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第一章 第一節 シャンタリオへ
13 困惑と落胆
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「なんだそりゃあ……」
ベルが目をパチクリした。
それまではトーヤの暴力に抗うすべもないまま必死に抵抗していたミーヤが一瞬にして形勢を逆転したのだ。それもトーヤには意味分からぬままに。
「そう思うだろ?」
「うん」
「俺もな、何が起こったのか分からなかった」
「さっぱりわかんねえ……」
「とにかく意味が分からんし、何を言ってるのか聞いてたんだよ、そんでやっと分かってきたんだ」
「わかったのか、すげえなトーヤ!」
「ミーヤが言ってたのはこういうことだった」
トーヤが話を続けた。
「シャンタルに、シャンタルに『様』をつけるなぞ、許されません……」
「は?」
さっきまで怒りの嵐に翻弄されていたトーヤの頭の中は疑問符でいっぱいになった。
「で、だな、よくよく話を聞いていったら、だ、シャンタルってのは最上級の敬称であって、それにそれ以下の様だの殿だのそういうのをつけて呼ぶのは侮辱なんだそうだ」
「はああああああ?」
「おいおい……」
ベルもアランもあっけにとられた。
「つまり、普通だったら呼び捨てが失礼になるが、名前そのものがこれ以上ない敬称だからそれ以外の呼び方すんな、ってことだよ。ちなみにマユリアも同じな」
「あったまいてぇ……」
ベルが頭を抱えた。
「俺も頭抱えたな」
トーヤは完全に脱力してしまっていた。
「なんだよそれ……」
「は?」
ミーヤはまだきつい目をしながら、それでもトーヤの言葉に耳を傾けた。
「あんたらさ、なんでそうなんだよ?」
「……何がですか?」
「なんでそうやって神様のこと信じられるんだよ」
「なんでって……」
「疑ってみたことないのか?」
「疑うって何を……」
「神様がいるってことを」
ミーヤは驚きに目を見開いた。
「どこに疑う余地があるでしょう?」
「だからな!」
トーヤは本当に困りきった。
「こんな感じでな、何言っても通じねえんだよな」
「困ったな、そりゃ……」
「困った……」
「困るなそりゃ……」
ベルもアランもため息をつき、シャンタルだけはやはり何を考えているか読み取れぬ無表情で3人を見つめていた。
「もういいよ……」
トーヤはくるっとミーヤに背を向けて座り直した。
「とにかくよ、服、直せよ、な……」
その言葉にミーヤは自分の身を顧みてはっとし、かき抱くように帯を寄せながら赤面した。
しばらく無言の時が続く。
遠くで何か鳥が鳴いた声が聞こえたが、トーヤにはそれが何かは分からなかった。
知らない土地の知らない鳥が知らない声で鳴いた、そう思った。
「なんで俺、ここにいるんだよ……」
思わず小さくぼそっとつぶやいたその声に、ミーヤが答えた。
「シャンタルの託宣です」
げんなりした。
「だから、なんのためにいるんだよ、ここに」
「それは私どもには分かりかねます」
トーヤははあっと大きくため息をついた。
「なあ、あんたさあ」
「はい?」
「いっつもそんな物言いしてるわけか?」
「え?」
「そんな持って回ったようなだよ。わたしどもーだのわかりかねますーだの、もうちょっとくだけてしゃべれねえかな? 肩凝るんだよな……」
「そう申されましても……」
トーヤは両手で目を塞ぐようにして、がっくりと首を落とした。
「とにかくな、なんだか分けわかんねえ間にここにいて、なんだか分けわかんねえのにここにいんだよ、こっちはさ。なんでここにいるのか、そんだけでも知りたいからシャンタルやマユリアに会わせろって言ってるだけなんだよ、それも分かんねえのか? 分かりかねますのか? え?」
