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15.5章 魔崩叡者霊興大戦ラスバルム(南)
連携作戦
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肉が焼けていく。抉られた部分を炎が炙る。
「Ugogyaァァァァァァ!!!
ウギャァァァァァ!!!」
バイオンの不老不死の効果でも、傷の再生ではない火傷の再生速度は少し遅い。
火傷を治してから皮膚を再生する速度が遅れるため、数秒の間でもバイオンの体に痛みが少しでも走る。
常人なら数秒間でその炎に死んでしまうが………。
不老不死である彼はなかなか死ねない。
すべてを燃やし尽くすだけの火力がまだ足りないのだ。
そんな燃えている彼の様子を離れてみている王レベルの2人と英彦。
「これは? 吾輩達の攻撃でもなかなか苦痛ではなかったのに」
「分からないのか? 乗鞍。 あの少年の炎が奴の回復手段を遅らせているんだ」
2人の目線の先には禁断の魔法を放って少し疲れを見せている英彦の姿があった。
「はぁ………はぁ………」
禁断魔法を使って体力を消耗しながら英彦はバイオンの姿を見続けている。
初戦では燃やした後に奴の光線によって腕を貫かれた。
すべては油断して奴に近づいたことが原因である。
だから、英彦はもう一瞬たりともバイオンから目を離さない。
確実に倒せるまで、彼は油断して攻撃をくらうことがもうないように対策をとっているのだ。
「2人とも………。炎が消えたらまた攻撃をお願いします。奴の晒された体内に再び火柱を放ちます」
「了解した!!」
乗鞍は英彦の作戦を理解した。
そして、炎が消えた瞬間に彼らはバイオンに向かって走り出す。
それは再び、攻撃を与えるためである。
彼らは奴の傷が完全に癒える前に再び連撃を与えて弱らせなければならない。
「肉体が不老不死なら、貴様の魂を炙り出してやろうぞ空木!!!」
「ああ、俺が肉を引き裂き、御前が砕く。それでいこう乗鞍!!」
「被害者と我が一族白帝家の恨みの焦熱地獄を特と味わえ!!! バイオン!!!」
3人のバイオンに対する敵意は強い。
お互いがお互いの役割を理解して、信頼しているのだ。
それがバイオンには恐ろしかった。
「くそッ……………このままでは殺されてしまう。この不老不死である私が………」
だが、バイオンの肉体の再生はまだ完璧ではない。少なからず弱ったまま完全復活するのを今か今かと待っている。
そばに来るのは、王レベルの2人。
彼らとは距離がまだあるが、そのうち目の前に来るのも時間の問題である。
ゴゴゴゴ……!!!
突然、揺れる地面と轟音。
バイオンの足掻く感情を察知したのか。
王レベルの2人の目の前に突如地面を割って巨大触手が現れた。
「野郎ッ!! これで回復までの時間稼ぎをするつもりか」
空木は目の前にある巨大触手に攻撃を行ってみるが、なかなか傷はつかない。
このままではバイオンが回復してしまい、もう警戒して近距離攻撃をさせてくれないだろう。
ここで、また弱らせなければいけないのに………。空木の焦る気持ちが先走る。
すると、彼の肩を優しく叩いて、乗鞍が彼の前に出た。
「落ち着け空木。吾輩に変われ」
乗鞍が巨大触手の目の前に立ち、コォォと凄まじい呼吸を1度行うと………。
「『super punch』!!!」
彼は巨大触手を殴った。
グジャと聞こえる鈍い音。肉が潰れるような嫌な音。破裂音。
乗鞍が拳で殴った瞬間にそれらの音は発せられる。
傷一つ付くことができない回復速度を披露していた巨大触手であったが、その一撃の前に機能は無意味。
肉片は爆破された花火のように飛び散り。
強烈な一撃を放った男はそこに立っていた。
「よし、行け!!!」
乗鞍は想いを空木に託す。
強烈な一撃を放った後だと、しばらくは動くことができないようだ。
空木は無言で彼の想いを受けとると、バイオンのもとへと急いで走っていった。
取って置きの時間稼ぎ。
その効果は10秒も稼ぐことができなかった。
不老不死の能力を持った巨大触手。
あの大きさの触手を一撃で粉砕するなど、相手がバイオンであれば簡単に水飛沫のようにされてしまうだろう。
「バカなッ…………!?
巨大触手を一撃で粉砕するだと!?」
まだ時間が足りない。
まだ頬の肉や、指の肉、脇腹の肉が再生できていない。
バイオンは再び巨大触手を呼び寄せて時間を稼ごうとしたのだが、また乗鞍の一撃で粉砕されてしまう。
攻めの空木、補助の乗鞍、決め技の英彦。
3人それぞれの役割が決まった連携作戦を前に、バイオンはどうすることもできない。
「あと……少しだったのに……」
「貰ったァァァァァァ!!!」
空木はその鋭い鉤爪でバイオンの肉体を切り裂こうと手を伸ばした。
シュルッ……………ボグッシャ…………!!!
「ッ………!?」
ポタポタと落ちていく血。
空木の攻撃は彼が足のバランスを崩したことでうまく当てることができなかった。
彼の左足は立ったまま地面に倒れそうになる。
そして見る。この体制の原因となったものを見る。
彼の左足には深緑色の触手がウネウネと血を浴びながら貫通していたのだ。
「Ugogyaァァァァァァ!!!
