小椋夏己の創作ノート

小椋夏己

文字の大きさ
38 / 77
2021年 12月

ミーヤのこと・その1

しおりを挟む
 さて3人目はミーヤです。

 ミーヤという名の人物は2人いるのですが、1人は思い出としてしか出てこないので、ここで言うミーヤはシャンタル宮の侍女、オレンジの衣装の侍女のミーヤです。

 実は、最初はミーヤはあくまで「侍女A」といった役割しかありませんでした。
 シャンタル宮で目を覚ましたトーヤが、見たこともない服装の女性に丁寧に扱われ、どうなってるんだ、と混乱する。その時に出てくる、出オチのような登場をして、それだけで終わるはずでした。
 なぜなら、その頃、トーヤが目を覚ました頃、まだトーヤの相手役としてはマユリアを想定していましたから。

 それが、マユリアは女神様業に集中してもらうことにして、トーヤとのロマンスがなくなると、トーヤがやたらとその侍女を気にするんですよ、ええ。

 いや、本当に、いつの間にミーヤがそういうポジションに登ってきたか、もう書いてる本人も覚えてないぐらい、自然に、気がつけばそういうことになってました。

「あんたら、いつの間に……」

 まさにそういう感じです。

 なので、最初は性格設定も、どういう生き方をしてきた子かも、どうして宮に侍女として上がることになったかも、ぜーんぜん、なーんにも、これっぽっちも考えてすらいなかったです。

「ひどい、そこまで言わなくても……」
「おい、ミーヤに謝れ!」

 って、2人してこっち見ても、いや、本当なので仕方がない。
 うん、睨んでも怖くないから!

 おそらく、最初はどうやって話を進めていくか、そこばかり考えていて、序章のトーヤが仲間に過去語りをする、そこにばかり意識がいってたからだと思います。

「嵐に流されて目が覚めたらそこが豪華な宮殿で」

 と、トーヤが語る昔話が、まるで竜宮城に行った浦島太郎みたいでびっくりして、のイメージを浮かべたら、やっぱりきれいなお嬢さんたちがニコニコウフフと迎えてくれるのがいいだろうな、みたいな感じでした。

 そうそう、最初は数人でそうやって迎えてくれる、みたいにも考えていました。なのでミーヤのそばに侍女見習いの女の子、今は文章でちょろっとだけしか出てきませんが、そういう子が付いています。

 そのあたりはなんとなく「禿かむろ」のイメージでしたね。
 聖なる宮のイメージが、吉原みたいな綺羅びやかな遊郭ってのはちょっとそぐわない感じではありますが、侍女が太夫見習いの「振袖新造」で、そこのお勉強のために小さな子、つまり禿がついている、みたいにイメージしていた記憶があります。
 
「だったらいっそそういう場所ででも目を覚ました方が……あ、あ、すみません、嘘です!!」

 と、トーヤがいらんこと言って誰かに睨まれてますが、そういう漠然としたイメージでしたミーヤは。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

カクヨムでアカウント抹消されました。

たかつき
エッセイ・ノンフィクション
カクヨムでアカウント抹消された話。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...