうか。
「───3分だけ待つ」
金剛は渋々、占い師の願いを聞き入れた。
占い師は残された3分間という時間を息子の将来を見るために、水晶玉に魔力を流し始める。
そして、3分後を
「───ふっ」
未来を見終わったのだろうか。
占い師は微笑して安心しきった表情を浮かべた。
その表情について何か思ったのか。
金剛は言いづらそうに占い師に話しかける。
「───息子の将来。貴様には家族がいたのか」
「ああ、でも俺は父親としてはダメダメで、息子に嫌な想いをさせてきたんだ。
家出した息子に、もっと早くに謝罪していれば、良かったって今になって思い始めたよ。
俺はあいつの気持ちも聞かずに……レールを作ろうとしてた。
でも、もうあいつには家系や血統なんて無い。
あいつを縛るものは、俺が死ねば消える。
最後に、俺は未来で楽しそうに仲間と過ごすあいつの姿が見れただけで未練はない」
占い師は笑顔で涙を流しながら、夜空を見る。
かつて、息子がいつも夜に見ていた星空を……。
その姿を隠れてみていた息子はイヤな予感を感じていた。
「お父さん!!」
胸騒ぎがする。
ここで助けなければ、もう会えないかもしれない。
そう思い、隠れていた場所から飛び出そうとした瞬間。
「───ん!?」
隠れていた場所に引き戻される。
何者かに口を塞がれて声を出すことも助けに行くことも出来ない。
体温を感じないその手は、息子が助けにいかないように必死に身動きを止めている。
「やめさなさい。死にたいの? せっかく、分身作って守ってあげに来たのに……。お姉ちゃんを困らせないで!!」
息子が振り向いた目線の先には、粘土分身の四阿がいた。
「では、そろそろ占ってもらおうか」
金剛は時が来た事を占い師に告げるが、
「悪いけど、その依頼だけはできない」
…と占い師は依頼を断ってしまう。
「なぜだ?」
「依頼は1人1回までさ。それが魔王軍幹部の依頼であってもな。それに俺の妻を殺した奴らに占ってあげただけでもありがたく思え!!」
そう言うと占い師は水晶玉を遠くに転がし、手にあったバックを開ける。
そこには大量の爆弾がゴッソリと入っていた。
「───あんたらは俺に近づき過ぎた。逃げるなんてもう間に合わない。
これで俺もろとも爆死すれば、あんたらが候補者について知ることはない。
希望の存在を殺されるわけにはいかない」
小隊たちは慌てて逃げていくが、金剛は立ち止まったまま動かない。
それどころか、占い師の前に座り込んでしまったのだ。
「──妻の敵討ちか。やってみろよ。やれるならな」
金剛は自分の状況を理解していないのか。
占い師を煽り始める。
「そうか。じゃあ、地獄への旅 つき合ってもらうぞ。」
そう言って占い師は起爆スイッチに手を振れた瞬間。
ブジチャッ!!!!
…と鈍い音が響き渡った。
「魔王軍が来たぞ~!!」
外から町人が大声で周囲の家々に伝えている。
シュオルの町に近い原っぱに空中戦艦は止まったようだ。
「外に魔王軍か。おい!!!」
占い師のお父さんは、息子に呼びかけたのだが。
すでに息子は家出をしてしまったようだ。
家の中のどこを捜しても息子の姿はない。
だが、出ていくように仕向けたのは彼だ。
もう息子とは縁を切ったのだ。
勝手に家出をした奴を誰が捜しに出かけるものか。
家族の苦労も、家系の価値も捨てた息子に求めるものなどない。
どこで死んでもらってもかまわない。
…と心の中では思っているのだが。
「はぁ、あのバカ息子め」
彼の体は心とは反対の動きを行ってしまった。
静かな夜に規則正しい足音が響く。
金剛を先頭に、2人のローブ姿の者、配下の小隊が町の中に侵入してきたようだ。
「よく聞け」
金剛は静まりかえった町に声を響かせる。
「占い師を呼び出せ。そうすれば壊滅状態にはしない。魔王軍幹部として約束しよう。
だが、もしも30分以内に現れない場合は、その魂は我が手にあると思え」
町は静まり返っている。
恐れをなしているのだろうか。
誰もが誰かが連れてきてくれると信じて他人任せでいるのだろうか。
町人は慌てることもなく、現実から目を背けている。
「誰も出てきませんね」
「そうね。それよりこの町にも私よりも年下がいるかしら~?」
少年と四阿は予想外の出来事に少し驚きながらも占い師が来るのを待つつもりのようだ。
「何を言ってるんです? 四阿さん。
私たちは依頼をしに来たんですから。探す暇なんてないですよ。静かにしてください」
「んなッ!!