弱々しくそうつぶやくように言った。
「だから、それは託宣で」
「その託宣ってのがもうたくさんだってんだよ」
トーヤは声を荒げる元気もなくぼそっと続けた。
「なんなんだよそれ。俺に何をやらせようってんだよ、意味不明なんだよ、どうしろってんだよ」
「それは……」
ミーヤは言葉に詰まった。
ミーヤにも何をどう言っていいのか分からなかった。そもそも神のなさること、人の身の自分にどうと言えることでもない。
ミーヤはしばらく何ごとか考えていたようだが、やがてゆっくりと話を始めた。
「それで聞かせてくれたのがさっきの木を植えた話だよ」
「え、あれ、ミーヤって人の話なのか」
「そうだ。ミーヤがおじいさんから聞いた話だそうだ」
「そりゃまあ、なんと」
「やさしい人だな……」
アランの言葉を引き取るようにベルが続けた。
「そうだな、やさしいやつだったな。あんなひどいことした俺に精一杯気をつかって話してくれたんだよな。おかげさまですっかり毒気を抜かれてな、柄にもなく大人しく過ごした。ミーヤと顔合わすのはやっぱり気まずくて、来てもあまり返事もせず、考え事をして過ごしてたよ」
「何考えてたんだよ」
「なんとかここを抜け出して国に帰る手立てはねえかってな。なんとかこの部屋から出て周囲の様子を調べて帰る方法を考えようと思った。そもそも人になんとかしてもらおうってなことが間違いだったんだよ、俺らしくなかったんだよな」
「まあ確かにな」
「幸い部屋には金目のもんがたっぷりある、そいつをいくらか拝借して売り飛ばせばこの国を抜け出す足代ぐらいになるだろう、そうしてとんずらこいてやろう、そう思った」
「世話になっておいてやっぱトーヤ最低だわ」
本当はそう思っていないように、からかうようにベルがそう言い、トーヤが少しだけ笑った。
「そういうこと考えてたら3日目に侍女頭って例のおばはんがやってきてこう言ったんだ」
初めて会った時と同じように、感情のない顔で侍女頭のキリエが部屋に入ってきた。
「シャンタルとマユリアがお会いになるそうです。ミーヤ、お支度を整えて謁見の間まで行くように」
ベルが目をパチクリした。
それまではトーヤの暴力に抗うすべもないまま必死に抵抗していたミーヤが一瞬にして形勢を逆転したのだ。それもトーヤには意味分からぬままに。
「そう思うだろ?」
「うん」
「俺もな、何が起こったのか分からなかった」
「さっぱりわかんねえ……」
「とにかく意味が分からんし、何を言ってるのか聞いてたんだよ、そんでやっと分かってきたんだ」
「わかったのか、すげえなトーヤ!」
「ミーヤが言ってたのはこういうことだった」
トーヤが話を続けた。
「シャンタルに、シャンタルに『様』をつけるなぞ、許されません……」
「は?」
さっきまで怒りの嵐に翻弄されていたトーヤの頭の中は疑問符でいっぱいになった。
「で、だな、よくよく話を聞いていったら、だ、シャンタルってのは最上級の敬称であって、それにそれ以下の様だの殿だのそういうのをつけて呼ぶのは侮辱なんだそうだ」
「はああああああ?」
「おいおい……」
ベルもアランもあっけにとられた。
「つまり、普通だったら呼び捨てが失礼になるが、名前そのものがこれ以上ない敬称だからそれ以外の呼び方すんな、ってことだよ。ちなみにマユリアも同じな」
「あったまいてぇ……」
ベルが頭を抱えた。
「俺も頭抱えたな」
トーヤは完全に脱力してしまっていた。
「なんだよそれ……」
「は?」
ミーヤはまだきつい目をしながら、それでもトーヤの言葉に耳を傾けた。
「あんたらさ、なんでそうなんだよ?」
「……何がですか?」
「なんでそうやって神様のこと信じられるんだよ」
「なんでって……」
「疑ってみたことないのか?」
「疑うって何を……」
「神様がいるってことを」
ミーヤは驚きに目を見開いた。