ウギャァァァァァ!!!」
バイオンの不老不死の効果でも、傷の再生ではない火傷の再生速度は少し遅い。
火傷を治してから皮膚を再生する速度が遅れるため、数秒の間でもバイオンの体に痛みが少しでも走る。
常人なら数秒間でその炎に死んでしまうが………。
不老不死である彼はなかなか死ねない。
すべてを燃やし尽くすだけの火力がまだ足りないのだ。
そんな燃えている彼の様子を離れてみている王レベルの2人と英彦。
「これは? 吾輩達の攻撃でもなかなか苦痛ではなかったのに」
「分からないのか? 乗鞍。 あの少年の炎が奴の回復手段を遅らせているんだ」
2人の目線の先には禁断の魔法を放って少し疲れを見せている英彦の姿があった。
「はぁ………はぁ………」
禁断魔法を使って体力を消耗しながら英彦はバイオンの姿を見続けている。
初戦では燃やした後に奴の光線によって腕を貫かれた。
すべては油断して奴に近づいたことが原因である。
だから、英彦はもう一瞬たりともバイオンから目を離さない。
確実に倒せるまで、彼は油断して攻撃をくらうことがもうないように対策をとっているのだ。
「2人とも………。炎が消えたらまた攻撃をお願いします。奴の晒された体内に再び火柱を放ちます」
「了解した!!」
乗鞍は英彦の作戦を理解した。
そして、炎が消えた瞬間に彼らはバイオンに向かって走り出す。
それは再び、攻撃を与えるためである。
彼らは奴の傷が完全に癒える前に再び連撃を与えて弱らせなければならない。
「肉体が不老不死なら、貴様の魂を炙り出してやろうぞ空木!!!」
「ああ、俺が肉を引き裂き、御前が砕く。それでいこう乗鞍!!」
「被害者と我が一族白帝家の恨みの焦熱地獄を特と味わえ!!! バイオン!!!」
3人のバイオンに対する敵意は強い。
お互いがお互いの役割を理解して、信頼しているのだ。
それがバイオンには恐ろしかった。
「くそッ……………このままでは殺されてしまう。この不老不死である私が………」
だが、バイオンの肉体の再生はまだ完璧ではない。少なからず弱ったまま完全復活するのを今か今かと待っている。
そばに来るのは、王レベルの2人。
彼らとは距離がまだあるが、そのうち目の前に来るのも時間の問題である。
ゴゴゴゴ……!!!
突然、揺れる地面と轟音。
バイオンの足掻く感情を察知したのか。
王レベルの2人の目の前に突如地面を割って巨大触手が現れた。
「野郎ッ!! これで回復までの時間稼ぎをするつもりか」
空木は目の前にある巨大触手に攻撃を行ってみるが、なかなか傷はつかない。
このままではバイオンが回復してしまい、もう警戒して近距離攻撃をさせてくれないだろう。
ここで、また弱らせなければいけないのに………。空木の焦る気持ちが先走る。
すると、彼の肩を優しく叩いて、乗鞍が彼の前に出た。
「落ち着け空木。吾輩に変われ」
乗鞍が巨大触手の目の前に立ち、コォォと凄まじい呼吸を1度行うと………。
「『super punch』!!!」
彼は巨大触手を殴った。
グジャと聞こえる鈍い音。肉が潰れるような嫌な音。破裂音。
乗鞍が拳で殴った瞬間にそれらの音は発せられる。
傷一つ付くことができない回復速度を披露していた巨大触手であったが、その一撃の前に機能は無意味。
肉片は爆破された花火のように飛び散り。
強烈な一撃を放った男はそこに立っていた。
「よし、行け!!!」
乗鞍は想いを空木に託す。
強烈な一撃を放った後だと、しばらくは動くことができないようだ。
空木は無言で彼の想いを受けとると、バイオンのもとへと急いで走っていった。
取って置きの時間稼ぎ。
その効果は10秒も稼ぐことができなかった。
不老不死の能力を持った巨大触手。
あの大きさの触手を一撃で粉砕するなど、相手がバイオンであれば簡単に水飛沫のようにされてしまうだろう。
「バカなッ…………!?
巨大触手を一撃で粉砕するだと!?」
まだ時間が足りない。
まだ頬の肉や、指の肉、脇腹の肉が再生できていない。
バイオンは再び巨大触手を呼び寄せて時間を稼ごうとしたのだが、また乗鞍の一撃で粉砕されてしまう。
攻めの空木、補助の乗鞍、決め技の英彦。
3人それぞれの役割が決まった連携作戦を前に、バイオンはどうすることもできない。
「あと……少しだったのに……」
「貰ったァァァァァァ!!!」
空木はその鋭い鉤爪でバイオンの肉体を切り裂こうと手を伸ばした。
シュルッ……………ボグッシャ…………!!!
「ッ………!?」
ポタポタと落ちていく血。
空木の攻撃は彼が足のバランスを崩したことでうまく当てることができなかった。
彼の左足は立ったまま地面に倒れそうになる。
そして見る。この体制の原因となったものを見る。
彼の左足には深緑色の触手がウネウネと血を浴びながら貫通していたのだ。
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