弟にそんな事を言われるなんて、お姉ちゃん悲しいな~。やっぱり2年間、角砂糖野郎の弟子なんてしてたからね。あの野郎~!!!」
「弟じゃないです。それに別にあいつが原因ではないです。あいつはただのカウンセラーです。まぁ、悪人だが……」
蔵王を庇う少年に、四阿は言い返そうとした。
「おい、静かにしろ!!!!」
だが、金剛の一声により、黙る2人。
「お前らのせいで聞こえなかった。よく聴いてみろ」
金剛は静かになっている町に耳を澄ませる。
2人も金剛の言う通り耳を澄ませてみる。
その頃、息子が心配になった占い師は、名を叫びながら町内を捜していた。
だが、いくら走っても走っても息子の居場所が分からない。
「はぁ…はぁ…」
先程から名前を呼んでも息子は現れてくれない。
もう町を出ていったのか。
もしも出ていったのなら安心なのだが。
「───一応、捜してみるか」
少し不安になり、水晶で息子の居場所を探ろうとしたその時。
「ッ!?」
彼の背後から伸びてきた腕によって声を塞がれてしまう。
穴だらけの腕。
逃れようとするのだが、背中に当てられた銃口によって、身動きがとれない。
夜道を2人の者が歩いていく。
1人は人間で1人は人間ではない。
人間の方は冷や汗を流しながら、人外の言う通りに道を進んでいく。
遠目から見ても分かる。
おそらく、銃口を向けられて脅されているのだ。
そんな2人の姿を隠れながら見ていた者がいた。
彼は住宅と住宅の間に隠れて身を潜めていたのだ。
「───あれは、お父さん?」
占い師の息子はイヤな予感を感じとり、2人の後を隠れながら尾行していく。
「ハァッ…ハぁ…」
占い師は魔王軍の集団の前に連れてこられた。
彼らの目の前に姿を見せると、穴だらけの人外は彼の口から手を離す。
占い師は周りを見渡す。
どうやら、彼以外に捕らえられた者はいないようだ。
つまり、彼の息子はまだ捕まっていない。
無事に町を出たか、隠れているのだろう。
占い師がひとまず安心した瞬間、
「跪け!!!」
と黒紫色のフードローブを着た男が呟く。
何が起こっているのだろう。
占い師は無意識に跪いてしまった。
脳が聞いた言葉を整理するよりも早く、身体は動いていたのだ。
もう冷や汗すら出てこない。
全身の筋肉が固まってしまっているのだ。
彼の背後にいる2人や小隊とは違う。
何かとても表しきれないどす黒いオーラを感じたのだ。
おそらく、悪魔や魔族の類いなのかもしれない。
「俺の名は金剛。お前に聞きたいことがあるのだ。我らはこの町の占い師を捜している」
「はぁ?」
金剛と名のる男はそう呟いた。
まさか、その占い師が目の前で跪く男だとは思ってもいないのだろう。
もしかしたら、客がいなくなったのもこいつらが原因なのかもしれない。
…と彼は心の中で考えていると。
金剛のそばにいる少年があることに気づいた。
「リーダー、私のスポンジマンの足下を見てください」
金剛がスポンジマンに視線を向けると、足下には水晶玉が……。
「しまった!?」と心の中で焦りだした占い師。
そもそも、水晶玉を職業で使うのが占い師である。
「不道……大手柄だ。さて、占い師占ってもらうぞ。面を上げよ」
もうこの場にいれば逆らうことはできない。
占い師はゆっくりと頭をあげる。
その一瞬、彼は別の場所に視線を向けたかと思うと、金剛の顔を見る。
「お前に占ってほしいのは2つ。
ひとつは十悪の2人の封印場所、“不睦”と“内乱”。
ふたつめは鍵の獲得候補者の居場所だ」
十悪?