「どこに疑う余地があるでしょう?」
「だからな!」
トーヤは本当に困りきった。
「こんな感じでな、何言っても通じねえんだよな」
「困ったな、そりゃ……」
「困った……」
「困るなそりゃ……」
ベルもアランもため息をつき、シャンタルだけはやはり何を考えているか読み取れぬ無表情で3人を見つめていた。
「もういいよ……」
トーヤはくるっとミーヤに背を向けて座り直した。
「とにかくよ、服、直せよ、な……」
その言葉にミーヤは自分の身を顧みてはっとし、かき抱くように帯を寄せながら赤面した。
しばらく無言の時が続く。
遠くで何か鳥が鳴いた声が聞こえたが、トーヤにはそれが何かは分からなかった。
知らない土地の知らない鳥が知らない声で鳴いた、そう思った。
「なんで俺、ここにいるんだよ……」
思わず小さくぼそっとつぶやいたその声に、ミーヤが答えた。
「シャンタルの託宣です」
げんなりした。
「だから、なんのためにいるんだよ、ここに」
「それは私どもには分かりかねます」
トーヤははあっと大きくため息をついた。
「なあ、あんたさあ」
「はい?」
「いっつもそんな物言いしてるわけか?」
「え?」
「そんな持って回ったようなだよ。わたしどもーだのわかりかねますーだの、もうちょっとくだけてしゃべれねえかな? 肩凝るんだよな……」
「そう申されましても……」
トーヤは両手で目を塞ぐようにして、がっくりと首を落とした。
「とにかくな、なんだか分けわかんねえ間にここにいて、なんだか分けわかんねえのにここにいんだよ、こっちはさ。なんでここにいるのか、そんだけでも知りたいからシャンタルやマユリアに会わせろって言ってるだけなんだよ、それも分かんねえのか? 分かりかねますのか? え?」
弱々しくそうつぶやくように言った。
「だから、それは託宣で」
「その託宣ってのがもうたくさんだってんだよ」
トーヤは声を荒げる元気もなくぼそっと続けた。
「なんなんだよそれ。俺に何をやらせようってんだよ、意味不明なんだよ、どうしろってんだよ」
「それは……」
ミーヤは言葉に詰まった。
ミーヤにも何をどう言っていいのか分からなかった。そもそも神のなさること、人の身の自分にどうと言えることでもない。
ミーヤはしばらく何ごとか考えていたようだが、やがてゆっくりと話を始めた。
「それで聞かせてくれたのがさっきの木を植えた話だよ」
「え、あれ、ミーヤって人の話なのか」
「そうだ。ミーヤがおじいさんから聞いた話だそうだ」
「そりゃまあ、なんと」
「やさしい人だな……」
アランの言葉を引き取るようにベルが続けた。
「そうだな、やさしいやつだったな。あんなひどいことした俺に精一杯気をつかって話してくれたんだよな。おかげさまですっかり毒気を抜かれてな、柄にもなく大人しく過ごした。ミーヤと顔合わすのはやっぱり気まずくて、来てもあまり返事もせず、考え事をして過ごしてたよ」
「何考えてたんだよ」
「なんとかここを抜け出して国に帰る手立てはねえかってな。なんとかこの部屋から出て周囲の様子を調べて帰る方法を考えようと思った。そもそも人になんとかしてもらおうってなことが間違いだったんだよ、俺らしくなかったんだよな」
「まあ確かにな」
「幸い部屋には金目のもんがたっぷりある、そいつをいくらか拝借して売り飛ばせばこの国を抜け出す足代ぐらいになるだろう、そうしてとんずらこいてやろう、そう思った」
「世話になっておいてやっぱトーヤ最低だわ」
本当はそう思っていないように、からかうようにベルがそう言い、トーヤが少しだけ笑った。
「そういうこと考えてたら3日目に侍女頭って例のおばはんがやってきてこう言ったんだ」
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