魔王軍幹部の八虐のはずだが、十悪とはいったい。
「不睦と内乱?」
しかし、占い師の質問について金剛は答えたりはしない。
「深入りしないほうがいい。とにかく、占ってほしいのだ」
これ以上聞いても何も返してなれないだろうと判断した占い師は言われるがままに、占い始める。
水晶玉に手を当てて、魔力を流し始める。
水晶玉は過去の不睦と内乱の姿を探そうとする。
何年…何十年…何百年と遡り……。
その度に現れる平和な暮らし、目を背けたくなる景色、衝撃の真実など……。
関連性の高いモノが映っては消え、映っては消え……。
「───あった」
映し出されたのは2つの場所。
「1つは極寒の山々が連なる氷の山脈。もう1つは東国にある独自の文化をもつ金山の国。地名までは分からないが、そこに封印されている」
「そうか、分かった。では次に鍵の獲得候補者の居場所を捜してもらおうか」
金剛の要望に黙り混む占い師。
彼は中々、占おうとはしない。
「なぜだ? 何を手間取っている?」
金剛の質問に占い師は恐る恐る口を開いて答えた。
「なぁ、計画の秘密を知った俺はどうせ殺されるのだろう?
だったら、最後に1つだけ、息子の将来を占っても構わないか?」
占い師の言葉を聞いた時、隠れて見ていた息子は驚きを隠せなかった。
先ほど、占い師が頭をあげる時にチラッと見られた気がしたが、その時に気づかれたのだろうか。
「───3分だけ待つ」
金剛は渋々、占い師の願いを聞き入れた。
占い師は残された3分間という時間を息子の将来を見るために、水晶玉に魔力を流し始める。
そして、3分後を
「───ふっ」
未来を見終わったのだろうか。
占い師は微笑して安心しきった表情を浮かべた。
その表情について何か思ったのか。
金剛は言いづらそうに占い師に話しかける。
「───息子の将来。貴様には家族がいたのか」
「ああ、でも俺は父親としてはダメダメで、息子に嫌な想いをさせてきたんだ。
家出した息子に、もっと早くに謝罪していれば、良かったって今になって思い始めたよ。
俺はあいつの気持ちも聞かずに……レールを作ろうとしてた。
でも、もうあいつには家系や血統なんて無い。
あいつを縛るものは、俺が死ねば消える。
最後に、俺は未来で楽しそうに仲間と過ごすあいつの姿が見れただけで未練はない」
占い師は笑顔で涙を流しながら、夜空を見る。
かつて、息子がいつも夜に見ていた星空を……。
その姿を隠れてみていた息子はイヤな予感を感じていた。
「お父さん!!」
胸騒ぎがする。
ここで助けなければ、もう会えないかもしれない。
そう思い、隠れていた場所から飛び出そうとした瞬間。
「───ん!?」
隠れていた場所に引き戻される。
何者かに口を塞がれて声を出すことも助けに行くことも出来ない。
体温を感じないその手は、息子が助けにいかないように必死に身動きを止めている。
「やめさなさい。死にたいの? せっかく、分身作って守ってあげに来たのに……。お姉ちゃんを困らせないで!!」
息子が振り向いた目線の先には、粘土分身の四阿がいた。
「では、そろそろ占ってもらおうか」
金剛は時が来た事を占い師に告げるが、
「悪いけど、その依頼だけはできない」
…と占い師は依頼を断ってしまう。
「なぜだ?」
「依頼は1人1回までさ。それが魔王軍幹部の依頼であってもな。それに俺の妻を殺した奴らに占ってあげただけでもありがたく思え!!」
そう言うと占い師は水晶玉を遠くに転がし、手にあったバックを開ける。
そこには大量の爆弾がゴッソリと入っていた。
「───あんたらは俺に近づき過ぎた。逃げるなんてもう間に合わない。
これで俺もろとも爆死すれば、あんたらが候補者について知ることはない。
希望の存在を殺されるわけにはいかない」
小隊たちは慌てて逃げていくが、金剛は立ち止まったまま動かない。
それどころか、占い師の前に座り込んでしまったのだ。
「──妻の敵討ちか。やってみろよ。やれるならな」
金剛は自分の状況を理解していないのか。
占い師を煽り始める。
「そうか。じゃあ、地獄への旅 つき合ってもらうぞ。」
そう言って占い師は起爆スイッチに手を振れた瞬間。
ブジチャッ!!!!
…と鈍い音が響き渡った。
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